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第166回 披 講
第238回 披 講
最終更新日時 R 6. 10..27 PM 12. 0
令和6年10月1日〜令和6年10月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
不揃いの団栗の実や同窓会  投票 5票 逸 茶
16
子規の忌を偲び暮れゆく夜半の酒 投票 4 票
17
秋うらら茅葺の店パン匂ふ 投票 4 票 はなぶさ
10
秋夜長バジル浮かべし赤ワイン 投票 3 票 はなぶさ
11 迷走の野分無慈悲に吹き荒ぶ 投票 3 票

    

番 号 入 選 14 句        俳 号
18 秋祭り夕暮れ近し太鼓の音(ネ) 媛 香
21 津田梅子を透かす新札星月夜 高 越
23 粧ひの山の句会や弾む声 べいこう
草いきれ妻と二人の一時間 べいこう
コスモスや昭和の女(ひと)のたおやかさ 
トンネルを抜けてコスモス畑かな 石の花
席譲られ老いは隠せず男郎花(おとこへし) 高 越
12 さわやかやバイク飛ばして整髪に 石の花
13 号砲にたじろぐ孫や運動会  逸 茶
15 飛機去りぬいずこへ流る鰯雲
20 爽やかやハモニカの音の風に乗せ
池端に童子立像赤のまま 高 越
十六夜の照らす人影廻り道
鉦叩見つめる我を見つめる子 べいこう
 
 
 
若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。
 
 
 
 

 


       
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
       ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
   メールアドレス: i-yama0812@lapis.plala.or.jp
       このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

番号     俳 句 & コメント・読み替え
◇ 1 番 草いきれ妻と二人の一時間
コメント ※「草いきれ」は夏の季語。繁茂した夏草の醸し出す熱気と
 匂い。草いきれの中で草引きを一時間頑張った
詠替えて ※なし
◇ 2 番 不揃いの団栗の実や同窓会 
コメント ※同級生でも長い人生の苦楽で不揃いになった
詠替えて ※なし
◇ 3 番 池端に童子立像赤のまま
コメント ※痛々しい童の像。赤のままが効いている
詠替えて ※なし
◇ 4 番 十六夜の照らす人影廻り道
コメント ※作者は人影を避ける為に回り道したのか?、十六夜の
 月が美しかったので回り道して見ながら帰ったのか?
詠替えて ※十六夜の二人を照らす廻り道
◇ 5 番 コスモスや昭和の女(ひと)のたおやかさ 
コメント ※原句で良いが、上五と下五を入れ替えてみると
詠替えて ※たおやかな昭和の女や秋桜
◇ 6 番 トンネルを抜けてコスモス畑かな
コメント ※調子良く詠まれている。川端康成の「雪国」を思い出しま
 すが、この句はその秋バージョン
詠替えて ※なし
 
◇ 7 番 鉦叩見つめる我を見つめる子
コメント
詠替えて ※鉦叩見つめる吾の目を見つめる子
◇ 8 番 席譲られ老いは隠せず男郎花(おとこへし)
コメント ※本人は若いと思っていても他人から見ると老人
詠替えて ※なし
◇ 9 番 用水路白鷺番塒かな
コメント ※「用水路」「白鷺番」「塒」助詞が無いので三段切れに。
 「用水路の番の白鷺が(餌を食べ)ねぐらへ帰った」。
 材料が多すぎるので的を絞り分けて使う
詠替えて ※白鷺のじっと佇む用水路
※白鷺のねぐらへ帰る番かな
◇ 10 番 秋夜長バジル浮かべし赤ワイン
コメント ※秋も夜長も共に秋の季語。秋夜長=>長き夜や〜 
詠替えて ※長き夜やバジル浮かべる赤ワイン
◇ 11 番 迷走の野分無慈悲に吹き荒ぶ
コメント
詠替えて ※なし
◇ 12 番 さわやかやバイク飛ばして整髪に
コメント
詠替えて ※なし
◇ 13 番 号砲にたじろぐ孫や運動会 
コメント
詠替えて ※なし
◇ 14 番 親はなし稲刈のこし金はなし
コメント ※なし、のこし、なしと「し」の韻を踏んだ句だが詩情乏しい
詠替えて ※?
◇ 15 番 飛機去りぬいずこへ流る鰯雲
コメント ※飛機:飛行機  機影  何処でなく流れる向きを
詠替えて ※機影去り東へ流る鰯雲 / 鰯雲を突っ切り機影西空へ
◇ 16 番 子規の忌を偲び暮れゆく夜半の酒
コメント ※「暮れゆく」が宙に浮いた感じ
詠替えて ※子規の忌を偲びひとりの夜半の酒
◇ 17 番 秋うらら茅葺の店パン匂ふ
コメント ※5番と同様に上語下五を入れ替えて見ました
詠替えて ※茅葺き店のパンの匂ひや秋麗
◇ 18 番 秋祭り夕暮れ近し太鼓の音(ネ)
コメント ※秋祭:季語として使う時は送りかな不要
詠替えて ※秋祭夕暮れ迫り太鼓の音
◇ 19 番 コスモスや線路脇土手咲き誇る
コメント ※「線路脇土手」と言葉が詰まった。自然な言い方で
詠替えて ※線路沿いの土手に満開秋桜
◇ 20 番 爽やかやハモニカの音の風に乗せ
コメント
詠替えて ※爽やかやハーモニカの音風に乗り
◇ 21 番 津田梅子を透かす新札星月夜
コメント ※中七を入れ替えて
詠替えて ※津田梅子の新札透かす星月夜
◇ 22 番 秋深し狭窄症の痺れかな
コメント
詠替えて ※?
◇ 23 番 粧ひの山の句会や弾む声
コメント ※紅葉の中での句会は楽しくついつい声も弾む
詠替えて ※山粧ふ山で句会の弾む声
◇ 24 番 ス−バ−ム−ン窓を開ければ美しく
コメント ※スーパームーンは季語? 年に何度かあるらしい
詠替えて ※深秋の窓より覗くスーパームーン