
| 番号 | 選 句 & 披 講 | 俳 号 | 得 票 |
| 1 | サボテンが今年は暑いとつぶやいた | 千 柳 | 1 票 |
| (コスモス)サボテンのつぶやきが面白い。 | |||
| 2 | 子ら去りてやっと我が家の終戦日 | そらまめ | 2 票 |
| ☆ 嵐が去って静けさは戻ったが、ちょっと寂しい・・・・ | |||
| (哲 朗) 慌ただしい日々が去り、やっと平穏になりましたね。 | |||
| (石の花) その通りです。 | |||
| 3 | 終戦を母が支えた遠い夏 | 峰 生 | 3 票 |
| (菜の花) お母様に感謝ですネ | |||
| (ゆづき) 母の力は偉大です | |||
| ( 泉 ) ご苦労された母への想ひ。 | |||
| 4 | 叱られて九九繰り返す帰省の子 | 楓 花 | 4 票 |
| (コスモス)何かほほえましい。 | |||
| (いなご) 腕白な子供の顔が見えてきます。 | |||
| (そらまめ)何度やっても間違うところがある、ベソかきながら特訓。 | |||
| ほほえましい光景です。 | |||
| (彰 子) 叱られた子が一生懸命九九を繰り返している。情景が見える。 | |||
| 5 | 終戦の玉音聞きし十二歳 | さつき | 3 票 |
| (千 柳) 今に見ていろと幼心に復讐を誓ったものです。 | |||
| (ゆづき) 私は玉音を聞いた所は紀淡海峡をのぞむ淡路島でした | |||
| (石の花) 私は、今は異国の小学校で聞きました。 | |||
| 6 | 風の道作り尽くして大昼寝 | コスモス | 2 票 |
| (そらまめ)日中は海から陸に向かって風が吹きます、私も風の通り道を作ります。 | |||
| (まこと) 夏の昼寝は最高ですね。 | |||
| 7 | 極辛のライスカレーや炎天下 | いなご | 1 票 |
| ( 泉 ) 汗を流して極辛カレーを食べている様子がおもしろい。 | |||
| 8 | 渋団扇両手であふぐ酢の匂ひ | 越 | 3 票 |
| (哲 朗) お寿司をつける様子がうかがえます。 | |||
| (さつき) 渋団扇懐かしいですね。美味しそうなお寿司が見えてきます。 | |||
| (菜の花) 今時、渋団扇とは懐かしいですネ | |||
| 9 | かなかなや父の遺せし数珠を掌に | 彰 子 | 3 票 |
| (楓 花) 形見の数珠に、御父様を偲ぶ。かなかなの声が思いを一層深くして。 | |||
| ( 越) 蜩の鳴く墓地へお盆のお参りに行かれた情景が浮かびます | |||
| ( 泉 ) かなかなを耳にするともう、秋ですね! | |||
| 10 | 早々に涼を求めて墓所を出る | 千 柳 | |
| 11 | 結界を超えたる蝉の雄姿かな | コスモス | 1 票 |
| (浩 風) うまい表現ですね。 | |||
| 12 | 送り火をそぼ降る雨に来年まで | 菜の花 | |
| 13 | 風に揺れ風船蔓庭の垣 | 石の花 | |
| 14 | 雷鳴や遠ざかり行く高速道 | 媛 香 | |
| 15 | 門火焚くちちははの声聞きたくて | 泉 | 4 票 |
| (媛 香) 迎え火を焚きながらご両親のことを懐かしく | |||
| 思い出されていたのです。 声聞きたくて… | |||
| そうしてもう一度会いたくて…実感です。 | |||
| (楓 花) ふっと声が聞こえてきたような・・・ | |||
| (さつき) 迎え火を焚く気持ちが良く出ていて良い句ですね。 | |||
| (ゆづき) 波阿弥陀仏・南無阿弥陀仏・合掌 | |||
| 16 | 手拍子につらて入る踊りの輪 | まこと | 2 票 |
| (千 柳) 踊らにゃ損損 | |||
| (石の花) よしこの囃子を聞けば誰でも踊りたくなりますね。 | |||
| 17 | 朝刊の落ちる音にも涼新た | まこと | 2 票 |
| (浩 風) 早朝の涼しさを感じる音ですね。 | |||
| (峰 生) 静かに清涼の秋到来を感じられましたな。 | |||
| 18 | 蜩の声の寄せ来る露天風呂 | 哲 朗 | 2 票 |
| (楓 花) のんびりとつかる露天風呂に、蜩の声、いいですね〜 | |||
| ( 越) 蝉の声の聞こえる山の温泉宿でひと風呂。いい気分ですね | |||
| 19 | 巡礼やひとり佇み青田風 | 媛 香 | 2 票 |
| (菜の花) お疲れ様、良いお参りが出来ますように・・・ | |||
| (石の花) 自分の人生顧みてるのかな | |||
| 20 | 帆船のセールドリルや雲の峰 | そらまめ | 7 票 |
| ☆ 今治に日本丸がやって来ました。 | |||
| (哲 朗) 帆船と入道雲が良いです。 | |||
| (浩 風) いい景ですね。 | |||
| (コスモス)青い海、白い雲広大な景色です。 | |||
| (いなご) 帆船の美しい姿が見えて来ます。 | |||
| (ゆづき) 海原から望む雲の峰は雄大だったでしょうね | |||
| (彰 子) 入道雲をバックに帆が風を一杯はらんでいる。晴れ晴れとした | |||
| 光景を平明に詠んでよい。 | |||
| (まこと) 雲の峰の季語がぴったりですね。 | |||
| 21 | 朝顔の日毎に数の減りにけり | さつき | 2 票 |
| (いなご) 夏の終わりの感じがよく出ていると思います。 | |||
| (峰 生) この夏も色々でした。少しずつ遠ざかりますね。 | |||
| 22 | 自動ドァー 一陣の風入れて閉ず | コスモス | 1 票 |
| (そらまめ)一陣の風、気持ちが良かったんですね、もう少し長く開いてて欲しい | |||
| 気持ち解ります。 | |||
| 23 | 今日炎暑明日温暖化何処へ行く | 峰 生 | |
| 24 | 月見草幼き日々の夢を追う | 石の花 | 1 票 |
| (楓 花) どんな夢でしょうね〜やわらかな色の月見草が目に浮かびますね。 | |||
| 25 | 羽一つ流れてをりぬ原爆忌 | 彰 子 | 2 票 |
| (峰 生) 平和の羽絶対に沈まないで。飛び立ってください。 | |||
| (媛 香) 被爆者が水を求めて…作者は羽根一つ流されている情景を見て | |||
| 原爆の落とされた時のことを思い出されたのです。 | |||
| 26 | 孫の声一つ咲いたよ朝顔が | 菜の花 | 3 票 |
| (哲 朗) お孫さんの喜んでいる声が聞こえてきそうです。 | |||
| (楓 花) 可愛い声が聞こえてきそうですね! | |||
| ( 越) お孫さんの嬉しそうに指さしている顔が浮かびます | |||
| 27 | 草いきれ残して暮れし無人駅 | 哲 朗 | 2 票 |
| (いなご) ふるさとの駅の感じです。 | |||
| (彰 子) 草いきれを残して静かに暮れいく無人駅。美しい光景。 | |||
| 28 | 阿波おどり今も聞へるお鯉節 | 泉 | 6 票 |
| (千 柳) 今は亡き名人お鯉さん | |||
| (哲 朗) 亡きお鯉さんの声が会場に流れている様子がわかります。 | |||
| (菜の花) お鯉節は素敵ですね | |||
| (そらまめ)お鯉さんが亡くなっても、名調子の歌声は残りますね。 | |||
| (さつき) 粋でお洒落なお鯉さんお顔が浮かんで来ます。 | |||
| (ゆづき) よしこののリズムは自然に体が動きます | |||
| 29 | 立てかけし鍬に掴まる蝉の殻 | まこと | 1 票 |
| (彰 子) 農作業を終え綺麗に洗った鍬に蝉殻がしがみついている。今、 | |||
| 蝉はどこで活動しているのであろう。 | |||
| 30 | オリンピック汗と涙の金メダル | 菜の花 | 3 票 |
| (媛 香) オリンピックも金・銀・銅…と汗と涙のドラマの17日間でした。 | |||
| (さつき) テレビで応援している方も涙.涙でした。 | |||
| (ゆづき) 世界のレベルが上がり金メダルは至難の技、頑張れ日本 | |||
| 31 | 街は三味の音ふるさとの盂蘭盆会 | 越 | |
| 32 | 終戦日兄の面影和英辞書 | さつき | 4 票 |
| ( 越) 辞書には戦死した兄さん自筆の名前が書かれていたのでしょうね | |||
| ( 泉 ) 兄の残した辞書を手に偲んでいる様子がわかります。 | |||
| (彰 子) 優しかった兄の遺した愛用の和英辞書を手にとって見る。 | |||
| そして、平和のありがたさをしみじみ感じるのである。 | |||
| (まこと) 戦死された兄を偲ばれることです。 | |||
| 33 | 真夜中に月下美人を見せに来る | 媛 香 | 2 票 |
| (千 柳) 朝まで待てない | |||
| (峰 生) 色白の芳しい美人が一人でなら結構じゃったに残念。 | |||
| 34 | つくつくし鳴くよ余生はまだ長ひ | 彰 子 | 1 票 |
| (コスモス)暑いと言ってももう秋です。長い余生を楽しみましょう。 | |||
| 35 | 胡弓の調べ胸に秘めたし風の盆 | 泉 | 1 票 |
| (彰 子) 「越中おわら節」で踊る風の盆。胡弓の調べと哀愁の歌。それ | |||
| ぞれの想いを胸に踊り明かす。 | |||
| 36 | 蝉堕ちて世の儚さを語り居り | 峰 生 | 1 票 |
| (さつき) とても好きな句です。 | |||
| 37 | 御巣鷹の命日偲び星飛べり | そらまめ | 3 票 |
| ☆ ペルセウス流星群と合いました | |||
| (媛 香) 尊い命の埋まってる御巣鷹山五百何十人の魂が星となって | |||
| 輝いているのです。 | |||
| (菜の花) 忘れられないツイこの間のような・・・ご冥福を祈ります | |||
| (さつき) あの時はテレビに釘付けでした。今も忘れられません。 | |||
| 38 | 盆用意確かむる人今は亡く | 楓 花 | 5 票 |
| (浩 風) 寂しいですね。 世代交代ですかね。 | |||
| (コスモス)月日の経つの早いこと | |||
| (峰 生) どうすればいいの。故人がしのばれます。 | |||
| (媛 香) 盆用意などは特に経験しなくては分からないもの、 | |||
| 教わっておくべきでした。 | |||
| ( 越) 亡くなられた方を想う心がよく表現されていると思います | |||
| 39 | 船虫や舟端走り潮の音 | 石の花 | |
| 40 | 振り上げる手もしなやかに阿波踊り | 越 | 4 票 |
| (哲 朗) 情景が良く出ています。 | |||
| (浩 風) 色気を感じますね。 | |||
| ( 泉 ) 踊らにゃソンソン! | |||
| (菜の花) 阿波踊りは迫力としなやかさ・・・素晴らしいですネ | |||
| 41 | あごひげをはやし新米盆の僧 | いなご | 3 票 |
| (千 柳) 刺青してなきゃいいとしましょう | |||
| (峰 生) 近頃は頭もアゴも丸めないのが悟りへの道と聞くよ。 | |||
| (そらまめ)お盆はかき入れ時、無精ひげのアルバイトかな?。 | |||
| 42 | 空蝉のしかと掴みし大鳥居 | 哲 朗 | 4 票 |
| (浩 風) しかと掴みしは、いいですね。 | |||
| (いなご) 空蝉と大鳥居の取り合わせがいいと思います。 | |||
| ( 越) 立木と間違えたか? でも必死で羽化した力強さが感じ取れました | |||
| (まこと) 下五の取り合わせがよいと思います。 | |||
| 43 | 黒き種白き種ある西瓜かな | いなご | 3 票 |
| (千 柳) 少し早すぎたかな | |||
| (コスモス)ずばりそのものです。 | |||
| (石の花) 良いところに目をつけましたね。 | |||
| 44 | 涼しさを自動扉が街に吐く | 千 柳 | 2 票 |
| (楓 花) 冷房による涼しさの表現、面白いですね。 | |||
| (媛 香) 商店街を歩いているとアッ涼しい…と感じることがありますね。 | |||
| 涼しさを街に吐くがいいですね。 | |||
| 45 | 盆踊り伸ばす手の先顔見知り | 楓 花 | 3 票 |
| (いなご) 知っている人も知らない人も楽しんで踊っていますね。 | |||
| (そらまめ)白魚のような手を連想します。 | |||
| (まこと) 情景が良くでています。 | |||
| 46 | 夏野菜うなだれてゐるひなかかな | 浩 風 | |
| 47 | 秋近し流星見よとメール来る | 浩 風 | 1 票 |
| (まこと) 夏休みの子供たち最高です。 | |||
| 48 | せはしなく盆客迎ふ妻の背な | 浩 風 | 1 票 |
| ( 泉 ) 奥さんをいたわるやさしいご主人ですね! | |||