平成 20年 8月1日〜平成 20年 8月20日 投句分
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互 選 句
第44回 披 講
番号       選 句 & 披 講 俳 号 得 票
1 サボテンが今年は暑いとつぶやいた 千 柳 1 票
(コスモス)サボテンのつぶやきが面白い。
 
2 子ら去りてやっと我が家の終戦日 そらまめ 2 票
☆ 嵐が去って静けさは戻ったが、ちょっと寂しい・・・・
(哲 朗) 慌ただしい日々が去り、やっと平穏になりましたね。
(石の花) その通りです。
 
3 終戦を母が支えた遠い夏 峰 生 3 票
(菜の花) お母様に感謝ですネ
(ゆづき) 母の力は偉大です
( 泉 ) ご苦労された母への想ひ。
 
4 叱られて九九繰り返す帰省の子 楓 花 4 票
(コスモス)何かほほえましい。
(いなご) 腕白な子供の顔が見えてきます。
(そらまめ)何度やっても間違うところがある、ベソかきながら特訓。
      ほほえましい光景です。
(彰 子) 叱られた子が一生懸命九九を繰り返している。情景が見える。
 
5 終戦の玉音聞きし十二歳 さつき 3 票
(千 柳) 今に見ていろと幼心に復讐を誓ったものです。
(ゆづき) 私は玉音を聞いた所は紀淡海峡をのぞむ淡路島でした
(石の花) 私は、今は異国の小学校で聞きました。
 
6 風の道作り尽くして大昼寝 コスモス 2 票
(そらまめ)日中は海から陸に向かって風が吹きます、私も風の通り道を作ります。
(まこと) 夏の昼寝は最高ですね。
 
7 極辛のライスカレーや炎天下 いなご 1 票
( 泉 ) 汗を流して極辛カレーを食べている様子がおもしろい。
 
8 渋団扇両手であふぐ酢の匂ひ  越 3 票
(哲 朗) お寿司をつける様子がうかがえます。
(さつき) 渋団扇懐かしいですね。美味しそうなお寿司が見えてきます。
(菜の花) 今時、渋団扇とは懐かしいですネ
 
9 かなかなや父の遺せし数珠を掌に 彰 子 3 票
(楓 花) 形見の数珠に、御父様を偲ぶ。かなかなの声が思いを一層深くして。
( 越) 蜩の鳴く墓地へお盆のお参りに行かれた情景が浮かびます
( 泉 ) かなかなを耳にするともう、秋ですね!
 
10 早々に涼を求めて墓所を出る 千 柳
  
11 結界を超えたる蝉の雄姿かな コスモス 1 票
(浩 風) うまい表現ですね。
 
12 送り火をそぼ降る雨に来年まで 菜の花
 
13 風に揺れ風船蔓庭の垣 石の花
 
14 雷鳴や遠ざかり行く高速道 媛 香
 
15 門火焚くちちははの声聞きたくて 4 票
(媛 香) 迎え火を焚きながらご両親のことを懐かしく
       思い出されていたのです。  声聞きたくて…
      そうしてもう一度会いたくて…実感です。
(楓 花) ふっと声が聞こえてきたような・・・
(さつき) 迎え火を焚く気持ちが良く出ていて良い句ですね。
(ゆづき) 波阿弥陀仏・南無阿弥陀仏・合掌
 
16 手拍子につらて入る踊りの輪 まこと 2 票
(千 柳) 踊らにゃ損損
(石の花) よしこの囃子を聞けば誰でも踊りたくなりますね。
 
17 朝刊の落ちる音にも涼新た まこと 2 票
(浩 風) 早朝の涼しさを感じる音ですね。
(峰 生) 静かに清涼の秋到来を感じられましたな。
 
18 蜩の声の寄せ来る露天風呂 哲 朗 2 票
(楓 花) のんびりとつかる露天風呂に、蜩の声、いいですね〜
( 越) 蝉の声の聞こえる山の温泉宿でひと風呂。いい気分ですね
 
19 巡礼やひとり佇み青田風 媛 香 2 票
(菜の花) お疲れ様、良いお参りが出来ますように・・・
(石の花) 自分の人生顧みてるのかな
 
20 帆船のセールドリルや雲の峰 そらまめ 7 票
☆ 今治に日本丸がやって来ました。
(哲 朗) 帆船と入道雲が良いです。
(浩 風) いい景ですね。
(コスモス)青い海、白い雲広大な景色です。
(いなご) 帆船の美しい姿が見えて来ます。
(ゆづき) 海原から望む雲の峰は雄大だったでしょうね
(彰 子) 入道雲をバックに帆が風を一杯はらんでいる。晴れ晴れとした
      光景を平明に詠んでよい。
(まこと) 雲の峰の季語がぴったりですね。
 
21 朝顔の日毎に数の減りにけり さつき 2 票
(いなご) 夏の終わりの感じがよく出ていると思います。               
(峰 生) この夏も色々でした。少しずつ遠ざかりますね。
 
22 自動ドァー 一陣の風入れて閉ず コスモス 1 票
(そらまめ)一陣の風、気持ちが良かったんですね、もう少し長く開いてて欲しい
      気持ち解ります。
 
23 今日炎暑明日温暖化何処へ行く 峰 生
  
24 月見草幼き日々の夢を追う 石の花 1 票
(楓 花) どんな夢でしょうね〜やわらかな色の月見草が目に浮かびますね。
 
25 羽一つ流れてをりぬ原爆忌 彰 子 2 票
(峰 生) 平和の羽絶対に沈まないで。飛び立ってください。
(媛 香) 被爆者が水を求めて…作者は羽根一つ流されている情景を見て
      原爆の落とされた時のことを思い出されたのです。
 
26 孫の声一つ咲いたよ朝顔が 菜の花 3 票
(哲 朗) お孫さんの喜んでいる声が聞こえてきそうです。
(楓 花) 可愛い声が聞こえてきそうですね!
( 越) お孫さんの嬉しそうに指さしている顔が浮かびます
 
27 草いきれ残して暮れし無人駅 哲 朗 2 票
(いなご) ふるさとの駅の感じです。
(彰 子) 草いきれを残して静かに暮れいく無人駅。美しい光景。
 
28 阿波おどり今も聞へるお鯉節 6 票
(千 柳) 今は亡き名人お鯉さん
(哲 朗) 亡きお鯉さんの声が会場に流れている様子がわかります。
(菜の花) お鯉節は素敵ですね
(そらまめ)お鯉さんが亡くなっても、名調子の歌声は残りますね。
(さつき) 粋でお洒落なお鯉さんお顔が浮かんで来ます。
(ゆづき) よしこののリズムは自然に体が動きます
 
29 立てかけし鍬に掴まる蝉の殻 まこと 1 票
(彰 子) 農作業を終え綺麗に洗った鍬に蝉殻がしがみついている。今、
      蝉はどこで活動しているのであろう。
 
30 オリンピック汗と涙の金メダル 菜の花 3 票
(媛 香) オリンピックも金・銀・銅…と汗と涙のドラマの17日間でした。
(さつき) テレビで応援している方も涙.涙でした。
(ゆづき) 世界のレベルが上がり金メダルは至難の技、頑張れ日本
 
31 街は三味の音ふるさとの盂蘭盆会  越
  
32 終戦日兄の面影和英辞書 さつき 4 票
( 越) 辞書には戦死した兄さん自筆の名前が書かれていたのでしょうね
( 泉 ) 兄の残した辞書を手に偲んでいる様子がわかります。
(彰 子) 優しかった兄の遺した愛用の和英辞書を手にとって見る。
      そして、平和のありがたさをしみじみ感じるのである。
(まこと) 戦死された兄を偲ばれることです。
 
33 真夜中に月下美人を見せに来る 媛 香 2 票
(千 柳) 朝まで待てない
(峰 生) 色白の芳しい美人が一人でなら結構じゃったに残念。
 
34 つくつくし鳴くよ余生はまだ長ひ 彰 子 1 票
(コスモス)暑いと言ってももう秋です。長い余生を楽しみましょう。
 
35 胡弓の調べ胸に秘めたし風の盆 1 票
(彰 子) 「越中おわら節」で踊る風の盆。胡弓の調べと哀愁の歌。それ
      ぞれの想いを胸に踊り明かす。
 
36 蝉堕ちて世の儚さを語り居り  峰 生 1 票
(さつき) とても好きな句です。
 
37 御巣鷹の命日偲び星飛べり そらまめ 3 票
☆ ペルセウス流星群と合いました
(媛 香) 尊い命の埋まってる御巣鷹山五百何十人の魂が星となって
      輝いているのです。
(菜の花) 忘れられないツイこの間のような・・・ご冥福を祈ります
(さつき) あの時はテレビに釘付けでした。今も忘れられません。
 
38 盆用意確かむる人今は亡く 楓 花 5 票
(浩 風) 寂しいですね。 世代交代ですかね。
(コスモス)月日の経つの早いこと
(峰 生) どうすればいいの。故人がしのばれます。
(媛 香) 盆用意などは特に経験しなくては分からないもの、
      教わっておくべきでした。
( 越) 亡くなられた方を想う心がよく表現されていると思います
 
39 船虫や舟端走り潮の音 石の花
  
40 振り上げる手もしなやかに阿波踊り  越 4 票
(哲 朗) 情景が良く出ています。
(浩 風) 色気を感じますね。
( 泉 ) 踊らにゃソンソン!
(菜の花) 阿波踊りは迫力としなやかさ・・・素晴らしいですネ
  
41 あごひげをはやし新米盆の僧 いなご 3 票
(千 柳) 刺青してなきゃいいとしましょう
(峰 生) 近頃は頭もアゴも丸めないのが悟りへの道と聞くよ。 
(そらまめ)お盆はかき入れ時、無精ひげのアルバイトかな?。
 
42 空蝉のしかと掴みし大鳥居 哲 朗 4 票
(浩 風) しかと掴みしは、いいですね。
(いなご) 空蝉と大鳥居の取り合わせがいいと思います。
( 越) 立木と間違えたか? でも必死で羽化した力強さが感じ取れました
(まこと) 下五の取り合わせがよいと思います。
  
43 黒き種白き種ある西瓜かな いなご 3 票
(千 柳) 少し早すぎたかな
(コスモス)ずばりそのものです。
(石の花) 良いところに目をつけましたね。
  
44 涼しさを自動扉が街に吐く 千 柳 2 票
(楓 花) 冷房による涼しさの表現、面白いですね。
(媛 香) 商店街を歩いているとアッ涼しい…と感じることがありますね。
      涼しさを街に吐くがいいですね。
 
45 盆踊り伸ばす手の先顔見知り 楓 花 3 票
(いなご) 知っている人も知らない人も楽しんで踊っていますね。
(そらまめ)白魚のような手を連想します。
(まこと) 情景が良くでています。
  
46 夏野菜うなだれてゐるひなかかな 浩 風
  
47 秋近し流星見よとメール来る 浩 風 1 票
(まこと) 夏休みの子供たち最高です。
 
48 せはしなく盆客迎ふ妻の背な 浩 風 1 票
( 泉 ) 奥さんをいたわるやさしいご主人ですね!