第 50回 披 講
平成 21年 2月1日〜平成 21年 2月20日 投句分
番号     選 句 & 披 講 俳  号 得票
1 風吹いて姿現す藪椿 楓 花
2 玉子酒家内さしおき高いびき 峰 生 2 票
(ゆづき) 酒に弱いのかな
(そらまめ)気持ち良さそうですね、奥さんが作った句ですか?
3 春一番雀寄り添う屋根の影 そらまめ 1 票
☆ 雀の群れが屋根の北側で強風をしのいでいます。
(哲 朗) 情景が良く出ています。
4 山里の波打つ甍蕗の薹 いなご 1 票
(まこと) 山里の情景がうまく詠まれています。
5 ふつふつと湯豆腐父の数へ唄 彰 子 6 票
(初 霜) 厳しい父のことが思い出しました。
(浩 風) 昔のお父さんを想い出しての湯豆腐でしょうか?
( 泉 ) 父の数え歌がきこえてきそうです。
(いなご) おいしそうな湯豆腐で一杯。歌を肴に。
(哲 朗) お父さんのかずえ唄はどんな唄でしょう。
( 越) 熱燗を前に、豆腐の温もりを待つ親父の顔が、、、
6 愚陀仏庵俳句王国春隣 さつき 5 票
( 泉 ) すべて漢字にしたのがおもしろい。
(コスモス)漢字のみの句ですね、面白い取り合わせで季語が良い。
(媛 香) 漱石と子規が今にも現れそうな場、愚陀佛庵での句会和気あいあいと
      さぞ楽しかったことでしょうね。「春隣」がいいですね。
(石の花) 漢字ばかりでよくいい光景を句にしましたね。
(楓 花) 漢字のみで上手に表現出来ましたね。
7 焼き牡蠣の食い放題の春の旅 浩 風 2 票
(媛 香) 焼き牡蠣 「牡蠣」は冬、季重ねですがでも作者は「春の旅」が
      言いたかったのだと思います。食べ放題がいいですね。
(そらまめ)旨そう(^^)、牡蠣の食い過ぎは、腹痛に注意!
8 春疾風アンパンマンの汽車が来る そらまめ 4 票
☆ 朝7両編成のアンパンマン列車が走ります、かっこいいっすよ。
(浩 風) 楽しい景ですね。
(まこと) 季語がぴったりです。
(楓 花) 取り合わせが面白いですね。
( 越) 菜の花咲く大洲・五郎の赤い鉄橋での風景を思い出しました
9 絵付けせし爺の似顔絵日脚伸ぶ  越 3 票
(コスモス)似顔絵は誰が描いたのでしょう、ほのぼのします。
(さつき) どんな似顔絵になったのでしょうか?好きな俳句です
(まこと) 絵を描く楽しさわかります。
10 寒鯉の目覚めて動き活溌に 媛 香
11 ゴソゴソと押入れ探す戻り冬 千 柳 2 票
(初 霜) 寒がりの私にぴったりです。
(ゆづき) 風邪など引かぬことを祈る
12 直らない寝ぐせ押さえて冬帽子 楓 花 4 票
(千 柳) 寝ぐせは、水で濡らして帽子をかぶるが一番
(哲 朗) 帽子を被ってくせを直すことがあります。
(そらまめ)寝ぐせ、腹立ちますね、禿げてくると帽子がはなせません。
( 越) 「直らない 程のフサフサ 羨まし」
13 空青く蕾ふくらみ白木蓮 石の花 1 票
(浩 風) 雲一つ無い青空に仰ぐ大木・・・いい気分ですね。
14 鳰潜る順番浮く順番 まこと 3 票
(いなご) 鳰も順序よく並んで潜ったりしているのですね。
(彰 子) かいつぶりは順番があるかのように次つぎ潜り次つぎ浮く
      ので面白い。着眼が良い。
(石の花) 鳰の可愛い情景をよく句にしましたね。
15 梅ヶ香や新世界聴く家路かな そらまめ 1 票
☆ 今日はいいことがありました、ドボルザークを聴きながら。
(峰 生) 梅の香りが゛家路 の曲にどんなに溶け合う のかな。
      きっと素晴らしいでしょうね。
16 霰止み時計の音の戻りけり 千 柳 6 票
(いなご) 静かな夜でしょうか。
(哲 朗) あられがやんで静けさの様子が出ています。
(彰 子) 激しい霰が止むと時計の音がよみがえったようにリズミ
      を刻んでいるという安らかな気持。
(さつき) 霰の音と時計の音の組み合わせが良いですね。
(まこと) 凍て返るような春先の一日です。
(楓 花) 霰にかき消されていた時計の音が戻って、静けさも戻りましたね。
17 龍口の舌より溢る春の水 コスモス 2 票
(いなご) 公園などでよく見かけますね。
( 越) 社か寺院か?手水に注ぐ水にも少しずつ春を感じる
18 鳥達が彼方見つめる春隣 石の花
19 柊挿す鰯の頭猫狙ふ 媛 香 2 票
(ゆづき) 難しい俳句ですね!
(そらまめ)面白い光景ですね。「柊挿す」には、鰯は含まれているそうですから、
      鰯がダブりますね。
20 梅が香やここは新居の若夫婦 峰 生 2 票
(哲 朗) 新居の若夫婦が良いです。
(さつき) 情景が見えて来ます。
21 お茶室へ行き交う庭の梅一輪 さつき 4 票
(いなご) 和服姿の女性が浮かびます。
(峰 生) 梅の小枝が春よ春よと呼んでるのだね 。
(石の花) お茶会ですか、その庭の梅一輪が良くきいてます。
(楓 花) きれいな景ですね。
22 ヒトツバタゴ残る葉一枚冬温し コスモス 1 票
(媛 香) 暖かい冬の一日残る一葉を眺めながら何時はらりと落ちるのかと?
      落葉樹、別名なんじゃもんじゃの木かしら?
23 ひとすじの黄金色した冬の海     3 票
(初 霜) 冬の海でも黄金色に輝く素晴らしい情景ですね。
(さつき) このような景色を写真に撮りたいですね。
(そらまめ)雲間から漏れる日が一筋、絵になる景色ですね。
24 息深くして大寒の北斗星 彰 子 3 票
( 泉 ) 北斗星がよいひびきですね。
(哲 朗) 澄み切った大空を仰ぎ北斗星を見ての深呼吸をされたのでしょう。
(峰 生) 雄大な冬空のスケール。厳しい寒さを想像します。
25 山襞(ひだ)の斑模様や水温む  越 1 票
(ゆづき) 難しい字には「ふりがな」がほしい
26 朝日射す温もり残る寒卵 哲 朗 1 票
(初 霜) 新しい寒卵、おいしそうですね。
27 絵手紙に拾いたる春はみ出せり まこと 5 票
(浩 風) いい絵手紙に出会いましたね。
( 泉 ) 春いっぱいの絵手紙、気持ちが和みます。
(彰 子) 春を表現しているのは梅か、その梅がはがきをはみ出して
      いるという。いかにも春らしい絵手紙。
(コスモス)拾った春がはみ出したとは見事な表現です。
(そらまめ)元氣のいい絵手紙、いい表現ですね。
28 満ち潮にかたまってくるさよりかな いなご 1 票
(彰 子) 透きとおーたような針魚の群れに春を感じるのである。
29 春寒し友も影なき過疎の里 峰 生
30 凧の糸操る先に親子連れ 哲 朗 2 票
(千 柳)  面白い視点で捉えたものです
(コスモス)親子で凧揚げ、言葉の並びが上手です。
31 冬鵙の啼きゐる明日は明日のこと 彰 子 2 票
( 泉 ) 今日の日を大切に生きたいものです。
(峰 生) 冬鵙はあまり鳴かないとか。ぐずぐず言うな。明日は明日だとか。
32 石垣の里なる子らの石の雛 浩 風 1 票
(彰 子) 石垣村の昔から伝わる素朴な風習。石の雛とは珍しい。
33 日脚伸ぶ齢八十予定表 まこと 2 票
( 泉 ) 八十才にして予定表がぎっしり、いつまでもお元気で!
(さつき) カレンダ−などに予定が書かれているのでしょうか?良い句ですね。
( 越) 暖かくなった様だぞ!さて今日の予定は? ってな感じ
34 ぼうたんの赤き芽包む雨雫 いなご 4 票
(コスモス)牡丹に雨は合いますね、雫がきれいです。
(媛 香) きれいなお句、「赤き芽包む」が好きです。
(石の花) 綺麗な光景ですね。雫に包まれている蕾がいいです。
(楓 花) 牡丹の新芽を包んでいる雨の雫によく気が付きましたね。
35 熱燗や今日も一日恙無し 千 柳 4 票
(浩 風) 充実した一日、晩酌で一杯、いいですね。
(峰 生) 悠然たる親父。いいですね。
(石の花) 毎日が恙なくこれが人生の最良ですね。
( 越) 至福のひととき
36 琴の音の香り運びし梅見茶屋 哲 朗 2 票
(コスモス)琴の音が運ぶ梅の香り、きれいな景色です。   
( 越) 春の観光シーズン到来。「市駅では 手押しで機関車? 向きを換え」
37 四万十の漁り火恋し春月夜 3 票
(峰 生) 遠い水辺の漁火が浮かびます。
(まこと) すばらしい情景です。
(楓 花) きれいな春月夜に四万十川の漁り火が思い出されましたのですね
38 花菜雨坊ちゃん列車連結す 楓 花 1 票
(さつき) 雨の中坊っちゃん列車が汽笛を鳴らして走って行くのが見えてきます
39 段畑覆い隠せり里の梅 コスモス 2 票
(初 霜) 梅の花が所せましと咲いている段畑、何処でしょう。
(千 柳) 綺麗な風景
40 小川にも鴨が二羽いて睦まじく 石の花
41 節分や巻き寿司売り場混雑す 媛 香 3 票
(千 柳) 翌日、買いに行ったら全部輪切りにして売っていました
(浩 風) 恵方に向かって丸かじりの寿司を買うためでしょうね。
(ゆづき) 今の嫁は手抜き専門ですね
42 立春や同窓会とはずむ声
43 水温む浅瀬に動く稚魚の影  越 5 票
(初 霜) 春の訪れが良く現れています。
(いなご) 砂に写った稚魚の影。お日様のきらめきも見えてくるようです。
(彰 子) 春めいてくると稚魚の動きも活発になってくるのである。
(まこと) よく見て詠まれています。
(石の花) 春の小川の光景が、よく観察ですね。
44 ペタル踏む腹式呼吸息白し さつき 2 票
(千 柳) 腹式呼吸をしながらペタルも踏む。アッパレ
(媛 香) 複式呼吸しながらペタルを踏む白い息を吐きながら
      健康に良いし気持ちが良いでしょうね。
45 梅見して後の一服梅茶かな 浩 風 2 票
(媛 香) 探梅行した後の梅茶美味しかったのでしょうねぇ。
      「後の一服」がいいですね。
(ゆづき) 梅見と梅茶は季重ねでしょうかね!
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