2月分選句と披講           
   
立春を過ぎると暦の上では春。しかし松山の最低気温は-0.3度、 
最高気温は7度でまだまだ寒い日があります。 
くれぐれも体調に気をつけて健やかな毎日を過ごされますように。 
皆さんは俳句の力がついてきて今月は問題句はありませんでした。 
   
番号 特選 5句  俳 号 
4 貸農園一列だけのほうれん草  まこと
   小さな家庭菜園に菠薐草が一列だけ見事になっている 
10 黙黙と唯もくもくと枯れ野ゆく    泉 
   ただひたすらに枯野を歩く。人生のあれこれを考えながら。 
12 風も香も詰めて届きし島みかん  まこと
   立派なしま蜜柑。新鮮でおいしそう 
16 節分や厨に残る酢のにおい  いなご
   節分で巻きずしを沢山作る。厨にすしの匂いが充満している。 
42 しょうが湯でもてなし受ける梅の里  浩 風
   しょうが湯とうめの里梅の里のとりあわせがうまい。 
  
番号 入選 20句  俳 号
1 始めてのオペに戸惑う寒の明け  さつき
5 探梅や瀬戸大橋を一望す  媛 香
7 手に伝う空の力や凧揚げる  哲 朗
8 川柳風にまかせて芽吹きたり   峰 生
14 春めきてやわらかき風歩道橋  石の花
15 湧き水を美味と言い合う息白し  コスモス
17 豆の花小さき畑にも咲き初むる?  楓 花
20 雪だるま痒いところがあれば言え  哲 朗
21 轍あとそのまま残し下萌える  まこと
22 背な伸ばしよいしょと婆の鬼やらひ   越
23 小花咲く白垂梅(シロダレウメ)のしだれかな  浩 風
24 春浅し指先赤く菜を洗う  石の花
25 盆梅の香る駅舎や無人駅  媛 香
26 老寿とて急くな弛むな春寒し  峰 生
28 人去りてベンチ冬日を集めたる  コスモス
29 ひとひらの雲春めきて流れゆく  石の花
30 木の芽吹く背に陽を受けて庭いじり  そらまめ
36 病床で暮れゆく春を眺めおり  さつき
37 沈丁花卒寿の叔父を訪ひにけり  楓 花
39 寒ゆるぶ湯殿より洩る童歌  コスモス
平成 22月 2日〜平成 22年 2月20日 投句分
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互 選 句
第 62 回 披 講