花水木先生のコメント
20番25番の句の季語として「芽吹き」と「芽立ち」を
使われていますが草の芽の場合は「下萌」「草萌」を
木の芽の場合に「芽立ち」「草吹く」を使うとされています。 
野菜や草花には「ものの芽」「芽」を使うことが多いです。
例えば「ほっこりとジャガイモの芽顔見せて」どうでしょうか。 
 ☆☆☆ 花水木 ☆☆☆
平成 24年 4月 1日~平成 24年 4月20日 投句分
花水木選
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互 選 句
第 88 回 披 講
番 号 特 選 5 句 俳 号  
初燕口にくわえし藁のくず
遠く南方より飛来し直ぐ営巣する
  燕の生命力が伝わってきます。
夜来雨花見るもなき宴かな 旅 風  
残念ですが今年はよく雨が降りました。
  染井吉野に変わり牡丹桜が見頃となっています
13 一年生とぶがごときにランドセル 哲 朗  
ピカピカの1年生の弾んだ情景がよくわかります。
17 春光に煌めく潮や羊蹄丸 媛 香  
新居浜に寄港している青函連絡船に昔の煌めいていた
  姿を思い出します。 
29 菜の花や夕焼けの雲犬の声 そらまめ  
夕方よく犬の散歩に出会います。
駘蕩(たいとう)とした景色を上手く詠まれています。
   
番 号 入 選 20 句 俳 号  
お隣りへひと握りずつ菊根分け まこと  
花の宴話の花も咲きにけり 哲 朗  
鳥帰る湖畔に残る猫二匹 そらまめ  
背伸びして握るひしゃくや花の塔 髙 越  
11 桜餅香も一緒に頬張りぬ 媛 香  
14 蕗味噌の故郷よりの送り物   さつき  
15 草の餅峡の小道で一休み 石の花  
18 山郷に老声哀し桜散る 旅 風  
19 後(あと)山を隠し前山かすみをり まこと  
22 にこやかに揃って下校へんろ道 峰 生  
23 雨降れど満面笑みの花見会 菜の花  
24 木の芽雨本屋に時間潰しけり まこと  
26 子らの声なつかしきかな花苺  
31 小児(おさなご)の風のささやき花吹雪  
32 古稀過ぎて流れる月日花は葉に 髙 越  
34 花は散り宴の後の静けさや 石の花  
35 吹く風に柳絮(りゅうじょ)の舞になりにけり  
36 桜散り父の忌日も遠くなり 菜の花  
37 八重桜母の着物の柄なりし 楓 花  
38 花吹雪野点の席に舞い落ちて さつき