花水木先生のコメント |
20番25番の句の季語として「芽吹き」と「芽立ち」を |
使われていますが草の芽の場合は「下萌」「草萌」を |
木の芽の場合に「芽立ち」「草吹く」を使うとされています。 |
野菜や草花には「ものの芽」「芽」を使うことが多いです。 |
例えば「ほっこりとジャガイモの芽顔見せて」どうでしょうか。 |
☆☆☆ 花水木 ☆☆☆ |
番 号 | 特 選 5 句 | 俳 号 | |
2 | 初燕口にくわえし藁のくず | 泉 | |
遠く南方より飛来し直ぐ営巣する | |||
燕の生命力が伝わってきます。 | |||
7 | 夜来雨花見るもなき宴かな | 旅 風 | |
残念ですが今年はよく雨が降りました。 | |||
染井吉野に変わり牡丹桜が見頃となっています | |||
13 | 一年生とぶがごときにランドセル | 哲 朗 | |
ピカピカの1年生の弾んだ情景がよくわかります。 | |||
17 | 春光に煌めく潮や羊蹄丸 | 媛 香 | |
新居浜に寄港している青函連絡船に昔の煌めいていた | |||
姿を思い出します。 | |||
29 | 菜の花や夕焼けの雲犬の声 | そらまめ | |
夕方よく犬の散歩に出会います。 | |||
駘蕩(たいとう)とした景色を上手く詠まれています。 | |||
番 号 | 入 選 20 句 | 俳 号 | |
1 | お隣りへひと握りずつ菊根分け | まこと | |
3 | 花の宴話の花も咲きにけり | 哲 朗 | |
4 | 鳥帰る湖畔に残る猫二匹 | そらまめ | |
5 | 背伸びして握るひしゃくや花の塔 | 髙 越 | |
11 | 桜餅香も一緒に頬張りぬ | 媛 香 | |
14 | 蕗味噌の故郷よりの送り物 | さつき | |
15 | 草の餅峡の小道で一休み | 石の花 | |
18 | 山郷に老声哀し桜散る | 旅 風 | |
19 | 後(あと)山を隠し前山かすみをり | まこと | |
22 | にこやかに揃って下校へんろ道 | 峰 生 | |
23 | 雨降れど満面笑みの花見会 | 菜の花 | |
24 | 木の芽雨本屋に時間潰しけり | まこと | |
26 | 子らの声なつかしきかな花苺 | 泉 | |
31 | 小児(おさなご)の風のささやき花吹雪 | 扇 | |
32 | 古稀過ぎて流れる月日花は葉に | 髙 越 | |
34 | 花は散り宴の後の静けさや | 石の花 | |
35 | 吹く風に柳絮(りゅうじょ)の舞になりにけり | 泉 | |
36 | 桜散り父の忌日も遠くなり | 菜の花 | |
37 | 八重桜母の着物の柄なりし | 楓 花 | |
38 | 花吹雪野点の席に舞い落ちて | さつき | |