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第166回 披 講
第197回 披 講
最終更新日時 R 3. 5.27 PM 12. 0
令和3年5月1日〜令和3年5月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    変異ウィールスの猛威にさらされて緊急事態宣言が発令されました。解除の見通しが・・・
    早く何とかならないものでしょうかね。ワクチンもいろいろ開始し出しましたが?
    経済に与える影響も・・・・・業種によっては死活の状態に陥るところも数多見受けられます。。
     だが我々は、自分が影響を受けないように努力しなければなりませんね。
  
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
17 新緑の光り輝く雨上がり 投票 5 票
衣更ふ少し派手目のトランクス 投票 4 票 高 越
風5月カリヨン聞きて胸に手を 投票 3 票 べいこう
散歩道赤白ツツジ塀の上 投票 3 票 菜の花
10 こいのぼりコロナ収束願いこめ 投票 3 票 はなぶさ

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
12 母の日の花束の水とりかへて 浩 風
13 待ち焦る石手川ダム迎へ梅雨 高 越
24 黄金の松山平野麦を刈る. 媛 香
ひな祭り昔懐かし写真顔  扇 
母の日や似顔絵を見てずつこけて 高 越
GWもがまんがまんの旅の虫 はなぶさ
11 亡き夫の植えし躑躅の咲き誇る 媛 香
19 詠めぬなら一茶に学ぶホトトギス はなぶさ
21 水田に景色逆さに田植終え 媛 香
15 玄関の天窓に居て守宮かな 石ノ花
石手川多種の大木鬱蒼と 菜の花
22 夏はきぬクルーズ船の白き波 べいこう
雷鳴や床の中にて目を覚ます 石ノ花
14 鬼太郎の漫画の歩くサングラス べいこう
20 雨音の激しさ響き五月闇 石ノ花
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若草句会 掲示板
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◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句
   は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」
   の「り」をのぞく除く。
       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

     ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

         俳句は「全部を言ってしまわないで、詠み手に想像させる」

         別の色々な詠み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

     ● 季重なり」については

         媛香さんのおっしゃるとおりと思います

         1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

         場合はやむ得ませんよね。

         テレビの選者や句会の指導者が言うのは

         俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

         託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

         止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば

         問題ないと言われます。

         「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「詠み

         手に任せる」と。「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

         ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文になら

         ない様に」と入門書にありました。

         でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 ひな祭り昔懐かし写真顔
コメント ※幼ない子の懐かしい顔写真を見つけたが、今は五月、
 武者人形の季節。実際は雛の頃だが今で詠む。
詠替えて ※武者人形や遠き七夜の顔写真
 
◇ 2番 母の日や似顔絵を見てずつこけて
コメント ※デパートや大型スーパー等の母の日の似顔絵展で
 吾子の絵を見つけた母親。複雑です
詠替えて ※母の日や似顔絵見つけ泣き笑ひ
 
◇ 3番 GWもがまんがまんの旅の虫
コメント ※GWは「黄金週間」、「ゴールデンウィーク」と略せずに書き
 ます。五文字を超える時は上五へ置くと無難です
詠替えて ※黄金週間仕舞ひしままの旅鞄
 旅の虫に我慢を強ひる五月かな
 
◇ 4番 石手川多種の大木鬱蒼と
コメント ※季語がありません。今は新緑、若葉、若葉風等初夏
 の季語が沢山あります。歳時記をご覧下さい
詠替えて ※河川敷に多種の大木若葉風
 
◇ 5番 カエル鳴き独合唱子らの声
コメント ※「カエル」=>「蛙」、「かえる」。合唱と言えば「声」は
 要らないのでは?。 蛙と子らの歌比べを想像して
詠替えて ※雨近し子らの合唱初蛙
 山間(あい)に子等の合唱遠蛙  又は(分校の〜)
 
◇ 6番 風5月カリヨン聞きて胸に手を
コメント ※俳句では「5」は漢字「五」で。上五と下五を入れ替え、
 「を」の位置を考えて「手を胸に」と変更しました
 季語「風五月」が爽やかな気分にしてくれました
詠替えて ※手を胸にカリヨンを聞く風五月
 
◇ 7番 衣更ふ少し派手目のトランクス
コメント ※歳をとる程少しずつ派手目にして若い気分で…
詠替えて ※ユニクロで選ぶマイシャツ更衣
 ワクチン接種始まる老いの更衣
 
◇ 8番 雷鳴や床の中にて目を覚ます
コメント ※「にて」が説明になり不要です。 夜夜中:真夜中
詠替えて ※雷鳴や耳に指栓床の中
 雷鳴の度に目覚める夜夜中 (夜夜中:よるよなか)
 
◇ 9番 散歩道赤白ツツジ塀の上
コメント ※「ツツジ」=>「つつじ」「躑躅」。語順を替え切れ入れる
詠替えて ※散歩道に見上ぐ赤白つつじかな
※散歩帰りの赤つつじ白つつじ (破調の句)
 
◇10番 こいのぼりコロナ収束願いこめ
コメント ※「コロナ」は×=>「コロナ禍」、「新型コロナウィルス」
 鯉幟には「男の子の健やかな成長と立身出世を願って
立てる」と言う意味があり、コロナとは馴染まないので
中七下五を生かすなら別の季語を探そう。例えば
詠替えて ※コロナウィルス封じ茅の輪を潜りけり
※コロナ禍の晴れる日近き茅の輪かな
 
◇11番 亡き夫の植えし躑躅の咲き誇る
コメント ※このままで景も心情も読めますが、平坦に流れたので 
 更に色を加えたり、切れを入れて詠嘆します
詠替えて ※亡き夫の手植えの躑躅咲きにけり
 亡夫愛でし燃ゆるつつじの赤と白 (亡夫:つま)
 
◇12番 母の日の花束の水とりかへて
コメント ※「母の日の」と詠むと単に母の日に貰った花束の水
 を取り替えるだけですが下五が「取り替へて」なのでこ
 の後に何か有りそうに想像が。もし余韻を持たせる為
 に「かへて」としたなら、「母の日や」で切るのが正解
 かと思いますが作者や皆さんのご意見をお伺いします
詠替えて ※母の日や花瓶の水を取り替えて
 母の日の花束の水取り替える   (断定)
 
◇13番 待ち焦る石手川ダム迎へ梅雨
コメント ※田植えの時期を前にダムの水量を案じる松山市民
 ですが、入梅でやっと貯水量100%になりました
詠替えて ※入梅や石手川ダム水満ちて
 
◇14番 鬼太郎の漫画の歩くサングラス
コメント ※漫画が歩くのか?、漫画の鬼太郎が歩くのか?
 動詞が真ん中に来ると意味の取り方を迷います
詠替えて
 
◇15番 玄関の天窓に居て守宮かな
コメント ※「天窓に」で実在が分かるので「居て」は不要。「守
 宮かな」につなぐなら「〜に居る守宮かな」となる
詠替えて ※玄関の天窓に居る守宮かな
 玄関の窓に張り着く守宮かな
 
◇16番 子供の日となりの子よりこんにちは
コメント ※やっとしゃべり始めたお隣の子に挨拶され笑顔が…
詠替えて
 
◇17番 新緑の光り輝く雨上がり
コメント ※雨に洗われた新緑の美しい輝きを見つけたのですね。
 季語を下五に置き「かな」で詠嘆して見ました。
詠替えて ※雨上がり輝く杜の新樹かな   
 
◇18番 こどもの日はしゃぐ声なく連休終わり
コメント ※そのとおりですが俳句の形に整理(5-7-5の形に)
詠替えて ※子供の日はしゃぐ声無く過ぎにけり
※公園にはしゃぐ声無き子供の日
 
◇19番 詠めぬなら一茶に学ぶホトトギス
コメント ※「ホトトギス」=>杜鵑/時鳥、「ほととぎす」
 「鳴かぬなら 鳴くまで待とう 時鳥」のパロディー?
詠替えて ※詠めぬなら一茶に学べ時鳥   
 
◇20番 雨音の激しさ響き五月闇
コメント ※「五月闇」とは五月雨の降るころの厚い雲に覆わ
 れた、昼夜を問わぬ暗さを言う。雨の激しさを詠むな
 ら別の季語を探して下さい。例えば「夕立」「驟雨」
詠替えて ※夕立来て運動場に土けむり  「夕立」(ゆだち)
 透明の車庫の屋根打つ驟雨かな  驟雨(しゅうう)
 
◇21番 水田に景色逆さに田植終え
コメント ※田植えを終えたばかりの水田を「植田」と言います
詠替えて ※皿が嶺逆さに映る植田かな 
 
◇22番 夏はきぬクルーズ船の白き波
コメント ※「夏はきぬ」は歳時記で「夏来る」「夏立つ」「立夏」
詠替えて ※夏来るクルーズ船の白き水脈  (水脈:みお)
 クルーズ船白き水脈引く立夏かな 
 
◇23番 収穫のスナックエンドウ明日は雨
コメント ※「スナックエンドウ」=季語ではない 
詠替えて ※えんどうの収穫急ぐ雨予報
◇24番 黄金の松山平野麦を刈る.
コメント ※このままで景は分かるが黄金と麦刈りが少し近いか
詠替えて ※生産量日本一や麦を刈る
 麦秋や「ハルヒメボシ」てふ新品種
 
(5/13の愛媛新聞の写真を詠む)

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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