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第166回 披 講
第203回 披 講
最終更新日時 R 3.11.27 PM 12. 0
令和3年11月1日〜令和3年11月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    蔓延防止処置の警戒も解除されましたが、また第6波が心配される中、でも一応一安心です。
    俳句会や公民館活動の停止が続きましたが一安心です。これからは発句を心置きなく楽しみましょう。
    
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号

青空をアサギマダラが舞う姿 投票 4 票  扇 
14 人けなく公園ベンチに枯れ葉舞う 投票 4 票 菜の花
忍草ホスピス妻の目に涙 投票 3 票 石ノ花
木枯らしや砂紋をくずし高笑い 投票 3 票 べいこう
掃苔(そうたい)や卒寿が近し杖をつく 投票 3 票 石ノ花

    

番 号 入 選 10 句        俳 号
12 連山の稜線真白初冠雪 媛 香
フジバカマ雲の流れに背を向けて  扇 
大枯野噴煙かぶる草千里 高 越
13 三密を避けたイベント冬に入る 石ノ花
16 かの昔源氏も歌う女郎花 はなぶさ
17 女体めく幹をBODYと秋の県展 高 越
19 カイロ抱き寒さ忘れて琴を弾く  扇 
21 コンバインあっとゆう間に刈田なり 菜の花
見渡せば遠く山々夕紅葉 媛 香
ほおずきを子が膨らましほっぺ赤 はなぶさ
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若草句会 掲示板
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◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句
   は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」
   の「り」をのぞく除く。
       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

     ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

         俳句は「全部を言ってしまわないで、詠み手に想像させる」

         別の色々な詠み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

     ● 季重なり」については

         媛香さんのおっしゃるとおりと思います

         1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

         場合はやむ得ませんよね。

         テレビの選者や句会の指導者が言うのは

         俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

         託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

         止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば

         問題ないと言われます。

         「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「詠み

         手に任せる」と。「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

         ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文になら

         ない様に」と入門書にありました。

         でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 木枯らしや砂紋をくずし高笑い
コメント ※季語では「木枯」で「こがらし」と読みます
詠替えて ※木枯や砂紋をくずし高笑ひ
   木枯や風紋走る風受けて / 木枯や風紋動く風受けて
◇ 2番 青空をアサギマダラが舞う姿
コメント ※秋に藤袴の花に集団で見かけます。渡りする蝶と言われます。
 歳時記では春の部にある様なので、今この季題で詠むのは如何かと
詠替えて ※藤袴咲くアサギマダラの乱舞
 
◇ 3番 見渡せば遠く山々夕紅葉
コメント ※「〜すれば〜」は説明っぽいので
詠替えて ※夕紅葉寺の庭木も遠山も
 
◇ 4番 忍草ホスピス妻の目に涙
コメント ※「ホスピス妻」と詰まり気味なので「ホスピスの妻」とし
詠替えて ※忍草ホスピスの妻目に涙 / ホスピスの妻の涙や忍草
 
◇ 5番 ほおずきを子が膨らましほっぺ赤
コメント ※「ほっぺ赤」は5文字にする為に無理をしたかも 
詠替えて ※鬼灯を膨らす子等の真っ赤な頬
 
◇ 6番 龍爪の跡を揉み消す龍田姫
コメント ※「龍田姫」は秋の季語
詠替えて
 
◇ 7番 フジバカマ雲の流れに背を向けて
コメント ※「藤袴」「ふじばかま」。歳時記には片仮名は使われていません。
詠替えて ※ふじばかま雲の流れに背を向けて
 
◇ 8番 大枯野噴煙かぶる草千里
コメント ※草千里ですから阿蘇山の噴火による噴煙でしょうか。
詠替えて
 
◇ 9番 掃苔(そうたい)や卒寿が近し杖をつく
コメント ※「掃苔」は墓参の傍題
詠替えて ※掃苔や卒寿の母は杖ついて  /  掃苔へ杖を頼りの卒寿かな
 
◇10番 赤白黄フェンスの間より薔薇顔を出し
コメント ※21文字で字余り。少し整理して
詠替えて ※赤白黄の塀より覗く薔薇の花
 
◇11番 急逝の和尚悼みぬ帰り花
コメント ※和尚より住職がいいかも。石手寺の前住職でしょうか?
詠替えて ※急逝の住職悼む返り花
 
◇12番 連山の稜線真白初冠雪
コメント ※「初冠雪」と「稜線真白」が重なるかも
詠替えて ※初冠雪に山の稜線かがやけり
 
◇13番 三密を避けたイベント冬に入る
コメント ※何のイベントか名前う表示すると 
詠替えて ※密避けてゴルフ観戦冬に入る / 立冬や三密避けて野球観戦
 
◇14番 人けなく公園ベンチに枯れ葉舞う
コメント ※中八です。
詠替えて ※公園のベンチに積もる枯葉かな
 
◇15番 裏庭の樹木に垂れし蛇の絹
コメント ※「蛇の衣」は「蛇皮をぬぐ」の傍題。「絹」でなく「衣」
詠替えて ※裏庭の樹木に垂れし蛇の衣
 
◇16番 かの昔源氏も歌う女郎花
コメント
詠替えて
 
◇17番 女体めく幹をBODYと秋の県展
コメント ※[BODY]と「」で括ると分かり易いが、句中に「 」は使わないと言う
 先生もいます。どちらがいいか?
詠替えて ※女体めく幹を「BODY」と秋の県展
 
◇18番 胸中に希望の地図や日向ぼっこ
コメント ※下五にするには「日向ぼこ」。「日向ぼつこ」(6文字)なら上五へ
詠替えて ※胸中に希望の地図や日向ぼこ
 日向ぼっこや希望の地図を胸に秘め
 
◇19番 カイロ抱き寒さ忘れて琴を弾く
コメント ※「懐炉」「寒さ」ともに冬の季語。何れか一つを使うと
詠替えて ※琴を弾く腰に懐炉を偲ばせて / 琴を弾く夢中で寒さ忘れをり
 
◇20番 新米やほっかほっかや丼飯
コメント ※「〜や〜や」と切れ字ダブっている。
詠替えて ※ほっかほかの丼飯や今年米 / 新米で炊く丼のほっかほか
 
◇21番 コンバインあっとゆう間に刈田なり
コメント ※「コンバイン」(秋の季語)、「刈田」は(冬)の季語
詠替えて ※コンバイン田んぼ五枚をひとりして
   コンバイン棚田の角は人の手で

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
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