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第166回 披 講
第207回 披 講
最終更新日時 R 4. 3.27 PM 12. 0
令和4年3月1日〜令和4年3月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」の亜種ですか第7波のリバンドの兆候が見えています。
    早くピークアウトとなって収まってもらいたいものですね。政府も警戒期間の延長を検討しているようです。
    蔓延防止をして無事に乗り切れるとよいですね。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
コロナ禍に地球儀回し春の旅 投票 3 票 媛 香
彼岸きし虫もいざなむ野山かな 投票 3 票 あなぶさ
13 名工の和釘千本花の寺 投票 3 票 高 越
21 今ふたりいずれ1人の冬銀河 投票 3 票 べいこう
24 在りし日の君に手向けし黄水仙 投票 3 票 媛 香

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
菜の花の黄色の光希望持ち  扇 
書初の余白に託す思ひかな
球場前子規碑に当たる風光る 洋 三
春疾風煙たな引く工業地 媛 香
10 煮凝りや父の無言の懐かしく べいこう
11 ひめつばき紬のひとのおくれ毛よ 
14 我が庭のぽつぽつ紅し牡丹の芽 浩 風
18 客まばらコロナ禍中の雛の市 洋 三
28 今年こそバレンタインに好きといふ 洋 三
23 春一番主人に抱かれ散歩犬  扇 
春愁ひ病む妻あわれ緘黙す 石の花
逃避行果ての石塚下萌ゆる 高 越
春麗ら施設の妻とSKYP(スカイプ)で 石の花
15 風草木もつれるほどに春待つ日 べいこう
22 春風や乳鋲錆びし乾門 高 越
   
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 春愁や病む妻あわれ緘黙す
コメント ※「あわれ」と感情の言葉は書かずに
 哀れ感を表現する。
詠替えて ※緘黙の妻を花野へ車椅子
 
◇ 2番 コロナ禍に地球儀回し春の旅
コメント ※入出国禁止中、地球儀で世界旅行を
詠替えて ※籠る日の地球儀回し春の旅
   
◇ 3番 菜の花の黄色の光希望持ち
コメント ※菜の花は黄色。改めて黄と言わない
詠替えて ※菜の花や山より高き望み湧く
  真っ青な空の下なる花菜畑
   
◇ 4番 逃避行果ての石塚下萌ゆる
コメント ※「果ての石塚」で比翼塚か。哀れ兄妹
 の非恋物語
詠替えて
   
◇ 5番 彼岸きし虫もいざなむ野山かな
コメント ※いざなむ=>誘う
詠替えて ※彼岸来て虫も誘う野山かな
 啓蟄やコロナ禍に耐ふこと二年
   
◇ 6番 書初の余白に託す思ひかな
コメント ※余白に託す思いを詠む
詠替えて ※書初めの余白に託す□□□□□
 
◇ 7番 球場前子規碑に当たる風光る
コメント ※子規と野球は深い関係。句碑がある
 「草茂みベースボールの道白し」子規
詠替えて ※春風や球場横に子規の句碑
 球場望むのぼさんの句碑風光る
   
◇ 8番 春疾風煙たな引く工業地
コメント ※工業地」が硬い感じがするので
詠替えて ※春疾風煙東へ紙の町
   
◇ 9番 春麗ら施設の妻とSKYP(スカイプ)で
コメント ※「麗」春の季語。「春麗」とは言わない
詠替えて 麗かや施設の妻とスカイプで
   
◇10番 煮凝りや父の無言の懐かしく
コメント ※煮凝りを無言で食べていた父を想う
 のか、不思議そうに眺める姿なのか
詠替えて
 
◇11番 ひめつばき紬のひとのおくれ毛よ 
コメント ※「ひと」より場所を(襟、襟足など)
詠替えて ※結城紬の襟に後れ毛媛つばき
 遅れ毛の白き襟足媛つばき
   
◇12番 雛ならべふと親心気ずかされ
コメント ※飾りながら送ってくれた親(今は亡き
 親かも)の心を思うのだろうか
詠替えて ※雛の顔優し親心気付きけり
   
◇13番 名工の和釘千本花の寺
コメント ※愛媛の名工和釘鋳造の鍛冶職人
  白鷹幸伯(松山市堀江)。薬師寺西塔
 再建の棟梁に求められ関与。
詠替えて
   
◇14番 我が庭のぽつぽつ紅し牡丹の芽
コメント
詠替えて
   
◇15番 風草木もつれるほどに春待つ日
コメント ※「風草木」と言う言い方はない?
 「春待つ」は冬の季語
詠替えて ※強風に縺れる草木春を待つ
    
◇16番 青空に紅梅の梅天守閣
コメント ※「紅梅の梅」とは言わず「紅梅」だけ
 花の咲いた情景は分かる
詠替えて ※青空に映ゆ紅梅と天守閣
    
◇17番 探梅行坂道そぞろ古木あり
コメント ※「あり」は不要。
詠替えて ※探梅行道なき道に古木群
 七折の坂道辿る探梅行
   
◇18番 客まばらコロナ禍中の雛の市
コメント ※このままで良い。流行のリモートなら
詠替えて ※雛の市コロナ禍中はリモートで
   
◇19番 マラソンのトップグループ山笑ふ
コメント
詠替えて
   
◇20番 霊峰の山稜眩し初茜
コメント ※「初茜」は新年の季語
詠替えて
   
◇21番 今ふたりいずれ1人の冬銀河
コメント ※今の二人の事を
詠替えて ※ふたり居る今が幸せ春炬燵
◇22番 春風や乳鋲錆びし乾門
コメント ※城の門扉に乳首の形した金具
詠替えて
◇23番 春一番主人に抱かれ散歩犬
コメント ※普段、家の中で飼われて居て、春一
 番に驚き抱き付く散歩中の小さい犬
詠替えて ※春一番主人に抱きつく散歩犬
◇24番 在りし日の君に手向けし黄水仙
コメント ※水仙は冬の季語。黄水仙は春の季語
詠替えて
◇25番 公園の剪定続く春浅し
コメント ※「剪定」「春浅し」春の季語重なり
詠替えて ※枝間引く公園の木々春浅し
◇26番 雪柳風にゆれ陽にゆれ楽し
コメント ※季語を最後に置きました
詠替えて ※風に揺れ陽に揺れ光る雪柳
◇27番 たわむれる二つ三つも転ぶ春
コメント
詠替えて ※戯れて二、三回転春の空
 ごろごろと遊び転げる春の雲

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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