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第166回 披 講
第213回 披 講
最終更新日時 R 4. 9.27 PM 12. 0
令和4年9月1日〜令和4年9月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」の感染のピークも過ぎ大分落ち着いてきたようですが、でもまだ
    結構感染者はいます。気をつけてくださいよ。
    またのピークが心配されております。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
キッチンの窓を全開秋の風 投票 5 票 媛 香
美術館に俳句展示し涼新た 投票 3 票 石の花
11 湯上りの娘盛りの浴衣かな 投票 3 票 はなぶさ
16 松山に住みて幸せ野分けあと 投票 3 票 高 越
26 朝餉食むどこで鳴くやら法師蝉 投票 3 票 洋 三

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
回覧板中止を告ぐる神輿渡御 高 越
雨蛙チャイムの上に棲みかとし 媛 香
10 蝉しぐれ耳の中でも蝉しぐれ べいこう
14 あざやかな色あり毒あり曼殊沙華 逸 茶
15 千枚田秋の夕日を湖に投げ べいこう
21 稲雀群れて飛び込む藪の中 石の花
23 颱風やおのれは阿保か左巻き 逸 茶

夜明前朝顔からむ垣根かな 洋 三
翠巒や霊峰はるか雲の湧く
残暑とて取って捨てたき昼下がり べおこう
ゆく夏に又会えるねと目に涙
12 コスモスや狭庭にそそと咲き乱れ 媛 香
13 加減よし半身浴に虫の声
25 粛々と父母に会う彼岸かな 逸 茶
27
旅にして糊ごわ浴衣湯の匂ひ はなぶさ
   
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 回覧板中止を告ぐる神輿渡御
コメント
詠替えて
 
◇ 2番 夜明前朝顔からむ垣根かな
コメント
詠替えて
   
◇ 3番 美術館に俳句展示し涼新た
コメント ※季語を上五に置き「や」で切り名詞止めにする
詠替えて ※新涼や俳句展示の美術館
※電友会の趣味の作品秋涼し
   
◇ 4番 翠巒や霊峰はるか雲の湧く
コメント ※広辞苑に依ると「翠巒(すいらん)」とはみどり色の連山。季語は?
詠替えて ※峰雲や連山みどり濃ゆうして 
   
◇ 5番 雨蛙チャイムの上に棲みかとし
コメント ※助詞「に」を「を」に替えた。季語を最後にした
詠替えて ※インターホンの上を棲み家と雨蛙
   
◇ 6番 庭先の草むらの中虫すだく
コメント
詠替えて ※草繁る夜の庭先虫集く
 
◇ 7番 残暑とて取って捨てたき昼下がり
コメント ※順番を入れ替えて、かな で詠嘆
詠替えて ※昼下がり捨てたき程の残暑かな / 海山へ逃げたき程の残暑かな
   
◇ 8番 ゆく夏に又会えるねと目に涙
コメント ※行く春、行く秋 はあるが、行く夏は見当たらず、夏は「夏行く」で
詠替えて ※夏行くや又会えるねと目に涙
   
◇ 9番 キッチンの窓を全開秋の風
コメント
詠替えて
   
◇10番 蝉しぐれ耳の中でも蝉しぐれ
コメント ※ユーモアあるが、あり過ぎかも
詠替えて ※蝉時雨爺やの耳は今日もジージー (5-7-7)
 
◇11番 湯上りの娘盛りの浴衣かな
コメント
詠替えて
◇12番 コスモスや狭庭にそそと咲き乱れ
コメント ※上五の「や」切りは、季語を中七下五で修飾しないのが原則。
 一物仕立てに変更。咲き乱れているのと「そそと」は合わない?
詠替えて ※秋桜狭庭に見事咲にけり / コスモスの狭庭にあまた咲乱れ
   
◇13番 加減よし半身浴に虫の声
コメント ※助詞「に」は説明になるので切れ字を使う
詠替えて ※湯加減良き半身浴や虫の秋(または下五を 秋涼し)
   
◇14番 あざやかな色あり毒あり曼殊沙華
コメント ※球根は猪も喰わないので繁殖力あり
詠替えて ※鮮やかな色に毒あり曼珠沙華
   
◇15番 千枚田秋の夕日を湖に投げ
コメント
詠替えて ※秋夕日眺む海辺の千枚田 / 秋夕焼受くる海辺の千枚田
    
◇16番 松山に住みて幸せ野分あと
コメント
詠替えて
    
◇17番 カレッジロードスマホにTシャツサルスベリ
コメント ※項目を多く並べすぎたのと、何を詠もうとしたのか? 
  季語は漢字で「百日紅」(さるすべり) 
詠替えて ※スマホ打ちつつ校内行くや百日紅 / Tシャツ着校内行くや百日紅
 
◇18番 朝顔と大木の陰子と添い寝
コメント ※切れ字を入れメリハリ付ける。 添い寝と言えば子と分かる
詠替えて ※朝顔や大樹の蔭に添い寝して
   
◇19番 年祝い父への思い秋の風
コメント ※「年祝」とは新年の祝のこと(広辞苑)。誕生日の祝を詠まれるなら
詠替えて ※祝傘寿父への想ひ秋麗
   
◇20番 土手歩く中天に浮く居待月
コメント ※「居待月」と言えば「座して待つ月」。「土手歩く」とはアンマッチ
詠替えて ※中天に立待月や土手散歩
   
◇21番 稲雀群れて飛び込む藪の中
コメント
詠替えて
 
◇22番 手水舎に鳥入れ替はり秋の水
コメント ※手水舎と秋の水は近すぎるので、少し離して
詠替えて ※手水舎に羽根ばちゃばちゃと寺の秋
 
◇23番 颱風やおのれは阿保か左巻き
コメント ※滑稽俳句か? 一般的な俳句としては?
詠替えて ※颱風の目玉パッチリ左巻き / 台風15号四国を避けて去りにけり
 
◇24番 史跡にの昔遊郭曼殊沙華
コメント ※「史跡にの」とは?  
詠替えて ※史跡訪ふ昔遊郭曼珠沙華 / 彼岸花むかし遊郭在りし跡
◇25番 粛々と父母に会う彼岸かな
コメント
詠替えて
◇26番 朝餉食むどこで鳴くやら法師蝉
コメント ※「朝餉」で「食む」省略可能
詠替えて ※朝餉どき窓より聞こゆ法師蝉
◇27番 旅にして糊ごわ浴衣湯の匂ひ
コメント
詠替えて ※湯上りのごわごわ浴衣古稀の旅

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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