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第166回 披 講
第217回 披 講
最終更新日時 R 5. 1.27 PM 12. 0
令和5年 1月1日〜令和5年 1月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」の感染の第8波がささやかれていまいましたが、ピークは過ぎたようです。
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
     4月から第5類指定になるようですが、いかがなものでしょうね。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
23 閉店の枯れ蔦覆ふ喫茶店 投票 6 票 媛 香
枯れ葉舞い話はつきぬ南楽園 投票 4 票
16 齢重ね訃報の多き師走かな 投票 4 票 石の花
17 炬燵にてジャズバージョンの「枯葉」聴く 投票 4 票 高 越
個々の趣味集めて展示文化の日 投票 3 票 石の花

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
冬ざれや市内電車は二人だけ 洋 三
罪ありてこころの内の煤払い 逸 茶
鴨遊ぶ川ゆるやかに流れゆき 洋 三
13 気高くも庭に一輪冬薔薇 逸 茶
15 湯豆腐の湯気の向こうに妻の顔 べいこう
手弱女の指先染める吊し柿 べいこう
14 味噌汁香る穏やかな冬の朝 はなぶさ
我が家まで秋風に乗り列車の音 媛 香
ゆつくりと回る日時計山眠る 高 越
10 負けて勝つ泪の子らに虎落笛 べいこう
12 夢覚めし在りし日の夫と紅葉狩り 媛 香
22 冬木立風が吹き抜け空蒼く 石の花
21 掃除終え眺める山に雪便り 高 越
20 南予旅クウ-ポン付いて秋の旅
24 鯛めしと鯛のお汁に紅葉浮く
   
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 弟が先越す八十路涅槃西風
コメント ※涅槃西風(ねはんにし):旧暦2月15日前後に吹く西風。俗に西方浄土
 からの迎え風と言い、これが吹くと寒が戻ると言う。
詠替えて ※弟の先き行く黄泉や涅槃西風
   
◇ 2番 真っ先に米寿の印初暦
コメント ※「記す」、「書き込む」などの動詞を使わず詠んた一句。すっきり感あり
詠替えて ※   
◇ 3番 体育館二十歳の君の成人式
コメント ※実際は体育館かも知れないが字余りになるので「講堂に」としました
詠替えて ※講堂に二十歳の君の成人式 / 講堂に成人の日の君と会ふ
   
◇ 4番 初詣御神酒を受けて帰路につく
コメント ※初詣でお神酒を受け餌帰ったと説明になった。「帰路につく」は不要
詠替えて ※初詣夫婦で受けるお神酒かな / お神酒受く夫婦揃いて初詣
    
◇ 5番 嚔してまたマフラーを巻きなおし
コメント ※「くさめ」、「マフラー」は冬の季語で季重なり
詠替えて ※マフラーを二重に巻いて街中へ
   
◇ 6番 去年今年明日さす彼方遍路道
コメント ※去年今年(新年)、遍路道(春)で季重なり  去年今年:去年から今年に
 変わる時の変わる早さを言う。 去年も今年もと言う意味ではない
詠替えて ※去年今年今日より始む同行二人 
 
◇ 7番 老いてなお踵をかえして初詣
コメント 「踵(かかと)をかえして」が中八。「を」または「て」を削除
詠替えて ※老いてなお踵かえして初詣 / 老いてなお踵をかえし初詣
   
◇ 8番 初詣時報合図で駈けいだす
コメント
詠替えて ※時報が合図駆ける参道初詣
   
◇ 9番 再開は東京タワー冬の星
コメント ※再開?  再会では
詠替えて ※再会の東京タワーや冬の星
   
◇10番 誕生日は三日おせちの御下がりで
コメント ※三日、おせち料理は共に新年の季語
詠替えて ※おせち料理の下がりで祝ふ誕生日
 
◇11番 屠蘇祝う三年ぶりに家族合う
コメント ※合う? 「会う」、「逢う」では?  順番を入れ替えて  三年(みとせ)
詠替えて ※三年振り家族揃いて屠蘇を酌む / 家族揃い屠蘇を祝うは三年振り
◇12番 凩や体縮めて小走りす
コメント
詠替えて ※凩や首をすくめて小走りで
   
◇13番 卓球で足腰鍛え息白し
コメント ※季語を再考  例えば 春を待つ(春の大会など) /春隣/寒稽古/
詠替えて ※卓球で足腰鍛え春を待つ / 卓球で足腰鍛う寒稽古
   
◇14番 初鴉ないて雀飛立てり
コメント ※中六になりました
詠替えて 初鴉鳴いて雀の飛び立てり / 初鴉鳴くや飛び立つ雀かな
   
◇15番 七草は大根かぶらほうれん草
コメント ※芹(せり)・薺(なずな:ぺんぺん草)・御形(ごぎょう:ははこぐさ)
 ・繁縷(はこべら)・仏座(ほとけのざ)・菘(すずな:蕪かぶ)
 ・蘿蔔(すずしろ:大根)これぞ七草(七草の覚え方)
詠替えて
    
◇16番 縮まりて伸びて夢見の布団かな
コメント ※ ?
詠替えて
    
◇17番 初風呂や父の背ながす道後かな
コメント ※〜や〜かな 一句に二つの切れ字を使うのはNG
詠替えて ※初風呂の父の背流す湯宿かな / 初風呂や父の背流す道後の湯
 
◇18番 仄々と湯の里の灯や寒椿
コメント
詠替えて
   
◇19番 いとこ会卓袱台かこみ雪見酒
コメント ※従兄弟(いとこ) 卓袱台(ちゃぶだい)
詠替えて
   
◇20番 門飾り業者泣かせのつくりもの
コメント ※専門業者より上手に作った門松と読み
詠替えて ※出来栄えに業者舌まく松飾
   
◇21番 冬の月餅つく陰にうさぎ見る
コメント ※月にうさぎとくれば「見る」は」不要かも
詠替えて ※餅を搗く兎の陰や冬の月
 
◇22番 七草粥独り黙々すすりたり
コメント ※「たり」より「けり」で  七草粥の傍題 七日粥・薺(なずな)粥は五音
詠替えて ※七草粥ひとりさらさら啜りけり / 独り居のさらりと啜る七日粥(薺粥)
 
◇23番 土に感謝花を咲かせる寒葵
コメント ※寒葵:関東周辺の山地の林内に自生する常緑多年草。葵とは全く別の
 種類。長い柄をもつ卵形の葉が二,三枚で、やや厚めの濃い緑色、白い斑
 や筋の入った物がある。初冬、葉柄の根元に半ば埋もれて暗紫の小さい
 花が三、四個咲く。<冬、初冬の季語>
詠替えて
 
◇24番 二股を掲げてはしゃぐ大根引
コメント
詠替えて ※二股の大根引き抜く園児かな

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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