番号	俳　　　句	俳　号	得票
1	亡夫植えし紫陽花咲きし何時の間に	媛　香
2	紫陽花や雨にうたれし野の仏	はなぶさ	5 票
	(べいこう)紫陽花を１５句作りました。野の仏の
	取り合わせがいいです。
	(　鶴　)　紫陽花、雨と仏の取り合わせが妙
	(逸　茶)　? しっとりと、梅雨ですね
	(媛　香)　雨に打たれた野仏さまに優しく紫陽花が見守ってい
	るように
	(　凡　)　紫陽花は雨によく似合う。野仏に容赦なく降る
	雨との対比、取り合わせが素晴らしい。
3	夏の宵長閑に過ぎし露天風呂	鶴	１票
	(高　越)　昼間の汗を露天風呂で流す至福の時
4	老翁の咽ぶ声聞き老鶯来	べいこう	３票
	(　鶴　)　うまく韻を踏んでいると思う
	(逸　茶)　老翁と老鶯のいい関係
	(　凡　)　謡曲の翁か、老人の咽ぶ声に鶯が鳴き応えて
	くれた。何という渋い声、それとも？老翁と
	老鶯の相関がいいですね。
5	どくだみの庭一杯に香りあり	石の花	２票
	(媛　香)　どくだむは独特の匂いを庭の隅々までも匂い立つ
	(　凡　)　忌み嫌われる草ドクダミ。はびこる様を庭一杯と
	、表現しその香りを愛でる作者の優しさが伺える。
6	襟足の後れ毛ゆれて薄暑かな	凡	4票
	(べいこう)この時期襟足が濡れて夏を感じます。
	(　鶴　)　ちょっと汗ばんで色っぽい
	(逸　茶)　艶っぽさが光っています
	(高　越)　襟足の後れ毛と薄暑の取り合わせの妙
7	髷結えぬ勝の歓声夏場所	はなぶさ
8	銀色の雨に打たれて七変化	逸　茶	2票
	(べいこう)銀色が効いています。
	(高　越)　銀色の紫陽花の花を見てみたい
9	どくだみや十字の花の白きかな	石の花	2票
	(　鶴　)　どくだみと十字と白の対比が良い
	(媛　香)　十字の花ドクダミは確かに十字の花文字
10	遠―き日の妻と夜市の金魚掬ひ	高　越	3票
	(はなぶさ)子と土曜市に行ったのを思い出しました
	(石の花)　懐かしい思い出に深まります。
	(媛　香)　遠き日在りし日の奥様と夜市に出かけた頃を
	懐かしんだのでしょう。
11	青春の日々色あせし七変化	凡	1票
	(逸　茶)　紫陽花の色が褪せてくる、老境ですね
12	短夜の空白々と薄明かり	石の花
13	蹴伸びするプール選手の鋭き眼	べいこう	１１票
	(　凡　)　競泳の平泳ぎの泳者を「鋭き眼」とよく
	観察してますね。それとも、ターンした
	時の様子か。
14	植田風揺るる泥水雲の影	鶴	1票
	(べいこう)植田風は強いですね
15	梅雨激し窓を叩きし目覚めたり	媛　香	3票
	(はなぶさ))雨風の音は気になりますね
	(石の花)　激しい雨音に間が覚めましたかよくあることです。
	(高　越)　今年の梅雨はゲリラ梅雨で熟睡が出来ない
16	岩清水音が背を押す二人旅	べいこう	1票
	(逸　茶)　夫婦旅でしょうか、情景が浮かびます
17	通院日薬また増ゆ梅雨の雷	高　越	2票
	(はなぶさ)年々薬が増えますね
	(石の花)　年とると薬は増えてゆきますね。
18	五月雨や孤独を抱いて過ぎし日々	逸　茶	４票
	(　鶴　)　物哀しい雰囲気がでている
	(石の花)　独り身には孤独を何時も感じます。
	(媛　香)　鬱陶しい日々何処へ出かける当ても無しつくづく
	孤独だと日々感じ過ぎるのです
	(　凡　)　五月雨と孤独を抱いての表現が相応して、両者の
	言葉が強く迫ってくる。
19	登校児列乱れなき青田道	凡	3票
	(べいこう)登校児の姿が浮かびます。
	(はなぶさ)田道歩く列見えそうです
	青田道都会では味えない登校時の風景ですね
20	梅雨晴れに二駅分の歩きかな	逸　茶	2票
	(石の花)　良い天気に歩いてみるのも良いですね。
	(高　越)　健康のために歩く歩く
21	プリンセス・ミチコてふ名の赤き薔薇	高　越	３票
	(べいこう)人名をうまくいれましたね
	(石の花)　こんな名前の薔薇もあるのですね。
	(　凡　)　バラ展でも人気。皇族の名の美しい赤は女性に
	人気ですね。
22	寝室の窓に十六夜見え隠れ	媛　香	４票
	(　鶴　)　ためらいながら見え隠れする月の様子が良い
	(はなぶさ)内からも見えるんですよ
	(逸　茶)　眠れない夜が目に浮かびます
	(高　越)　十六夜の月に覗かれた作者
23	青時雨輝く気配とどめおき	鶴	１票
	(はなぶさ)締めが効いています
24	夫婦して老は操り麦踏みす	はなぶさ