番号	俳　　　句	俳　号	得票
1	春浅し茶室に響くつくばいの音	はなぶさ	2 票
	(逸　茶)　 静謐とした茶室が浮かびます
	(べいこう)茶室から茶の香りがしそうです。
2	朧夜や舗装工事のガードマン	鶴	3 票
	(石の花)　季語と取り合わせがいいですね
	(　凡　)　朧夜の和的な情景と道路工事のガードマンの
	現実的な取り合わせ
	(高　越)　通行止めが出来ない工事のガードマンご苦労さま
3	童等は燥(はしや)ぎ廻り青き踏む	石の花
4	背伸びして老いを遠ざけ土筆かな	逸　茶	2 票
	(はなぶさ)春の兆し見つけましたね
	(べいこう)土筆と背伸びの取り合わせがいい。
5	亡き母の軽き棺に春愁ふ	鶴	5 票
	(逸　茶)　 亡き母を想う心情がよく表れています
	(はなぶさ)大切な人を寂しくなりますね
	(　凡　)　子は初めて知る。偉大な母の死して肉体の軽
	ささを
	(高　越)　棺の軽さの愁いを季語に託しました
	(べいこう)棺の軽さに絶句されました。
6	春子漕ぎ夏子はまだと半仙戯	べいこう	3 票
	(逸　茶)　 季節の移り変わりがうまく表現されてます
	(　鶴　)　春と夏をブランコの揺れで面白い表現
	(べいこう)卒業子は次のステップへ進みます
7	やはらかき光やツバキカンザクラ	高　越
8	大空へ解き放たれぬ卒業子	逸　茶	2 票
	(　鶴　)　未来明るい卒業生にエール
	(　凡　)　大空へ即ち未来に生きる子どもたちへの
	賛歌「ぬ」に作者の強い思いを感じる
9	相槌は足でこたえる春炬燵	べいこう	5 票
	(逸　茶)　 ほのぼのとした仲の良さが感じられます
	(はなぶさ)大家族だった頃が懐かしい
	(　鶴　)　ほのぼのとした夫婦？愛
	(石の花)　睦まじい光景がうかがへます
	(高　越)　子供同志か親子か新婚さんか楽しんでいます
10	背おされ学ぶ齢や山笑ふ	凡	2 票
	(　鶴　)　幾つになろうが学ぶ意欲は必要
	(高　越)　春は色々な行事の始まり。友に押されて何かの
	教室を受講か
11	大野原牧場の牛の青き踏む	石の花	1 票
	(高　越)　放牧の大野ヶ原に季語踏青が良く合っています
12	涙ぐみ鼻水たらし杉の花	逸　茶	2 票
	(石の花)　花粉症のつらさ身にしみます
	(高　越)　花粉症の方は辛い季節です
13	桜三里に彼岸の雪や墓洗ふ	高　越	1 票
	(はなぶさ)お彼岸ですね
14	無音なる子のいぬ部屋へ寒月光	べいこう	2 票
	(石の花)　旅だったのかなくなったのか寂しいですね
	(　凡　)　居ればうるさいけど、子どもの声があるのは
	いいですね。親の子の愛情が伝わる
15	最終船見送る波止場鳥かえる	はなぶさ	３ 票
	(　鶴　)　船と鳥の動きが見えます
	(　凡　)　港、男と女、人、カモメ､霧、波･･･詩になる。
	見送る人と帰って来る鳥とを重ねた表現がいい。
	(べいこう)最終船の雰囲気がでています。
16	斜張橋彼岸の夕日ど真ん中	高　越	2 票
	(　鶴　)　ど真ん中の表現が素晴らしい
	(石の花)　いい時期を見つけましたね
17	宵闇に誰そ想いてか藪椿	凡	3 票
	(はなぶさ)藪椿がいいですね
	(石の花)　誰のことを想っているのでしょう
	(べいこう)やぶ椿見ながら様々な思い、わかります
18	障子山古里遙かう山笑ふ	石の花	2 票
	(はなぶさ)山を見て古里を思いし
	(高　越)　珍しい山の名ですね。人は皆故郷の山に郷愁が
	あります
19	紅赤き友重ねおり雛祭り	はなぶさ	1 票
	(逸　茶)　 幼い頃の友だちが、ありありと偲ばれます
20	日韓のことばかわせし春の雨	凡
21	逝く母の供花(くげ)に埋もれる春の朝	鶴	3 票
	(逸　茶)　 母の最期の旅立ちを静かに見送る心情が伺えます
	(　凡　)　棺に花に埋もれた母の姿への子なるが故の
	哀惜が伝わる。
	(高　越)　春の朝旅立った母上に想いを寄せました。