| 番 号 | 俳 句 | 俳 号 | 得 票 |
| 1 | 母の日に贈る花束笑む遺影 | 鶴 | 4 票 |
| (はなぶさ)綺麗な花白いカーネンションもでしょうか | |||
| (高 越) 花束は白いカーネーション。 | |||
| 花言葉は「私の愛情は生きている」だそうです | |||
| (逸 茶) 静かな哀しみと、温かい記憶が調和しています | |||
| ( 凡 ) 亡母への思い、愛がつたわります。 | |||
| 2 | 芍薬や鉱山(やま)の遺構の赤レンガ | 高 越 | 2 票 |
| (逸 茶) 生命力あふれる「芍薬」と、「遺構」の対比が | |||
| 鮮やかです | |||
| ( 凡 ) 鉱山の遺構と芍薬との取り合わせた作者の感性。 | |||
| 3 | 若筍や猿に食われし先越され | はなぶさ | 3 票 |
| (べいこう)若筍は刺身て食べれます。先に越された気分 | |||
| わかります | |||
| (逸 茶) ユーモアと少しの悔しさが感じられます | |||
| (石の花) 獣害には、悩まされますね。うまくユーモア的に詠まれました。 | |||
| 4 | 齢来て余生の道に春惜しむ | 石の花 | 4 票 |
| (はなぶさ)長生きも意味があるのでしょう | |||
| (べいこう)なんとなく分かります | |||
| (逸 茶) 人生観がにじみ、静かな覚悟が伝わってきます | |||
| ( 凡 ) 歳は取っても、心の歳はとらないで、頑張って | |||
| 生きましょう。 | |||
| 5 | 雀どち剣戟聞くや田植え時 | べいこう | |
| 6 | 野茨も山の青葉も気もそぞろ | 逸 茶 | 1 票 |
| (べいこう)景が分かります | |||
| 7 | 惜春や朋友天に召されゆく | 凡 | 3 票 |
| ☆ 高校から仲の良かった友達、お悔やみ欄で | |||
| 訃報を知り、葬儀へ。癌と闘った晩年だった顔は | |||
| 穏やかだった。 | |||
| (はなぶさ)悲しみをよく詠まれましたね | |||
| ( 鶴 ) 春と友を失うことを惜しむ気持ちが良く出ている | |||
| (石の花) お互い年取ると朋友の逝くが多くなりますね。 | |||
| 8 | 園児らの河馬に歯磨き子供の日 | 高 越 | |
| 9 | 木漏れ日の揺れて動めく立夏かな | 鶴 | 3 票 |
| (はなぶさ)夏がいきなり来る感じです | |||
| (高 越) 立夏の頃の情景が見えます | |||
| ( 凡 ) 木漏れ日に通る風、夏を感じます。 | |||
| 10 | 厨隅一輪挿しに白牡丹 | 石の花 | 2 票 |
| (高 越) 一輪の白い牡丹の花は清楚で厨が和みます | |||
| ( 鶴 ) 薄暗い厨に仄白い牡丹が絵になります | |||
| 11 | 石上げし筍強し山起こす | はなぶさ | 3 票 |
| (べいこう)若筍の力はすごい | |||
| ( 鶴 ) 筍の逞しさが良く出ている | |||
| (石の花) 筍の強さは特に・・・植物の強さは巌も砕くと・・・ | |||
| 12 | 新緑に浮足立てり旅支度 | 逸 茶 | |
| 13 | 航跡や女木男木島は薄霞 | 凡 | 2 票 |
| ☆ 国際瀬戸内美術展で、訪ねた島々を眺め船 | |||
| 尾より詠んだく | |||
| (逸 茶) 「女木」「男木」という実在の島名にリアリティが | |||
| あります | |||
| ( 鶴 ) 航跡の向こうに霞の中の島々の情景が浮かびます | |||
| 14 | 大師に詫びる衛門三郎青葉梅雨 | 高 越 | 2 票 |
| (べいこう)豪快です | |||
| ( 凡 ) 四国遍路の発心でしょうか。 | |||
| 15 | 闇揺らし空を統ぶるや揚花火 | べいこう | 2 票 |
| (逸 茶) 「闇揺らし」の措辞も音と光の感覚をよく捉えています | |||
| ( 鶴 ) 空を統ぶるが良いと思う | |||
| 16 | 風を切り海辺を走り春惜しむ | 石の花 | 2 票 |
| (べいこう)感じが分かる気がします | |||
| (高 越) 春風を切り海辺を走るのは自転車か、季語が | |||
| 気持ちを語る | |||
| 17 | 鼻歌も半音ずれて朧月 | べいこう | 2 票 |
| (はなぶさ)鼻歌がでる心が楽しいのですね | |||
| (石の花) 鼻歌の根深節は状態ですね。うまく詠まれました。 | |||
| 18 | 亡き父の植えたるバラに匂い満つ | 鶴 | 1 票 |
| (高 越) 毎年薔薇が咲くと亡き父を思い出すのです | |||
| 19 | 昭和の日流行歌など口ずさむ | 凡 | 2 票 |
| ☆ 昭和を生きた者の愛惜。昭和歌謡は今もて | |||
| はやされている。 | |||
| (高 越) 春日八郎、三橋美智也、三浦洸一、村田英雄の | |||
| 世代です | |||
| (石の花) 昭和でも初期の歌は懐かしいものが多いです。 | |||
| 20 | 古木にも新芽が出たり句会かな | 逸 茶 | 4 票 |
| (はなぶさ)新芽は句のネタにむきますね | |||
| ( 鶴 ) 想わぬ新芽に感動いっぱい | |||
| ( 凡 ) 古木と新芽と句会。取り合わせの妙。 | |||
| (石の花) 古木に新芽が出るとは絵になりますね。 | |||
| 21 | 竹の子に夫の目先道の駅 | はなぶさ | |
