俳句の形と切れについて 
  俳句の形と切れについて、皆さんもいろいろ勉強されていることと思いますが
なお確認のためにも再復習してみてはいかがでしょうか。 
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7月3日の放送NHK俳句(選者:正木ゆう子)より 
   「入選の秘訣」での切れのはなしがありました。
      一句を一つの事柄で詠む場合は最後でしっかり切ることが大切
   ≫ 切れのない句はダラダラした散文になってしまう。
   投句中より例句を下記のように添削されていました。
    (原句) 富士山に励まされつつ泳ぎきり
     下五の「きり」が連用形であり、切れがないので終止形にして切る。
  (添削後) 富士山に励まされつつ泳ぎきる
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俳句入門書その他より
    ◎一物仕立ての句の最後(下五)は、「名詞」・「動詞」の終止形または切れ字「かな」・
      「かな」・「けり」等できる。
      (例句)・ 夏至過ぎの雨大粒に波がしら   (斉藤梅子)
          ・ 滝の上に水現れて落ちにけり   (後藤夜半)
          ・ 囀りのこぼさじと抱く大樹かな   (永島康子)
◎取り合わせの句は、上五または中七で「切字」を入れて切れの前と後では別の 
ことを詠む。(但し、前と後には微妙な響、関係があること)???難しい! 
 ◇ 上五のことを中七で説明すると切字の役割(強調・断絶・飛躍)  .   
が効かなくなる。                                . 
 ◎「や」「かな」「けり」等の強い切れ字は、一句の中では原則一つしか使わない。