莠・驕ク 蜿・
邏ォ髯ス闃ア
第251回 披 講
番 号       俳   句 俳 号 得 票
1 足萎えの終の住処や初日の出 逸 茶 3 票
( 鶴 ) これからもここで生きてゆく決意
(高 越) 徳島出身の私も実感・同感です
( 凡 ) 足も治ったか、新年への歩み出す心意気が
2 たこ焼きのケースにたこの絵冬麗 高 越
3 年の暮れ整理整頓手につかず 石の花
4 新米や懐具合嘆く声 べいこう 2 票
(石の花) お米の高いのには閉口ですね。
(高 越) 高止まりの 新米嘆く声数多 聞かせてやりたい高市総理
5 年の瀬に妻入院の手酌酒 2 票
(逸 茶) 寂しさを「手酌酒」に託した点がいいですね
( 凡 ) 手酌酒に寂しさがよく表されています。
6 年明けて夢を抱えて寝る子かな 逸 茶 5 票
(石の花) 健やかな子供の寝顔いいですね。
(はなぶさ)子供の頃は見ていました
( 鶴 ) 将来ある子の夢に期待
(高 越) 眠りながら時々笑顔を見せる子供の顔が浮かびます
( 凡 ) どんな初夢を見たのでしょうか。夢を抱えての   
7 藷ケンピに金次郎の名クリスマス 高 越
8 冬立つや土かき分けて種の出づ 2 票
(べいこう)種の芽生えをうまく詠まれました。
(高 越) 冬場に餌を求める鳥たちの仕業でしょうか
9 年暮ぬ思案果たせた多き日々 石の花 2 票
(べいこう)思案果たせて良かったですね
(はなぶさ)万事うまくいったのですね
10 小春日や瑠璃の向こうで招きをり 2 票
(べいこう)小春日に招かれ幸せがわかります
(逸 茶)「瑠璃の向こう」という透明感ある表現が美しいです
11 またひとつ悩みが増えぬ年の明け 逸 茶 2 票
(石の花) 年取る毎に悩みも増えますね。
( 鶴 ) 幾つになっても悩みは尽きません
12 輝紅葉爺ひとりなり過疎の村 はなぶさ 4 票
(べいこう)一人の過疎を俳句で頑張ってください
(石の花) 多いようですね、このような光景。
(高 越) 鮮やかな紅葉と寂しい中七、下五の景の対比の妙
( 凡 ) 句の主題が、照紅葉、爺、過疎の村の言葉で
13 都会落ちズワイ戻るや終の里 べいこう 1 票
(高 越) 商品に成らなくなったズワイガニに、都会落ちした
     自分を重ねました古里は暖かく迎えたくれ、終いの住処と

    なりました(虚像の深読み御免)

14 通学生挨拶豆に寒の朝 石の花 1 票
( 鶴 ) 寒いなか半ズボンでもはいた元気な小学生
15 寒し風波紋でなびく影法師 2 票
(べいこう)波紋にゆるる影法師は写生感がでてます
(はなぶさ)影法師が効いていますね
16 神の旅千年杉の谿明くる はなぶさ 3 票
(べいこう)神の旅と千年杉の取り合わせがいい
(逸 茶) 荘厳な世界が広がります
( 凡 ) 先年杉がある深い谷に違いない。明けていく情景と
17 打ち寄せる足元の波秋深む 1 票
(はなぶさ)波打ち際が浮かびます
18 行く秋を惜しむ指先風掴む べいこう 2 票
( 鶴 ) 風掴むの表現がうまいと思います
( 凡 ) 指先で掴めるだけ、それだけでもよい。秋を惜しむ
19 エンディングノート一行加へ秋惜しむ 3 票
(石の花) 一行だけですか、書きたい事は沢山はあるね。
(はなぶさ)私は人生で叶えた事を記しています
(逸 茶)「一行加へ」が重く響き、人生の終い支度を感じます
20 銀杏黄葉や道後三湯ゆかご提げ 高 越 2 票
(はなぶさ)風情がありますね
(逸 茶) 道後三湯」が効き、旅情がよく出ています
21 教え子の五十路となれり秋愁う はなぶさ 3 票
(石の花) お互い歳をとりますね。
(逸 茶) 生徒の五十路と作者自身の時間との対照がいいですね
( 鶴 ) 年月が経つのは早いものです
 
 
令和 7年11月 1日~令和 7年11月20日 投句分
戻る