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第166回 披 講
第251回 披 講
番号     俳 句 & コメント・読み替え  
◇ 1 番 足萎えの終の住処や初日の出  
コメント  
    詠替えて  
◇ 2 番 たこ焼きのケースにたこの絵冬麗  
コメント  
    詠替えて ※   
◇ 3 番 年の暮れ整理整頓手につかず  
コメント ※季語では送りがな不要  
詠替えて ※歳の暮整理整頓手につかず  
◇ 4 番 新米や懐具合嘆く声  
コメント ※下五に具体的な名前を入れては  
詠替えて ※高値の新米懐具合嘆く妻 (がま口/夫/猫)  
◇ 5 番 年の瀬に妻入院の手酌酒  
コメント ※「入院の」は「手酌」に係るため入院で切る  
詠替えて ※年の瀬に/妻入院や/手酌酒  
        年の瀬に/妻の入院/手酌酒  
◇ 6 番 年明けて夢を抱えて寝る子かな 
コメント ※初夢~  
    詠替えて ※初夢の枕抱えて寝る子かな  
        初夢に笑う幼の寝顔かな  
◇ 7 番 藷ケンピに金次郎の名クリスマス  
コメント  
詠替えて ※   
◇ 8 番 冬立つや土かき分けて種の出づ  
コメント  
    詠替えて  
◇ 9 番 年暮ぬ思案果たせた多き日々  
コメント ※年暮ぬを「年の暮」、「行く年や」等  
詠替えて ※行く年や夢を果たせた日々多し  
◇ 10 番 小春日や瑠璃の向こうで招きをり  
コメント  
    詠替えて ※   
◇ 11 番 またひとつ悩みが増えぬ年の明け  
コメント ※季語を上五へ置きました  
    詠替えて ※年明けや小さな悩みまた一つ  
◇ 12 番 輝紅葉爺ひとりなり過  
コメント ※輝紅葉=>照紅葉  
詠替えて ※照紅葉隣もひとり過疎の村  
        過疎の村に色鮮やかな紅葉かな  
◇ 13 番 都会落ちズワイ戻るや終の里  
コメント ※ズワイ:ズワイガニ  
詠替えて ※終の里や都落ちせしズワイガニ  
◇ 14 番 通学生挨拶豆に寒の朝  
コメント ※豆でなく忠実と書いて(まめ)  
詠替えて ※通学生の忠実(まめ)な挨拶寒の朝  
◇ 15 番 通学生挨拶豆に寒の朝  
コメント  
詠替えて ※   
◇ 16 番 神の旅千年杉の谿明くる  
コメント ※谿(たに)  
    詠替えて ※   
◇ 17 番 打ち寄せる足元の波秋深む  
コメント  
詠替えて  
◇ 18 番 行く秋を惜しむ指先風掴む  
コメント  
    詠替えて ※   
◇ 19 番 エンディングノート一行加へ秋惜しむ  
コメント  
    詠替えて ※   
◇ 20 番 銀杏黄葉や道後三湯ゆかご提げ  
コメント ※銀杏黄葉:いちょうもみじ  
詠替えて ※銀杏黄葉や道後三湯を湯籠提げ  
        銀杏黄葉や三湯巡りの下駄の音  
◇ 21 番 教え子の五十路となれり秋愁う  
コメント ※口語か文語どちらかに統一  
詠替えて ※教へ子も五十路となれり秋愁ふ  
        ※教え子も五十路となるや秋愁う  
         
若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。
 
 
 
 

 


       
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
       ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
   メールアドレス: i-yama0812@lapis.plala.or.jp
       このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

最終更新日時 R 7.11..27 PM 12. 0
紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
     我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号 入 選 13 句        俳 号
21 教え子の五十路となれり秋愁う はなぶさ
4 新米や懐具合嘆く声 べいこう
5 年の瀬に妻入院の手酌酒
8 冬立つや土かき分けて種の出づ
9 年暮ぬ思案果たせた多き日々 石の花
10 小春日や瑠璃の向こうで招きをり
11 またひとつ悩みが増えぬ年の明け 逸 茶
15 寒し風波紋でなびく影法師
18 行く秋を惜しむ指先風掴む べいこう
20 銀杏黄葉や道後三湯ゆかご提げ 高 越
13
通学生挨拶豆に寒の朝 べいこう
14 通学生挨拶豆に寒の朝 石の花
17 打ち寄せる足元の波秋深む
 
令和7年11月1日~令和7年11月20日 投句分

    

番 号            特 選 5 句 俳 号
6
年明けて夢を抱えて寝る子かな 投票 5 票 逸 茶
12 輝紅葉爺ひとりなり過疎の村 投票 4 票 はなぶさ
1 足萎えの終の住処や初日の出 投票 3 票 逸 茶
16 神の旅千年杉の谿明くる 投票 3 票 はなぶさ
19 エンディングノート一行加へ秋惜しむ 投票 3 票