番号 |
投 句 |
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不折の像青葉若葉の中にかな 浩 風 |
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※ 6月18日〜20日東京での事 |
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今生きて明日は朧なカブトエビ 野 鯉 |
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3 |
今日も又暑さしのぎの蝉しぐれ 菜の花 1票 |
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(彰 子) 暑さを吹き飛ばすようにセミが大声で鳴く |
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4 |
生かされて生く石風呂に汗流し 彰 子 |
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※ しみじみと幸せを思う |
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5 |
プランター移植の苗に簾置く 蝋 梅 2票 |
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(ゆずき) 作者の優しい人柄が忍ばれる |
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(媛 香) 植え替たのが、お花か野菜か分かりませんが此の炎天下 |
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枯れないように簾で日よけをしているのです。私も同じこ |
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とをしていますのでよく分かるお句です。 |
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6 |
>雲海の一角崩れ棚田見ゆ コスモス 4票 |
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( 泉 ) 突然の雲の切れ間に見えた棚田、きれいだったでしょうね! |
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(いなご) 一瞬の景色を上手に詠んでいると思います。 |
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(彰 子) 素晴らしい光景 |
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(千 柳) やっと下界が見えました |
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7 |
マネキンに命吹き込む水着かな 千 柳 4票 |
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(蝋 梅) 命を与える感覚が面白いと思いました |
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(初 霜) マネキンの水着姿が素晴らしかったのでしょう。 |
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(さつき) 素敵に出来ていると思います。 |
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(そらまめ) 裸のマネキンでは話にならないね。ショーウインドウの中で |
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マネキンに水着着せている光景を想像します。 |
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向日葵や今は盛りの休耕田 媛 香 |
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微笑みにうなづき返すアマリリス 千 柳 1票 |
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(彰 子) 微笑ましい光景 |
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10 |
ラムネ抜く大空仰ぎ音を飲む 哲 朗 8票 |
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(初 霜) 音を飲む、うまい表現だと思います。 |
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(浩 風) 汗を流し、ぎらぎら光る太陽と青い空を仰いで飲むラムネ玉の |
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音がいいですね。
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(媛 香) .音を飲む?・・シュワシュワと泡の音かラムネのコロコロと |
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転る音なのか、発想が面白いと思って頂きました。 |
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(野 鯉) 爽快な気分です。 |
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(そらまめ) シュッポン!、音を飲むと、ゲップが出る。 |
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(コスモス) 音を飲むは面白い言い方ですね。 |
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(楓 花) 3つの動作が自然につながっていて音を飲むの表現がいいと |
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思いました。 |
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. (千 柳) 音を飲むとは素晴らしい表現 |
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せせらぎと河鹿の歌のハーモニー 蝋 梅 |
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石畳風に逃げゆく落し文 哲 朗 1票 |
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(いなご) 風に吹かれて転がっている様子が見えます。 |
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梅雨前線活動はじめ喜雨はじく コスモス |
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濡縁の傷のあまたやへちま棚 浩 風 |
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※ 6月18日〜20日東京での事 |
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洗い髪着流しでいる夕涼み 石の花 1票 |
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(ゆずき) 女の色気を感じます |
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ぼうふらの屈伸運動真似てみる 哲 朗 6票 |
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(菜の花) おもしろい発想ですね! |
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(さつき) お腰にくれぐれもご注意を・・・ |
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(媛 香) 「ぼうふら」って(蚊)の幼虫で小さいのですが、その屈伸 |
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運動を見て真似をしてみる?ぼうふらがどのような動きをして |
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いるのか一度見てみたいと思っています。 |
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(野 鯉) ぼうふらの面白い動作が分かります。 |
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(そらまめ) ボウフラのまね・・・、孫と一緒に観察しているのかな? |
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(千 柳) 年齢を考えてやりましょう |
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17 |
咲き初め月下の美人夫と待ち さつき 1票 |
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※ 7月初め今年最初の花が咲きました。 |
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(峰 生) 私も同じ経験。見ている間でも開くのが待ち遠しい。いい香り。 |
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18 |
征しまま還らぬ兄の終戦日 さつき 4票 |
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※ 戦死の兄の事を思い出しながら・・・ |
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(ゆずき) 戦争の悲しさを覚える |
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(いなご) 2度とこのような事のない世であることを願います。 |
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(浩 風) 何処におわすか! 再建を誓って60年も過ぎようとしているのに! |
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(楓 花) 人を想う夏、若くして戦場に消えたお兄さんのことは この季節になると |
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いつも思い出される。 |
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土砂降りに声をひそめる雨蛙 そらまめ 4票 |
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(石の花) 少し降りすぎかな、でも蛙は満足でしょう。 |
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(さつき) 雨蛙も豪雨は怖いのでしょうかね〜 |
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(彰 子) 雨蛙土砂降りには閉口 |
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(千 柳) 身の危険を感じたのかな |
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人の道諭すがごとく蝸牛 千 柳 |
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水を買うジャンボ田螺の朱の卵 野 鯉 |
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国宝の修験道場釣忍 楓 花 2票 |
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※ よう行かないだろうと思っていた険しい山寺に 必死で登りました |
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(いなご) 厳しい修行道場と涼しそうな釣忍の対比がいいと思います。 |
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(浩 風) 山岳信仰に基づく修行の中で、夏の涼を呼ぶものがあり、いいですね。 |
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一雨が暑気を払うや夕涼み ゆずき |
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※ 空梅雨にちなんで・・・・ |
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無念なりスイカも泳ぐ固め雨 そらまめ 3票 |
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( 泉 ) 大雨で丹誠込めた畑が水に浸かった無念さが良くわかります。 |
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(初 霜) 突然の大雨で丹誠込めた西瓜の哀れさが無念だったのでしょう。 |
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(菜の花) 自然には勝てませんね!長い間のご苦労・・・残念です! |
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赤とんぼスイッと飛び去る露天風呂 泉 2票 |
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(菜の花) のんびり気持ち良さそう! |
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(哲 朗) 情景がよく表現されています。 |
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ちりりんと涼しげに舞う風鈴かな 菜の花 |
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日傘さし素肌美人の下駄の音 初 霜 3票 |
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(ゆずき) 夏の風物誌路地に響く下駄の音良いですね |
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(媛 香) 旅先で外湯回りをしている素肌美人に出会ったのかも知れません |
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下駄の音もカラコロ軽やかに…。 |
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(野 鯉) いいですね。こういう美人は。 |
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夏の海清新の気に明けわたる 峰 生 |
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※ 夏花壇清新の気に明け初めり |
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ひまわりの太陽に向けて諸手上げ 菜の花 1票 |
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(初 霜) 夏の素晴らしさを満喫しているのを、よく現しております。 |
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空梅雨やダムから出る村里や ゆずき |
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※ 空梅雨にちなんで・・・・ |
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城まつり茶髪のギャルも浴衣着て 媛 香 1票 |
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(石の花) 現代風景をよく現しています。 |
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古びたる机の上に子かまきり いなご |
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北国の友と語りし夏の宵 泉 3票 |
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(菜の花) お懐かしい ひと時でしたね |
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(哲 朗) 久しぶりに友との語らい、話が尽きなかったでしょう。 |
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(彰 子) 友と久しぶりの再会、夜遅く間で語り合う |
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華道の師夏草花を届けくれ 初 霜 |
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鳩時計鳴りて原爆記念の日 彰 子 2票 |
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※ 広島の原爆には特別な思いがある。 |
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(峰 生) 平和のハトが、その日その時をカチッと?知らせてくれてます。 |
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(コスモス) 鳩は平和の象徴、記念日の取り合わせがいいですね。 |
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姉想ふ匂袋の捨てがたし 楓 花 2票 |
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※ 姉が亡くなって20年、その姉に貰った匂い袋・・・ |
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(蝋 梅) 肉親の思い出は 絶対捨てられませんよね |
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( 泉 ) お姉様の残した品に想いがこもる気持ちが良くわかります。 |
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蝉時雨俄の雨にはたとやみ 石の花 3票 |
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(蝋 梅) ほんと うるさく鳴いていたのにぴたり止みますね |
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(哲 朗) にわか雨で蝉がぱっとなきやんだ情況がよく表現されています。 |
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(そらまめ) 夕立、妙に静か??、蝉が黙ったんだ、よく観察してますね。 |
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遠蛙庭に指揮者のあるごとし コスモス |
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空蝉を庭に見つけし梅雨の明け 泉 |
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初茄子糠漬けの床調へり 楓 花 |
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※ その一角に 掛かっていた釣忍ちぎりたての茄子を 漬けていただく夏の喜び |
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青田風農夫二人の立話 いなご 5票 |
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(石の花) 農村ののどかな風景が気を安らげます。 |
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(哲 朗) 稲の生育について話をしていたのでしょうか。 |
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(峰 生) のどかな田園風景。何を話してるのですかな。 |
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(楓 花) 心配された稲も 順調に育ってくれている。一安心の 二人かな? |
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(コスモス) 女性の立ち話は良くありますが農夫は斬新です。 |
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雷雨あり激しい荒れに無事祈る 峰 生 1票 |
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※ 雷雨あり激しき荒れにただ無事を |
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(蝋 梅) 愛情あふれる優しい気持ちに同感です |
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43 |
雷にパソコンこわされIT絶ち そらまめ 1票 |
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(浩 風) 大変な被害ですね。 お察しします。 |
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父の日に花付きサボテン届きおり 蝋 梅 2票 |
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(峰 生) 帰宅すると、優しい娘さんから。我が家は母の日だけ。?。 |
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(コスモス) どなたから届いたのでしょう。うれしいですね。 |
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生い立ちを遙か尋ねしメロンかな 石の花 1票 |
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(野 鯉) メロンのロマンを感じます。 |
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天仰ぎ一雨ほしい蛙かな ゆずき |
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※ 空梅雨にちなんで・・・・ |
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キルトにて表現されし夏景色 初 霜 2票 |
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※ 素晴らしいキルト展を見てきました |
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(さつき) 素晴らしい作品が目に浮かびます。 |
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(楓 花) 素晴らしいキルトに感嘆している私。力作だったのでしょうね〜 |
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子規庵のへちまの棚につるのびて 浩 風 1票 |
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※ 6月18日〜20日東京での事 |
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(媛 香) 子規とへちま (9月19日が子規忌〜糸瓜忌) |
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チョット付き過ぎかなとも思ったのですが、今子規庵の糸瓜棚に |
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蔓が伸びているのです。もうすぐ黄色の花が付き実がなるのです。 |
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御来光待つピッケルを突きさして 彰 子 4票 |
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※ 白馬岳での神秘的な御来光 |
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( 泉 ) 荘厳な日の出を待つ姿が又すばらしい・・ |
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(いなご) 山頂に着き日の出を待っている様子がよくわかります |
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(浩 風) 季語は御来迎でしょうか。この一瞬を待つ心 いいですね。 |
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(野 鯉) 山の朝のすがすがしさがいいですね。 |
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ピョンピョコと道を横切る雨蛙 いなご 2票 |
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(石の花) 一茶の句を思い出します。雀の子そこのけ・・・ |
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(さつき) 出会ったことのある情景 |
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山ももの夕映える道岬へと 峰 生 1票 |
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※ 山ももや夕映えの道岬行く |
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(そらまめ) 佐田岬灯台へ行く途中に、こんな景色があったような気がします。 |
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52 |
梅漬ける指先染る紫蘇の紅 媛 香 |
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肩ぐるま浴衣の襟を握りしめ さつき 11票 |
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※ 土曜夜市にて・・・ |
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(蝋 梅) 可愛い小さい手で一生懸命しがみついている姿が浮かびます |
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( 泉 ) 夏の日の親子、ほほえましい情景がわかります。 |
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(ゆずき) その昔子育てした時の感触を思い出す |
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(初 霜) 可愛い子供の姿が無邪気です。 |
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(石の花) 祭りの見物ですか、花火大会ですか、昔を思い出します。 |
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(菜の花) お孫さんでしょうか 可愛いですね |
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(哲 朗) 微笑ましくていいです。 |
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(峰 生) いたずら小僧もチョッと怖くて、可愛いです。 |
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(楓 花) 夏の親子の ほほえましい姿。 |
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(千 柳) とうちゃん酔ってないだろうネ |
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(コスモス) 幼子の喜ぶ姿、お父さんの浴衣姿が見えます。 |
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カブトエビ乱舞する田や人の果て 野 鯉 |
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※ 農薬等で変わり果てた田を見て。 |