平成17年9月1日〜平成17年9月20日 投句分
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互 選 句
順番     投   句 俳 号 票数
1 孫去りぬ赤き浴衣を壁に掛け 楓 花 4 票 .
 (峰 生) ぽっかりと空いたむなしさに共感します。
 (千 柳) 来年もまた元気な顔を見せてくれるかな
 (彰 子) 孫を偲び、成長を祈る
 (ゆづき) ・・・・・・・
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2 満月の明かりに浮かぶ天守閣 ゆづき 1 票
 (菜の花) 澄み渡った夜空・・・ロマンチックですネ
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3 名月に明るさ負けず星流る 石の花
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4 雲なくばあのあたりかや天の川 蝋 梅 3 票
 (さつき)「あのあたりかや」の言葉がいいですね。
 (いなご) 夜空を仰いでいる時の会話が聞こえてくるようです。
 (千 柳) 雲が邪魔して残念無念
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5 菜園の荒れし台風一過かな 浩 風 1 票
  *14号台風の後
 (哲 朗) 台風の爪痕、丹精込めて作られたのに残念ですね。
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6 街路樹の一葉秋の気配かな 初 霜 3 票
 (石の花) 街路樹の一葉が舞うのを見て、秋を感じる。素晴らしいです。
 (楓 花) 秋の気配を 街路樹の一葉に見つけた作者の観察眼。
 (ゆづき) ・・・・・・・
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7 秋すだれ色あせてなお影成せる 初 霜 2 票
 (蝋 梅) 良い句だと思いました
 (竹 豪) 歳を取ってもなお役目を果たしていますね。
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8 満月にウサギの餅つき夢語り  菜の花 1 票
 (媛 香) 宇宙に行く時代、でも月に兎が居る如く影があるのです。メルヘン的。
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9 満月にうさぎを探す孫の顔 ゆづき 1 票
 (菜の花) お孫さんのいきいきしたお顔が 伺えます
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10 落ち葉踏む音の追い来る深山行 コスモス 6 票
 ( 泉 ) 秋の気配をきれいに表現していますね!
 (蝋 梅) 静かな森に落ち葉を踏む音だけついて来る
 (千 柳) 深山の静けさがよく出ています
 (いなご) 静かな山路を歩いている様子がよくわかります。
 (浩 風) 音の追い来るの表現がいいですね。
 (ゆづき) ・・・・・・・
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11 爽やかにおはようという男の子 いなご 4 票
 ( 泉 ) おはようの一言が本当に爽やかですね!
 (初 霜) 挨拶を交わす、気持ちのいいことですね
 (哲 朗) 元気の良い男の子ですね、爽やかな気持ちなります。
 (竹 豪) おはようと返してやりたいですね。
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12 水打つて開店前の路地酒場 哲 朗 2 票
 (千 柳) さあいらっしゃい、ビールがよく冷えています
 (彰 子) 今日も好きな酒場で一杯
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13 大人の手借りて鈴割る運動会 コスモス 3 票
 (そらまめ) 紙テープが強すぎて鈴が割れない、「誰がこんな鈴作ったんぞー」
        文句言いながらも親父も楽しんでいる。
 (媛 香) 一年生でしょうか?力不足で鈴が割れないのです。見かねた
       父兄が手伝ったのです。万々歳…
 (竹 豪) 固かったんですね。
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14 夜店立つ川辺で酒を子と交わす 浩 風
  *重信川の月見会で
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15 子等乗りし機に別れする初秋かな 浩 風 1 票
  *空港にて
 (初 霜) 皆帰っていくことは、寂しいものですね
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16 ご近所に金魚掬いのお裾分け 千 柳 2 票
 (竹 豪) 沢山取れたんですね。
 (彰 子) 金魚が沢山掬えた。お裾分け。
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17 名月を雲から追い出す音花火 そらまめ 1 票
  *9月17日は横河原の花火大会でした。
 (コスモス)花火の音が名月を雲から追い出したとは面白い表現です。
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18 虫の声暗闇の中ひっそりと 石の花
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19 さわさわと今朝秋風と思ひけり 2 票
 (石の花) 涼しいそよ風の心地よさで、秋が来たことを感じます。
 (楓 花) 今朝の風を秋風と感じ、さわさわとと表現して 美しい。
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20 秋刀魚焼く煙に急ぐ家路かな 蝋 梅 1 票
 (彰 子) お腹が空いた。我が家も秋刀魚か。
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21 さくさくと幸水食うて夏終わる 蝋 梅 3 票
 (彰 子) 幸水が美味い。いよいよ秋。
 (コスモス)美味しい幸水梨を食べる音がきこえます。夏終わるが効果的と思います
 (菜の花) 一人で ふきだしました
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22 月の縁古刀は冴えて父偲ぶ  峰 生
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23 夕暮れに最後のちから蝉の声 竹 豪 1 票
 (峰 生) 私なども、人様がご覧ずれば夕暮れの蝉です。
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24 秋空に冴えて遠目の天守閣 竹 豪
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25 じりじりと残暑に待つや青信号 峰 生 3 票
 (さつき) 厳しい残暑が良く現れていると思います。
 (千 柳) ここの信号、長いのよね
 (そらまめ) じりじりと残暑に待つや赤信号」はいかが?青になるのを待つより、
        赤信号で強制停止の方がいらいら感が出そうに思います。
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26 「冬のソナタ」CD聴く夜や秋深む 媛 香
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27 鷺草の食卓に舞う夕餉かな 千 柳 2 票
 (哲 朗) 夕食はさぞかし美味しく頂けたことでしょう。
 (楓 花) 鷺草が活けられているのでしょうか。暑い筈の夏の夕餉も
            涼やかに感じられます。
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28 颱風の進路で迷う旅支度 さつき 5 票
 (哲 朗) 台風情報が気になりますね。
 (そらまめ) この時期、旅行ともなると、台風予報とにらめっこですね。
 (コスモス)台風の中、小さい旅に出ました。心境よく分かります。
 (菜の花) 心境 よく解ります
 (石の花) 旅行計画をしているときには、特に気になるものです。
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29 朝の経すだちの香する掌を合わせ 楓 花 1 票
 (そらまめ) スダチを搾ったにおい、鼻の先に近づけて、心地よく仏壇に向かう、
         いいですねー。
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30 女郎花そこら一面黄を散らし 媛 香
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31 台風がそれて喜ぶツクボーシ! そらまめ
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32 晴れわたる大雪渓を妻とゆく 彰 子 3 票
  *白馬岳の雪渓をアイゼンを付けて登る
 (いなご) 空の青、雪の白、ヤッケの赤色が美しく壮大な景色を想像させてくれます。
 (浩 風) 景が良くわかります。幸せですね。
 (菜の花) 目の前に 広がる大雪渓登山 ご夫婦で行かれる事がお幸せですネ 
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33 金星をちょんまげにして三日月が そらまめ
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34 鹿親子土を嗅ぎ嗅ぎ木の間行く いなご
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35 徘徊の妻の背中に月浴びる さつき 2 票
 (媛 香) 月浴びるですから夜ですね。徘徊される奥さまを月明かりで
        みつけたのですね。
 (ゆづき) ・・・・・・・
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36 触れないで飛んで弾ける鳳仙花 さつき
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>37 秋晴やどんどん延びるジェット雲 いなご 1 票
 (蝋 梅) どんどんが新しいと思いました
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38 床下で泣くコオロギや母恋し 2 票
 (さつき) コオロギの鳴き声はほんとうに人恋しくなりますね。
 (初 霜) いつまでたっても母は恋しいものです
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39 視界ゼロ二千石氷見霧の中 コスモス 1 票
 (哲 朗) 一寸先が見えないと怖いですね。
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40 夕涼や花いちもんめの声聞こゆ 楓 花 1 票
 (峰 生) 昔、涼み台あたりでこんな懐かしい思いをしたんでは。
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41 稲木米ふっくら炊けし仏前へ 3 票
 (蝋 梅) 美味しく炊けたのを仏前に供える優しい気持ち
 (そらまめ)「このお米稲木米だからおいしいのよ」、と。
 (コスモス)まず仏前に稲木米をという殊勝さに感心しました。
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42 微笑みの菩薩に祈る秋遍路 峰 生
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43 大ジョッキ干して男の気分なり 千 柳 1 票
 (蝋 梅) ご尤も ごもっともです
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44 青稲田嘗めてわが家に秋の風 竹 豪
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45 タンポポの穂綿空中遊泳す 初 霜
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46 畦道を真っ赤に染めし彼岸花 菜の花 4 票
 ( 泉 ) 決まってこの季節になると曼珠沙華が咲き出します、
            自然の神秘さを感じます。
 (媛 香) 彼岸花は密集して咲いています。真っ赤に畦染めて…。
 (コスモス)彼岸花の群れ咲いている様子が素直に詠われています。
 (ゆづき) ・・・・・・・
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47 月の出を待つ間に遠きこと想ふ」 媛 香 3 票
 ( 泉 ) 遠い子供の頃を想ふのでしょうか?
 (峰 生) 遠い人、遠い所、遠い思い出、何でも茫然とですね。
 (石の花) 雲間からでる月を待ちつつ、いろいろな遠い過去のことが・・・・・
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48 客の顔見えて押し出す心太(ところてん) 哲 朗 4 票
 (さつき) お客様をお迎えする時はこうありたいですね。
 (いなご) おいしく食べて頂こうとする気遣いがよくでていると思います。
 (浩 風) 中七の表現がすきです。
 (楓 花) 茶店の風景でしょうか。何となくほのぼのとした感じが感じられます。
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49 玉音に耳を疑う終戦日 彰 子 1 票
 (竹 豪) 昨日の事のように思い出しました。
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50 虫籠の虫も負けずに競い合う 石の花 1 票
 (初 霜) にぎやかな情景でしょうね
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51 満月が湯舟でゆらぎ虫のかげ ゆづき
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52 露天風呂湯船に浮かぶ望(もち)の月 哲 朗 4 票
 ( 泉 ) 望の月(十五夜)が良いですね!
 (初 霜) 露天風呂での月見もいいものですね
 (浩 風) 静かないいひとときですね。
 (楓 花) 満月を露天風呂で見ておられるなんて、最高の贅沢!
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53 平凡でよしででむしの角出して 彰 子 6 票
  *平凡な幸せをよしとする
 (さつき) お幸せな日々を送られていらっしゃるご様子が良く解ります。
 (峰 生) ただ単純に、のんびりとした一つの生きざまを見出したとしましょう?。
 (いなご) 「平凡でよし」といいきったところが好きです。
 (媛 香) 上を見ればきりがなし、程々に平凡がいいですね
 (浩 風) 端的な表現がいいですね。
 (石の花) 人生常に平凡でありたいと思いますが、なかなかそうも行かないものです。