番号 |
投 句 |
俳 号 |
票数 |
1 |
衣更へあたり見回し吾も更へ |
竹 豪 |
1票 |
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* もうぼつぼつと迷っていました。 |
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(千 柳) 寒暖もさることながら、人並みも気になるところ |
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2 |
日の暮れを稲木に預け子らかへる |
峰 生 |
1票 |
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(そらまめ) いい響きですね、俳句とは言葉遊びだと思いました。 |
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3 |
秋うらら遠方よりの荷が届き |
初 霜 |
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4 |
畦道に大空仰ぐ捨案山子 |
哲 朗 |
8票 |
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(千 柳) 主役を外され、リストラ街道まっしぐら |
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(そらまめ) 稲刈りのじゃまになるから、畦に横たわっているんでしょう、 |
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捨てていたんじゃ無いと思います、来年もきっと使いますよ。 |
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(いなご) 役目を終えた案山子の様子をよく捉えていると思います。 |
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(初 霜) 役目を果たし青空を眺めているのでしょう。 |
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(峰 生) ご苦労だったのに気の毒だネ。人を恨むなよ。甘茶でも掛けてやろうか。 |
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(ゆづき) 使い捨てられた案山子可愛そう |
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(コスモス) 役を終えた案山子が捨て去られて可哀そうです。 |
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(竹 豪) 捨案山子、用済みですか? |
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5 |
大屋根に大屋根の影鳥渡る |
彰 子 |
2票 |
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* 大寺の屋根に大寺の屋根の影を発見。 |
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(峰 生) あくまでも大きな青空の下、大寺院の秋日和を連想しています。 |
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(楓 花) 大屋根の影を見て気付いた 鳥の渡りを簡潔に描いておられます。 |
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6 |
秋の灯や幼き頃のなつかしさ |
泉 |
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7 |
能登の海おだやかなりし秋日和 |
浩 風 |
3票 |
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(哲 朗) 天気も良く能登の海は静かできれいだったでしよう。 |
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(菜の花) 能登の海は綺麗ですネ |
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(初 霜) 強風の良く吹く海でおだやかな日があったのですね。 |
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8 |
木せいの香にふと止まる散歩道 |
峰 生 |
3票 |
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(千 柳) 何処からだろう?よくある風景です |
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(蝋 梅) 木犀の香りに思わず立ち止まったのは理解できます |
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(石の花) どこからとなくほのかな香りの木犀にふと立ち止まり辺りを見回します。 |
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9 |
座り地蔵苔濃き衣薄紅葉 |
媛 香 |
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10 |
やさしかな心の痛み酔芙蓉 |
泉 |
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11 |
打ち下ろす碁盤に響きに秋の声 |
蝋 梅 |
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12 |
祭りきて子等のかけ声町わたる |
泉 |
2票 |
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(菜の花) 子供たちのいきいきとした嬉しそうな顔が浮かびます |
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(媛 香) ワッショイ!ワッショイの歓声が「町わたる」で子供御輿が |
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来たのだなと感じたのです。 |
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13 |
こおろぎやころころラブを歌い居り |
蝋 梅 |
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14 |
天高く竿竹売りの声響かせ |
菜の花 |
2票 |
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(コスモス) 竿竹売りの独特の声がきこえてきます。 |
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(竹 豪) 竿竹売りの声ほんまに天高くですネ |
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15 |
栗の毬割けて三つ子が顔を出す |
千 柳 |
1票 |
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(峰 生) ほほえましく、可愛く秋の一こまを見つめていますね。 |
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16 |
栗を剥く三児の母となりし娘と |
楓 花 |
3票 |
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(哲 朗) 栗ご飯でも炊くのでしょうか、根気のいる作業で睦ましいです。 |
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(いなご) 母と娘の会話が弾んで面倒な栗剥きも楽しいことでしょう。 |
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(彰 子) 微笑ましい情景です。 |
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17 |
秋空に祝詞静かに吸ひ込まれ |
千 柳 |
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18 |
朝寒や樟脳臭ふ服を着る |
いなご |
3票 |
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(千 柳) 奥様のお手入れが行き届いています |
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(蝋 梅) 急に寒くなりましたねー |
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(ゆづき) 急な寒さに慌てましたね |
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19 |
赤まんじゅ白曼珠あぜの競演 |
そらまめ |
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20 |
秋晴れや新築の屋根葺きあがる |
コスモス |
2票 |
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(哲 朗) 情景が良く出ています。 |
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(楓 花) 秋晴れに葺きあがった新築の屋根もくっきりと見えて 気持ちがいいでしょうね。 |
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21 |
団栗を供える童かしこまる |
いなご |
2票 |
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(石の花) おさなきこの無邪気なしぐさが可愛いものです。 |
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(楓 花) かしこまるが かわいいですね。 |
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22 |
湯煙に太鼓の響き紅葉映ゆ |
ゆづき |
1票 |
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* 秋の気配を感じて |
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( 泉 ) 道後の一番太鼓が聞こえるようです。 |
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23 |
秋時雨他国を忍ぶ千里ケ浜 |
石の花 |
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24 |
喜寿すぎてダンス楽しむ枯芒 |
ゆづき |
4票 |
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( 泉 ) なんてすばらしいのでしょう!私もあやかりたいです。 |
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(哲 朗) ダンスは健康に良いそうですね、お元気で。 |
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(菜の花) いつまでも、お若く、お元気で |
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(初 霜) 年取ってもなほ若さを失わないことですね。 |
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25 |
結婚式チャペルの鐘に秋茜 |
哲 朗 |
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26 |
秋祭り中張の声幼くて |
初 霜 |
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27 |
千枚田作る人無き秋時雨 |
石の花 |
5票 |
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(菜の花) これも時代かしら?・・・ |
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(峰 生) 過疎の山村。ほんとうに淋しいことです。 |
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(浩 風) すきな句です。 |
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(さつき) 美しい千枚田も無くなるのでしょうか淋しい気がします。 |
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(媛 香) 小さな田圃、手植えをしなければならないのですね。 |
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秋しぐれの季語で侘びしさが一層まします。 |
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28 |
秋祭り告げる太鼓のリハ−サル |
竹 豪 |
2票 |
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* 遠くの神社から練習らしき太鼓を打つ音が。 |
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(そらまめ) 獅子舞の練習でしょう、祭りが近づく程に、太鼓もリズミカルに |
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磨きが掛ってきます。 |
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(さつき) お祭りを待つ様子が良く出ていると思います。 |
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29 |
草むしる土の匂ひや秋の風 |
蝋 梅 |
3票 |
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(彰 子) 庭仕事は楽ではないが、自然に触れるのが楽しい。 |
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(媛 香) 「草むしる」と「土の匂ひ」そして「秋の風」とても |
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合っているようでお上手だなぁと感心いたしました。 |
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(ゆづき) 畑つくりも大変ですね |
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30 |
名月よ投句日せまり助けてよ |
そらまめ |
3票 |
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(菜の花) 名月に、感謝! |
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(ゆづき) ユーモラスな作者の顔が浮かぶ |
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(竹 豪) ホント、なかなか出来ない時はあせります。 |
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31 |
旧姓の飛び交ふ秋夜同窓会 |
楓 花 |
1票 |
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(蝋 梅) 懐かしい思い出も沢山浮かんでくることでしょう |
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32 |
抛りあげてどんぐりころばす城の道 |
コスモス |
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33 |
老境となりぬ小鳥の来てゐたり |
彰 子 |
1票 |
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* つくづく年をとったことを感じる。 |
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(いなご) ゆったりしたのどかな日々を感じます。 |
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34 |
切り子山車能登の祭りをうねり行く |
石の花 |
1票 |
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(浩 風) 切り子があんなに大きいとは思わなかったです。 |
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35 |
雀居て鳩も来たりし刈田かな |
いなご |
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36 |
仕舞いてより早きを悔いる残暑かな |
コスモス |
2票 |
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(蝋 梅) 早まる事だってありますよ |
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(石の花) 初秋にはよく寒暖の差が激しいものです。 |
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37 |
菜園に飛行機の舞う天高し |
そらまめ |
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38 |
石鎚山人の写真で紅葉狩り |
菜の花 |
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39 |
秋雨にひとりたゝずむ恋路浜 |
浩 風 |
2票 |
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( 泉 ) 哀愁を感じます。 |
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(彰 子) 「恋路浜」がいい。 |
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40 |
提灯の火を消し秋の祭り果つ |
初 霜 |
2票 |
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(浩 風) 終わった・・・・・さびしさを感じるときです。 |
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(楓 花) 秋祭りもとうとう終わったという 感じが出ていると思いました。 |
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41 |
夕暮れや方言飛び交ふ芋煮会 |
さつき |
4票 |
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(哲 朗) 情景が良く出ています。 |
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(蝋 梅) 昔に返って心が休まりますね |
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(石の花) お酒を飲みながらの芋煮会、団らんの様子がうかがえます。 |
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(竹 豪) 芋煮会の情景が浮かびます。 |
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42 |
あすなろの一葉いたゞく秋うらら |
浩 風 |
1票 |
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(彰 子) 「あすなろの一葉」が気に入りました。 |
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43 |
遊歩道丸木の椅子に萩こぼる |
媛 香 |
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44 |
今一度見上げて眠る後の月 |
楓 花 |
6票 |
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( 泉 ) 今月の月はきれいでしたね! |
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(そらまめ) 澄み切って秋空の満月、寝るのがもったいないような気持ち、よく解ります。 |
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(浩 風) きれいな月だったでしょうね。 |
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(さつき) お休み前の心情が良く現れていると思います。 |
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(彰 子) 今日一日終わった。明日も頑張ろう。 |
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(媛 香) ホントにきれいな十三夜でした。大山で眺めていました。 |
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今一度見上げて…がいいなぁと思いました。 |
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45 |
振り向けば見渡すかぎり鰯雲 |
さつき |
2票 |
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(初 霜) 振り向けがよかったと思います。 |
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(コスモス) 夕暮れ時でしょうか。赤く染まった鰯雲が見えます。 |
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46 |
ひつじ田に群れ来る雀猫が追う |
哲 朗 |
1票 |
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(コスモス) 面白い風景です。 |
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47 |
蠅叩き名人の名を妻にあげ |
竹 豪 |
2票 |
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* 私の妻は蠅叩き一発必殺です。 |
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(そらまめ) うちのかみさんも蠅たたきうまいです。 |
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私は「やれ打つな蠅が手をする足をする」・・・・。 |
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(さつき) 明るくて良い句ですね。 |
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48 |
冴え返る瞑想に没頭阿弥陀堂 |
媛 香 |
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* 大山路へ旅をしたとき阿弥陀堂で3人の青年が坐禅を組んでいました。 |
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49 |
朝明けやメルヘン浮かべうろこ雲 |
峰 生 |
1票 |
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(千 柳) 朝焼け、うろこ雲、誰もが感傷的に |
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50 |
どことなくモクセイの匂い爽やかに |
菜の花 |
1票 |
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(ゆづき) 木犀の香をが感じます |
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51 |
その昔モミジだったと手を翳(かざ)す |
千 柳 |
1票 |
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(さつき) よくあることですが綺麗にまとめられていると思います。 |
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52 |
曼珠沙華燃ゆる剣豪生誕地。 |
彰 子 |
5票 |
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* 宮本武蔵の生誕地を訪ねる |
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(いなご) 「燃ゆる」が曼珠沙華と剣豪にかかっているので迫力を感じます。 |
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(峰 生) 燃ゆる、剣豪、さっそうとして大好きだ。名詞の三段切れかもはどうでもいい。 |
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(浩 風) 武蔵の里を思い出します。 |
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(楓 花) 燃ゆる曼珠沙華という表現が 剣豪生誕地と 似合っていると 思いました。 |
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(媛 香) 武蔵の生誕地でしょうか?曼珠沙華燃ゆると詠まれたところが |
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剣豪と合っているように思いました。 |
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53 |
坪庭の夕餉に添える秋茗荷 |
さつき |
3票 |
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( 泉 ) 小さな幸せを感じます。 |
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(いなご) ちょと香を添えて食欲の秋ですね。 |
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(竹 豪) 坪庭の、晩飯に我が家も同じ・・・ |
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54 |
半世紀よくぞ耐えたり日向ぼこ |
ゆづき |
3票 |
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* 金婚式での感想 |
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(初 霜) 人生を顧みて感慨にふけります。 |
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(石の花) 本当に、長くもあり、短くもあった人生ですね。 |
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(コスモス) これからも元気で頑張ってまいりましょう。 |