平成18年 4月1日〜平成18年 4月20日 投句分
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互 選 句
第16回 披 講
番号      披   講 俳 号 得票
1 桜色春爛漫のキャンバスに 千 柳 1 票
  (峰 生)桜一杯の美しい画面でしょうね。
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2 銀輪の2台並んで新入生 楓 花 2 票
  (まこと)新しい自転車に新中学生の元気な姿が気持ちよい。
  (哲 朗)新品の自転車での登校情景が良く出ています。
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3 散る桜水面に浮かぶ地図模様 哲 朗 2 票
  (コスモス)花筏を地図模様に連想したところ面白い。
  (そらまめ)地図模様がいい、どこの地図にみえたのかな?。
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4 水草生ふ池の片端に固まりて 媛 香
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5 お揃いの紺のスーツや若桜 まこと 5 票
  (彰 子)お揃いのスーツがよく似合います。季語がよく効いています
  (媛 香)新入社員でしょうね。若桜が利いていると思いました。
  (峰 生)新入社員が緊張して並んでいる状景と見ましたが。
  (ゆづき)遣る気満々の新採さん頑張れ
  (楓 花)希望にあふれた姿が眼に浮かびますね。
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6 春炬燵夫と語らふ夕餉かな  泉 3 票
  (千 柳)湯豆腐で一杯、いいですね
  (初 霜)ほのぼのとした情景が浮かびます。
  (石の花)長年の夫婦の愛が伺えます。
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7 木々の枝ひと雨毎に新緑に 菜の花 1 票
  (竹 豪)ほんまにひと雨毎に緑がふえますね。
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8 想い出の母屋解体春の雨 浩 風
 * 住み移りて60年、古き母屋を解体する。
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9 水面をピンクに染めて散る桜 菜の花
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10 山一つ庭となりしや蕨とり さつき 3 票
  (初 霜)歩きなれた山は自分の庭のようですね。
  (楓 花)蕨を求めて山を駆け巡る人を、思い遣って楽しい。
  (石の花)いつも取りに行く山は我が庭みたいなものですね。
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11 見渡して早すぎたねと花見客 千 柳 2 票
  (そらまめ)お花見は楽しいことだけでもない、ガッカリすることもあるよねー。
  (石の花)気の早い花見客ですね。
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12 幼子の手のぬくもりや春の雪 彰 子 4 票
 * 幼子との和やかなひと時
  ( 泉 )冷たい春の雪と幼子の手のぬくもりが良く表現されています。
  (さつき)柔らかくて暖かい手に・・・春の雪いいですね。
  (峰 生)暖かく可愛いいお孫さんのお手々でしょう。
  (楓 花)春の雪が降っても、可愛い幼子とつないだ手は、温かい。
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13 古池も蛙も失せりビルの街 峰 生
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14 親の世の柱時計の音のどか 浩 風 2 票
  (哲 朗)穏やかな時が流れている感じがします。
  (菜の花)懐かしいですネ
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15 満開の桜におぼれ裾あらわ ゆづき 1 票
  (浩 風)花見酒に少し酔って、いい気分かな。最近、和服姿の
       女性は少ないですね。
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16 紙雛折りて子供の帰り行く 初 霜 1 票
  (まこと)可愛い子供たちが折った紙雛が雛壇を賑わせてくれています。
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17 春の風邪うつらうつらの一日かな まこと
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18 春宵や男やもめの卵焼 彰 子 2 票
 * 妻の留守中、食事を作るのが大変。妻のありがたさを痛感。
  (いなご)熱々の卵焼きおいしそうです。
  (ゆづき)男やもめの哀愁を覚える
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19 一服の茶筅の音や初音かな さつき 2 票
  (媛 香)一服お茶を点てていたのです。その時鶯が囀りました。
       春らしい雰囲気を感じました。
  (竹 豪)シャカシャカ音がきこえます。
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20 桜鯛魚籠の氷も桜色 いなご 1 票
  (浩 風)瀬戸の桜鯛。大漁だったのですね。きれいですね。
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21 なたね梅雨マウスにぎりて鍬に錆 そらまめ 1 票
  (浩 風)今年は、雨が続き、なかなか畑に入れなかったですね。
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22 灰の海潜りて青き初蕨 楓 花
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23 桜咲き旅立つ孫や大空え ゆづき
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24 転勤の子の持ち帰るチューリップ いなご
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25 絵手紙の見事な桜届きけり 哲 朗 3 票
  (コスモス)散らない桜ですね。
  (さつき)絵手紙が目に浮かんで来ます。
  (菜の花)絵手紙が書けるといいなア・・・真心が伝わります
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26 花鳥園世界の珍鳥花の中 石の花
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27 散る花を肩に路地出る郵便屋 峰 生 5 票
  (千 柳)郵便やさん、花見はすみましたか、ご苦労さん
  (いなご)情景がよく見えてきます。
  (コスモス)花吹雪の情景を上手に捕らえました。
  (哲 朗)良く観察されています。
  (楓 花)こんなに詠んでもらった郵便やさんは、幸せですね。
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28 花便りおこしなされと老和尚 まこと 5票
  (いなご)柔和な和尚さんですね。
  (さつき)お優しい和尚さんのお顔が見えてきます。
  (媛 香)桜が満開ですよ一度墓参もかねてお花見にいらっしゃいませ。
  (菜の花)和尚さんの柔和なお顔が見えるようです
  (初 霜)柔和な和尚さんの顔が目に浮かびます。
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29 雨の夜るライトに映ゆる落ち椿 初 霜
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30 花筵たたむ一日の夢もまた 楓 花 1 票
  (石の花)楽しかった一日だったでしょう。来年もまたね。
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31 桜花(はな)終えて次は吾が世とチュウリップ 竹 豪
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32 大山の白嶺望む春霞 石の花
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33 はよふとれアンドンかけてスイカ植え そらまめ 1 票
  (菜の花)待ち遠しいですネ・・・
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34 陽の恵み大地の恵み蕨食ぶ 初 霜 4 票
  (千 柳)人間は、感謝しつつ生き物を食う
  (彰 子)自然の恵みを一杯受けた蕨を、自然に感謝しながら食べる。
       大変美味しい。
  (いなご)自然いっぱいでおいしそうです。
  (さつき)大自然の恵みに感謝して・・・
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35 水面に光り集めて桜咲き さつき
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36 ゴンドラがどっと人吐く花の城 コスモス 2 票
  (彰 子)桜満開の城山は大勢の人で賑わう。
  (そらまめ)お城のロープウエイですね、観察眼が鋭い。
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37 明日は雨妻にせかれて花見かな 千 柳 2 票
  (浩 風)何処も同じか。妻に急かれて、弁当もって。
  (竹 豪)天気予報も最近は正確ですからネ。
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38 逆上がり繰り返す子や葱坊主 コスモス 7票
  ( 泉 )遠い遠い昔を想い出しました。
  (まこと)何事も葱坊主のように逞しく挑戦する子ら素晴らしいです。
  (哲 朗)子供の様子が良く出ています。
  (さつき)元気いっぱいの子供に葱坊主がぴったりですね。
  (峰 生)可愛いい坊主頭達のグルグルと熱心な様子でしょうね。
  (初 霜)葱坊主の表現がいいですね。
  (楓 花)逆上がり、私もなかなかできなかった・・葱坊主が良く合って
       いますね。   
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39 生前の父の袴や松の芯 媛 香 4票
  ( 泉 )お父様が偲ばれます。
  (彰 子)凛々しい父の袴姿を思い出す。季語がよく効いている。
  (いなご)袴と松の取り合わせで鼓の音が聞こえてきそうです。
  (初 霜)松の芯が袴とよくマッチしております。
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40 春嵐や桜の木樹の花哀れ 石の花
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41 ぼたん雪舞ゐる闇の深さかな 彰 子 1 票
 * ぼたん雪がしずかに闇に消えていく 
  (石の花)本当に静かな闇に降る牡丹雪、心が静まります。
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42 足音に鯉パクパクと水ゆるむ 竹 豪
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43 桜蕊(さくらしべ)ほんのり赤きてのひらに 1 票
  (哲 朗)桜の名残を惜しむかのようです。
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44 沈丁花香りを乗せる停留所 哲 朗 5 票
  (千 柳)漬物の香りより、風情があってよろしい
  (媛 香)停留所の側に沈丁花が咲いていたのでしょうね。
  (ゆづき)停留所の近くの沈丁花の香りでバスを待ついらいらが静まる
  (そらまめ)沈丁花は匂いが強い、匂いの無賃乗車歓迎ですね。
  (竹 豪)沈丁花の香りも一緒に乗りますか。
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45 満開の桜ひと雨うらめしや 竹 豪
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46 嵐すぎ畑みまわり胡蝶まう そらまめ 1 票
  (浩 風)台風並みの春嵐。私は、空豆と苗もの半分やられました。
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47 行く春を更地に立ちてふり返る 浩 風 2 票
  ( 泉 )畑を耕し又、新たに種を蒔くのでしようか?
  (峰 生)更地になった我が家の跡を万感込めて見ておられる心情がー。
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48 初燕お練り金比羅三津五郎 媛 香 1 票
  (彰 子)金比羅歌舞伎のお練りに大勢の人で賑わう。
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49 花や咲くここにもそっと生きる幸? 峰 生 1 票
  ( 泉 )“そっと生きる幸”の言葉が好きです。
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50 春おぼろ宴を添えるボンボリや ゆづき
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51 ふらここに立ちて揺る子の長き髪 コスモス 1 票
  (まこと)長い髪が風に引かれて美しいです。
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52 春の日に孫と戯る遊園地 3 票
  (コスモス)春の日の長閑な嬉しいときです
  (ゆづき)孫が可愛いんでしょうね
  (菜の花)孫は可愛く のどかな風景ですネ
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53 留守の家(や)に今年もケキョーと挨拶に 菜の花
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54 お花見や一句書きおる箸袋 いなご 7票
  (まこと)俳句上達の秘訣です
  (千 柳)俳人は、手帳くらい持ってなくちゃ
  (コスモス)飲みながら一句したためるとは感心です。
  (媛 香)経験ありです。句帳を出せばいいのですが、チョット箸袋に…
  (ゆづき)俳人の心意気、真似なくちやー
  (そらまめ)NEONお花見で誰か書いていたね・・・鋭い!。
  (竹 豪)名句が出来たようですネ。