番号 |
選 句 & 披 講 |
俳 号 |
得 票 |
1 |
雨上がる低空飛行のツバメの子 |
泉 |
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2 |
側溝を掃く手を止める蟻の列 |
さつき |
1 票 |
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(ゆづき) お人柄が伺える |
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3 |
ゆすらうめおかっぱ頭の三姉妹 |
楓 花 |
4 票 |
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(まこと) 可愛い3姉妹でしょう。 |
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(さつき) 幼い頃を思い出されたのでしょうか?オカッパ頭がいいですね。 |
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( 泉 ) 可愛らし3姉妹の仕草が見えるよう。 |
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(初 霜) 幼い頃の想い出にひたりました。 |
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4 |
紫陽花や雨にうたれて色さえる |
ゆづき |
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5 |
媼棲む古庭の奥かわず鳴く |
初 霜 |
2 票 |
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(峰 生) 蛙も安全第一の世の中ですから。 |
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(石の花) 老婆の一人住まい、古庭の奥には古池でもあるのでしょうか。 |
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6 |
父の日や回転寿司の皿重ね |
哲 朗 |
3 票 |
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(竹 豪) 思いっきり食べてねお父さん |
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(彰 子) 家族全員で回転寿司を頬張っているのでしょう。微笑ましい光景。 |
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(コスモス)お父さんと食べ比べをしたのですか |
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7 |
梅干をふふむ八月十五日 |
彰 子 |
3 票 |
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* 梅干を食べながら終戦のころを思う |
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(いなご) 「8月15日」だけで終戦の事を何もかも言って |
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くれているようです。 |
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(まこと) 麦ご飯と梅干で空腹を凌いだこと思い出します。 |
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( 泉 ) 梅漬けの季節ですね。 |
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8 |
つる草の鎌の重たし炎天下 |
浩 風 |
3 票 |
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(竹 豪) 延び放題のつる草絡まりますね |
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(彰 子) 爽やかな気分。季語もよく効いている。 |
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(そらまめ)重い鎌・・・暑い中での草刈りの苦労が解ります。 |
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9 |
草刈り機エンジン止めて揚げ雲雀 |
そらまめ |
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10 |
一輪のバラに造化の神宿る |
千 柳 |
1 票 |
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(楓 花) 一輪の花にも自然の偉大さ、不思議を感じますね。 |
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11 |
うなだれて雨を焦がれる紫陽花よ |
菜の花 |
1 票 |
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(竹 豪) 紫陽花さん、晴天続きも困りますね |
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12 |
シーツ干す糊の香りや聖五月 |
楓 花 |
2 票 |
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(媛 香) 糊の効いたシーツ五月晴れに気持ちが良いでしょうね。 |
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(まこと) 季語がぴったりです。 |
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13 |
父の日や赤きティシャツ贈らるる |
まこと |
2 票 |
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(千 柳) うれしいやら、ちょっと恥ずかしいやら |
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(媛 香) お子さんから父の日のプレゼントは赤いTシャツ、嬉しかったことで |
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しょう、きっと赤がお似合のお父様なのでしょうね。還暦かな? |
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14 |
麦秋やうなりをあげてコンバイン |
泉 |
1 票 |
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(峰 生) コンバインの力強いマーチが聞こえます。 |
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15 |
ここに吹く大きくうねる麦の秋 |
哲 朗 |
1 票 |
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(そらまめ)麦の穂の動きで、風を見る、いいですね。 |
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16 |
坪庭のポキリもぎたり初胡瓜 |
竹 豪 |
4 票 |
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(哲 朗) 丹精込めて作られた初胡瓜美味しかったでしょう。 |
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(千 柳) 坪庭だから嬉しいのです |
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(いなご) きっとまっすぐなキュウリでしょう。 |
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(石の花) 狭い庭にも胡瓜ができて楽しいですね。 |
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17 |
紫蘇の葉をざぶざぶざぶと洗いけり |
いなご |
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18 |
しまなみの水軍跡や薔薇の園 |
ゆづき |
1 票 |
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(初 霜) 綺麗なバラ園でした。 |
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19 |
ときめきを僅かに残す蛍狩り |
さつき |
2 票 |
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(峰 生) 蛍を手のひらに乗せて見た日は何時ごろだったかな。 |
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(ゆづき) 最近蛍は見受けません、風流ですね |
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20 |
薪能炎に映ゆる神の杜 |
まこと |
3 票 |
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(楓 花) 薪の炎に映えて よりいっそう荘厳な神社の杜、薪能も佳境に |
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入ってきました。 |
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(さつき) 大三島神社での薪能でしょうか、舞台が目に浮かびます。 |
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(石の花) 社の杜での薪能、荘厳ですね。 |
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21 |
幽谷や昔を忍ぶ那智の滝 |
石の花 |
3 票 |
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(媛 香) 熊野三山は世界遺産に登録されたのですね。那智の瀧日本一の雄大さが |
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目に見えるようです。幽谷そのものですね。 |
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(菜の花) 荘厳ですネ |
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( 泉 ) 景が浮かびます。 |
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22 |
バラ庇ふ傘とりどりで梅雨に咲く |
竹 豪 |
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23 |
雨降りの順路混み合う菖蒲園 |
哲 朗 |
1 票 |
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(竹 豪) 足元が悪かったのでしょうね |
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24 |
眺望や潮岬の夏の夕 |
石の花 |
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25 |
父の日にプレゼントする人もなく |
菜の花 |
2 票 |
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(彰 子) 少々哀れを感じないでもないが、人を当てにしないで頑張りましょう。 |
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(ゆづき) 年を取ると段々寂しくなります |
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26 |
目頭かゆしすいすいと赤蜻蛉 |
彰 子 |
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* 蜻蛉が目の前を気持ちよさそうに飛んでいる |
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27 |
春静か湯布渓谷の霧の中 |
泉 |
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28 |
溝浚へ集まる人の肩に鍬 |
いなご |
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29 |
三行の教訓つばめ翻る |
彰 子 |
1 票 |
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* 校庭をつばめが元気よく飛び交っている |
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(浩 風) 校庭から見える校訓ですか、燕返しが良いですね。 |
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30 |
借りて履く長靴太し溝浚え |
コスモス |
4 票 |
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(哲 朗) 長靴が大きかったので作業は大変だったのでは・・・。 |
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(楓 花) 長靴を履くことの少なくなった昨今、溝浚えの時は借りてでも |
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履かなくては・・・ちょっと大きかったけど。ユーモアが |
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感じられます。 |
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(さつき) ぶかぶかの長靴はいての共同作業大変でしたね。 |
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(そらまめ)溝さらえはお百姓でなくとも参加しなくてはなりません、 |
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今年は長靴を新調しましょう。 |
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31 |
てふてふは青虫の親アッチイケ |
そらまめ |
2 票 |
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(千 柳) 実に複雑な心境を捉え、面白い。 |
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( 泉 ) 表現がおもしろい |
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32 |
花槐土白く埋め匂ひ満 |
媛 香 |
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33 |
初夏の風我が踝(くるぶし)を吹き抜けよ |
楓 花 |
2 票 |
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(浩 風) 踝を吹き抜けよ・・・・いい表現ですね。 |
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(そらまめ)靴下を脱いで、くるぶしにさわる風の気持ちよさ、いいですね。 |
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34 |
時の日や形見の時計母を恋ふ |
媛 香 |
1 票 |
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(菜の花) 年齢を重ね、事ある毎に親を思い出しますネ |
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35 |
旅からのみやげとどきぬ麦の秋 |
浩 風 |
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36 |
梅雨晴れて遠くより子等のはしゃぐ声 |
菜の花 |
1 票 |
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(初 霜) 学校の近くですので可愛い声がよく聞こえてきます。 |
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37 |
停車場で巣立つつばくろ子だくさん |
ゆづき |
1 票 |
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(コスモス)停車場は巣作りがしやすかったのでしょう |
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我が家の車庫にも3個の卵がありました |
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38 |
薔薇大輪はらりと落ちて風生まる |
コスモス |
3 票 |
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(峰 生) 風が生まれるからいいんですね。 |
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(さつき) 落花に風が生まれる〜とても好きでした。 |
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(初 霜) 大きな花ですので風が生まれたのでしょう。 |
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39 |
麦の秋黄色の帽子見えかくれ |
まこと |
3 票 |
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(哲 朗) 情景が良く出ています。 |
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(そらまめ)黄色い麦畑を、子供の黄色い帽子が通って行く。 |
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(初 霜) 麦畑の中子供たちが行き来しているのでしょう。 |
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40 |
ダム近し風鈴草の峠道 |
峰 生 |
1 票 |
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(いなご) 花にいやされながら歩いている様子でしょうか。 |
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41 |
庫裡の中経文唱える夏遍路 |
初 霜 |
1 票 |
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(菜の花) 道中気を付けて満願しますように・・・ |
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42 |
田植え前逆さ風景あぜの額 |
そらまめ |
2 票 |
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(菜の花) 面白い発想ですネ |
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(コスモス)田植え前の水を張った田んぼを額に見立てたのは素晴らしい |
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43 |
生かされて皐月の空へ深呼吸 |
千 柳 |
3 票 |
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(浩 風) 気持ちのいい 好きな句です。 |
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(いなご) 気持ちがいいですね。 |
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( 泉 ) いつまでもお元気で・・・ |
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44 |
新茶売る姉(あね)さんかぶりで町おこし |
さつき |
2 票 |
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(ゆづき) 町おこしが目に浮かぶ、成功を祈る |
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(石の花) 今は、どこでも町おこしに力を入れています。 |
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45 |
子の幸を願い詣でる若葉寺 |
初 霜 |
1 票 |
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(媛 香) 親成ればこそ子の幸を願ふのですわ。若葉寺がいいですね。 |
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46 |
忘帰洞磯に白濤夏の月 |
石の花 |
2 票 |
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(浩 風) 景がいいですね。 |
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(さつき) 洞窟の露天風呂から見た夜景、素晴らしかったことでしょう |
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47 |
苔の花土塀に咲きて寺静か |
千 柳 |
2 票 |
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(まこと) 山里の静かなお寺の雰囲気がでています。 |
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(石の花) お寺の土塀、苔の花がいいです。静かなものですね。 |
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48 |
平和なり田に一面の花菖蒲 |
いなご |
5 票 |
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(千 柳) 昔は農林1号の芋畑でした。 |
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(彰 子) 平和とはいいものです。花菖蒲が美しい. |
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(媛 香) 休耕田が多く成りました。夏には向日葵、秋にはコスモス。 |
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(菜の花) 町おこしの一端でしょうか・・・ |
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(コスモス)一面の花菖蒲は見事でしょう。平和はありがたいです |
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49 |
隣へと塀をつたいて蟻の道 |
浩 風 |
1 票 |
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(竹 豪) 長い長い蟻の行列が目に浮かびます |
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50 |
竿売りの伸びやかな声梅雨晴間 |
コスモス |
5 票 |
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(哲 朗) よく見かける情景です。 |
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(千 柳) ものほーしざーおー。声が聞こえるようです。 |
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(いなご) 情景がよくわかります。 |
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(峰 生) のんびりとした晴間の街の風情。いいですね。 |
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(楓 花) 梅雨の晴れ間を待っていたかのように聞こえてきた竿竹売りの声。 |
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51 |
夏空をひとり帰ると孫メール |
峰 生 |
1 票 |
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(楓 花) お孫さんとメール交換できるって、現代の幸せですよね。夏休みが |
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待たれますね。 |
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52 |
まだまだと米寿を目指す喜寿の吾 |
竹 豪 |
2 票 |
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(ゆづき) 益々元気で頑張って下さい |
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(コスモス)老いてますます元気!拍手を送ります |
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53 |
通り雨止みて埴生に夜鷹鳴く |
峰 生 |
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54 |
空海のゆる抜く池や青嵐 |
媛 香 |
4 票 |
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(哲 朗) 満濃池のゆる抜き壮観ですね。 |
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(浩 風) 満濃の池のゆる抜きは、すごいですね。 |
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(彰 子) 簡明でいい句です。季語もよく効いている。四国は空海の恩恵を多く |
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受けていますが、満濃池もその一つ。 |
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(まこと) 空海が人々のために作った池、田植えも間近です。 |