番号 |
選 句 と 披 講 |
俳 号 |
得 票 |
1 |
夏風が屋根付き橋を吹き抜けり |
竹 豪 |
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2 |
ボール蹴る喚声上がる梅雨晴間 |
まこと |
2 票 |
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(媛 香) 今年の梅雨は長雨で梅雨の晴間に子供達の喜び叫ぶ声が |
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聞こえてきます。 |
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(ゆづき) 梅雨の晴れ間に嬉々としてボール遊びに興ずる子等の姿が浮かぶ |
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3 |
丈(たけ)切って二十歳(はたち)の服に衣更 |
さつき |
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4 |
虹の橋小さい電車の潜りけり |
コスモス |
1 票 |
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(さつき) 素晴らしい情景に出会ったのですね・・・ |
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5 |
七夕や短冊多し笹撓ふ |
媛 香 |
1 票 |
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(竹 豪) 沢山の祈りを込めたんでしょうネ |
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6 |
一条の蛍火闇に吸い込まれ |
千 柳 |
7 票 |
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(哲 朗) 情景が目に浮かびます。 |
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(いなご) 景がよくわかります。 |
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(そらまめ)一匹の蛍が飛んで行った・・・タダそれだけで蛍見た喜びが、 |
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感じられます、近頃の蛍は貴重品です。 |
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(まこと) 闇夜に舞う蛍火は神秘的です。 |
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(彰 子) 幻想的なひととき、自分も闇に吸い込まれそう。 |
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(楓 花) 蛍火の吸い込まれていった先は、漆黒の静かな闇。 |
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(ゆづき) 蛍飛ぶ夏の一夜の涼しさが忍ばれる |
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7 |
クーラーが悲鳴を上げる熱帯夜 |
ゆづき |
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8 |
新霊の供養山寺蝉の声 |
石の花 |
2 票 |
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(浩 風) 新仏へのお参り、在りし日の面影と蝉の声がよく効いています。 |
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(初 霜) 新霊供養で山寺へ季語がよく生きています。 |
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9 |
凌霄花テラスにのぼり競い咲く |
まこと |
1 票 |
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(石の花) 凌霄花(のうぜんか)珍しい花がありましたね。 |
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10 |
蛍火が余命を刻み水に舞う |
千 柳 |
4 票 |
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(峰 生) 命はかない蛍の一瞬の状景。パチッと捕えられましたね。 |
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( 泉 ) 蛍の短い一生ですね! |
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(蝋 梅) きれいな仕上がりと思います |
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(石の花) 昆虫は皆成虫になると余命はありません。一生懸命です。 |
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11 |
ポンポンと叩いて味聴く大西瓜 |
そらまめ |
6 票 |
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(竹 豪) ヤルヤル |
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(さつき) もう食べ頃ですよとお返事が聞こえてきますね。 |
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(千 柳) 味を聴くという表現が面白い |
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(菜の花) スイカをポンポン叩いてみるのは、今昔変わらないようですネ |
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(ゆづき) 西瓜の熟れ具合切る楽しみ夏の風物詩 |
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(コスモス)味を聴くとは面白い表現です。 |
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12 |
仏前にクチナシの花香り添え |
竹 豪 |
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13 |
大屋根を打ち打つ響き梅雨荒れる |
石の花 |
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14 |
威張るけど鮎釣り上手いパパの居て |
峰 生 |
2 票 |
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(まこと) 優しいパパを中心にほほ笑ましい風景です。 |
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(菜の花) 微笑ましい光景ですネ |
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15 |
いただきし産毛ある枇杷仏壇へ |
いなご |
3 票 |
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(哲 朗) 初物でしょうか、仏様も喜んでいることでしょう。 |
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(媛 香) 産毛ある枇杷ですからもぎたてでしょうね。仏様もきっとお喜びで |
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しょうね。因みに亡き母もとても枇杷が好きでした。 |
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(コスモス)初物はまず仏壇へ、皆さん殊勝なお気持ちですね。 |
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16 |
大都会ビルの谷間の風涼し |
初 霜 |
1 票 |
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( 泉 ) 大都会の谷間、映画のワンシーンが思われます。 |
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17 |
登山杖立てて妻との握り飯 |
彰 子 |
13 票 |
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* 握り飯がことのほか美味しい |
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(いなご) 山で食べるおにぎりの味は格別です。経験があります。 |
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(浩 風) 夫婦とも健脚で山登りの醍醐味を味わっていますね。 |
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(そらまめ)妻との山登り、手作りのお弁当は楽しいですね。 |
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(峰 生) 奥さんとのほのぼのとした登山日記のすばらしい一こまですね。 |
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(竹 豪) 杖立てた横で夫婦仲良くお握りうまいネ |
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(まこと) 素晴らしい登山よい思い出となるでしょう。 |
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(さつき) お二人で山登りがお出来になる・・・素敵ですね。 |
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(千 柳) ご夫婦の健康に幸あれ |
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(媛 香) ほのぼのとした情況が見えるようです。 |
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ご夫婦で登山がお出来に成るなんて素晴らしいですね。 |
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(菜の花) 仲睦まじい・・・ご馳走様! |
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(楓 花) ご夫婦で山登りとは、 羨ましいことです。「握り飯」は格別の |
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お味だったことでしょう。 |
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(蝋 梅) ほのぼのとした感じがいいです |
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(初 霜) 夫婦で楽しい山登りお互い元気で行きましょう。 |
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18 |
あいさつは梅雨明けですねこの大雨 |
そらまめ |
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19 |
雨上がる棚田のかえる大合唱 |
泉 |
3 票 |
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(彰 子) 夏本番、かえるの大合唱。元気をもらう。 |
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(ゆづき) 最近は蛙の鳴き声とんと聞かず、夏来たりぬ |
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(初 霜) 最近は蛙の声もあまり聞かなくなりましたが。 |
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20 |
朝取りの太き胡瓜を糠漬けに |
まこと |
2 票 |
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(いなご) シャッキッとしたおいしい漬け物になることでしょう。 |
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(彰 子) 一晩で浅漬けの胡瓜ができる。私も大好物。 |
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21 |
二拍子の槌音響く夏の空 |
浩 風 |
1 票 |
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* 母屋が古くなったので撤去し、私の住む家を新しく建て替えております。 |
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(さつき) 二拍子で夏の空がとても涼しく感じました。 |
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22 |
鍔広の深き想いで夏帽子 |
初 霜 |
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23 |
高縄の入道雲や波の上 |
そらまめ |
2 票 |
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* ヨットに乗って・・・ |
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(いなご) 船に乗って高繩山にかかる入道雲を見ているのでしょうか。 |
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(ゆづき) 夏来たりぬ |
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24 |
棟上げのクレーン伸びる雲の峰 |
浩 風 |
3 票 |
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* 母屋が古くなったので撤去し、私の住む家を新しく建て替えております。 |
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(哲 朗) 高々と伸ばしたクレーンの向こうに入道雲が出てたのでしょう。 |
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(楓 花) 夏の空の入道雲にも 負けないくらい 高く上がったクレーン。 |
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棟上げの 慶びが 感じられます。 |
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(コスモス)ビルでも建つのでしょうか。夏の広い空が見えます。 |
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25 |
金魚売り浴衣姿のマドンナが |
泉 |
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26 |
雷鳴が頭の上で首縮む |
竹 豪 |
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涼しかり終の栖の木の香り |
浩 風 |
1 票 |
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* 母屋が古くなったので撤去し、私の住む家を新しく建て替えております。 |
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(彰 子) 希望の家ができる。大満足。 |
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28 |
湯に浸す乙女の脚や春大根 |
ゆづき |
7 票 |
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(峰 生) 女子高校生ぐらいかな。数人がワイワイ、ガヤガヤと楽しそう。 |
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季題も使いようですね。皆太いのでしょう。 |
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(竹 豪) ホ−大根脚だったですか |
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( 泉 ) 楽しそうな光景が浮かびます。 |
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(媛 香) 足湯ですね、乙女の脚を春大根に例えられていらっしゃる。 |
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色白で、お湯に浸かってピンク色に…。 |
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(菜の花) 色白で みずみずしかったのでしょうか? |
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(蝋 梅) 目にまぶしい感じです |
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(石の花) みんな足を伸ばして壮観でしょう。大根がいいですね。 |
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29 |
合歓咲くや信号待ちの無人駅 |
いなご |
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30 |
あじさいを見んと乗ったるモノレール |
哲 朗 |
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31 |
軽鴨の親離れして初泳ぎ |
媛 香 |
1 票 |
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(峰 生) 嬉しそうで、しかし一生懸命の可愛いい姿が浮かびます。 |
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32 |
薫風に海の声聞く浴女かな |
さつき |
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夏の川一升瓶の立ち流れ |
コスモス |
3 票 |
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(そらまめ)一升瓶が川を流れている、「立ち流れ」がいい。 |
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(竹 豪) アルアル |
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(楓 花) 面白い情景に出合われましたね〜何度読み返してみても 楽しい。 |
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34 |
ねじればな素直にねじれ咲きのぼる |
哲 朗 |
3 票 |
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(いなご) 小さい花をよく観察していますね。 |
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( 泉 ) ねじれ花、大好きです! |
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(媛 香) きれいなお句ですね。素直にが良いなぁ〜と思いました。因みに |
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捩花はねじれて咲いて素直なり 青柳志解樹 好きなお句です。 |
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35 |
水色のワンピースの児夏来たる |
楓 花 |
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* 2階から ふと目にした 少女は 水色のワンピースでした。 |
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36 |
炎天下ぬいぐるみ着しバイト生 |
初 霜 |
2 票 |
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(哲 朗) バイト生の苦労が分かります。 |
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(蝋 梅) 暑そうで気の毒 |
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37 |
校庭のプール朝から1.2.3 |
峰 生 |
1 票 |
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(浩 風) 明るく元気いっぱいの声が響いて、いいですね。 |
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38 |
片端はビル街に有り虹の脚 |
コスモス |
3 票 |
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(まこと) はっきりとした大きい虹だったでしょう。 |
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(楓 花) 都会の虹。気付く人も あまりないのかも。 |
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(石の花) ビルの町にかかる虹は珍しいですね。いい光景です。 |
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39 |
土曜市浴衣姿のリバイバル |
菜の花 |
1 票 |
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(千 柳) ヒザ上何センチより、夏は浴衣がよろし |
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40 |
梅雨荒らぶ唐突にくるや里荒らす |
石の花 |
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41 |
マンションも工場も映し植田かな |
楓 花 |
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* 街中の田んぼの様子。 |
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42 |
老農は昔を語る青田風 |
峰 生 |
1 票 |
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(初 霜) 後継者のいないのを嘆いているのですかね。 |
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43 |
曇り空見上げてさがす彦星を |
泉 |
1 票 |
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(浩 風) 畦道で、昔と変わる風景に話が弾み、青田風が良いですね。 |
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44 |
空に入るオ−ラただよう那智の滝 |
さつき |
2 票 |
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(哲 朗) 滝しぶきの情景が良く出ています。 |
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(菜の花) なんとも、神秘的ですネ |
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45 |
芝刈りや一条の跡涼しげに |
蝋 梅 |
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* 芝が、もっと沢山刈ってください、と言っているように聞こえました |
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46 |
打ち水に涼を求める真夏日や |
ゆづき |
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47 |
やわらかき妻の手槍ヶ岳(やり)の星月夜 |
彰 子 |
1 票 |
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* てっぺんでの澄み切った星空 |
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(浩 風) 改めて妻の良さを感じたのかな、ロマンチックですね。 |
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48 |
この暑さ一雨降ってと愚痴てみる |
菜の花 |
1 票 |
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(コスモス)本当にこの夏は暑かったですね。 |
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49 |
今日もまた夕餉の一品胡瓜もみ |
いなご |
2 票 |
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(まこと) 家庭菜園の取り立ての胡瓜最高です。 |
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(初 霜) 胡瓜もみは箸休めに最高ですね。 |
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50 |
初ツバメ歩道信号5回待つ |
蝋 梅 |
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* 思わず見とれていて、歩道を渡るのを忘れていました |
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51 |
夏めくや槍のかたちに槍ヶ岳 |
彰 子 |
1 票 |
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* 岩峰が槍のように尖っている |
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(コスモス)山の形と山の名前が一緒になりませんが槍ヶ岳は |
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わかります。登られた感激!羨ましいです |
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52 |
野歩きや手折らず行かむ捻り花 |
楓 花 |
4 票 |
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* 青々と稲の植えられた田んぼは 日本の美しい風景です。 |
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(峰 生) ふとした野の花に、やさしくその生命を見守って。 |
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(千 柳) 花は野において見るもの |
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(蝋 梅) 優しい気持ちがいい |
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(石の花) 今は道草でも手折るのは禁物ですね。 |
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53 |
梅雨晴れ間市民清掃終えホット |
菜の花 |
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54 |
毛を刈りて恥ずかしげなる羊かな |
蝋 梅 |
2 票 |
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* 刈り終わって放たれ、恥ずかしそうにトコトコ走っていきました |
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(そらまめ)羊も洋服を脱がされて恥ずかしいのかな?・・・面白い表現ですね。 |
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(さつき) 羊の下向きの顔が浮かんで 来ました。 |
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55 |
白鷺や七色しぶき浴びて佇つ |
媛 香 |
1 票 |
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(千 柳) 噴水の傍らでしょうか、綺麗です |
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56 |
髪洗い終えて背筋を伸ばしけり |
千 柳 |
3 票 |
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(そらまめ)背筋を伸ばしけり、で腰の痛みが消えて、洗髪の爽快感も。 |
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( 泉 ) その気持ち良くわかります。 |
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(彰 子) 髪を洗ってさっぱりする。ますます元気で頑張ろう。 |
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57 |
香水や行き交う人のさまざまに |
哲 朗 |
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