平成18年 7月1日〜平成18年 7月20日 投句分
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互 選 句
第19回 披 講
番号          選 句 と 披 講 俳 号 得 票
1 夏風が屋根付き橋を吹き抜けり 竹 豪
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2 ボール蹴る喚声上がる梅雨晴間 まこと 2 票
 (媛 香) 今年の梅雨は長雨で梅雨の晴間に子供達の喜び叫ぶ声が
        聞こえてきます。
 (ゆづき) 梅雨の晴れ間に嬉々としてボール遊びに興ずる子等の姿が浮かぶ
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3 丈(たけ)切って二十歳(はたち)の服に衣更 さつき
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4 虹の橋小さい電車の潜りけり コスモス 1 票
 (さつき) 素晴らしい情景に出会ったのですね・・・
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5 七夕や短冊多し笹撓ふ 媛 香 1 票
 (竹 豪) 沢山の祈りを込めたんでしょうネ
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6 一条の蛍火闇に吸い込まれ 千 柳 7 票
 (哲 朗) 情景が目に浮かびます。
 (いなご) 景がよくわかります。
 (そらまめ)一匹の蛍が飛んで行った・・・タダそれだけで蛍見た喜びが、
       感じられます、近頃の蛍は貴重品です。
 (まこと) 闇夜に舞う蛍火は神秘的です。
 (彰 子) 幻想的なひととき、自分も闇に吸い込まれそう。
 (楓 花) 蛍火の吸い込まれていった先は、漆黒の静かな闇。
 (ゆづき) 蛍飛ぶ夏の一夜の涼しさが忍ばれる
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7 クーラーが悲鳴を上げる熱帯夜 ゆづき
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8 新霊の供養山寺蝉の声 石の花 2 票
 (浩 風) 新仏へのお参り、在りし日の面影と蝉の声がよく効いています。
 (初 霜) 新霊供養で山寺へ季語がよく生きています。
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9 凌霄花テラスにのぼり競い咲く まこと 1 票
 (石の花) 凌霄花(のうぜんか)珍しい花がありましたね。
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10 蛍火が余命を刻み水に舞う 千 柳 4 票
 (峰 生) 命はかない蛍の一瞬の状景。パチッと捕えられましたね。
 ( 泉 ) 蛍の短い一生ですね!
 (蝋 梅) きれいな仕上がりと思います
 (石の花) 昆虫は皆成虫になると余命はありません。一生懸命です。
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11 ポンポンと叩いて味聴く大西瓜 そらまめ 6 票
 (竹 豪) ヤルヤル
 (さつき) もう食べ頃ですよとお返事が聞こえてきますね。
 (千 柳) 味を聴くという表現が面白い
 (菜の花) スイカをポンポン叩いてみるのは、今昔変わらないようですネ
 (ゆづき) 西瓜の熟れ具合切る楽しみ夏の風物詩
 (コスモス)味を聴くとは面白い表現です。
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12 仏前にクチナシの花香り添え 竹 豪
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13 大屋根を打ち打つ響き梅雨荒れる 石の花
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14 威張るけど鮎釣り上手いパパの居て 峰 生 2 票
 (まこと) 優しいパパを中心にほほ笑ましい風景です。
 (菜の花) 微笑ましい光景ですネ
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15 いただきし産毛ある枇杷仏壇へ いなご 3 票
 (哲 朗) 初物でしょうか、仏様も喜んでいることでしょう。
 (媛 香) 産毛ある枇杷ですからもぎたてでしょうね。仏様もきっとお喜びで
       しょうね。因みに亡き母もとても枇杷が好きでした。
 (コスモス)初物はまず仏壇へ、皆さん殊勝なお気持ちですね。
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16 大都会ビルの谷間の風涼し 初 霜 1 票
 ( 泉 ) 大都会の谷間、映画のワンシーンが思われます。
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17 登山杖立てて妻との握り飯 彰 子 13 票
 * 握り飯がことのほか美味しい
 (いなご) 山で食べるおにぎりの味は格別です。経験があります。
 (浩 風) 夫婦とも健脚で山登りの醍醐味を味わっていますね。
 (そらまめ)妻との山登り、手作りのお弁当は楽しいですね。
 (峰 生) 奥さんとのほのぼのとした登山日記のすばらしい一こまですね。
 (竹 豪) 杖立てた横で夫婦仲良くお握りうまいネ
 (まこと) 素晴らしい登山よい思い出となるでしょう。
 (さつき) お二人で山登りがお出来になる・・・素敵ですね。
 (千 柳) ご夫婦の健康に幸あれ
 (媛 香) ほのぼのとした情況が見えるようです。
       ご夫婦で登山がお出来に成るなんて素晴らしいですね。
 (菜の花) 仲睦まじい・・・ご馳走様!
 (楓 花) ご夫婦で山登りとは、 羨ましいことです。「握り飯」は格別の
       お味だったことでしょう。
 (蝋 梅) ほのぼのとした感じがいいです
 (初 霜) 夫婦で楽しい山登りお互い元気で行きましょう。
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18 あいさつは梅雨明けですねこの大雨 そらまめ
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19 雨上がる棚田のかえる大合唱  泉  3 票
 (彰 子) 夏本番、かえるの大合唱。元気をもらう。
 (ゆづき) 最近は蛙の鳴き声とんと聞かず、夏来たりぬ
 (初 霜) 最近は蛙の声もあまり聞かなくなりましたが。
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20 朝取りの太き胡瓜を糠漬けに まこと 2 票
 (いなご) シャッキッとしたおいしい漬け物になることでしょう。
 (彰 子) 一晩で浅漬けの胡瓜ができる。私も大好物。
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21 二拍子の槌音響く夏の空 浩 風 1 票
 * 母屋が古くなったので撤去し、私の住む家を新しく建て替えております。
 (さつき) 二拍子で夏の空がとても涼しく感じました。
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22 鍔広の深き想いで夏帽子 初 霜
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23 高縄の入道雲や波の上 そらまめ 2 票
 * ヨットに乗って・・・
 (いなご) 船に乗って高繩山にかかる入道雲を見ているのでしょうか。
 (ゆづき) 夏来たりぬ
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24 棟上げのクレーン伸びる雲の峰 浩 風 3 票
 * 母屋が古くなったので撤去し、私の住む家を新しく建て替えております。
 (哲 朗) 高々と伸ばしたクレーンの向こうに入道雲が出てたのでしょう。
 (楓 花) 夏の空の入道雲にも 負けないくらい 高く上がったクレーン。
       棟上げの 慶びが 感じられます。
 (コスモス)ビルでも建つのでしょうか。夏の広い空が見えます。
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25 金魚売り浴衣姿のマドンナが  泉 
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26 雷鳴が頭の上で首縮む 竹 豪
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27 涼しかり終の栖の木の香り 浩 風 1 票
 * 母屋が古くなったので撤去し、私の住む家を新しく建て替えております。
 (彰 子) 希望の家ができる。大満足。
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28 湯に浸す乙女の脚や春大根 ゆづき 7 票
 (峰 生) 女子高校生ぐらいかな。数人がワイワイ、ガヤガヤと楽しそう。
       季題も使いようですね。皆太いのでしょう。
 (竹 豪) ホ−大根脚だったですか
 ( 泉 ) 楽しそうな光景が浮かびます。
 (媛 香) 足湯ですね、乙女の脚を春大根に例えられていらっしゃる。
       色白で、お湯に浸かってピンク色に…。
 (菜の花) 色白で みずみずしかったのでしょうか?
 (蝋 梅) 目にまぶしい感じです
 (石の花) みんな足を伸ばして壮観でしょう。大根がいいですね。
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29 合歓咲くや信号待ちの無人駅 いなご
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30 あじさいを見んと乗ったるモノレール 哲 朗
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31 軽鴨の親離れして初泳ぎ 媛 香 1 票
 (峰 生) 嬉しそうで、しかし一生懸命の可愛いい姿が浮かびます。
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32 薫風に海の声聞く浴女かな さつき
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33 夏の川一升瓶の立ち流れ コスモス 3 票
 (そらまめ)一升瓶が川を流れている、「立ち流れ」がいい。
 (竹 豪) アルアル
 (楓 花) 面白い情景に出合われましたね〜何度読み返してみても 楽しい。
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34 ねじればな素直にねじれ咲きのぼる 哲 朗 3 票
 (いなご) 小さい花をよく観察していますね。
 ( 泉 ) ねじれ花、大好きです!
 (媛 香) きれいなお句ですね。素直にが良いなぁ〜と思いました。因みに
       捩花はねじれて咲いて素直なり 青柳志解樹 好きなお句です。
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35 水色のワンピースの児夏来たる 楓 花
 * 2階から ふと目にした 少女は 水色のワンピースでした。
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36 炎天下ぬいぐるみ着しバイト生 初 霜 2 票
 (哲 朗) バイト生の苦労が分かります。
 (蝋 梅) 暑そうで気の毒
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37 校庭のプール朝から1.2.3 峰 生 1 票
 (浩 風) 明るく元気いっぱいの声が響いて、いいですね。
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38 片端はビル街に有り虹の脚 コスモス 3 票
 (まこと) はっきりとした大きい虹だったでしょう。
 (楓 花) 都会の虹。気付く人も あまりないのかも。
 (石の花) ビルの町にかかる虹は珍しいですね。いい光景です。
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39 土曜市浴衣姿のリバイバル 菜の花 1 票
 (千 柳) ヒザ上何センチより、夏は浴衣がよろし
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40 梅雨荒らぶ唐突にくるや里荒らす 石の花
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41 マンションも工場も映し植田かな 楓 花
 * 街中の田んぼの様子。
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42 老農は昔を語る青田風  峰 生 1 票
 (初 霜) 後継者のいないのを嘆いているのですかね。
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43 曇り空見上げてさがす彦星を  泉  1 票
 (浩 風) 畦道で、昔と変わる風景に話が弾み、青田風が良いですね。
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44 空に入るオ−ラただよう那智の滝 さつき 2 票
 (哲 朗) 滝しぶきの情景が良く出ています。
 (菜の花) なんとも、神秘的ですネ
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45 芝刈りや一条の跡涼しげに     蝋 梅
 * 芝が、もっと沢山刈ってください、と言っているように聞こえました
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46 打ち水に涼を求める真夏日や ゆづき
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47 やわらかき妻の手槍ヶ岳(やり)の星月夜  彰 子 1 票
 * てっぺんでの澄み切った星空
 (浩 風) 改めて妻の良さを感じたのかな、ロマンチックですね。
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48 この暑さ一雨降ってと愚痴てみる 菜の花 1 票
 (コスモス)本当にこの夏は暑かったですね。
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49 今日もまた夕餉の一品胡瓜もみ いなご 2 票
 (まこと) 家庭菜園の取り立ての胡瓜最高です。
 (初 霜) 胡瓜もみは箸休めに最高ですね。
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50 初ツバメ歩道信号5回待つ     蝋 梅
 * 思わず見とれていて、歩道を渡るのを忘れていました
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51 夏めくや槍のかたちに槍ヶ岳 彰 子 1 票
 * 岩峰が槍のように尖っている
 (コスモス)山の形と山の名前が一緒になりませんが槍ヶ岳は
       わかります。登られた感激!羨ましいです
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52 野歩きや手折らず行かむ捻り花 楓 花 4 票
 * 青々と稲の植えられた田んぼは 日本の美しい風景です。
 (峰 生) ふとした野の花に、やさしくその生命を見守って。
 (千 柳) 花は野において見るもの
 (蝋 梅) 優しい気持ちがいい
 (石の花) 今は道草でも手折るのは禁物ですね。
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53 梅雨晴れ間市民清掃終えホット 菜の花
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54 毛を刈りて恥ずかしげなる羊かな  蝋 梅 2 票
 * 刈り終わって放たれ、恥ずかしそうにトコトコ走っていきました
 (そらまめ)羊も洋服を脱がされて恥ずかしいのかな?・・・面白い表現ですね。
 (さつき) 羊の下向きの顔が浮かんで 来ました。
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55 白鷺や七色しぶき浴びて佇つ 媛 香 1 票
 (千 柳) 噴水の傍らでしょうか、綺麗です
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56 髪洗い終えて背筋を伸ばしけり 千 柳 3 票
 (そらまめ)背筋を伸ばしけり、で腰の痛みが消えて、洗髪の爽快感も。
 ( 泉 ) その気持ち良くわかります。
 (彰 子) 髪を洗ってさっぱりする。ますます元気で頑張ろう。
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57 香水や行き交う人のさまざまに 哲 朗