平成18年 8月1日〜平成18年 8月20日 投句分
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互 選 句
第20回 披 講
順番     選   句 & 披   講 俳 号 得  票
1 休日やビル包まるる蝉しぐれ まこと
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2 盂蘭盆会孫の読経のとつとつと 浩 風  1 票
 (千 柳) 物まねをしているにしても可愛い
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3 蜘蛛の囲に纏われ登る城裏道 コスモス
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4 幼子のゆかた姿とシャボン玉  泉   1 票
 (媛 香) 夕方幼い子がゆかた(夏)を着てシャボン玉(春)をして いる姿が可愛く
       目に見えるようです。(季語が夏と春とあっても何の其のですわ)。
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5 空蝉を捨てし命も燃え居れど 峰 生  1 票
 ( 泉 ) 短い命を燃え尽くすように鳴いていますね!
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6 くぼみおる運転席の藺(い)座布団 いなご  1 票
 (コスモス)よく見る情景ですがきれいな句になりました。
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7 盆供養坊さんバイクで駆け巡り 菜の花  2 票
 (いなご) 家にもお坊さんがバイクに乗ってきました。
 (哲 朗) 坊さんは忙しいですね。
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8 空蝉や寸土の庭のそこかしこ 初 霜  4 票
 (浩 風) 土地にも幼虫が出た穴が沢山あるでしょうね。
 (まこと) よく手入れされたこじんまりした庭でしょう。
 (コスモス)空蝉の4〜5個もありぬと詠んだ事が思いだされました。
 (ゆづき) 短い蝉の一生に一抹の寂しさを覚える
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9 本島の無住職寺や柿若葉 媛 香  1 票
 (峰 生) 侘しく美しい過疎の寺が明るく浮かびます
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10 遠花火開き終りて音響く コスモス  3 票
 (千 柳) 光と音の物理学を、学びましょう
 (楓 花) 我が家の2階からも見える遠花火、音はかなり遅れますね〜
 (竹 豪) 奥道後の方まで音が聞こえます。
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11 日の匂い残るトマトを採りにけり いなご  6 票
 ( 泉 ) 丹精込めて作ったトマト、美味しいでしょうね!
 (彰 子) 完熟トマト、冷やして食べるとおいしそう
 (まこと) 完熟トマトの味は最高ですね。
 (楓 花) 日の匂いのするトマトを収穫できて、羨ましいことです。
 (そらまめ)まさに太陽の恵みですね。
 (コスモス)美味しいトマトでしょうね。
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12 冷房に負けじと居間へ夏の風 竹 豪
13 タクシ−を待たせて廻る盆の僧 さつき  2 票
 (竹 豪) 私宅へも内子の町並みの寺からタクシ−待たせて来ます。
 (ゆづき) 坊さんもかき入れ時ですね
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14 妻の手も緩やかに添え盆踊り 峰 生  3 票
 ( 泉 ) お幸せな様子が目に浮かびます。
 (石の花) 幸せな楽しいひとときでしょう。
 (ゆづき) 夫婦の絆と愛を感ずる
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15 アネ三歳墓碑にチチハハ月見草 媛 香
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16 雌蝉がいばり降らせて飛び立ちぬ 千 柳  1 票
 (コスモス)よくやられます。あれは雌蝉だけでしょうか。
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17 梅雨明けて箪笥引き出しみな開ける 竹 豪  2 票
 (媛 香) 梅雨が明けると、さぁ〜土用干しです。箪笥を全部開けて…
       昔母は紐を引っ張って着物を土用干していましたね。
 (ゆづき) 虫干しを思い出す
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18 虫かごにクマゼミ取りて得意顔 浩 風  5 票
 (菜の花) 嬉しそうなお顔が伺えます
 (初 霜) クマゼミを捕まえて嬉しかったのですね。
 (そらまめ)クマゼミは大きく立派ですね、自慢する子の様子が見えます。
 (竹 豪) クマ蝉は得意顔になりますネ。
 (ゆづき) 子供の得意氣な顔が浮かぶ
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19 かぶりつく水蜜桃の滴りて 媛 香  3 票
 (いなご) 食べている様子がよくわかります。
 (彰 子) いかにも美味しそう
 (石の花) 今にもほっぺが落ちそう。
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20 道おしへ(斑猫)つられてついて山小屋へ 石の花  1 票
 (さつき) 何処まで行くのか確かめたいですね。
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21 法師蝉鳴き出し胸をなで下ろす 初 霜  2 票
 (峰 生) 猛暑の今年もやっと秋か,〜時が過ぎて行きます
 (石の花) 今年の暑さは、格別でしたがようやくしのぎよい時期になってきましたね。
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22 昼顔の咲く道駆ける球児達 楓 花
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23 観察に虫を探して野道行く 石の花
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24 蛸焼きをつつき上目で揚げ花火 峰 生
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25 入道雲あちらでモクモクこちらでも 菜の花
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26 庭先の素麺流し子ら笑う そらまめ  2 票
 (菜の花) 微笑ましい風景ですネ
 (哲 朗) なごやかでいいです。
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27 母さんと小さく呼びて門火焚く 楓 花  8 票
 (千 柳) 父さんでは俳句にならない
 (いなご) 霊を迎える為だけれど門火を焚くのは切ないです。
 (彰 子) 門火を焚き亡き母を偲ぶ
 (浩 風) 迎え火で母さんを呼ぶ。お盆行事 いいですね。
 (哲 朗) 迎え火の情景が出ています。
 (媛 香) よく分かるお句です。共感句です。
 (峰 生) 誰も見てない所で そっと
 (さつき) 近頃は門火を焚くにも気を遣います。小さく呼びてが良いですね
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28 道おしえみちびく先は何もなし 哲 朗
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29 斑猫の色鮮やかや飛んでゆく 石の花  1 票
 (浩 風) もう少しそばに居て見ていたいですね。
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30 すねる子の手を引いて入る踊りの輪 さつき  2 票
 (コスモス)子供がいると踊りの輪が入りやすいです。楽しかったでしょう
 (石の花) 子供をだしに、踊りの輪にはいるいいですね。
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31 秋めくや夫婦茶碗の花模様 彰 子  3 票
 * これからは食欲も増してくる。いつまでも元気でいたい。
 (哲 朗) 食欲の秋が感じられます。
 (楓 花) 秋草の模様のお茶碗でしょうか?しみじみとした味わい。
 (初 霜) 長年使った夫婦茶碗を感慨深く眺めて秋を偲んでいます。
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32 何となく触りたくなる含羞草 いなご  2 票
 (哲 朗) 含羞草は触りたくなります。
 (楓 花) お気持ちはよくわかります。
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33 老骨に鞭打ち夏の果てにけり 彰 子  1 票
 * やっと暑い夏を乗り切った思い。
 (初 霜) なんとか夏の暑さをしのいだのですね。
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34 うつ伏せに祈るがごとく蝉死せり 千 柳  1 票
 (そらまめ)蝉の命ははかない、わびしいねー。
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35 帰省子の背を追う山の鳥の声 浩 風  1 票
 (さつき) 楽しくて・嬉しくて山の鳥も一緒に喜んでくれている・・・
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36 古絵馬の薄れし武将蝉しぐれ  哲 朗  7 票
 (いなご) 神社の古さや大きな木がたくさん見えてきます。
 (彰 子) 季語がよく効いている
 (浩 風) 古戦場の武将、蝉しぐれがいいですね。
 (楓 花) 渋い味わい。こういう情景をさらりと詠まれるのはいいですね。
 (初 霜) 最近は、このような絵馬にあまりお目にかかりません。
 (峰 生) 奉納した頃はさぞ勇壮できらびやかだったでしょう
 (そらまめ)古い絵馬・・・木立に囲まれた小さな神社、涼しそうですね。
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37 汗ポトリ涙ポロポロ砂拾う 千 柳  2 票
 (菜の花) 青春ですネ
 (竹 豪) 敗戦の球児の様子ですネ。
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38 球児らの最後の夏や甲子園  泉 
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39 片言のば−ばおはよう盆の入り さつき
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40 ズンときてカメラもぶれる大花火 そらまめ  3 票
 (菜の花) 轟音と興奮でしょうか
 (さつき) 大花火の音は体が震えます。撮影の結果は?大丈夫でしたでしょうね。
 (竹 豪) 大花火にはカメラもドンとぶれますネ。
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41 長くも短い感じも夏休み 初 霜
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42 宿題をニスで仕上げる夏休み そらまめ  2 票
 (千 柳) 苦心の工作物、立派にできました
 (媛 香) 夏休みの宿題ですね。良い作品が出来たことでしょう?
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43 土用波ボートのオール宙を漕ぐ 哲 朗  1 票
 (峰 生) 若い頃を思い出します
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44 姫女苑に囲まる地蔵の白き袈裟 コスモス
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45 階段を拭きて素足を確かむる 楓 花  5 票
 (彰 子) 丁寧に拭いた階段、素足が気持ちよい 
 ( 泉 ) きれいになった階段、素足が気持ち良いですね!
 (まこと) 拭き掃除に汗し気持ちよくなったことでしょう。
 (初 霜) いつも気になっていた階段、気持ちがいいですね。
 (そらまめ)拭き掃除のあと、裸足に吸い付く板の感じ・・・。
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46 飯盒めし夏山の味持ち帰る まこと  1 票
 (媛 香) 夏山から残りの飯盒のご飯をおむすびに結んで持ち帰られたのでしょう
        ハイ!お土産…とか何とか言ってね。
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47 向日葵よ太陽に向けドッシリと 菜の花
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48 登るほど槍ヶ岳(やり)尖りくる炎天下 彰 子  3 票
 * 雄大な槍ヶ岳が眼前に迫ってくる
 (千 柳) 冬登山なら、どう表現するのでしょう
 (浩 風) 登山の苦しみ、汗が、・・・・よく表されて、いいですね。
 (まこと) 山登りの醍醐味でしょう。
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49 踏み切りに列車待つ間の花カンナ まこと  3 票
 (いなご) 家の花壇ではあまり見かけなくなりました。
 ( 泉 ) 代表的な夏の花、カンナに見とれ踏み切りを待つ間も短かく感じた。
 (石の花) 踏切の近くに咲いたカンナの花に見とれて時を忘れました。
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50 チアガール真夏の空の大舞台  泉   3 票
 (菜の花) 若さあふれんばかり・・・
 (まこと) 今夏の高校野球は最高でした。
 (さつき) はつらつとした女子高生の姿が目に浮かんできます。
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51 梅雨明けを待ちてかまびし蝉時雨 竹 豪