番号 |
投 句 & 披 講 |
俳 号 |
得 票 |
1 |
草刈り機蛇の首刎ね蝉時雨 |
竹 豪 |
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彼岸会のマリオネットの話かな |
浩 風 |
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* 回忌法要のあとの説教が人形劇の話に花が咲いた。 |
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3 |
衣被(きぬかつぎ)つるりと剥けて転がりぬ |
いなご |
2 票 |
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(媛 香)里芋の子芋ですね、茹るとつるりと皮が剥けて転がったの |
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ですがなかなか美味しいですよね、塩で食べるも良し、 |
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バターでも良し、とても美味しい! |
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(石の花)難しい言葉を使っていますね。でも光景がよくわかります。 |
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4 |
嵐過ぎ夕焼け雲に明日想う |
そらまめ |
2 票 |
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(竹 豪)明日は晴天になるかいなア |
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(ゆづき)台風一過明日は良い天気 |
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5 |
湯上がりのほつれ毛なびく藍浴衣 |
ゆづき |
4 票 |
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(哲 朗)お色気があっていいですね。 |
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(竹 豪)女性のお色気がチラリツ!と |
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(まこと)浴衣姿の夕涼み懐かしい光景です。 |
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(彰 子)温泉情緒のただよう光景 |
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6 |
モッコクの香り満つたる法の庭 |
媛 香 |
1 票 |
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(石の花)法の庭(場)が正しいですか。 |
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お寺の境内にいい香りが満ちてますか。 |
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7 |
虫の声夢うつつ聞く子守唄 |
石の花 |
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8 |
公園の賑わい去りて新学期 |
竹 豪 |
2 票 |
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(そらまめ)公園が静かになった、新学期だなー。当たり前のことだが |
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すんなり読んでいるところが気に入りました。 |
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(初 霜)新学期が始まると、おのずから公園も静かになるものですね。 |
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9 |
星くずに願いを込めて笹飾り |
ゆづき |
1 票 |
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(石の花)笹飾りには、いろいろな願いを込めていますね。 |
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10 |
年年の日記めくり見る残暑かな |
まこと |
1 票 |
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(竹 豪)昨年は、1昨年は、今年と比べて・・・・ |
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11 |
落ち蝉の曲げたる足の無念かな |
そらまめ |
1 票 |
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(峰 生)無念無常の時の流れをじっくりと感じさせられます。 |
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12 |
今日の月連れてホテルに遅れ着く |
コスモス |
1 票 |
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(そらまめ)月連れてホテルに・・・月以外の連れが気になります。 |
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13 |
敬老会見つけてもらった古えくぼ |
楓 花 |
2 票 |
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(媛 香)歳を老いて行くと昔愛嬌だったエクボも皺になり, |
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あぁ悲しいかな実感です。でも古えくぼ、に救われます。 |
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(峰 生)あ〜ら。でも若い頃も思い浮かべてネ。といったご心境カナ。 |
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14 |
伊予路行く山裾までに虹は大 |
媛 香 |
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15 |
湯上がりのお茶一服秋すだれ |
哲 朗 |
2 票 |
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(菜の花)湯上がりのお茶は格別美味しいですですよネ |
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(ゆづき)湯上がりの一服すがすがしいものです |
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16 |
秋風とひとつになりて能を舞う |
哲 朗 |
6 票 |
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(千 柳)優雅ですねー |
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( 泉 )情景が浮かびます。 |
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(浩 風)秋天に舞う気分はいいだろうなあ。 |
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(楓 花)舞台に吹く秋風と一つになって能を舞う幽玄の世界・・・ |
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いいですね〜 |
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(まこと)季語がぴったりです。 |
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(初 霜)幽玄の能を秋風とともに舞う、素晴らしいですね。 |
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17 |
白萩を一束持ちて母のもと |
泉 |
4 票 |
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(媛 香)お母さまがお元気な内に・・・たびたびお訪ね下さいね。 |
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白萩がお好きなのでしょうね。きっと! |
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(楓 花)白萩の花を携えて お母さまに秋の到来を |
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知らせに・・・お優しさが 伺えますね。 |
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(峰 生)お母さん懐かしい頃よ。と優しい気持ちが伝わってきます。 |
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(初 霜)病の母か、母の墓前か、優しい心が偲ばれます。 |
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18 |
秋日ざし古き世慕う絵画展 |
峰 生 |
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19 |
戌年の二百十日の釣り日和 |
さつき |
1 票 |
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(竹 豪)昔は二百十日必ず台風がきよったのにネ |
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20 |
坪庭も季節がくれば虫の声 |
石の花 |
1 票 |
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(哲 朗)その通りだと思います。 |
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21 |
秋の蚊の余命を察知つきまとう |
さつき |
1 票 |
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(コスモス)蚊が哀れですが付き纏われた後は余命を絶ちましたか。 |
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22 |
川べりにひっそりと咲く萩の花 |
菜の花 |
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23 |
隣家の風鈴ゆれておりにけり |
ゆづき |
1 票 |
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(彰 子)よく省略されをり簡明な句ですが、情景は鮮明です。 |
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24 |
葉の真中おんぶバッタの一休み |
いなご |
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25 |
広告の分厚き新聞秋の風 |
初 霜 |
2 票 |
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(竹 豪)ほんまに最近の広告ビッシリ重いネ |
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(コスモス)勧められて新聞を入れるようにしました。 |
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新聞より広告の分厚さに驚きました。 |
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26 |
実りきて田畦の案山子忙しそ |
泉 |
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27 |
雨の日や結びては落つ芋の露 |
いなご |
3 票 |
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(そらまめ)結びて落ちる芋の露、よく観察していますね。 |
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(さつき)露と露が結ばれて落ちて行くと言う細かい観察に驚きました。 |
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(浩 風)じいいっと見つめる、芋の葉の水玉はきれいですね。 |
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28 |
颱風の発生気にして旅企画 |
石の花 |
1 票 |
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(哲 朗)日程が決まると天候が気になるものです。 |
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29 |
ジェット機が黄金色して雲に消ゆ |
菜の花 |
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30 |
爽やかや今日のシーツの白きこと |
初 霜 |
3 票 |
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(いなご)よく晴れた日のすがすがしい空気が伝わってきます。 |
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(まこと)心身ともに爽やかな秋です。 |
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(菜の花)澄み渡った空と、シーツの白 心地良いですネ |
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31 |
草むしるコオロギ鳴きて手を休む |
浩 風 |
1 票 |
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* 手元の草の間で退かずにきれいな音色を奏でてくれた。 |
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(ゆづき)ああ秋だ・・・・ |
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32 |
下校児の列の乱るる赤とんぼ |
まこと |
8 票 |
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(彰 子)赤とんぼが乱舞している。児童の列もばらばら。 |
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(千 柳)元気な子供はトンボに夢中 |
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(そらまめ)赤とんぼだー、と走るだす子供達、いい秋です。 |
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(さつき)赤とんぼの飛んでいる様子と下校児の気持ちが良く |
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現れていますね。 |
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(浩 風)手の届きそうな高さに浮いている景、子供でなくても |
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夢中になる。 |
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(楓 花)赤とんぼと児らの可愛い情景が見えますね〜 |
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(コスモス)トンボを追いかける子供たちの明るい顔が見えます。 |
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(峰 生)いたずらっ子達のそれらしい風景をバッチリと捉えましたね。 |
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33 |
お中元贈りもしない来もしない |
千 柳 |
1 票 |
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(菜の花)何かに付け、だんだん淋しくなりますネ? |
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34 |
髪少し伸ばしてみたき今朝の秋 |
楓 花 |
4 票 |
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( 泉 )やっと暑さも遠のき、おシャレもしたくなりましたね! |
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(さつき)女心と秋の空・イメ−ジチェンジがしてみたい−私も同感です |
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(彰 子)すっかり秋になり心地よい。少しおしゃれをしよう。 |
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(石の花)女の気持ちが季節によってもよく現れていますね。 |
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35 |
虫の声思わず便箋取りいだし |
初 霜 |
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36 |
あの家も住む人絶ゆや酔芙蓉 |
峰 生 |
4 票 |
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(哲 朗)空き家となった庭にさびしく酔芙蓉が咲いていたのでしょう。 |
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(千 柳)主はなくとも・・・道真流。 |
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(コスモス)酔芙蓉が住む人の絶えて久しい家に咲いている。寂しいです。 |
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(石の花)過疎の村、寂しい限りですね。酔芙蓉がよくあっています。 |
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37 |
畦道を真っ赤に染めて彼岸花 |
菜の花 |
1 票 |
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(ゆづき)稲も実り畦道を彩り秋の風情を感ずる |
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38 |
胡瓜蔓役目終えて火葬場へ |
竹 豪 |
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39 |
血圧を計る遠くに法師蝉 |
彰 子 |
1 票 |
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* いつまでも元気でいたい |
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(いなご)静かに血圧を計っている様子がよくわかります。 |
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40 |
野に池に露草色のやさしかな |
泉 |
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41 |
文殊院に身支度直す秋遍路 |
コスモス |
1 票 |
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( 泉 )旅立ちの朝でしょう、何かを願いながら・・・ |
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42 |
秋草を活けて介護の手を休め |
さつき |
6 票 |
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(哲 朗)介護のお世話は大変です、気分転換に草花を活けたのでしょう。 |
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( 泉 )介護お疲れさまでございます、お花を活けて心癒して下さい。 |
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(媛 香)ご両親さま、またはご主人さまの介護の手を休めて秋の草花を |
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活けるその瞬間ほっと出来るのです・・・ |
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そして活けた秋草を見せて差し上げる優しい作者 |
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(楓 花)秋草を活けてご病人に秋がやってきたことを伝えましょう。 |
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介護する私も 涼しくなってきたことにほっとしながら。 |
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(菜の花)介護大変でしょうけど頑張ってください |
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(初 霜)介護の大変でしょうね。秋草をいけてその安らぎを |
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見つけましょう。 |
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43 |
台風がそれてテレビのメロドラマ |
千 柳 |
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44 |
秋なすの浅漬けうまし妻のゐず |
浩 風 |
4 票 |
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* 自作の麹づけの秋なす、柔らかく種のない茄子は旨いですね |
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秋茄子は嫁に食わすなの言葉が解ります。 |
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(千 柳)その浅漬けは誰が漬けたの |
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(いなご)お料理の上手な奥さんですね。 |
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(コスモス)自分で浅漬けを作られましたか、美味しかったでしょう |
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(ゆづき)奥さんの愛情の旨さに感謝 |
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45 |
胸底に波音ひびく夜長かな |
彰 子 |
2 票 |
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* 夜長に古里の波音を聞く |
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(楓 花)秋の夜長に旅の思い出が よみがえったのでしょうか? |
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(初 霜)旅の宿、海辺の近くでしょうか眠りにくいですね。 |
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46 |
丹精の菊の蕾の見えそむる |
まこと |
1 票 |
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(峰 生)やっと待ちに待ったときが。これからが何とも楽しみですね。 |
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47 |
虫刺され泣かぬぞ男児ブドウ狩り |
峰 生 |
1 票 |
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(菜の花)楽しい葡萄狩りも、虫に刺されては困りますネ |
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48 |
月の道手押し車の母に添う |
コスモス |
6 票 |
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(彰 子)月明かりの道を手押し車の母に寄り添っていく。親孝行 |
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できる間にしましょう。 |
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(いなご)いい光景ですね。 |
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(さつき)お母様へ優しさが素敵に表現されていると思います・ |
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(媛 香)月の道ですからもう夜ですね。お月様を愛でる母に、 |
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付いてゆく娘心配ですものね。添ふが良いですね。 |
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(浩 風)優しさ、温もり、が出ていますね。 |
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(まこと)お母さまをいたわっておられる様子わかります。 |
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49 |
閉校の碑やかなかなの鳴きしきり |
彰 子 |
3 票 |
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* 立派な碑、かなかなが賑やか |
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(千 柳)いりいろ思い出が駆け巡ります。 |
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( 泉 )寂しい感じが表現されています。 |
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(浩 風)子供の居ない、寂しさがよくてでいますね。 |
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50 |
雷鳴が遠ざかりゆきまどろみぬ |
千 柳 |
1 票 |
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(そらまめ)雷鳴が遠ざかって、やっと眠りにつけました・・・同感です。 |
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51 |
句集読む夜も更けゆき虫集く |
媛 香 |
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52 |
稲妻の秒かずえてオホ近い |
そらまめ |
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53 |
街角にパン焼く匂い天高し |
哲 朗 |
1 票 |
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(いなご)食欲の秋。思わず立ち寄りたくなります。 |
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54 |
独り子のよちよち歩き草の花 |
楓 花 |
2 票 |
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(さつき)よちよち歩きと草の花がとても良く合っているとおもいます。 |
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(まこと)秋の草花を見つけて喜ぶ笑顔が見えます。 |