平成18年 9月1日〜平成18年 9月20日 投句分
戻る
互 選 句
第21回 披 講
番号    投  句  &  披  講 俳 号 得  票
1 草刈り機蛇の首刎ね蝉時雨 竹 豪
.
2 彼岸会のマリオネットの話かな 浩 風
 * 回忌法要のあとの説教が人形劇の話に花が咲いた。
.
3 衣被(きぬかつぎ)つるりと剥けて転がりぬ いなご 2 票
(媛 香)里芋の子芋ですね、茹るとつるりと皮が剥けて転がったの
      ですがなかなか美味しいですよね、塩で食べるも良し、
     バターでも良し、とても美味しい!
(石の花)難しい言葉を使っていますね。でも光景がよくわかります。
.
4 嵐過ぎ夕焼け雲に明日想う そらまめ 2 票
(竹 豪)明日は晴天になるかいなア
(ゆづき)台風一過明日は良い天気
.
5 湯上がりのほつれ毛なびく藍浴衣 ゆづき 4 票
(哲 朗)お色気があっていいですね。
(竹 豪)女性のお色気がチラリツ!と
(まこと)浴衣姿の夕涼み懐かしい光景です。
(彰 子)温泉情緒のただよう光景
.
6 モッコクの香り満つたる法の庭 媛 香 1 票
(石の花)法の庭(場)が正しいですか。
        お寺の境内にいい香りが満ちてますか。
.
7 虫の声夢うつつ聞く子守唄 石の花
.
8 公園の賑わい去りて新学期 竹 豪 2 票
(そらまめ)公園が静かになった、新学期だなー。当たり前のことだが
      すんなり読んでいるところが気に入りました。
(初 霜)新学期が始まると、おのずから公園も静かになるものですね。
.
9 星くずに願いを込めて笹飾り ゆづき 1 票
(石の花)笹飾りには、いろいろな願いを込めていますね。
.
10 年年の日記めくり見る残暑かな まこと 1 票
(竹 豪)昨年は、1昨年は、今年と比べて・・・・
.
11 落ち蝉の曲げたる足の無念かな そらまめ 1 票
(峰 生)無念無常の時の流れをじっくりと感じさせられます。
.
12 今日の月連れてホテルに遅れ着く コスモス 1 票
(そらまめ)月連れてホテルに・・・月以外の連れが気になります。
.
13 敬老会見つけてもらった古えくぼ 楓 花 2 票
(媛 香)歳を老いて行くと昔愛嬌だったエクボも皺になり,
     あぁ悲しいかな実感です。でも古えくぼ、に救われます。
(峰 生)あ〜ら。でも若い頃も思い浮かべてネ。といったご心境カナ。
.
14 伊予路行く山裾までに虹は大 媛 香
.
15 湯上がりのお茶一服秋すだれ 哲 朗 2 票
(菜の花)湯上がりのお茶は格別美味しいですですよネ
(ゆづき)湯上がりの一服すがすがしいものです
.
16 秋風とひとつになりて能を舞う 哲 朗 6 票
(千 柳)優雅ですねー
( 泉 )情景が浮かびます。
(浩 風)秋天に舞う気分はいいだろうなあ。
(楓 花)舞台に吹く秋風と一つになって能を舞う幽玄の世界・・・
      いいですね〜
(まこと)季語がぴったりです。
(初 霜)幽玄の能を秋風とともに舞う、素晴らしいですね。
.
17 白萩を一束持ちて母のもと  泉  4 票
(媛 香)お母さまがお元気な内に・・・たびたびお訪ね下さいね。
     白萩がお好きなのでしょうね。きっと!
(楓 花)白萩の花を携えて お母さまに秋の到来を
     知らせに・・・お優しさが 伺えますね。
(峰 生)お母さん懐かしい頃よ。と優しい気持ちが伝わってきます。
(初 霜)病の母か、母の墓前か、優しい心が偲ばれます。
.
18 秋日ざし古き世慕う絵画展 峰 生
.
19 戌年の二百十日の釣り日和 さつき 1 票
(竹 豪)昔は二百十日必ず台風がきよったのにネ
.
20 坪庭も季節がくれば虫の声 石の花 1 票
(哲 朗)その通りだと思います。
.
21 秋の蚊の余命を察知つきまとう さつき 1 票
(コスモス)蚊が哀れですが付き纏われた後は余命を絶ちましたか。
.
22 川べりにひっそりと咲く萩の花 菜の花
.
23 隣家の風鈴ゆれておりにけり ゆづき 1 票
(彰 子)よく省略されをり簡明な句ですが、情景は鮮明です。
.
24 葉の真中おんぶバッタの一休み いなご
.
25 広告の分厚き新聞秋の風 初 霜 2 票
(竹 豪)ほんまに最近の広告ビッシリ重いネ
(コスモス)勧められて新聞を入れるようにしました。
      新聞より広告の分厚さに驚きました。
.
26 実りきて田畦の案山子忙しそ  泉 
.
27 雨の日や結びては落つ芋の露 いなご 3 票
(そらまめ)結びて落ちる芋の露、よく観察していますね。
(さつき)露と露が結ばれて落ちて行くと言う細かい観察に驚きました。
(浩 風)じいいっと見つめる、芋の葉の水玉はきれいですね。
.
28 颱風の発生気にして旅企画 石の花 1 票
(哲 朗)日程が決まると天候が気になるものです。
.
29 ジェット機が黄金色して雲に消ゆ 菜の花
.
30 爽やかや今日のシーツの白きこと 初 霜 3 票
(いなご)よく晴れた日のすがすがしい空気が伝わってきます。
(まこと)心身ともに爽やかな秋です。
(菜の花)澄み渡った空と、シーツの白 心地良いですネ
.
31 草むしるコオロギ鳴きて手を休む 浩 風 1 票
 * 手元の草の間で退かずにきれいな音色を奏でてくれた。
(ゆづき)ああ秋だ・・・・
.
32 下校児の列の乱るる赤とんぼ まこと 8 票
(彰 子)赤とんぼが乱舞している。児童の列もばらばら。
(千 柳)元気な子供はトンボに夢中
(そらまめ)赤とんぼだー、と走るだす子供達、いい秋です。
(さつき)赤とんぼの飛んでいる様子と下校児の気持ちが良く
        現れていますね。
(浩 風)手の届きそうな高さに浮いている景、子供でなくても
        夢中になる。
(楓 花)赤とんぼと児らの可愛い情景が見えますね〜
(コスモス)トンボを追いかける子供たちの明るい顔が見えます。
(峰 生)いたずらっ子達のそれらしい風景をバッチリと捉えましたね。
.
33 お中元贈りもしない来もしない 千 柳 1 票
(菜の花)何かに付け、だんだん淋しくなりますネ?
.
34 髪少し伸ばしてみたき今朝の秋 楓 花 4 票
( 泉 )やっと暑さも遠のき、おシャレもしたくなりましたね!
(さつき)女心と秋の空・イメ−ジチェンジがしてみたい−私も同感です
(彰 子)すっかり秋になり心地よい。少しおしゃれをしよう。
(石の花)女の気持ちが季節によってもよく現れていますね。
.
35 虫の声思わず便箋取りいだし 初 霜
.
36 あの家も住む人絶ゆや酔芙蓉 峰 生 4 票
(哲 朗)空き家となった庭にさびしく酔芙蓉が咲いていたのでしょう。
(千 柳)主はなくとも・・・道真流。
(コスモス)酔芙蓉が住む人の絶えて久しい家に咲いている。寂しいです。   
(石の花)過疎の村、寂しい限りですね。酔芙蓉がよくあっています。
.
37 畦道を真っ赤に染めて彼岸花 菜の花 1 票
(ゆづき)稲も実り畦道を彩り秋の風情を感ずる
.
38 胡瓜蔓役目終えて火葬場へ 竹 豪
.
39 血圧を計る遠くに法師蝉 彰 子 1 票
 * いつまでも元気でいたい
(いなご)静かに血圧を計っている様子がよくわかります。
.
40 野に池に露草色のやさしかな  泉 
.
41 文殊院に身支度直す秋遍路 コスモス 1 票
( 泉 )旅立ちの朝でしょう、何かを願いながら・・・
.
42 秋草を活けて介護の手を休め さつき 6 票
(哲 朗)介護のお世話は大変です、気分転換に草花を活けたのでしょう。
( 泉 )介護お疲れさまでございます、お花を活けて心癒して下さい。
(媛 香)ご両親さま、またはご主人さまの介護の手を休めて秋の草花を
     活けるその瞬間ほっと出来るのです・・・
     そして活けた秋草を見せて差し上げる優しい作者
(楓 花)秋草を活けてご病人に秋がやってきたことを伝えましょう。
      介護する私も 涼しくなってきたことにほっとしながら。
(菜の花)介護大変でしょうけど頑張ってください
(初 霜)介護の大変でしょうね。秋草をいけてその安らぎを
        見つけましょう。
.
43 台風がそれてテレビのメロドラマ 千 柳
.
44 秋なすの浅漬けうまし妻のゐず 浩 風 4 票
 * 自作の麹づけの秋なす、柔らかく種のない茄子は旨いですね
   秋茄子は嫁に食わすなの言葉が解ります。
(千 柳)その浅漬けは誰が漬けたの
(いなご)お料理の上手な奥さんですね。
(コスモス)自分で浅漬けを作られましたか、美味しかったでしょう
(ゆづき)奥さんの愛情の旨さに感謝
.
45 胸底に波音ひびく夜長かな 彰 子 2 票
 * 夜長に古里の波音を聞く
(楓 花)秋の夜長に旅の思い出が よみがえったのでしょうか? 
(初 霜)旅の宿、海辺の近くでしょうか眠りにくいですね。
.
46 丹精の菊の蕾の見えそむる まこと 1 票
(峰 生)やっと待ちに待ったときが。これからが何とも楽しみですね。
.
47 虫刺され泣かぬぞ男児ブドウ狩り 峰 生 1 票
(菜の花)楽しい葡萄狩りも、虫に刺されては困りますネ
.
48 月の道手押し車の母に添う コスモス 6 票
(彰 子)月明かりの道を手押し車の母に寄り添っていく。親孝行
     できる間にしましょう。
(いなご)いい光景ですね。
(さつき)お母様へ優しさが素敵に表現されていると思います・
(媛 香)月の道ですからもう夜ですね。お月様を愛でる母に、
     付いてゆく娘心配ですものね。添ふが良いですね。
(浩 風)優しさ、温もり、が出ていますね。
(まこと)お母さまをいたわっておられる様子わかります。
.
49 閉校の碑やかなかなの鳴きしきり 彰 子 3 票
 * 立派な碑、かなかなが賑やか
(千 柳)いりいろ思い出が駆け巡ります。
( 泉 )寂しい感じが表現されています。
(浩 風)子供の居ない、寂しさがよくてでいますね。
.
50 雷鳴が遠ざかりゆきまどろみぬ 千 柳 1 票
(そらまめ)雷鳴が遠ざかって、やっと眠りにつけました・・・同感です。
.
51 句集読む夜も更けゆき虫集く 媛 香
.
52 稲妻の秒かずえてオホ近い そらまめ
.
53 街角にパン焼く匂い天高し 哲 朗 1 票
(いなご)食欲の秋。思わず立ち寄りたくなります。
.
54 独り子のよちよち歩き草の花       楓 花 2 票
(さつき)よちよち歩きと草の花がとても良く合っているとおもいます。
(まこと)秋の草花を見つけて喜ぶ笑顔が見えます。