平成18年10月1日〜平成18年10月20日 投句分
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互 選 句
第22回 披 講
番号         投 句 & 選 句 俳  号
1 ビル谷間里芋畑の畝のあり 初 霜
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2 秋祭り小舟寄り添う船御幸 浩 風 2 票
 ( 泉 ) 船御幸を見ようと小舟が四方から集まる様子がきれいな
       言葉で表現されています。
 (千 柳) 厳かに楽しい風景
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3 運動会喚声とどく畑仕事 まこと 3 票
 (竹 豪) 畑仕事をしながら、やってるなアと云う感じ
 (そらまめ) 運動会の喚声は大きい、普段静かな畑にも喚声が聞こえる
        のどかですね。
 (初 霜) 子等の元気で畑仕事も精が出ることでしょう。
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4 大雪(たいせつ)の山を彩る七竈(ななかまど)  泉  3 票
 (浩 風) 景がきれいですね。
 (菜の花) 美しい光景ですネ
 (哲 朗) 秋の景色が目に浮かびます。
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5 秋祭り男の熱気たぎる朝 ゆづき 2 票
 (楓 花) 待ちに待った秋祭り。力強い男性の熱気、心意気が伝わって
        くるようですね。
 (菜の花) 勇壮ですネ
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6 水族館いるかのショウに眠りいて 初 霜
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7 農業祭秋蚕に集ふ子らの笑み まこと
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8 麦秋の枯れ田に野草ちらほらと 石の花
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9 トンネルを抜けて消えゆく霧の中 哲 朗
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10 竹馬の大き歩幅や天高し 彰 子 3 票
 * 得意顔で竹馬に乗っていたころを思い出す。 
 (浩 風) 子供と一緒に遊ぶ いいですね。
 (まこと) 大きい句と思います季語がぴったりです。
 (媛 香) 大き歩幅と詠んでいますので…低い竹馬では無いと思います。
       天高しが合ってると思いました。因みに「竹馬」は冬の季語ですが
       作者は竹馬に乗って見て「天高し」は実感だったのでしょうね。
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11 月影に落ちる涙のひとしづく  泉 
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12 篝火や月愛でる人河川敷 媛 香 2 票
 (哲 朗) お月見の情景がよく出ています。
 (石の花) 観月会ですか、心安らぐ一時ですね。
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13 露天風呂にひとりかりがね渡りをり 彰 子 1 票
 * 大きな露天風呂にくつろぐひととき
 (まこと) 露天風呂の雰囲気がよく出ています。
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14 晩秋の空冷ややかに湯屋に着く 石の花
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15 木犀が散歩の道を遠くする 千 柳 3 票
 ( 泉 ) 木犀の香りに誘われつい遠回り・・
 (媛 香) 木犀の香りに釣られて遠回りして帰ろうっと!!
 (さつき) 木犀の香りに誘われて行く様子が良く出ていますね。
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16 萩まつり野点一服笹団子 媛 香 2 票
 (哲 朗) 野点の一服は美味しかったでしょう。
 (コスモス)萩祭りの野点に笹団子は良いですね。
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17 太鼓台花の口上高らかに 浩 風 1 票
 (菜の花) 豪華絢爛の太鼓台大好きです!
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18 木犀のかたまり咲きて金深し いなご 1 票
 (まこと) 我が家の金木犀も金深しです。
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19 牛啼くや開拓村の秋日和 彰 子 8 票
 * 大野ヶ原ののどかな光景。
 (いなご) のどかな高原の風景が見えてきます。
 (浩 風) きれいな空気 胸一杯 いいですね。
 (楓 花) のどかに牛が啼く秋日和の開拓村、行ってみたい気持ちに
        させてくれますね。
 (峰 生) 西部劇の1コマがゆったりと浮かぶような気持ちです。
 (媛 香) 開拓村で秋日和に牛が啼いている、長閑さを感じます。
 (ゆづき) のどかですなー
 (さつき) のどかな風景が目に浮かびます。
 (初 霜) 開拓村懐かしい光景です。
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20 不器用に妻の分まで林檎剥く 哲 朗 8 票
 (千 柳) そうです。自分だけむしゃくしゃ食ってはなりません。
 (いなご) おいしくいただいたことでしょう。
 (竹 豪) 私も時々やってます。
 (楓 花) 慣れない手つきで剥いてくれた林檎、おいしかったことでしょう。
 (峰 生) やさしいですね。 奥様の具合が悪い?半信半疑で?
        ご回復を祈ります。
 (そらまめ) 奥さんの分までリンゴ剥いてあげる、優しいねー。
 (初 霜) 微笑ましい光景です。
 (彰 子) 病弱で不自由な妻のために、慣れない手つきで林檎を剥く。
        素晴らしい夫婦愛。
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21 干し柿に指を触れみて頷きぬ 千 柳
22 秋祭り我は病で床に伏す 初 霜 3 票
 (浩 風) 遠くで聞こえる太鼓の音、酒も飲めずに辛いですね。
 (ゆづき) 外は祭りで賑やかなれど我は床に伏す、元気でありたい
 (石の花) 秋祭りの声を聞きながら、病の床ですか。寂しいですね。
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23 新聞の落ちてまた鳴くちちろかな まこと 1 票
 (峰 生) その時刻のけだるいような静けさが見事に描かれていますね。
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24 お団子を児等と丸めて初芋煮  楓 花 1 票
 (さつき) 芋炊きの準備の様子が旨くまとまっていると思います。
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25 有難き稲穂の波や風わたる 峰 生 2 票
 ( 泉 ) 稲穂が実り今年も豊作、ありがたいですね!
 (石の花) 稲穂の波を見てありがたいと思う心は素晴らしいです。
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26 ボートこぐ高千穂峡に紅葉浮く そらまめ
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27 句作りのスランプ癒す虫の声 ゆづき 4 票
 (いなご) 虫の声に誘われいい句ができたことでしょう。
 (まこと) 気持ちよく分かります構えると句がでません。
 (媛 香) スラスラと作句出来る方は羨ましい!調子がでないときの
        虫の音 癒されますね。
 (菜の花) お気持ち解ります
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28 足湯するそっと横目で大根足 竹 豪
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29 薯掘の子等の歓声空真青 いなご
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30 佐用姫もかくや夕映え草ひばり  峰 生 1 票
 * 松浦佐用姫の伝説から……
 ( 泉 ) 出征する恋人を探し求め悲しみのあまり七日七晩泣き明かし、
       とうとう石と化してしまった。
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31 特攻の遺書に涙す知覧の秋 そらまめ 6 票
 ( 泉 ) 私も涙した一人です。
 (峰 生) この涙に共感し、この地名を知る人も次第に少なくなるでしょう。
        淋しいです。
 (菜の花) 知覧特攻隊の遺書や説明は、今想い出しても涙が出ます。合掌!
 (ゆづき) 幼き若者がお国の為に覚悟の遺書には心打たれました
 (さつき) 私も居るはずのない兄を捜し涙した所です。感激の一句です。
 (コスモス)戦争の悲しい思い出につながります。
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32 運動会子供とともに眼が走る 千 柳 1 票
 (そらまめ) 子供とともに眼が走る、面白い表現ですね。
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33 病む友を団扇の町に見舞ひけり 楓 花 1 票
 (彰 子) 団扇の町とは丸亀のことか、素直で簡明ないい句です。
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34 芋の露右往左往に光りけり 哲 朗 1 票
 (千 柳) コロコロ転がる様は可愛いものです。
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35 手のひらに受けてこぶりの名残茄子 浩 風 2 票
 (まこと) 我が家の秋茄子も小粒で濃紺で味も最高です
 (彰 子) 大事に育てた茄子への愛情がつたわる。
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36 妻と掘る腰痛忘れて芋の秋 そらまめ 1 票
 (コスモス)腰痛がひどくなくてよかったです。
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37 秋空に尾根の風車は水平に さつき
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38 天高しかわるがわるに望遠鏡 いなご 1 票
 (楓 花) 望遠鏡で楽しく眺めている秋の景色。空も澄んで美しい。
.       「かわるがわるに」がいいですね。
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39 月冴えて人それぞれにさびれ街 峰 生
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40 朝夕は冷たくなるもまだ夏日 竹 豪
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41 満月に肩組み合って千鳥足 菜の花 4 票
 (千 柳) 花より団子.月よりお神酒
 (そらまめ) 肩組み合って千鳥足、あーあいい気持ち!。元気ですね。
 (ゆづき) 飲める頃が懐かしい
 (初 霜) ほろ酔いで歌でも歌って楽しいですね。
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42 芋煮会笑い皺など気にせずに さつき 4 票
 (千 柳) おつりは要らないと、チップを置いて帰りましょう。
 (哲 朗) なごやかでいいです。
 (初 霜) 天真爛漫の熟年の会ですね
 (コスモス)芋煮会の楽しい様子が良く出ています。
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43 無農薬の添え書きありて店無人 コスモス 1 票
 (竹 豪) 時々見かけますネ
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44 雲の秋茜色して海に落ち  泉  1 票
 (峰 生) 平凡な秋の雲を逆転させ、秋を海に突き落とすとは
        雄大で美しい表現だと思います。
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45 早咲きの椿一輪愛おしく 菜の花 1 票
 (石の花) 花の狂瀾ならいざ知らず、一輪だけの花は愛おしいものです。
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46 獅子頭取れば童顔里祭 コスモス 5 票
 (竹 豪) 大人かと思いきや・・ だったとか。
 (浩 風) 上手な獅子踊り、誰かな? 里の祭りに行ったら、何時も思います。
 (楓 花) ベテランの方かと思いきや、可愛い童顔が現れた意外性。
        楽しい獅子舞の様子。 
 (媛 香) 獅子頭の中はどんな人?想像していますが、獅子を舞ってた人は少年
       だ ったのです。「獅子頭」は新年の季語「祭」は夏の季語でも、お祭りに
       獅子が舞うのです。季重ねが解っていても詠みたい時って有りますよね。
 (彰 子) 勇壮に踊っていたのは、意外にもあどけない子供であった。
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47 金木犀気が付けば匂ひ誕生日 媛 香
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48 夕焼けを引っ張ってきた鰯雲 楓 花 3 票
 (そらまめ) 夕焼けを引っ張ってきた、が面白い。
 (さつき) 景が目に浮かんできます。
 (コスモス)雲を引っ張ってきたの表現が巧みです。
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49 浅間山晴れて秋色駈け下りる コスモス 3 票
 (いなご) 紅葉が段々と山裾におりてきていますね。
 (哲 朗) 紅葉の移り変わりが感じられます。
 (彰 子) 高い山の紅葉の変化は早い。実に美しい。
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50 天高し八千代をめざす紀元杉 さつき 2 票
 (いなご) 生命力を感じます。
 (ゆづき) 悠久の杉の逞しさに人は圧倒されます
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51 十六夜の月に魅せられシャッター押す 菜の花 1 票
 (竹 豪) 満月にツイと云う訳ですネ
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52 露天風呂肌に冷たき風の中 石の花
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53 ころころとこほろぎ鳴きて秋を知る 竹 豪
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54 水澄て魚がもどりしみずもかな ゆづき 1 票
 (石の花) 環境保全にみんな努力していますね。