| 番号 | 選 句 & 披 講 | 俳 号 | 得 票 |
| 1 | 一葉落つお仁王さまの仁王立ち | 彰 子 | 1 票 |
| (浩 風) お仁王さま・・・がいいですね。 | |||
| 2 | 年暮るる干支の置物バトンタッチ | 菜の花 | |
| 3 | プールにも銃魔が来たり年の暮 | そらまめ | |
| * 悲惨な事件です、異常者への銃規制必要ですね。 | |||
| 4 | どこからか飛んで来たやら返り花 | 哲 朗 | |
| 5 | 夕闇に紅葉映え来る灯をともす | 石の花 | |
| 6 | 笹鳴きや妻を小声で呼びて待つ | 楓 花 | 3 票 |
| (浩 風) 私も散歩の途中で鳴き声を聞きました。 | |||
| (そらまめ) 鶯の笹鳴きに耳澄ます様子、情景がよく詠まれています。 | |||
| (千 柳) 肩寄せあって,聴きましょう | |||
| 7 | おじぎしてつぎつぎ潜る鴨の群れ | まこと | 3 票 |
| * 頭をピョコンと下げて潜る鴨の仕草を詠みました。 | |||
| ( 越) ユーモラスな動きを旨く表現されていますね。 | |||
| (そらまめ) 鴨の潜る様を、「おじきして」とは、面白い表現ですね。 | |||
| (さつき) おじぎをしている・・面白いですね。 | |||
| 8 | 一芸も忘年会に間に合わず | さつき | 3 票 |
| (ゆづき) なんとなく判るきがする | |||
| (いなご) 来年の一芸をお待ちしています。 | |||
| (石の花) この季節は、そそくさと忙しいものです。 | |||
| 9 | 菊花展菊詠む句にも賞が付く | 媛 香 | 1 票 |
| (哲 朗) ダブル賞とは良いですね。 | |||
| 10 | 大岩に二人凭りゐる雁の声 | 彰 子 | |
| 11 | 忘年の句座に馴染みのチャボ来る | コスモス | |
| 12 | 顔見世の矢来に二代目錦之助 | 越 | 3 票 |
| (彰 子) 調子のいい句です。賑わいが感じられます。 | |||
| (いなご) 固有名詞を上手に取り入れていると思います。 | |||
| (まこと) 難しい句をうまく詠まれています。 | |||
| 13 | 年の瀬や餅つく音も寂れけり | ゆづき | 2 票 |
| (千 柳) 小学生の頃、父親と一緒に搗いたのが思い出される | |||
| (石の花) 最近は、餅もつかずにスーパーで間に合わす人が多いです。 | |||
| 14 | 思い出の岬へつづく寒椿 | 泉 | 3 票 |
| (峰 生) 昔のことが懐かしく思い出されていることでしょう。 | |||
| (菜の花) ロマンチックですネ | |||
| (楓 花) 昔、誰かと訪れた、岬の寒椿の思い出でしょうか? | |||
| 15 | 炉を吊す自在の講釈木彫鯛 | さつき | |
| 16 | 山茶花を散らして届く宅配便 | 哲 朗 | 6 票 |
| (そらまめ) 元気のいい、宅配便のお兄さん・・・。 | |||
| (コスモス) 庭の山茶花の美しさが見える。 | |||
| (峰 生) 急ぎ帰った配達の人。美しく散らした花も知らずに。 | |||
| (さつき) 年の瀬の慌ただしさが良く出ていますね。 | |||
| (まこと) 取り合わせが面白いです。 | |||
| (楓 花) 宅配便が、山茶花に当たったので、花を散らしたのか、宅配便の | |||
| 箱の上に、花びらを散らしたのか、考えていると、面白いなと思いました。 | |||
| 17 | 存(なが)らへば偽り多き年の暮れ | 峰 生 | 3 票 |
| ( 泉 ) 生きているといろいろな事がありますね、来年こそはと | |||
| いつも願うのですが・・ | |||
| (そらまめ) 今年の字は「偽」、老舗の偽り・・ったく腹が立ちます。 | |||
| (媛 香) 今年は特に偽造問題が多く「偽」の一字が選ばれてしまった | |||
| 来年はもう少し穏やかな年であって貰いたいですね。 | |||
| 18 | 山茶花のピンクあでやかはいポーズ | 菜の花 | |
| 19 | おあたりと山の駅舎に長火鉢 | まこと | 3 票 |
| * 愛媛で一番標高の高い卯之町の駅に愛の火鉢が置かれました。 | |||
| (哲 朗) 田舎の素朴さとやさしさが感じられます。 | |||
| (コスモス) 優しい心ずくし、素朴な表現が良い。 | |||
| (峰 生) のんびりとした伊予の駅は暖かいですね。 | |||
| 20 | 聖き風清き流れよ聖誕祭 | 泉 | |
| 21 | 種を採る急ぎて逝きし友のこと | 楓 花 | 1 票 |
| (彰 子) 友から貰った花の種を採る。今は亡き友が偲ばれる。 | |||
| 22 | 出雲路を妻とめぐりて冬うらら | 浩 風 | 1 票 |
| (石の花) 出雲路を妻と巡る、のんびりした一時でしたね。 | |||
| 23 | 復元の「坊ちゃん列車」冬日差す | 媛 香 | 3 票 |
| (いなご) 長閑で暖かさの感じられる句だと思います。 | |||
| (さつき) 坊ちゃん列車に冬日とても良い取り合わせだとおもいます。 | |||
| (まこと) 季語がぴったりです。 | |||
| 24 | 闇求め流れ星観る寒さかな | そらまめ | 1 票 |
| * 灯りのない場所探して、流星群観察、寒かったー(>_<)。 | |||
| (ゆづき) 厚き雲で見れず寒さが身にしみた | |||
| 25 | 紅葉谿スポットライトあびてをり | 媛 香 | |
| 26 | 銀杏黄葉巨木の歴史を語る僧 | コスモス | |
| 27 | 水鳥の末広がりの水尾かな | いなご | 2 票 |
| (媛 香) 気持ち良さそう、よく見かける情景です。 | |||
| (まこと) 水鳥の様子をよく捉えていると思います。 | |||
| 28 | 校庭に黄金を敷きて銀杏立つ | 千 柳 | 2 票 |
| (ゆづき) 掃くのが惜しい気がするさりとて掃かねばならぬ | |||
| (菜の花)元気いいですネ | |||
| 29 | 日本四季三季となりて秋がとぶ | 竹 豪 | |
| 30 | まつすぐに来る晩年よ冬薔薇 | 彰 子 | 3 票 |
| (浩 風) まっすぐに来る晩年がいいですね。 | |||
| ( 越) 歳をとると月日の過ぎるのが早いですね。 | |||
| (コスモス) 晩年を冬薔薇で締めたのが良い。 | |||
| 31 | 目を凝らすイルミネーションの並木道 | 菜の花 | 1 票 |
| (竹 豪) 夜の町キレイでしたネ | |||
| 32 | 山嶺に輝き見せる冬日暮れ | 石の花 | 1 票 |
| (楓 花) 冬の日暮れが最後の輝きを山嶺に見せている、その美しさに見とれている私。 | |||
| 33 | 客ひとり三津の渡しの夕時雨 | 越 | 9 票 |
| ( 泉 ) 寂しい光景ですがいつまでも残したい渡しです。 | |||
| (哲 朗) 夕時雨で寂しさを感じます。 | |||
| (いなご) 一枚の絵が浮かんできます。 | |||
| (コスモス) 三津の渡しの情景、時雨で綺麗な句になりまいた。 | |||
| (峰 生) 夕暮れの時雨の渡しに客一人。いい絵ですね。 | |||
| (さつき) 情緒があってとても好きな一句です。 | |||
| (千 柳) いまや観光気分以外の利用は少ないのでは | |||
| (楓 花) 夕時雨のなか、一人渡しに乗っている情景が眼に浮かびますね。 | |||
| (石の花) 三津の渡し、今まだ残る貴重な風景ですね。 | |||
| 34 | 風に沿い波に沿いたる千鳥かな | いなご | 4 票 |
| (彰 子) 自由とは素晴しことである。 | |||
| ( 泉 ) 千鳥が風まかせ波まかせにゆらゆらと・・のどかな風景です。 | |||
| (浩 風) あちこちで千鳥が波に浮き沈みの景がいいですね。 | |||
| (石の花) 冬の荒波に舞う千鳥の情景をよく捉えておりますね。 | |||
| 35 | はちまきをきりりと締めて義士祭 | さつき | 1 票 |
| (浩 風) きりりと締めて・・・、景がいいですね。 | |||
| 36 | 寒き日は金魚も餌を残しおり | 竹 豪 | |
| 37 | 老人の船に連れ添う冬かもめ | そらまめ | 1 票 |
| * 船釣りの風景です。 | |||
| (楓 花) 船に連れ添う冬かもめは、老人を慰めに来てくれたのか? | |||
| 38 | まな板の音とんとんと年暮るる | 泉 | 2 票 |
| ( 越) まな板の音も気忙しくなる年の暮れ。おせち料理は出来ましたか? | |||
| (石の花) 年の暮れは、何かと主婦は忙しいものです。 | |||
| 39 | 紅葉山天守は南向きて立つ | 楓 花 | |
| 40 | 一年の苦楽を映し紅葉す | 千 柳 | |
| 41 | 冬山の銀山間歩を通り抜く | 浩 風 | |
| 42 | ふるさとの山黒々と眠りけり | 哲 朗 | 5 票 |
| (彰 子) 過疎となり静寂な古里をしみじみと見詰めている。 | |||
| ( 泉 ) 山が黒黒と眠るとは山の大きさが表現されています。 | |||
| ( 越) 色の少ない冬景色が見えて来ます。 | |||
| (いなご) 冬に入った奥深い山の厳しさが分かります。 | |||
| (千 柳) 黒々の表現がピッタリ | |||
| 43 | 忘年会ことしも馬鹿なことをした | 千 柳 | 4 票 |
| ( 泉 ) いえいえ、とっても楽しみですよ!来年もよろしく。 | |||
| (竹 豪) ほんまにナ− | |||
| (そらまめ) 酔った勢いで・・・わかります・・・同感です。 | |||
| (菜の花)楽しくて微笑ましいですネ | |||
| 44 | ほのぼのと湯気のもつれるおでん鍋 | いなご | 7 票 |
| (彰 子) 湯気がもつれると詠んだのがお手柄。 | |||
| (ゆづき) 冬は鍋物が一番美味そう | |||
| (哲 朗) 良く観察されています。 | |||
| (コスモス) 湯気のもつれるの表現が良い。 | |||
| (媛 香) 今夜は我が家もおでん鍋「湯気のもつれる」の表現が佳いので頂きました。 | |||
| (菜の花)暖かくて美味しそうですネ | |||
| (まこと) おでんを炊きながらの一杯最高です。 | |||
| 45 | 元旦や何を誓うや此の一年 | ゆづき | 1 票 |
| (千 柳) この一年お互いに謝罪しなくて済むように | |||
| 46 | 福寿草そっと一鉢日だまりへ | 峰 生 | 4 票 |
| (竹 豪) 温かい親心ですネ | |||
| (浩 風) 寒空で冷えた身体を温める様、いい景ですね。 | |||
| ( 越) 大切に育てた福寿草。きっといい花が咲くでしょう。 | |||
| (菜の花)おやさしいですネ | |||
| 47 | 羅漢像岩屋に拝す冬椿 | 浩 風 | 3 票 |
| ( 泉 ) 羅漢と冬椿が良く合っています | |||
| ( 越) 寒々とした石の像。そこにぽっと咲く椿の花に暖かさを感じます。 | |||
| (まこと) 取り合わせがすばらしいです。 | |||
| 48 | 行商を終えし老婆の駅火鉢 | 越 | 7 票 |
| (竹 豪) おば−ちゃん、やれやれの一服やネ | |||
| (ゆづき) 老婆の姿が目に浮かぶ | |||
| (哲 朗) 魚の行商でしょうか姿が目に浮かびます。 | |||
| (いなご) 手をかざしながら話が弾んでいるのでしょう。 | |||
| (峰 生) 何か厳しい老婆の生活にふと迫ってるようです。 | |||
| (さつき) ほっとしたおばあちゃんの顔が浮かんで来ます。 | |||
| (楓 花) 最近は行商の人など、あまりお見かけしなくなりましたが、 | |||
| こういう所、今もあるのですね〜 | |||
| 49 | 紅葉谷赤い欄干浮かび来る | 石の花 | |
| 50 | 干し柿の皮むく妻の刃はみごと | 竹 豪 | |
| 51 | 散りつくすまで掃かず置く銀杏黄葉 | コスモス | 3 票 |
| (竹 豪) 掃かずも一興 | |||
| (哲 朗) 黄色の絨毯を敷き詰めたようになり掃くのが勿体無い感じがします。 | |||
| (媛 香) 「散りつくすまで掃かず…」稲畑汀子も庭の落ち葉が散りつくすま | |||
| で掃かない事に決めていると俳句王国で仰っていました。綺麗ですものね。 | |||
| 52 | 少子化や大人も交じる亥の子唄 | まこと | 6 票 |
| * 子供が少ないので大人も一緒に亥の子をつきました。 | |||
| (ゆづき) 段々とすたれる行事寂しい限り | |||
| (そらまめ) 亥の子を突く子供が少なくなったのでしょう、 | |||
| 田舎でないと亥の子突く場所もないですね。 | |||
| (コスモス) 亥の子唄は懐かしい。 | |||
| (峰 生) 少子化は本当に淋しいとの実感と思います。 | |||
| (さつき) 最近は見かけませんが伝統を守っている地域もあるのですね。 | |||
| (千 柳) 大人も忘れる亥の子唄 | |||
| 53 | 初詣幸せ願う五円玉 | ゆづき | 4 票 |
| (彰 子) 五円玉で願いがかなうとはありがたい。 | |||
| (竹 豪) 5円玉に願いを込めてストン! | |||
| (媛 香) ご縁が有りますようにと五円玉をお賽銭に。でもお札を初詣に | |||
| 入れてるのをテレビで…。ちなみに私は五円ですぅ。 | |||
| (菜の花)今年もお幸せに・・・ | |||
| 54 | かかりつけマスク嫌いも順を待つ | 峰 生 | |
