番号 |
選 句 & 披 講 |
俳 号 |
得 票 |
1 |
池一つわが物として残り鴨 |
まこと |
3 票 |
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(楓 花) 池一つを悠々と泳いでいる残り鴨の様子、目に浮かびます。 |
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(彰 子) 残り鴨が池を独占して悠然と泳いでいる。のびやかな光景。 |
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(そらまめ)池を占領した気分?面白い表現ですね。 |
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2 |
枕経終る遠くに冬怒濤 |
彰 子 |
2 票 |
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(いなご) 怒濤の様に押し寄せる悲しみが伝わってきます。 |
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(峰 生) 一つの命の終えんを、遠い荒波に包むってすごいです。 |
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3 |
雑踏の立春大吉友と遇ふ |
楓 花 |
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4 |
炬燵の周り駆ける子の冷たき手 |
そらまめ |
2 票 |
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☆ 幼な子は手が冷たくても平気なのです。 |
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(峰 生) 子供の頃弟達と同じことをして叱られてたね。 |
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(媛 香) 炬燵、冷たき手、と冬の季重ねですが炬燵の周りを |
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駆けめぐる子供の可愛い活発さが見えるようで頂きました。 |
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5 |
春立つと予報士の声弾みおり |
まこと |
3 票 |
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(楓 花) 暦の上での春とは言え、希望が感じられますね〜 |
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(千 柳) 思わず笑みも洩れるでしょう |
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(石の花) 春来るのは、皆楽しいものですね。 |
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6 |
ひえびえと胸をも浸す石狩峠 |
泉 |
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7 |
風邪の神ちょっと油断し大暴れ |
哲 朗 |
1 票 |
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(そらまめ)風邪にやられた気分・・・そのとおりですね。 |
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8 |
風冴えて銀の石鎚カメラする |
そらまめ |
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☆ 寒風が雲を吹き飛ばしてくれました。 |
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9 |
幽谷の奥に眠れる滝凍る |
石の花 |
4 票 |
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( 越) 流れの音も消え、氷結した滝の景が目に浮かびます |
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(菜の花) 荘厳ですネ |
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(まこと) 格調の高いすばらしい句と思います。 |
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(媛 香) 現実に観なければ出来ないお句、眠れる滝に惹かれました。 |
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10 |
凍てついた夜を彷徨うホームレス |
千 柳 |
1 票 |
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(ゆづき) 松山にもホームレスが居るのかな〜 |
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11 |
大根の首はねて居る空青し |
浩 風 |
2 票 |
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(いなご) 畑でよく見る光景ですね。 |
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(そらまめ)首をはねると、とうが立ちにくいのです。ひょうきんな格好ですね。 |
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12 |
春寒や琴の音ゆるき考古館 |
峰 生 |
4 票 |
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( 泉 ) 寒き春でも“琴の音ゆるき”で気持が温まるようです。 |
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(彰 子) 「琴の音ゆるき」に「春寒」の季語がよく効いています。 |
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( 越) 寒々とした考古館に待春の感が琴の音からも感じられます |
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(さつき) とても好きな一句です。 |
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13 |
強東風や波白々ととんび舞う |
浩 風 |
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14 |
蒼い地球凍えた月を照らし出す |
峰 生 |
1 票 |
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(石の花) 月の世界からの景色を詠っていますね。 |
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15 |
亡き人に尋ねたきことあり帰り花 |
石の花 |
2 票 |
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(いなご) 季語がいいと思います。 |
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(さつき) 季語の使い方がいいですね。 |
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16 |
堀端の水面に映えし垂れ梅 |
菜の花 |
3 票 |
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(哲 朗) きれいな情景です。 |
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( 越) 堀端の梅も老木に鞭打って咲きました |
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(コスモス)枝垂れ梅のほのかな色が池面に美しい。 |
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17 |
友病しひたすらおもふ春来るを |
泉 |
1 票 |
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(ゆづき) 忠さんを思い出す。 |
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18 |
金比羅宮紅梅の香や裏参道 |
媛 香 |
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19 |
足湯して伊予路半ばの徒(かち)遍路 |
越 |
7 票 |
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(浩 風) 寒い道中、暖を取っての一休み、いいですね。 |
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( 泉 ) 疲れた足を湯でほごし又、頑張って歩いて下さい。 |
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(千 柳) 足湯をすると真から温もる |
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(いなご) 足の疲れを治しほっとしているお遍路さんが見えます。 |
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(峰 生) 同行二人の旅はいつどこまで続くのだろう。 |
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(コスモス)満願寺まではまだ遠い道程がありますね。 |
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(まこと) 足湯とお遍路さんの取り合わせが面白いです。 |
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20 |
母白寿野辺に送りて二月尽 |
コスモス |
2 票 |
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(浩 風) 私の母も白寿でしたが、5年前の3月でした。思い出します。 |
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(媛 香) 白寿のお母様を野辺に…二月尽悲しみが伝わります。 |
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永久に生きていて欲しいものです母親って。 |
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21 |
縁側で絵を描く老母日脚伸ぶ |
そらまめ |
6 票 |
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☆ 絵を描くのは呆け防止に効くようです。 |
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(楓 花) 穏やかな風景に季語が似合っていますね。 |
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(彰 子) 年をとっても好きな絵に精出している。 |
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見習いたい。いつまでもお元気で。 |
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(哲 朗) 気持ちよく縁側で絵を描く姿が目に浮かびます。 |
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( 越) 暖かい縁側で描くお母さんの姿に季語が良くマッチ |
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(峰 生) 背中を丸めた優しい状景が浮かびます。 |
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(まこと) お姿が見え季語もよくきいています。 |
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22 |
薄らいの下を流るる瀬音かな |
石の花 |
2 票 |
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( 泉 ) 春氷の下のチョロチョロと流れる音がきこえてくるようです。 |
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(コスモス)薄氷、静かな瀬音綺麗な句です。 |
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23 |
日は高し土筆だれの子土手に風 |
峰 生 |
1 票 |
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(菜の花) 早く暖かくなるといいですね |
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24 |
笹子鳴く湯築城址の庭にかな |
越 |
3 票 |
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(浩 風) いい一時ですね。 |
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( 泉 ) のどかな光景が浮かびます。 |
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(哲 朗) あちこちで笹子の鳴く様子が出ています。 |
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25 |
福あれと大判振る舞い豆をまき |
菜の花 |
1 票 |
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(コスモス)豪勢な豆まきですね。大きい福が来ますよ。 |
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26 |
立春や子葉辞世の句碑を訪ひ |
さつき |
3 票 |
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☆ 2月4日は子葉(大高源五)の命日です |
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( 泉 ) 句碑を訪れ良く勉強されていますね。 |
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(彰 子) 簡明に詠んでいて景がよくわかります。 |
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(石の花) 句碑を訪ねて吟行もいいですね。 |
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27 |
冬帽子耳まで隠しパン買ひに |
楓 花 |
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28 |
梅日和ゆるり輪を描く二羽の鳶 |
いなご |
4 票 |
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(浩 風) 穏やかな景ですね。 |
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(菜の花) 穏やかですネ |
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(コスモス)2羽の鳶、梅日和の空の広いこと。 |
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(石の花) 二羽の鳶がいいですね。 |
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29 |
舳先よりかもめ飛翔つ浅き春 |
浩 風 |
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30 |
笹鳴きに近づく影の一歩づつ |
彰 子 |
3 票 |
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(浩 風) 少しでも近くで見たい気持ち解ります。 |
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(千 柳) 驚かさないように |
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( 越) 鳴き声は聞こえるが姿は見えない。離れるとついて来る。 |
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31 |
亡き子にもバレンタインのチョコレート |
いなご |
3 票 |
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(楓 花) 先立っていった子は、いつまでもその当時のまま。 |
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その子にもチョコレートを贈ってあげましょう。 |
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(さつき) ご子息様への深い愛情が伺えます。 |
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(ゆづき) 母の心が偲ばれる、切ない! |
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32 |
学童の声はしやぎて雪の朝 |
千 柳 |
1 票 |
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(媛 香) 通学児は雪が珍しいのでしょうね、はしゃいでいる様子が |
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聞こえて来るようです。 |
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33 |
税申告済ませてよりの椿祭 |
コスモス |
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34 |
すれちがう子等の挨拶息白し |
哲 朗 |
4 票 |
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(千 柳) 元気元気 |
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( 越) 元気良く挨拶出来る登校児に会うと気持ちがいい。 |
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息の白さに季節が感じられる。 |
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(菜の花) 寒い朝の可愛い様子が伺えます |
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(さつき) 明るい子供達の挨拶が聞こえて来ますね。 |
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35 |
夕暮はいつもやさしく白椿 |
泉 |
1 票 |
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(峰 生) 町角を曲がり我が家のそれを見るとほっとする。 |
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36 |
舗装路を割り生ふタンポポ丈短か |
コスモス |
4 票 |
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(楓 花) たくましいタンポポに力をもらいましょう! |
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(千 柳) 生命力の神秘 |
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(まこと) たくましいタンポポがよく表現されています。 |
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(媛 香) 中八ですが何のそのタンポポの生命力に目を向けられた |
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ところに脱帽です。コンクリートを割って生えてきているのです。 |
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37 |
南南東黙々食べる恵方巻き |
媛 香 |
2 票 |
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(さつき) 一本全部?・・・大丈夫でしたかしら。 |
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(ゆづき) 今年は恵方巻きは食せず、幸せが逃げるかな? |
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38 |
洋服に付きてまた消え春の雪 |
いなご |
2 票 |
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(哲 朗) 春の雪は降ってもすぐ解けてしまいますね。 |
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(菜の花) 春の淡雪、ロマンチックですネ |
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39 |
つれ添いし啄む鳩の春近し |
さつき |
1 票 |
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(石の花) ほほえましい光景ですね。 |
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40 |
転倒をそばで見ている雪だるま |
哲 朗 |
7 票 |
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(楓 花) 雪だるまに見られてしまった転倒場面! |
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(いなご) 「だらしないなあ」と雪だるまに笑らわれているみたいですね。 |
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(彰 子) 雪だるまが笑っているよう。微笑ましい光景。 |
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(菜の花) 面白い発想ですね |
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(コスモス)雪中の転倒はすぐには戻れません。雪だるまが笑っているかも |
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(そらまめ)雪だるまの前でスッテンコロリン、それをクスッと笑って |
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見ているあなた。 |
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(ゆづき) 凍てついた道で転んだら、雪だるまが笑ってる、ユーモラスですね。 |
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41 |
大空にオブジェを描く冬木かな |
さつき |
3 票 |
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( 泉 ) 冬木をオブジェと捉えたことがステキですね! |
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(千 柳) やがて芽を吹く春が来る |
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(まこと) 冬木をうまく捉えています。 |
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42 |
紅梅のバックに真白き天守閣 |
竹 豪 |
1 票 |
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(哲 朗) 紅梅と白壁の取り合わせが良いです。 |
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43 |
道問いつ今朝晴れやかに梅の里 |
峰 生 |
1 票 |
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(石の花) 探梅に道を尋ねつついいですね。 |
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44 |
水仙の真白や沖に遊漁船 |
越 |
1 票 |
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(いなご) 近景と遠景の取り合わせがいいと思います。 |
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45 |
自分へもバレンタインのチョコ一つ |
楓 花 |
3 票 |
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(媛 香) 良いですね自分にもバレイタインのチョコレートを… |
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男性の方かしら?女性の方かしら?今は女性から男性に贈るとは |
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限らないそうですよ。 |
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(そらまめ)ちょっと奮発して舶来のチョコを(^o^)。 |
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(ゆづき) 誰もくれない、侘びしいですね! |
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46 |
八十路まで霜焼けするも亡母(はは)ゆずり |
まこと |
3 票 |
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(彰 子) 霜焼けも体質を受け継ぐのでしょうか。 |
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(哲 朗) 46:しもやけは年齢に関係ないようです。 |
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(峰 生) 懐かしいというか情けないというか遺伝子のいたずらめ! |
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47 |
冬鵙や一椀ほどの母の骨 |
彰 子 |
1 票 |
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(さつき) 私も母のことを思い出し一椀ほどのがとても良いですね。 |
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48 |
大寒も一寸刻みで春が来る |
竹 豪 |
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49 |
波静か舟に群がる冬カモメ |
菜の花 |
1 票 |
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(浩 風) いい景ですね。 |
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50 |
咲き誇る寒さに耐えて黄水仙 |
竹 豪 |
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51 |
鬼やらひ七ツと三ツ豆を食ぶ |
媛 香 |
2 票 |
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(まこと) 齢のほど豆を食べることも出来ませんね。 |
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(そらまめ)73粒も食べるのは無理、7+3とやりましたか、名案です。 |