平成 20年 3月１日～平成 20年 3月20日 投句分
番号 　　　　 選 句　&　披　講　 俳　号 得　票
1 落椿古き湯釜の屋根にかな 髙　越
2 水色の似合ふ女子大一年生 媛　香 ２　票
（いなご）　爽やかな感じがします。
(彰　子）　お化粧をして華やいでいる女子大一年生。
3 テレビ見てふと口ずさむ卒業歌 哲　朗 ２　票
(そらまめ）仰げば尊し和菓子の恩・・・・と。
(竹　豪）　若き日を思いだしてかね
4 梅の香を愛でてしばしの公家気分 千　柳 ３　票
(彰　子）　王朝時代に思いをはせてしばし公家気分になる。
(コスモス）どこの梅ノ木でしょう。俳句なればこそですね。
(さつき）　梅の香りに公家気分とても会っていますね。
5 春歌う皆んな元気だ保育園 峰　生 １　票
(竹　豪）　声張り上げて唄ってる幼児の姿が見えます
6 長谷寺の長き回廊牡丹の芽 髙　越 ２　票
(いなご）　風景が目に浮かびます。
(さつき）　牡丹で有名な長谷寺ですから芽もきっと綺麗かった事でしょう
7 春泥やタイヤに残る阿蘇の旅 まこと ６　票
(いなご）　タイヤを洗いながら旅のことを思っているのでしょうか。
(そらまめ）すぐに、洗うのが惜しい感じ。
(哲　朗）　旅の名残りがわかります。
(媛　香）　九州の旅の名残ですね。
　　　　　　帰松して初めてタイヤが泥だらけだったことに気がついたのです。
(髙　越）　帰宅し、洗車しながら旅の想い出に浸っているのですね。
(楓　花）　阿蘇の旅をタイヤの春泥に思い出して・・・
8 サクラチル母は笑顔で出迎える 千　柳 ２　票
(峰　生）　優しいお母さんの気持ちがそのまま伝わってきます。
(ゆづき）　母の愛情を知る
9 麗らかや機窓に富士の冠雪を コスモス １　票
(そらまめ）富士は真っ白でも、もう春ですね。
10 草萌える一つ一つに名のありて まこと ５　票
(　泉　）　どんな小さな雑草にも名前があるのですね。
(哲　朗）　その通りで草にも名前がありますね。
(コスモス）はこべ、いぬふぐりとか？
(媛　香）　そうなのです草にも名前が必ず付いているのですね。
　　　　　　お散歩か何かしていて…発見です。
(さつき）　とても良く解る句で好きです。
11 青空に綿雪舞っておお寒い 竹　豪
12 句碑千基威容整う椿祭 コスモス １　票
(まこと）　お椿さんの貫禄ですか。
13 路地裏の四角の空に春の雷 さつき ２　票
(まこと）　春の雷をうまく表現されています。
(石の花）　空を見上げて何かの蕾を見つけたのですね。　
14 初蝶のひらひらひらと平泳ぎ 　泉　 １　票
(そらまめ）バタフライでなく、ひらひらだから平泳ぎ？。
15 廃校の湧水うまし春隣 彰　子 ５　票
(いなご）　雪解けの水が滾々とわき出て春もそこまできている感じです
(まこと）　季語をうまく使われいます。
(媛　香）　廃校になっているけれども水は湧いて来ているのです。
　　　　　　衰えること無く生きているのです。
(髙　越）　春も間近だが始まる事の無い母校？暖かい湧水に当時を想っている。
(峰　生）　思い出多い小学校でしょうか。残念ですね。
16 親子杉高々伸びて春の風 浩　風 １　票
(石の花）　どこかの境内ですか、よく見かけます。春の風がさわやかですね。　
17 梅日和誰かにふっと会ひそうな　　　 楓　花 ６　票
(　泉　）　「ふっと合いそうな」がとても良いと思います。
(哲　朗）　よい天気に出掛けるとそんな気分になります。
(コスモス）綺麗な句です。親しき人にあったりして
(髙　越）　「心で好きなあの人に、、、」なんて曲が出そう。
(さつき）　予感通り素敵な出会いがあったことでしょう。
(ゆづき）　ほんと誰かに会いそう
18 藩校のあと四十雀五十雀 彰　子 １　票
(浩　風）　閑谷学校を思い出します。
19 エンド豆寒さに強いとラジオ言う 竹　豪
20 雪の富士頂き撮す空の旅 そらまめ １　票
☆　ＡＮＡの下り便は、富士の上を飛びます。
(まこと）　空の旅を素直に詠まれています。
21 凍返る涵養林の水の音 髙　越 ２　票
(　泉　）　涵養林と水の音の組み合わせがとてもぴったりですね。
(石の花）　涵養林自然の水瓶です。下草を流れる水をよく詠んでいますね。　
22 ぜいたくに鶯鳴きて目覚めたり さつき ２　票
(楓　花）　嬉しい目覚めですね！
(石の花）　鶯の囀りで目覚める・・・　本当に贅沢ですね。　
23 春雷に目覚めて寝床なお眠し 石の花 １　票
(ゆづき）　春眠暁を覚えずいい季節
24 鈴蘭の鈴なり妻の誕生日 彰　子 ２　票
(コスモス）すずらんの花束を作ってあげましたか。
(峰　生）　睦ましいご夫婦の様子。眩しいですよ。　　
25 補聴器を向けて囀り声探す まこと ２　票
(そらまめ）バードワッチングも補聴器を使うといいんですね。
(ゆづき）　耳が遠くなる年に成りましたね
26 チリリントさむさいや増す寒風鈴 竹　豪
27 春風やリフトに乗りて松山城 哲　朗
28 日はやさし草摘む母娘（おやこ）風そよぐ　 峰　生 １　票
(竹　豪）　母娘がおしゃべりしながらの様子がみえます
29 里は雨春告鳥の渡る声 　泉　 ２　票
(浩　風）　春雨にウグイスの声、静かな里ですね。
(峰　生）　早く濡れない所へとの優しい気持ちがあって…。
30 烈公梅咲きて人待つ日ざしかな 浩　風
31 春の雪死の床に伏す母に降る　 楓　花 １　票
(いなご）　季語がはかなく美しいと思います。
32 種物のありやなしやと袋振り いなご ４　票
(　泉　）　種の袋の底にまだ残っていないかと振っている姿が楽しく浮かびます。
(まこと）　種物を買う時もみんな袋を振っています。
(彰　子）　種は軽くて小さいので袋をふって確かめる。
(竹　豪）　まだ残っているかいなア
33 釣り上げし太刀魚おどる春の海 哲　朗 ４　票
(そらまめ）銀色の太刀魚、嬉しい瞬間です、釣りに行きたいなー。
(浩　風）　豪快な海釣りですね。
(楓　花）　光る太刀魚が目に浮かびますね！
(峰　生）　ズバッと躍る魚鱗と卒直な喜びが見えていいですね。
34 散歩道土筆の畦にコース替え そらまめ ７　票
☆　卵とじが大好きです。
(浩　風）　春を求めて、散策にいいですね。
(哲　朗）　土筆に惹かれたのでしょう。
(コスモス）散歩のコースは気ままに、夕飯のおかずに一品ふえましたね。
(媛　香）　あちらの道には土筆が沢山出ていると聞いたのでしょうね。
(竹　豪）　土筆沢山ありましたか！
(さつき）　土筆を見つけた様子が素直に詠まれて良いですね。
(楓　花）　今日の散歩は土筆摘みにコース変更！
35 百年の時を経てをり雛の貌 媛　香 ３　票
(彰　子）　明治初期の雛、名作なのでしょう貌が生き生きしている。
(髙　越）　自宅？道の駅？　飾ってある気品ある立派な古雛。
(峰　生）　若く見えるお雛様にもそれなりの歴史がありました。
36 こんな日に母は逝くのか春の雷　　 楓　花
37 目白来る文書く母も永遠に留守 媛　香 １　票
(さつき）　お母様のことをこのように詠まれた事に感動しました。
38 日々仰ぐ山もいつしか春めけり いなご ７　票
(浩　風）　見慣れた山もいつしか変わるいい情景ですね。
(哲　朗）　毎日眺めていると移り変わりを感じます。
(コスモス）遠い山の雪も徐々に消えていきます。
(竹　豪）　春の気配の山脈ですか
(髙　越）　実感。情景が浮かびます。
(ゆづき）　何時の間にか春めいて来ますね
（石の花）　日常見慣れた山々はなかなか気がつかないものです。
39 表示見て春椎茸を買いにけり いなご １　票
(媛　香）　このご時世必ず表示に目が行きます。騙されませんぞ(^^)
40 湯タンポが今しばらくと引き止める 千　柳
41 集金人招じ入れたる初雛 コスモス ２　票
(彰　子）　初孫の雛飾りでしょうか。誰にでも見てもらいたいものです。
(楓　花）　初節句の嬉しい様子！
42 宿り木の三つ四つ五つ春の雨 そらまめ １　票
☆　スネをかじられるお父さんを連想し、ついホロリ。
(　泉　）　「三つ四つ五つ春の雨」の表現がとても良いと思います。
43 黄沙来る万物白く化粧かな 石の花 １　票
(媛　香）　今年の黄砂は凄かったですね。一㌔先もボ～ンヤリと霞んでいました。
44 枯れ細り添え木ほどこす梅咲けり 浩　風 １　票
(ゆづき）　老木の生命力を感ず
45 早咲きの桜かざりて誕生日 　泉　
46 春暁の市（いち）に地産並べ売り 石の花
47 春霞ゆるき坂なす異人墓地 さつき ８　票
(いなご）　リズムがいいと思います。
(　泉　）　春霞の中の異人墓地、景が浮かびます。
(まこと）　ロシア人墓地ですかうまく纏められています。
(浩　風）　いい景ですね。
(彰　子）　情緒のある句。
(髙　越）　春の御幸山に懸かる霞の中、ロシア人墓地を訪れたのでしょうか。
(楓　花）　春霞とゆるい坂に並ぶ偉人墓地の風情がよく似合っていますね。
(石の花）　ロシア人墓地をよく詠んでいますね。　
48 春の宵昔の匂うのれん街 峰　生 １　票
(哲　朗）　夕暮れののれん街はいろんな匂いがします。
戻る
互 選 句
第39回　披　講