| 3月分 25句選 | ||||
| 春本番!良い気節になりました。いろんな花が一杯咲いて | ||||
| きます。NEON恒例の花見も間もなくあります。 | ||||
| 春風に誘われて外出することが多くなると思いますが、 | ||||
| 実感したこと感動したことをその場で俳句にするよう | ||||
| 心掛けてください。 | ||||
| 特選 5句 | 俳 号 | |||
| 2.水色の似合ふ女子大一年生 | 媛 香 | |||
| お化粧をして華やいでいる女子大一年生。 | ||||
| 4.梅の香を愛でてしばしの公家気分 | 千 柳 | |||
| 王朝時代に思いをはせ、しばし公家気分になる。 | ||||
| 32.種物のあるやなしやと袋振り | いなご | |||
| 種は小さくて軽い、袋を振って確かめる。 | ||||
| 35.百年の時を経てをり雛の貌 | 媛 香 | |||
| 明治初期の雛人形。名作なのであろう。雛の貌が生き生き | ||||
| している。 | ||||
| 41.集金人招じ入れたる初雛 | コスモス | |||
| 初孫の雛飾りでしょうか。誰にでも見て貰いたいものである。 | ||||
| 入選 20句 | 俳 号 | |||
| 3.テレビ見てふと口ずさむ卒業歌 | 哲 朗 | |||
| 6.長谷寺の長き回廊牡丹の芽 | 越 | |||
| 7.春泥のタイヤに残る阿蘇の旅 | まこと | |||
| 9.麗らかや機窓に富士の冠雪を | コスモス | |||
| 10.草萌える一つ一つに名のありて | まこと | |||
| 12.句碑千基威容整う椿祭 | コスモス | |||
| 13.露地裏の四角の空に春の雷 | さつき | |||
| 16.親子杉高々伸びて春の風 | 浩 風 | |||
| 17.梅日和誰かにふっと会ひそうな | 楓 花 | |||
| 20.雪の富士頂き撮す空の旅 | そらまめ | |||
| 21.冴返る涵養林の水の音 | 越 | |||
| 22.ぜいたくに鶯鳴きて目覚めけり | さつき | |||
| 27.春風やリフトに乗りて松山城 | 哲 朗 | |||
| 28.日はやさし草摘む母娘風そよぐ | 峰 生 | |||
| 30.烈公梅咲きて人待つ日ざしかな | 浩 風 | |||
| 38.日々仰ぐ山もいつしか春めけり | いなご | |||
| 39.表示みて春椎茸を買いにけり | いなご | |||
| 42.宿り木の三つ四つ五つ春の雨 | そらまめ | |||
| 45.早咲きの桜かざりて誕生日 | 泉 | |||
| 48.春の宵昔の匂うのれん街 | 峰 生 | |||
| 問題句 | ||||
| 8.サクラチル母は笑顔で出迎える | ||||
| 「サクラチル」は季語ではありません。 | ||||
| 11.青空に綿雪舞っておお寒い | ||||
| 「綿雪」「寒い」季重ねです。 | ||||
| 19.エンド豆寒さに強いとラジオ言う | ||||
| 「エンド豆」は夏「寒さ」は冬の季語で | ||||
| 26.チリリンとさむさいやます寒風鈴 | ||||
| 「寒風鈴」と言う言い方無理だと思います。 | ||||
| 33.釣り上げし太刀魚おどる春の海 | ||||
| 「太刀魚」は春の季語で季重ねです。 | ||||
| 46.春暁の市に地産並べけり | ||||
| 中六です。 | ||||
