平成 20年 5月1日〜平成 20年 5月20日 投句分
戻る
番号     選 句 & 披 講  俳 号 得 票
1 春雷の激しき後の静けさよ 菜の花 3 票
(千 柳) また鳴るかなと息を凝らして
(浩 風) 春雷の大きな音、後の静かさ、うまい表現ですね。
(ゆづき) 雨の激しさが浮かぶ。
 
2 角までと友に送られ薔薇の路  楓 花 4 票
(千 柳) 名残惜しい別れの道筋
(さつき) とても綺麗なお句で好きです。
(石の花) 薔薇の道とは綺麗な景で優しい友ですね。
(そらまめ)何処のお宅にも薔薇が咲いていて、見送りも楽しいですね。
 
3 鉄棒の児のはねあげし春の泥 コスモス 6 票
( 泉 ) 子供の遊んでいる景が浮かびます。
(峰 生) 元気な子供達の賑わいが浮かんできます。
(いなご) 勢いのある子供が見えてきます。
(浩 風) 懸命に尻上がりしている様子、いいですね。
(楓 花) 逆上がりの練習でしょうか?
(ゆづき) 逆上がりの懸命さが面白い。
 
4 剥落の白き土蔵や桐の花 いなご 8 票
( 泉 ) 桐の花と白い土蔵はお似合いです、桐の花は大好き。
(峰 生) 古い土蔵と桐の花の取り合わせが好きです。
(楓 花) 雰囲気がいいですね〜
(媛 香) 白壁が剥げ落ちている土蔵でしょうね、桐の花の紫が何となく
      カバーしているのが見えてくるようです。
(まこと) 古い土蔵と明るい桐の花の取り合わせがよいです。
(彰 子) 立派な土蔵も痛みが激しい、しかし桐の花が綺麗に咲いている、
      色彩の取り合わせがよい。
(石の花) 土蔵と桐の花、取り合わせがよいですね。
( 越) 白色と紫色の取り合わせですね。
 
5 若者の肌にシャワーが弾けとぶ 千 柳
 
6 放牧の九重高原草萌ゆる さつき 5 票
(いなご) 気持ちのいい句です。
(哲 朗) 広大な草原の景色を良くとらえています。
(浩 風) いい景ですね。
(菜の花) 広々とした草原が目に浮かびます
(そらまめ)九重高原の草原はすごいですね、思い出しました。
 
7 縄電車乗客満員山笑ふ 媛 香 5 票
(哲 朗) 子供の頃はよくしましたが今の子供はあまりしないようですね。
(さつき) 微笑ましい光景が見えていいですね。
(浩 風) にぎやかに子供が遊ぶ様子がよく出ています。
(コスモス)山笑うの季語がぴったりです。
(まこと) 季語がぴったりです。
 
8 新樹光薄き紅さす道祖神 コスモス 2 票
(石の花) 可愛い道祖心が木陰にたたずむ、いい景ですね。
( 越) 薄紅をよく見つけましたね。
 
9 伽羅蕗のレシピを添えて届きけり さつき 4 票
(媛 香) レシピを添えて送ってくる思いやり感心しました。
(千 柳) 親切な贈り物
(楓 花) おいしくできたのでしょうね〜
(まこと) 珍しい蕗ですさらっと詠まれています。
 
10 芍薬のローズ色して人の寄る 浩 風
 
11 町おこし元気に泳げ鯉のぼり 菜の花 1 票
(ゆづき) 町おこしも鯉だのみ。
 
12 アルバムは妻と若き日島四国 峰 生 3 票
(哲 朗) アルバムを見て若き日を思い出し懐かしんでいる
         様子がうかがえます。
(コスモス)島四国へ今年も行かれましたか。
(まこと) 季語をうまく使われています。
 
13 山の端に風車そびえて青嵐 石の花 4 票
(峰 生) 青葉の岬に巨大な風車の連なりが遥か遠くまで。
(さつき) 情景が良く見えていいと思います。
(菜の花) 気持ち良さそうですね
(そらまめ)風力発電機が林立する、現代の風景ですね。
 
14 なに思ううなだれて咲く小手毬よ 菜の花
 
15 二の丸にお薄いただき樟若葉  越 3 票
(いなご) 楠若葉の中での一服おいしかったことでしょう。
(浩 風) 落ち着いた気分でいいですね。
(媛 香) 樟若葉の下でお薄の一服緋毛氈のベンチで優雅な気持ちでしょうね。
 
16 暮れぎはの潮匂ひゐる藤寝椅子 彰 子 1 票
(峰 生) くつろいだ海辺の宿の眠たいような風景でしょうか。
 
17 からころと帰りの道の麦の秋  泉  5 票
(さつき) 澄み切った空気も見えて良いと思います。
(楓 花) 「からころと」に、麦秋の明るく乾いた感じが出ていますね。
(石の花) からころの帰り道、麦秋の時期が良く出ています。
(そらまめ)梅雨に入る前の乾燥した時期、カラコロがいいです、
          もうすぐ麦刈りですね。
( 越) 湯の帰り道でしょうか。
 
18 五月雨は骨を休めと天のいふ そらまめ 1 票
☆ 雨で農作業の計画が狂います、晴耕雨読!
(菜の花) たまには休養してください
 
19 黄昏に卯の花やさし奥の院 峰 生
 
20 五月雨や大吊橋を揺られ行く さつき 5 票
(浩 風) 雨の大吊橋もいいでしょうね。
(コスモス)私も大吊り橋へ行ってきました。快晴でしたが五月雨がいいです。
(彰 子) 五月雨でかすんで見える風景もまたよし
(石の花) 大吊り橋に揺られなが五月雨に濡れている
( 越) 日本一の九重夢大吊橋?風雨日はこわーい!
 
21 雨ふるる一家総出の早苗月  泉 
 
22 旅の空ふとペン止まるほととぎす 峰 生 1 票
(石の花) 田舎の温泉宿ですか。ほととぎすの鳴き声に耳を傾ける。
      静かな光景ですね。
 
23 耳付きの青磁に生けしぼたんかな いなご 1 票
(彰 子) 耳付きの青磁にぼたんが映える
 
24 チュウリップ色も背丈も似通って 千 柳
 
25 芍薬の蕾のまろし山の風 浩 風 3 票
(さつき) 蕾のまろしで句がとても優しくなっていいと思います。
(まこと) 蕾をよく見て詠まれています。
(彰 子) 蕾はまだ固いが立派な花が咲くのを期待している。
      裏山からの風が心地よい。
 
26 夏浅き見下ろす谷に雲流れ 石の花
 
27 口ずさむ幼稚園児の「こいのぼり」 哲 朗 3 票
(コスモス)子ども達の大きい声が聞こえます。
(彰 子) 可愛らしい子供が見えてきます。子供から元気をもらう。
(ゆづき) おさない頃の思い出が浮かぶ。
 
28 学園祭新樹の光る行進曲  まこと 1 票
(峰 生) 若葉を背景の発剌とした学園祭の光景ですね。
 
29 麦熟るる黄金平野波打ちて 媛 香 2 票
(千 柳) 豊作、豊作。麦焼酎でも造りますか
(ゆづき) 最近麦畑も見かけない、小麦粉が高いはず。
 
30 サングラス外して通る文京区 千 柳 2 票
( 泉 ) 東大のある街、文化の街ここではちょっとサングラスを
         はずしましょうか!
(そらまめ)不審者が学校の前をうろついていた!、逮捕されますぞ。
 
31 それぞれの色の若葉や松山城 いなご 5 票
(千 柳) 濃緑、薄黄と樹木それぞれ競い合い
(楓 花) 若葉の色もいろいろ。「それぞれの色」がいいと思いました。
(菜の花) 今の季節そのままですね
(そらまめ)城山の若葉の色、ほんと多彩です、素直に表現されてますね。
(ゆづき) お城山の緑が市民を憩う。
 
32 夏めくや雀来ている小魚港 彰 子
 
33 爽やかに皐の空に泳ぐ鯉  泉 
 
34 一人居の変わらぬままの夏簾 まこと 5 票
( 泉 ) 男性の一人居でしょうか、ちょっと寂しい光景。
(菜の花) なんとなく解ります
(コスモス)今年も同じ簾で我慢しましょう。
(彰 子) 独居老人にありがちな情景、元気をだしましょう。
( 越) 外すの面倒だから掛けとけっ!て感じですかね。
 
35 芍薬の花に集ふるカメラマン 浩 風 1 票
(哲 朗) 情景が良く出ています。
 
36 琴の音や古城の舞台弥生山 そらまめ
☆ 二の丸公園のお茶会の風景です
 
37 ゆりの木の花ゆらゆらと若葉風  越 1 票
(媛 香) こちらの駅前にもゆりの木が有って若葉か美しいですね。
      ちなみに夏は蝉の棲みかです。
 
38 園児等の戯れる午後げんげ田に 楓 花 2 票
(媛 香) なかなか都会では見ることの出来ない光景です。長閑さを感じます。
(コスモス)げんげ田で遊んだ昔が懐かしい。
 
39 耕耘機そばで連れ呼ぶ雲雀かな そらまめ 1 票
☆ 耕耘機が耕した直後には小鳥の好物の虫が出てきます、警戒心の強い
  雲雀でも、すぐそばまで近づいてきて、ピーチクと仲間を呼びます
(峰 生) 長閑な田園風景の可愛いひとときが感じられます。
 
40 行商の能書聞いて竹魚買う 哲 朗
 
41 ボール蹴る三兄弟や葱坊主 まこと 4 票
( 泉 ) 三兄弟と葱坊主がいいですね!
(いなご) 三兄弟もきっと坊主頭でしょう。
(哲 朗) 三兄弟と葱坊主を組み合わせたところが面白いです。
(さつき) 季語の使い方が最高ですね。
 
42 峡谷の数多(あまた)の滝に雲流る 石の花 2 票
(菜の花) 荘厳ですね
( 越) 上流の景が浮かびます。
 
43 新緑や沈みし池の稚魚の群れ 哲 朗
 
44 燕来る兄弟男ばかりなり 媛 香 1 票
(楓 花) 燕がやって来て、勢いよく飛び交うさまと、「男兄弟ばかり」
      という取り合わせがおもしろいと思いました。
 
45 お地蔵の前垂れ花柄風薫る コスモス 2 票
(いなご) 赤い前垂ればかりでなく時には花柄もいいですね。
(まこと) 5月の情景が見えます。 
 
46 さくらんぼ頬張りながら友と摘む 楓 花 1 票
(哲 朗) 情景が目に浮かびます。
 
47 子の話ばかりしてゐる雲の峰 彰 子
 
48 ジャズライブ桜若葉の宮の庭  越 4 票
(千 柳) 時代の移り変わり
( 泉 ) 神社でのジャズライブとはシャレていますね!
(いなご) 取り合わせがおもしろいです。 
(媛 香) 神社の境内でしょうか?若者がライブをしている下五が
         いいですね。宮の庭
互 選 句
第41回 披 講