番号	選　句　&　披　講	俳　号	得　票
1	瀧道を登る5人の感嘆符	髙　越	２　票
	☆　梅雨晴れの白猪の瀧への道みちにて
	（千　柳）　何故５人かよく判らないが
	（彰　子）　五人の影を感嘆符と見立てたのがおもしろい。

2	鳴き砂にたわむる親子風薫る	浩　風	４　票
	（哲　朗）　親子での戯れる様子が良く出ています。
	（コスモス）ほほえましい景ですね。
	（髙　越）　松林の浜で遊ぶ親子の楽しそうな風景
	（千　柳）　奇声が聞こえるようです。

3	五月雨の一日（ひとひ）篤姫読みにけり	いなご	２　票
	（さつき）　良い一日になったようですね。
	（彰　子）　ＮＨＫの大河ドラマ「篤姫」はドラマチックでおもしろい。
	「篤姫」の本を買って一気に読み切るのである。

4	狛犬の目鼻風化す島薄暑	コスモス	３　票
	（いなご）　汗ばんで一休みしながら狛犬さんを見ているのでしょうか。
	（石の花）　島のお宮さん、狛犬さんも風化が進みますかね。
	（まこと）　季語をうまく使われています。

5	夏蕨静かになりし古戦場	さつき	５　票
	（いなご）　蕨も終わり元の静けさになり少し寂しさを感じます。
	（　泉　）　在りし日の古戦場も今は静か、夏蕨が生えている。
	（石の花）　昔の戦場も今は静かに蕨が群生する回顧の場ですね。
	（媛　香）　蕨取りも一段落、もとの静かな古戦場跡に戻りました。
	（峰　生）　草いきれまでが感じられるようです。??

6	マロニエの花大空をつかみけり	哲　朗	３　票
	（そらまめ）マロニエの花（西洋とちの木）は大きな木です、
	大空をつかみけり、面白い表現ですね。
	（まこと）　枝先の小花の感じをうまく表現されています。
	（さつき）　大木なんでしょうね。一度見てみたいです。

7	空海の池ゆる抜きて青嵐	媛　香	３　票
	（　泉　）　青嵐の季語がいいですね。
	（哲　朗）　満濃池のゆる抜きを見ての作句と思われます。
	（コスモス）ゆる抜きの行事に青嵐が良く効いています。

8	崎鼻の砲台跡や花とべら	彰　子	２　票
	（いなご）　季語がいいと思います。
	（浩　風）　砲台跡に花とべらがよく合っています。

9	田植機はかまきりの手に似ているね	そらまめ	１　票
	☆　苗を植える仕組みが、カマキリの手の動きにソックリ。
	（髙　越）　ほんと、よく似ているねー

10	郷愁や川辺の道にほたる追う	峰　生	２　票
	（コスモス）ほたるを追えば故郷が思い起こされたのですね。
	（菜の花）　最近見なくなった蛍、童心にかえったような気持ちですネ

11	境内の杉しんしんと濃あぢさゐ	髙　越	３　票
	（　泉　）　杉林の中でひときわ濃あじさいがきれいに咲いている。
	（媛　香）　ひっそりと静まりかえった境内に杉木立が！その中に紫陽花が咲い
	ている作者は見つけたのです。写生句ですね。濃紫陽花がキレイ。
	（彰　子）　しんしんとした境内に濃あぢさゐが咲いているその風情が良い。

12	水平に一瞬のこと燕飛ぶ	さつき	２　票
	（媛　香）　燕ってほんと一瞬に一瞬にして燕返しで…エッ～幻かと思うほど
	の速さで。
	（菜の花）　面白い表現ですね

13	梅漬ける一つ一つを手に取りて	まこと	２　票
	（浩　風）　梅の愛しさがよく出ています。
	（千　柳）　美味く漬かりますように

14	夕蛍やつれし友を見舞ふ今日	泉

15	小さき実を付けて胡瓜の花咲けり	いなご	３　票
	（まこと）　よく観察されています。
	（コスモス）小さい実がそのうち食卓を飾ります。
	（髙　越）　近くの家庭菜園でも見つけましたよ

16	揚舟に烏来ている梅雨晴間	彰　子
	（峰　生）　ひと気のない静かな浜辺が見事に描かれて。

17	青がえる二匹重なり池の端	石の花	１　票
	（ゆづき）　昔はよく見かけました、蛙よがんばれ

18	目の前に富士の頂上五月晴	いなご	２　票
	（哲　朗）　雄大な富士山の頂上が目に浮かびます。
	（さつき）　冨士登山の時を思い出しました。

19	落椿掃き残したる風情かな	コスモス	３　票
	（そらまめ）掃き残した椿、いいですね。
	（千　柳）　掃いてしまうのはもったいない
	（楓　花）　落椿をわざと掃き残すとは、本当に風情がありますね。

20	田一面白煙這うて麦を焼き	媛　香	１　票
	（ゆづき）　麦畑も少なくなり懐かしい風景ですね！

21	黒南風（くろはえ）やバイクで走る浜のみち	そらまめ	３　票
	☆　ムシムシする梅雨時、風を切るバイクは爽快です。
	（浩　風）　気持ちよさそうですね
	（まこと）　梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばされたことでしょう。
	（媛　香）　能登半島の渚ドライブ…がたがた揺れるのもまた愉しですね。
	バイクでも乗用車でもバスでも走ります千里の浜ですね。

22	卯波立つ遊魚の船の見えかくれ	まこと	６　票
	（いなご）　波のある方が魚がよく釣れるのかな？
	（石の花）　漁船ですか卯波の白きしぶき、厳しい漁ですね
	（さつき）　情景が見えて好きな句です。
	（コスモス）見え隠れで良かったです。
	（髙　越）　船酔いが心配ですね
	（彰　子）　游魚の船と言うから小さい船であろう。その船が揺られて
	見え隠れしている。用心用心。

23	傘先で走る子待てと梅雨の母	峰　生	１　票
	（そらまめ）傘の先で指図する、「梅雨の母」がいいねー。

24	アナログの終(つい)の棲みかや電波の日	さつき

25	縁台の猫眠りゐる田植時	彰　子	５　票
	（いなご）　人の忙しさとのんびりした猫の対比がおもしろいです。
	（ゆづき）　お百姓さんも忙しい時期で、猫も退屈してますね！
	（峰　生）　てんてこ舞いに借りたい猫の手が長閑で面白いね。
	（千　柳）　忙しくて誰も相手にしてくれない
	（楓　花）　田植え時は、猫も安心して眠れるのかも・・・

26	雨に濡れお城も堀も緑まし	菜の花

27	山影の揺れる水面や青田風	髙　越	６　票
	（浩　風）　青田風が効いていますね。
	（石の花）　山陰が青田に写り風にゆれる良い景ですね
	（媛　香）　まだ田植え前です。水面を風が撫でていく様子が見えます。
	（さつき）　水面に映る様子が見えてきます。
	（コスモス）きれいな景色です。
	（峰　生）　実に静かで美しい風景です。

28	蛇穴を出でて墓参の道塞ぐ	コスモス	２　票
	（浩　風）　怖かったでしょう。
	（そらまめ）アオダイショウが横たわっている、足がすくみます。

29	烏賊釣火消して休漁燃料高	石の花	１　票
	（ゆづき）　原油高で烏賊も食べられんかもね？

30	雨あがるすいと放ちる蛍文字	泉

31	牡丹散るデーターゼロやシュレッダー	媛　香	１　票
	（哲　朗）　牡丹とシュレッターの取り合わせが面白いですね。

32	九重山人の狭間にツツジあり	菜の花

33	水木ロード鬼太郎に合う五月晴れ	浩　風

34	投句日や田植え眺めて立ち止まる。	そらまめ	２　票
	☆　句が出来ないと、オロオロ歩きながら。
	（菜の花）　気持ち解ります
	（楓　花）　気持ちがよくわかります。

35	父の日や４リットルのウイスキー	哲　朗	７　票
	（ゆづき）　父ちゃんの喜ぶ顔が目に浮かびます
	（そらまめ）ドカーンとデカイ奴、いいねー。
	（まこと）　ウイスキー４?とは驚きです。
	（髙　越）　面白い発想。飲み過ぎにご注意を！
	（峰　生）　私にもありそうな親父の嬉しそうな顔が見える。
	（千　柳）　ウレシイネー
	（彰　子）　４リットルのウイスキーとは豪勢。親子で飲む酒は格別旨い。

36	呉に見し戦艦大和青嵐	浩　風	２　票
	（　泉　）　季語が良いですね。
	（そらまめ）実戦では役に立たなかったらしいが、カッコイイですね。
	でも、３０００人の棺桶は後の造船技術の範となった。

37	干し梅の庭にほほえむ母白寿	峰　生	６　票
	（哲　朗）　微笑ましい情景です。
	（石の花）　梅干しの付け方、年老いた母の満足げな顔が浮かびます。
	（さつき）　お母様のお幸せなお顔が見えますね。
	（髙　越）　子、孫さんに送るのでしょうか、自慢顔。
	（菜の花）　白寿のお母様の優しいお姿が目に浮かぶようです
	（楓　花）　干し梅の温かさと、白寿のお母さま、なんと優しい取り合わせ。

38	百姓市苗生き生きと並びけり	まこと

39	梅雨ぐもり連山遙かに沈みゆく	石の花	５　票
	（　泉　）　梅雨の中の連山は霞の中でひときわ美しいです。
	（哲　朗）　もやがかかってゆく情景がわかります。
	（まこと）　大景をうまく詠まれています。
	（菜の花）　綺麗な句ですね
	（楓　花）　沈む連山の様子が目に浮かびます。

40	いつも目の届くところに夏帽子	哲　朗	４　票
	（いなご）　ちょと出かけるにも帽子が欲しいですよね。
	（峰　生）　夏帽子に自分の場所をさり気なく主張する季節が！
	（彰　子）　物忘れがひどくなった者の心得を簡明に詠んだ良い句です。
	（楓　花）　夏の外出時の必需品。

41	梅雨冷えの災害案じ無事祈る	泉	３　票
	（石の花）　災害地、梅雨冷えでの暮らし案じられます。
	（ゆづき）　激震地指定が望ましい、復興を祈ります
	（菜の花）　同じ気持ちです

42	五月晴れ夢の吊り橋人の波	菜の花	３　票
	（　泉　）　長いつり橋も人が大勢で怖かったのでは？
	（浩　風）　景がよくわかります。
	（媛　香）　夢の吊り橋は何処にあるのでしょう？行ってみたいですわ。