平成 20年 7月1日〜平成 20年 7月20日 投句分
番号      選 句 & 披 講 俳 号 得 票
1 露涼し茶会の花を剪りにけり いなご 2 票
(まこと) 気持ちよい早朝のひと時です。
(峰 生) すかっとした句の中に、爽やかな夏がぐっと迫ります
 
2 リコーダー吹く音止みて夏の雲 楓 花 2 票
( 泉 ) 良い音色の音が止み、ふと気がつくと真っ白な夏の雲が。
(そらまめ)リコーダーの音が止まった、ふと見上げる夏の雲、いいですね。
 
3 テレビ見て座椅子の中で昼寝かな 石の花 2 票
( 越) うとうとといい気持ちですね
(ゆづき) 良くあります、気持ちいい・・・
 
4 風鈴や夕暮れひとり窓の外 峰 生
 
5 送り火の果つる遠くに波の音 彰 子 2 票
(いなご) 煙の行方を見ていたら引いて行く波の音が聞こえる静かなひととき。
(峰 生) 送り火とともに、遠く消えていかれたような感慨がじーんと
 
6 初対面同士乾杯生ビール 哲 朗 4 票
(浩 風) 何はともあれ、先ず乾杯、いいですね。
(さつき) とてもビ−ルが美味しく感じました。
(楓 花) 盛り上がっていますね〜
(媛 香) これからよろしく…時々飲みましょう。
 
7 初鳴きのせみの声高あとのなし 浩 風
 
8 雨晴れて連橋行くや風かをる 峰 生
 
9 蛍こいカメラの前で舞いなさい そらまめ 1 票
☆ 蛍の唄を唄いながら、シャッターを切りました。
(千 柳) 待ちくたびれているカメラマンの心情をうまく捉えています
 
10 ツバメの子赤い口開け親を待つ 菜の花 1 票
(コスモス)ツバメの子が顔いっぱいを口にして騒いでる様子、可愛い!
 
11 散策道木漏れ日にして藤は実に コスモス
 
12 岩穴に吹き出す風や罌粟(けし)の花  越 5 票
(いなご) 風穴の冷たい風に芥子の花が涼しそうです。
(哲 朗) 涼しい風に吹かれてけしの花が咲いている情景がわかります。
(まこと) 取り合わせが面白いです。
(石の花) 風穴ですかね。そばに罌粟の花が2〜3輪咲いている。
(楓 花) 青い罌粟でしょうか?一度見てみたいものです。
 
13 いまいでしオレンジ色の夏の月 浩 風 2 票
(哲 朗) 情景が良く出ています。
(楓 花) ゆるゆると上ってきた、夏の月。月も暑いのか、赤みを帯びて。
 
14 明早し耳で朝刊待ちゐたり  越 3 票
(千 柳) オッ新聞が入ったようだ。そろそろ起きるとするか
(哲 朗) 朝刊がくるのが待ち遠しいですね。
(楓 花) 起きるにはまだ早いけれど夜が明けたのか、「耳で待つ」が
      面白いですね。
 
15 緑陰や話し尽きない老夫婦 哲 朗 6 票
(千 柳) 同じ話をくりかえしても気になりません。
(彰 子) 涼しい木陰で憩う老夫婦。楽しそうに会話が弾む。
(石の花) 長い人生の思い出に,睦ましいことですね
(楓 花) 年をとっても、仲良く話が弾むとは、なかなかいいですね。
(コスモス)緑陰がいいです。羨ましい情景です。
(ゆづき) いい夫婦ですね、こうありたい
 
16 小魚の黒く群れたる夏の川 いなご
 
17 山低し北の大地に風渡る 千 柳
 
18 八十や免許更新夏の空 まこと 1 票
( 泉 ) これからも頑張って更新出来ますように!
 
19 日覆いになれとゴーヤに水をかけ 千 柳 1 票
(コスモス)ゴーヤが日除けにうなると聞まいたところです。
 
20 在りし日の母の姿や白絣  泉  6 票
(いなご) 白絣を着た人を見て母を思い出しているのでしょうか。
(彰 子) 白絣の人を見て和服のよく似合う母を想う。
(まこと) りんとしたお母さんの姿をうまく詠まれています。
(峰 生) 手にとってしみじみと生前の故人を偲んでおられる様子が
(さつき) お洒落なお母様のお姿が見えてまいります。
(媛 香) 母の姿と「白絣」の季語がいいですね。
 
21 ひと夏がもうひと夏に古簾 コスモス 2 票
(そらまめ)一年保てばいい、と思って買ったが、今年も使える、
      ちょっと得した感じ。
( 越) ひと夏で捨てるのは勿体ない
 
22 義仲寺の芭蕉の花や墓二つ いなご 1 票
( 泉 ) 木曽義仲と芭蕉の二つお墓が、勉強になりました。
 
23 草花も生気に満ちる驟雨かな 石の花 1  票
(ゆづき) この暑さ、一雨ほしいよ
 
24 緑陰のベンチにラジオ犬連れて  越
 
25 リラ香るこれが噂の時計台 千 柳 2 票
(菜の花) ちょっとガッカリ?・・・
(媛 香) 札幌の時計台?中七がいいですね。
 
26 風鈴の音涼やかに無人駅  泉  5 票
(浩 風) 涼しそうな景ですね。
(そらまめ)列車を待つ、静かな駅、情景が浮かびます。
(菜の花) 癒されますネ
(さつき) 風鈴の音が聞こえて来ますね。
(媛 香) 誰もいない駅に、その時風鈴が涼やかに出迎えてくれたのです。
      ホット和みました。
 
27 早朝の涼しきときを畑仕事 浩 風 2 票
(そらまめ)早起きは・・・解っているんですが、なかなか出来ない。
(ゆづき) 早起きは3文の得です
 
28 一服のお茶のもてなし青楓 楓 花 4 票
( 泉 ) 一服のお茶が何より美味しい。
(哲 朗) 風に揺らぐ薄緑の若葉を眺めながらの一服喉を潤おしたことでしょう。
(彰 子) 茶会でのひとこまか、楓の若葉が目にしみるように美しい。
(菜の花) なんとなく落ち着いた光景ですね
 
29 抽斗に香水の瓶空っぽに 媛 香
 
30 願い事小さき七夕笹飾る 媛 香 2 票
( 越) 大きな夢より実現可能なお願いを
(ゆづき) 夢を持つことが大事です
 
31 ほいほいの館を目指せあぶらむし 石の花
 
32 片陰や歩巾合わせて老夫婦 さつき 6 票
(いなご) 幸せそうですね。
(哲 朗) 炎天下に歩いていて軒下や高塀などの陰に入るとほっとします。
(浩 風) 仲の良い気のあった、景ですね。
(彰 子) 仲睦ましい老夫婦。微笑ましい。
(峰 生) 歩幅の広い老夫がやさしく細君をいたわる。見習わなくっちゃ
(石の花) 手でも引き合い睦まじくですね。
 
33 夕風にさわわ波打つ青田かな 菜の花 4 票
( 越) ウォーキングの途中で見える景色
(そらまめ)さわわ波打つがいいですね、ざわわになると森山良子になる。
(まこと) 青田の風景がよく出ています。
(さつき) 稲がさわさわと揺れているのが目に浮かびます。
 
34 古希祝い産地疑問のうなぎ食(は)む そらまめ 4 票
☆ 食の信頼がぐらついているこの頃、でもウナギは旨い。
(菜の花) おめでとうございます。さぞ鰻も美味しかったことでしょう
(峰 生) 折角の祝いなのに。本当に腹立たしく残念です。コンチクショウ
(さつき) 世相を上手く捉えていると思います。
(コスモス)現代の風刺が良く効いています。
 
35 かき氷蜜はそれぞれ三姉妹 コスモス 8 票
( 泉 ) かき氷が良いですね!
(千 柳) それぞれ好き好きがあります
(哲 朗) 情景を良く捉えています。
(彰 子) 仲のよい姉妹。それぞれのかき氷がおいしそう。
(菜の花) 可愛いですネ
( 越) 土曜夜市、浴衣がけの三姉妹
(まこと) 三姉妹の姿が見えるようです。
(ゆづき) 中国産ばかりの世の中
 
36 梅雨あがり何処まで上がる温度計 菜の花
 
37 石鎚に佇ちぬ夏帽握りしめ 彰 子 5 票
( 泉 ) やっと登った石鎚、夏帽を握りしめの気持ちが良くわかります。
(いなご) 頂上まで登った感動がよくわかります。
(浩 風) 山頂に佇つ、感激、いいて゜すね。
(楓 花) 石鎚に登られて、お元気ですね〜感激も一入でしょうね。
(コスモス)山が好きです。羨ましいけどあきらめています。
 
38 まあなんと四角の西瓜届きけり 哲 朗 3 票
(千 柳) 贈り主も茶目っ気があるようで
(いなご) びっくりですね。
(媛 香) 善通寺で生産されている四角いスイカ!高価なお値段ですのよ。
      食しては美味しくはなく飾り物だそうです。
      が召し上がってみましたか(^^)
 
39 浄瑠璃の森しんしんと青葉梟  泉  4 票
(浩 風) 静かな景ですね。
(彰 子) 広い境内で青葉木菟が寂しそうに鳴いている。
(菜の花) 鬱蒼とした静かな光景が浮かんできます。
(石の花) 浄瑠璃の森ですか、静かなことですね。
 
40 這い上がり取れざる南瓜食べ頃に まこと
 
41 風炉手前亭主好みの京茶碗 楓 花 4 票
(さつき) どんなお抹茶茶碗だったのか色々想像出来て好きな句です。
(石の花) ご夫婦での睦まじくお手前、何ともいえませんね。
(媛 香) 亭主好みの京茶碗がいいですね。風炉手前に京茶碗があってるのです。
(コスモス)夏のお茶席、暑さをわすれますね。
 
42 満開のひまわり愛でてメール打つ そらまめ
☆ 種を送ってくれた人に、写真を添えてメールしました。
 
43 対岸の草刈匂う石手川 さつき
 
44 ゴキブリを一気にし止め老いいまだ まこと 3 票
(千 柳) お見事!
(そらまめ)ヤッター(^o^)、気分いいですね。後期高齢ゴキかも?。
(峰 生) 自分にもあったような老いの気合。いいですね。ザマア?見ろですね?
 
45 老い二人パズルに興ず秋夜長 媛 香 1 票
(まこと) お二人で夜長を楽しまれている幸せです。
 
46 切ってねとパイン傾げる連れも老ゆ 峰 生
 
47 たわわなる枇杷の木揺らす十屯車 さつき
 
48 梅雨明けにけり山鳩の白い胸 彰 子 3 票
(浩 風) 山鳩の白い胸がいいですね。
( 越) 梅雨も明けて、山鳩の巣に見る幼鳥
(石の花) よく観察していますね。
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