平成 20年10月1日〜平成 20年10月20日 投句分
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互 選 句
第46回 披 講
番号     選  句  &  披  講 俳 号
1 石鎚の峰夕霧につつまれし   
 
2 行く秋や片減りしたる男下駄  越 10 票
(哲 朗) よく履かれた愛着の下駄でしょうか。
(いなご) 侘びしい感じがよく出ていると思います。
( 泉 ) ちょっと哀愁を感じます。
(まこと) 季語をうまく使われている。
(彰 子) 近年、男下駄を見掛けなくなった。下駄が片減りしているのが
      おもしろい。人生を思わせる。
(さつき) 行く秋に男下駄の組み合わせがいいですね。
(媛 香) 歩き方に癖の有る男性でしょうね。
(楓 花) 「片減りしたる男下駄」・・・男の哀愁を感じますね〜
(そらまめ)だいじに履き続けた下駄、片べりしたところを見つけて・・・・
(ゆづき) からころと下駄の響きが懐かしい
 
3 星冴ゆの白石ロッジに笹の波  泉   1 票
(そらまめ)白石ロッジに泊まった夜の思い出ですね。
 
4 菊人形残暑厳しい陽の中に 千 柳
 
5 仰ぎ見る満月くっきり宙に浮く 媛 香  1 票
(菜の花) 満月の頃は空が澄みきって綺麗でしたね
 
6 新涼や銀輪の濃い影法師 さつき  3 票
(哲 朗) 涼しさを肌で感じる頃となるとサイクリングは良いですね。
( 越) 初秋の好天下でのサイクリングの様子が浮かびます。
(彰 子) 「銀輪」とは自転車のこと。銀輪の影法師を見ていて吾が来し
       方を思うのである。おもしろい着眼。
 
7 敬老の日三たび迎える車椅子 千 柳  2 票
( 越) 車椅子ながらお元気に迎えられた喜びが感じられます。
(峰 生) 不自由な暮しとなられ大変ですね。お大事に。
 
8 ペタンクの球により来る秋の蝶 楓 花  1 票
(彰 子) ペタンクに興じる老人たち。蝶も参加して興じているのか、
      楽しいひと時。
 
9 木犀は散り急ぎおり日も西へ 峰 生  3 票
(いなご) 秋の夕暮れの寂しさを感じます。
(菜の花) 秋の夕日の沈むのも早いこと・・・
(石の花) 晩秋には木犀も散り急ぐのですかね。
 
10 金色の散りし木犀手のひらに 菜の花
 
11 波に浮き波に沈みし供華の菊 いなご  5 票
(まこと) 供華の気持ちがよくでている。
(彰 子) 人生には浮き沈みがある。故人を弔うように供華の菊が
      漂っている。
(さつき) 情景が目に浮かんで来ます。
(媛 香) 海難事故か何かあったのでしょ!菊の花束を手向けたのです。
      浮き沈みする菊の花束を作者はどのような心境で眺めていたのでしょう。
(楓 花) 景が目に浮かびますね〜
 
12 売り言葉笑顔で返すシクラメン  越  1 票
(峰 生) 花市場ですか。微笑ましい光景ですね。
 
13 境内の入り口占める彼岸花 媛 香  2 票
(哲 朗) 情景が良く出ています。
(菜の花) 何処へ行っても彼岸花の見事なこと・・・
 
14 枝豆やむかしむかしの流行歌 彰 子  3 票
( 泉 ) 枝豆を食べながら昔の歌を口ずさんでいるのでしょうか。
( 越) 「流行歌」懐かしい言葉ですね。豆食べながら聴いている
         懐かしのメロディー。
(楓 花) 「枝豆」に定番のビールを傾けながら聞く、昔昔の流行歌、
         いいものでしょうね〜
 
15 三瓶山八方銀の芒原 さつき  2 票
(いなご) 景の大きな句ですね。
(石の花) 行ったことはないけれど壮観でしょうね。
 
16 手に残る綱の匂いや運動会 楓 花  6 票
(哲 朗) 綱引きの後の様子がうかがえます。
(千 柳) 匂いは残らないまでも感触は忘れられないです
(まこと) 綱の匂いの残る運動会最高です。
(峰 生) まだ若い者には負けないぞとじっと手を見る。  
(さつき) 力一杯綱引きをした様子が伺えます。
(媛 香) 綱引きだったのですね。どちらが勝ったのか余韻を楽しんでいるのです。
 
17 警策の静けさ破り音の秋 哲 朗  1 票
(峰 生) 昔々研修会での禅寺の早朝は眠かったです。
 
18 秋高し大銀杏三門に添う そらまめ  1 票
☆ 壱岐安国寺(禅寺)にて、大きな銀杏がありました。
 
19 すだち来る年に一度の友の筆 楓 花  5 票
(千 柳) 今年も来るかと待ち遠しい
(まこと) よいお付き合いです。
(菜の花) お友達は、良いですネ
(さつき) お友達への感謝とお礼の句・・・
(そらまめ)毎年送ってくれるスダチに添えられた、懐かしい友の手紙、いいねー。
 
20 威勢良く神輿担ぐ子みな男の子 媛 香  1 票
(そらまめ)大人は女神輿やるのにねー。中3のガキ大将曰く
         「分け前が減るから女にはかかさん」
 
21 外つ国に住みをる子らや鰯雲 まこと  3 票
( 越) あの国にもこんな鰯雲出てるかなーと雲を見ながら外国に居る子を想う。
(彰 子) 日本は秋本番の好気節であるが、異国にいる子供たちはどう
      しているだろうと気遣う親心。
(楓 花) 外国に居る子ら、「元気かしら?」鰯雲に聞いてみたい。
 
22 海の幸メタボ忘れた壱岐の秋 そらまめ  3 票
☆ ビューホテル壱岐、ウニ、イカなど旨かったこと(^o^)。
(菜の花) 美味しかった事でしょう
(ゆづき) 美味しいもには目がないね
(石の花) 食欲はメタボなんか何処吹く風ですね。
 
23 食欲の秋というのにこの物価 千 柳
 
24 デパ地下の特価に引かれ秋刀魚買い 哲 朗  1 票
(千 柳) 返句ー株暴落カニがサンマに変わるだけ
 
25 鐘一つ何処から来ての秋遍路 峰 生  1 票
(そらまめ)静かな境内、鐘を突いて入ってくるお遍路さん。
 
26 母子して長き茶髪や秋桜  越  5 票
(千 柳) 髪はからすの濡れ羽色の時代が懐かしい
(哲 朗) コスモスと親子の茶髪は良いです。
(まこと) 取り合わせがおもしろい。
(媛 香) この親にしてこの子あり(^^;)
(ゆづき) 兄弟かな、いや親子、お若いですね
 
27 里山の廃屋さみし蕎麦の花  泉   1 票
(媛 香) 蕎麦の花が見事に咲いている少子化で昔の面影は無く
          廃屋ばかりなりですね。
 
28 萩咲くやぼろんぼろんと野良時計 彰 子  2 票
(いなご) 「ぼろんぼろん」と時計のなる音がおもしろい。
( 泉 ) 昔の風景がよみがえる様です。
 
29 風に揺れコスモスみだれ咲き誇る 石の花
 
30 枯蟷螂残れる鎌で立ち向かう まこと  1 票
(さつき) 先日私も同じ光景に出会いました。
 
31 バッファロー祖国を思う秋日差す 石の花  
 
32 女御輿パワに魅せられ胸躍る 菜の花  
 
33 藷掘りの園児等の声大空へ 哲 朗  4 票
(千 柳) 元気ヨロシイ
(峰 生) 幼稚園児の私が句題に引き出されたね。
(楓 花) 秋の空へ響いた子らの歓声!
(ゆづき) 園児の楽しげな姿が目に浮かびます
 
34 紅ずるや水辺に遊ぶ秋の風 石の花  1 票
( 泉 ) いつまでもあってほしい景です。
 
35 まん丸の月を見上げて兎追う 菜の花
 
36 つつがなく二人の暮らし零余子飯 いなご  5 票
(哲 朗) ご健康でお過ごしのお二人むかご飯は美味しかったことでしょう。
(まこと) 平穏な暮らし幸せです。
( 越) お二人の暮らしには、零余子飯の独特の風味と野趣の様な味が
      あるのですね。季語がよく効いていると思います。
(石の花) 幸せな景がよく見えます。
 
37 歩みきてともに傘寿や後の月 まこと  4 票
(彰 子) 共に傘寿とは素晴しい。いつまでも元気で仲良く。
(菜の花) お幸せですね、お元気で・・・
(媛 香) ともに歩み来て傘寿ですかあやかりたいですね。後の月がいいですね。
(ゆづき) お前百までわしゃ九十九までお元気でお過ごしあれ
 
38 柿挟む和尚の口のゆがみかな いなご  3 票
(千 柳) 和尚も太郎もみな歪む
(さつき) 和尚さんの顔が見えて来ます。
(そらまめ)柿の枝を割竹で挟んで回して折る、わりとテクニックが必要です、
      和尚の口がゆがむのをよく見つけました。2重○。
(石の花) 和尚の顔をうまく表現しましたね。
 
39 さわやかや飯盒の飯少し焦げ 彰 子  3 票
( 泉 ) 飯盒飯、特におこげがおいしい、なつかしい味。
( 越) 山か高原か、さわやかな中でのキャンプの様子が見えます。
(楓 花) 外でする食事はおいしいけど、飯盒で炊いたご飯は
      なお、おいしくて最高!!おこげも嬉しいですね。
 
40 菜園のコスモス残し畦たてり そらまめ  1 票
☆ 次の作物作りには邪魔になるけれど、花が終わるまで残して畦を造りました。
(峰 生) 優しいですね。私と同じ位だ???。
 
41 露に濡れ露跳ね飛ばす群雀 さつき  3 票
(いなご) 元気のいい雀ですね。
( 泉 ) 落穂を食べにきていたのでしょうか。
(石の花) 早朝の苅田ですか、落ち穂がいっぱいですね。
 
42 日本晴れ野は一面の稲の秋 峰 生  2 票
(いなご) 日本的な風景ですね。
(ゆづき) 稔りの秋ですなぁ・・・・