番号      選 句 & 披 講 俳 号 得票          
1 家族みな一声ずつの初電話 まこと 6
(千 柳) タローでーす。ハナコでーす。次々聴こえる懐かしい声
(ゆづき) 和気藹々の家族の姿が微笑ましい
(いなご) ほほえましい光景が見えます。
(媛 香) 両親が健在であった頃が思い出されます。初電話がいいですね。
( 越) 子、孫さん達の「おめでとう」の電話の声に嬉しそうな爺・婆さん。
(楓 花) はずんだ声が聞こえそうですね!
 
2 波に乗り同じ向きして鴨数多 媛 香
3 年賀来ぬ友の安否を確かめる 千 柳 2 票
(ゆづき) 恒例の年賀届かぬ君の安否が気になりますね
(石の花) 賀状だけのお付き合いでも友の安否を気にしています。
 
4 移り来て未知の寺なる除夜詣 コスモス 1 票
(彰 子) 永住する地に転居。まだ知らない近くの寺に初詣をして感慨を新たにする。
 
5 角巻きのうち美しや別れ路 1 票
(峰 生) 別れ路とさりげなく余韻を残し実にいいですね。
 
6 注連飾る車稀なり国不況 コスモス
 
7 ろう梅や亡母と植えし日々遠く 峰 生 3 票
(菜の花) 想い出深い樹、お大切に
(さつき) ろう梅のお好きなお母様を偲ばれてのいいお句ですね。
(楓 花) ついこの間のことのように、思いだされるのですね〜
 
8 凍滝や少年たちの荒稽古 7 票
(哲 朗) 元気な少年たちの姿が目に浮かびます。
(浩 風) 写真に撮りたい風景、素晴らしいですね。
(いなご) 凍滝と稽古の厳しさがよく響き合っていると思います。
(まこと) 元気一杯の少年の弾ける声すばらしいです。
(さつき) 少年の元気な声が聞こえてきます。
(媛 香) 滝壺それも凍ってるのです少年は寒さに耐えて武道の稽古です。エライ!?
( 越) 大寒の白猪の滝での少年剣士の寒稽古。
 
9 塀越しに甘く香を乗せ沈丁花 菜の花 1 票
(峰 生) 早春の様々な連想が自然に湧いてくるようです。
 
10 はや三日明日はいつもの割烹着 さつき 6
(千 柳) せめて一週間くらい休ましてあげたいもの
( 泉 ) 三が日は新しい割烹着でちょっとオシャレを、
      アッといふ間に過ぎてしまいますね。
(初 霜) 主婦のお休みは3日限りですかね。
(まこと) 厨仕事も大変ですお互いに。
(楓 花) 忙しかった年末からお正月も、あっという間に過ぎていきますね〜
(そらまめ)はや三日、これは季語かな?、でも1月3日だとわかります、
      いそしい主婦のきがいが伝わります。
 
11 年立ちにけり鳥の声風の声 彰 子 1 票
( 泉 ) 鳥の声、風の声が好きです。
 
12 寒椿一輪二輪顔を出し 菜の花 1
( 越) 恥ずかしそうに顔を出した一、二輪。満開が待ち遠しい。
 
13 学び舎の風流れ来て早春譜 峰 生 4
(彰 子) 春めいてくる。やがて新入生がやってきて気分を一新する。
(菜の花) 若さ、溢れていますね
(さつき) 子供の頃を思い出しますね。
(媛 香) まさに青春…学び舎の風流れ来て早春賦…好きなお句です。
 
14 五〜六本大根を干す貸農園 まこと 1
(そらまめ)干し大根もつくろう、家庭菜園は色々やって見たいものです。
 
15 竹筒にローソクゆれる1.17 そらまめ 1 票
☆ モクトウ〜〜〜の号令が長く響きました。
(菜の花) ついこの間のようで、お互い忘れる事は出来ません。
 
16 ぜんざいを頂く後のとんどかな 浩 風
 
17 写経して心鎮まる老の春  越 7
( 泉 ) 落ちつきのある俳句ですね。
(浩 風) 新春の落ち着くひとときですね。
(彰 子) 老いても夢を持ちつづけよう、写経しながら人生を考える。
(峰 生) 読経の声なき声まで静かに伝わって来る想いです。
(いなご) 静かな生活が見えてきます。
(初 霜) 写経で雑念を省き行く年を味わっていますか。
(菜の花) 心癒されます
 
18 床の間の寿の一文字や水仙花 いなご 5
(ゆづき) 主の心意気に共感を覚えます
(哲 朗) 清楚な水仙花が良いです。
(彰 子) 掛軸か、寿の一文字が躍動している。めだたない水仙花という季語を
      もってきたのが良い。
(まこと) 季語をうまく使われています。
(さつき) お正月を迎えたお床が目に浮かびます。
 
19 青空をよぎる翼や冬うらら 彰 子
 
20 賀状来て旧交の友安否知る 石の花 1 票
(哲 朗) 元気な便りはほっとします。
 
21 一年のお礼お願い初詣 いなご 2 票
(千 柳) お礼は良いがお願いは、ほどほどに
(楓 花) 「お礼」が言えるということが、いいですね〜
 
22 銅の里発車のベルや冬桜 浩 風 3
( 泉 ) 別子銅山の冬桜は凜としていますね。
(哲 朗) マイントピア別子の冬桜は綺麗ですね。
(そらまめ)トロッコ電車と冬桜、いいですね、今年の桜はきれいでしたか?。
 
23 晴れやかな声とんでくる初電話 哲 朗 3
( 泉 ) 声とんでが明るく元気で良いですね。
(浩 風) 孫さんからのあけましておめでとうの声でしょうね。
(まこと) 声飛んでくる嬉しい初電話ですね。
 
24 水仙を愛でる親子や海遥か そらまめ 3
☆ 下灘の水仙畑は眺めがいいですよ。
(峰 生) 母娘連れが一休みと遠い海を見てる後姿が見えます。
(いなご) 水仙の香に親子の愛情までが伝わってきます。
(媛 香) 淡路島の水仙峡かしら?海を遙かに眺めながら…情況が見えます。
  
25 喜寿迎え七草がゆで胃を休め 石の花 2 票
(初 霜) 食べ正月で胃も疲れているのでしょう。健康第一。
(菜の花) お互い、身体に気をつけましょう
 
26 どんど焼き上がる炎に願い札 浩 風 3
(哲 朗) 数々の願い事が天まで届くでしょう。
(菜の花) どんな願い事でしょう?・・・
( 越) 健康で明るい世の中、不況脱出など沢山願いたい。
 
27 七日がゆ八十路近きを味わいつ 峰 生 1 票
(石の花) 体に優しい七草がゆで我が身を癒やしていますね。
 
28 風花やお百度石のそばで舞ひ さつき
 
29 ほのぼのと湯気の輝き雑煮椀 哲 朗 1 票
(浩 風) ほのぼのとが良く効いていますね。
 
30 数の子でワイン飲んでる茶髪の娘 千 柳 3
(彰 子) 最近の子はあまり数の子を好まないが、茶髪の娘が数の子でワイン
      を飲んでるとはおもしろい。
(いなご) 数の子とワインの取り合わせがおもしろい。
(そらまめ)数の子、ワイン、茶髪の娘、現代の正月風景ですね。
 
31 背を伸ばし散歩の道や枯蓮 まこと 1 票
(媛 香) 枯蓮はくねくね折れ曲がっているのです。蓮を見て歩くうちに自然と背筋を
      伸ばして歩こう…と思われたのかも…。
 
32 新成人昭和の遠くなりにけり さつき 6
(千 柳) 平成へ語り継ぎたいことがある!!
(ゆづき) 暴れる新成人、温和しい新成人、どちらも新成人、この先どうなる日本は!
(初 霜) 新成人も平成生まれですかね。昭和は遠くなりました。
(石の花) そういえば新成人は平成人ですね。
(媛 香) もう昭和は終わりましたね。新成人の子は平成元年生まれです。
( 越) 平成生まれがもう新成人なんですね。
 
33 好物のブラックコーヒー堀炬燵 1 票
(彰 子) くつろぎのひととき。ブラックコーヒーと堀炬燵の取り合せがよい。
 
34 春浅し電車の玻璃の薄汚れ 楓 花 1
(峰 生) 早春ならではの風景のようですね。
 
35 去年より少し簡素な注連飾り 千 柳 3
( 越) 不況の世の中ですからね。
(楓 花) 周りでもそんな感じでしたよ。
(そらまめ)私も一回り小さくしました。
 
36 元日や二人で歳とり祝い酒 石の花 2
(千 柳) 二人揃って老人ホームへ入りましょう
(まこと) お互いに二人揃って元気で年を重ねたいものです。
 
37 当たらない天気予報や片時雨 楓 花
 
38 路地行くや餅つき音のリズミカル 哲 朗 2
(ゆづき) 最近は杵の音をとんと聞きません、少し寂しい気もします
(初 霜) 何処かのイベント以外には、杵の音など聞けませんね。
 
39 まなびやの茜色なる事始 彰 子
 
40 どんどの火青竹に提げみかん焼く 媛 香
 
41 水琴窟音の広がり初荷着く コスモス 2
(哲 朗) どんな初荷が届いたのでしょうか。
(さつき) 水琴窟の爽やかな音に初荷の取り合わせが良いと思います。
 
42 冬鴎羽くねらせてホバリング そらまめ
☆ こんな飛行機ができたら素晴らしいのだが。
 
43 また明日手あげる先の冬の月 楓 花 2 票
(いなご) 月の明るさに別れの様子がよく見えてきます。
(石の花) 何の別れでしょう。凍てつく寒さの月を・・・景がうかがえます。
 
44 初刷りの新聞受けの重さかな  越 4
(千 柳) 効かない健康食品と、売れないマンションの広告ばかり
(浩 風) ほんとうにずっしりと沢山の新聞ですね。
(石の花) 正月の恒例ですね。会社などの挨拶記事ばかりで。
(まこと) 元日の新聞をうまく詠まれています。
 
45 初詣晴れ着姿の孫と行き 菜の花
 
46 獅子舞の笛や太鼓の響きくる 媛 香
 
47 初富士や走路はためく応援旗  越 6
( 泉 ) 初富士を背に初マラソンの様子がわかります。
(浩 風) 大学箱根駅伝の景がよく出ています。
(峰 生) 箱根マラソンの爽快な一コマ。応援 の歓声が浮かびます。
(石の花) 恒例の箱根駅伝、テレビに囓りついていました。
(さつき) 富士山がとても綺麗で私も応援しました。
(楓 花) 新年恒例の「箱根駅伝」でしょうね。初富士も美しい・・・・・
 
48 運転は引き受けますと屠蘇勧め いなご 3
(ゆづき) 酒飲みには嬉しい心遣い、心置きなく飲めますね
(初 霜) 心おきなく御神酒を堪能できますね。
(そらまめ)酒飲みが泣いて喜ぶ殺し文句です。
第 49回 披 講
平成 21年 1月1日〜平成 21年 1月20日 投句分
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互 選 句