第 52回 披 講
平成 21年 4月1日〜平成 21年 4月20日 投句分
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番号 選 句 & 披 講 俳  号 得 票
1 新緑がビルの谷間で春謳う 千 柳
2 わが肩に触れて落下の花吹雪 さつき 1 票
(ゆづき) 咲く桜、散る桜,日本人の心意気
3 花筏のせてゆっくり何処へ行く 菜の花
4 荷台から筍のぞく長話 コスモス 9 票
(ゆづき) 今が旬、朝掘りは旨い
(哲 朗) 長話もほどほどにしないと筍がかわいそうです。
(菜の花) そのうち竹になるでしょう?
(いなご) 筍に「早くお喋りやめて」と言われているかのようです。
(さつき) 自転車から降りて携帯電話でお喋りしているのでしょうか、景が見えてきます。
(まこと) 筍は少しでも早く茹でたほうがいいですね。
(彰 子) 長話を筍がのぞくように聞いているという。おもしろい句。
(そらまめ)たけのこ堀りの自慢話しているのかな?。
(楓 花) 「筍」のシーズンにありそうな風景ですね。
5 椿落つ一陣の風無情かな 石の花
6 旧友と集い嬉しく花疲れ 峰 生 2 票
(哲 朗) 話に花が咲いたのでしょう。
(初 霜) 花疲れが楽しさをよく現していますね。
7 苗ものをもとめて戻るナストマト 浩 風
8 チューリップ閉ず明かり一つの幼稚園  越
9 光る目が軒の片隅恋いの猫 石の花 1 票
(初 霜) 猫の恋の季節ですね。
10 風に舞い杯受ける花吹雪 そらまめ 3 票
☆ NOENのお花見は満開の道後公園で。
(ゆづき) 杯に浮かぶ花びら乙なもの...
(菜の花) ロマンチックで美味しいお酒ですネ・・
(石の花) 花吹雪の中の酒宴ですね。情緒ありますね。
11 桜咲く小さな島の砦跡 彰 子 6 票
(浩 風) 来島海峡の小島ですかね。
( 泉 ) 瀬戸内の小島に咲く桜の景が浮かびます。
(まこと) リズムよく素直に詠われています。
(媛 香) 小さな島に櫻が満開情景が見えるようです。
(そらまめ)村上水軍の砦あと・・・。
(初 霜) どこの島でしょう、こんな所にも桜がね。
12 夕桜妻と二の丸庭園に  越 1 票
(哲 朗) 奥様との夕桜の花見は綺麗だったでしょう。
13 遠足の子等小走りに横断す いなご 2 票
(千 柳) 先生が早く早くと急き立てる
(初 霜) 遠足も町中を歩かなくては,気をつけてね。
14 山腹を大きくえぐりて山笑ふ コスモス 1 票
( 泉 ) 山笑ふがきいています。
(感 想) 中七「大きくえぐり」でしたら採らせて頂きたいお句でした。 
      中八が惜しいと思いました。「山笑ふ」いいなと思いました。(媛 香)
15 展望の喫茶満席花疲れ 媛 香
16 遠山の景を背にして麦を踏む 7 票
(浩 風) 昔を想い出す田園風景ですね。
(哲 朗) 情景が良く出ています。
(いなご) 長閑な田園風景が感じられます。
(さつき) 麦踏みをした頃を思い出し懐かしく思いました。
(彰 子) 美しいそして厳しい田園風景が良く見える。楽しい。
(そらまめ)今どきは、麦ふみも機械でやるんですが、珍しい風景ですね。
(初 霜) 懐かしい光景です。
17 たこ焼きの半分ずつの花見かな さつき 5 票
( 泉 ) 友人と仲良くたこやきを食べているのでしょうか?
( 越) たこ焼き半分でも、二人でする花見は幸せ一杯。
(コスモス)現代風ですね。
(彰 子) 花より団子というが、団子より花。ささやかな花見であるが
(楓 花) 17「これもまた楽し!」ですね。
18 蓮華草ウォーキングはペア・ルック 楓 花 2 票
(媛 香) 蓮華草とウォーキングがとても合うってるように感じました。
      ペアルックも良い熟年夫婦かっな。
(石の花) 夫婦のペアルック、いつまでも元気でね。
19 楠若葉映えて古城は悠然と 峰 生 2 票
(菜の花) 新緑のお城、良いですネ
(まこと) 大景をうまく捉えて詠まれています。
20 しゃぼん玉無数の玉に孫の顔 哲 朗 3 票
(ゆづき) 孫の喜ぶ顔が浮かびます
(千 柳) 大きい笑顔、小さい笑顔
(楓 花) シャボン玉にいっぱい映った顔、楽しいですね。
21 姫行列につかず離れず花の城 コスモス 1 票
( 泉 ) 春祭りの様子がうかがえます。
22 描き上げてほっと一息山笑う まこと 6 票
(浩 風) 山笑うに安堵感が出ていますね。
( 泉 ) 春の山をきれいに描けましたか?
(菜の花) ホッとする瞬間ですね
(さつき) どんな絵に出来上がったのでしょうか?色々想像出来て良いですね。
(コスモス)山が美しく描けてよかったです。
(そらまめ)萌黄色の木々、秋とともに素敵な季節ですね。
23 キャンパスの春満喫す影法師
24 今年また宴たけなわや花むしろ 石の花 1 票
☆ 毎年同じ場所で恒例の花見会です。
(ゆづき) 酒に酔い桜に酔って友と語らう
25 招かざる野生の芽吹きたくましい 千 柳
26 春の昼リハビリ室の鼾かな まこと 3 票
(哲 朗) 鼾が良いです。
(楓 花) けだるい春の午後、リハビリに疲れましたね〜
(石の花) リハビリにも疲れてついうとうとと。のんびりした風景ですね。
27 釣りし魚取りたて野菜春の膳 そらまめ 1 票
☆ こんなにうまいものを食べられる幸せ・・・。
(楓 花) 何にも代えがたい御馳走がここにあり。
28 鳳凰堂春日にながむ硬貨手に 浩 風
29 指さして数える庭の初桜 いなご 4 票
( 越) 孫さんと一緒に花を数えている景が見えました。
(千 柳) 二輪咲いた。三輪咲いた
(さつき) 情景がありありと見えていいと思います。
(彰 子) 大事に手入れしている我が家の記念樹。花にそっと触れながら数えるのである。
30 細々と小葱芽を吹くプランター 千 柳 2 票
(いなご) プランターの葱は毎年小さくなりながらも芽が出てきますね。
(コスモス)プランターでの栽培の模様がよく分かる。
31 八重桜排気ガスにも耐えて咲き 菜の花 1 票
(石の花) 車社会に咲く桜、枯れないように頑張りましょう。
32 仁王門くぐりて見ゆる紫木蓮 哲 朗 4 票
( 泉 ) 景がうかびます。
( 越) 今年は例年より早く咲きました。お四国参りの途中?
(まこと) 季語がよく働いています。
(媛 香) 大きな紫木蓮でしょうね。仁王門をくぐると見えるのです。
33 部屋の名は躑躅(つつじ)とありて阿蘇の宿  楓 花 3 票
(いなご) 気持ち良さそうな部屋ですね。
(千 柳) 躑躅観て投宿すれば躑躅かな
(石の花) 阿蘇の宿、部屋の名前がいいですね。
34 浮き袋口一杯に春のホゴ そらまめ
☆ 海底60mから釣り上げられたホゴは、浮き袋が
   パンパンにふくらんで、生け簀では逆さまに浮かんでいます。
35 見上げればしだれ桜や昼の月 さつき 1 票
(石の花) しだれ桜と昼の月、取り合わせがいいですね。
36 鯉群れてゆらりゆらゆら花筏 媛 香 3 票
(菜の花) ゆったりとした気分ですネ
(コスモス)花筏の下の鯉の口が見えます。
(そらまめ)のどかです。
37 新しき名刺を作る四月かな いなご 4 票
(浩 風) 新入社員の意気を、感じられます。
( 越) 就職難の年、目出度く新入社員になり初めての名刺に感激。
(千 柳) 気分一新、今年こそ
(媛 香) 新入社員もしくは転勤・転属色々考えられますね。新しき名刺ですか…ら…。
38 残り鴨我が物顔に水尾を引く まこと 2 票
(哲 朗) 水面に水尾を引く様子はのどかです。
(彰 子) 残り鴨が我が者顔して泳いでいるという。楽しい光景。
39 うぐひすの声や天孫降臨地 彰 子 2 票
(浩 風) 簡潔な表現が好きです。
(媛 香) 高千穂がそうですね。作者はその天孫降臨地で初音を聞いたの
      でしょうね、良い経験をされましたね。
40 桜蘂(しべ)降るや会計監査終へ  楓 花 1 票
(コスモス)花が終わり蘂が降るように仕事が終わりヤレヤレ。
41 咲き誇る醍醐の桜妻と見る 浩 風
42 風薫る少年野球もフォームラン 峰 生 2 票
(さつき) 少年の笑顔とボ−ルを打ったカ−ンと言う音も聞こえてます。
(まこと) 薫風に歓声が沸いたことでしょう。
43 小雀の親に習いて砂を浴び  越 3 票
(いなご) 親雀がいいお手本を示しているのでしょう。子の成長を楽しみに。
(楓 花) 可愛いしぐさに見とれてしまいますね。
(初 霜) 親子での砂浴び可愛いですね。
44 花吹雪浴びる弁当我も浴び                哲 朗 2 票
(ゆづき) 良い風情ですね
(コスモス)弁当の中の花びらが口の中にも入りました。
45 燕の子競って口開け親を待つ 菜の花 1 票
(千 柳) 親は平等に与えているのだろうか?心配。
46 かーんと晴れて流氷の軋みゐる 彰 子 3 票
(浩 風) 軋みいるがいいですね。 オホーツク海でしょうか?
( 越) 見た事ないが、気持ちいいオホーツクの風景が浮かびます。
(いなご) 流氷のきしみが青空に響いている。
47 花びらを吸うて吐き出す鯉の口 媛 香 1 票
(彰 子) 鯉の仕草を良く観察しているおもしろい句。
48 四万十の鯉ゆうゆうと五月晴れ 6 票
( 越) 清流に泳ぐ鯉の群れ。季語が良くマッチ。
(菜の花) 悠然とした四万十川を想い出します。
(さつき) 今年の鯉幟は最高の数だそうですね。見に行って見たいですね。
(まこと) 五月晴れの四万十の景は格別だったでしょう。
(媛 香) 四万十川にも鯉が群れているのですね。
(そらまめ)ワイヤーに吊られたこいのぼり、きれいでしょうね。
互 選 句