| 番号 | 選 句 & 披 講 | 俳 号 | 得 票 |
| 1 | 新緑がビルの谷間で春謳う | 千 柳 | |
| 2 | わが肩に触れて落下の花吹雪 | さつき | 1 票 |
| (ゆづき) 咲く桜、散る桜,日本人の心意気 | |||
| 3 | 花筏のせてゆっくり何処へ行く | 菜の花 | |
| 4 | 荷台から筍のぞく長話 | コスモス | 9 票 |
| (ゆづき) 今が旬、朝掘りは旨い | |||
| (哲 朗) 長話もほどほどにしないと筍がかわいそうです。 | |||
| (菜の花) そのうち竹になるでしょう? | |||
| (いなご) 筍に「早くお喋りやめて」と言われているかのようです。 | |||
| (さつき) 自転車から降りて携帯電話でお喋りしているのでしょうか、景が見えてきます。 | |||
| (まこと) 筍は少しでも早く茹でたほうがいいですね。 | |||
| (彰 子) 長話を筍がのぞくように聞いているという。おもしろい句。 | |||
| (そらまめ)たけのこ堀りの自慢話しているのかな?。 | |||
| (楓 花) 「筍」のシーズンにありそうな風景ですね。 | |||
| 5 | 椿落つ一陣の風無情かな | 石の花 | |
| 6 | 旧友と集い嬉しく花疲れ | 峰 生 | 2 票 |
| (哲 朗) 話に花が咲いたのでしょう。 | |||
| (初 霜) 花疲れが楽しさをよく現していますね。 | |||
| 7 | 苗ものをもとめて戻るナストマト | 浩 風 | |
| 8 | チューリップ閉ず明かり一つの幼稚園 | 越 | |
| 9 | 光る目が軒の片隅恋いの猫 | 石の花 | 1 票 |
| (初 霜) 猫の恋の季節ですね。 | |||
| 10 | 風に舞い杯受ける花吹雪 | そらまめ | 3 票 |
| ☆ NOENのお花見は満開の道後公園で。 | |||
| (ゆづき) 杯に浮かぶ花びら乙なもの... | |||
| (菜の花) ロマンチックで美味しいお酒ですネ・・ | |||
| (石の花) 花吹雪の中の酒宴ですね。情緒ありますね。 | |||
| 11 | 桜咲く小さな島の砦跡 | 彰 子 | 6 票 |
| (浩 風) 来島海峡の小島ですかね。 | |||
| ( 泉 ) 瀬戸内の小島に咲く桜の景が浮かびます。 | |||
| (まこと) リズムよく素直に詠われています。 | |||
| (媛 香) 小さな島に櫻が満開情景が見えるようです。 | |||
| (そらまめ)村上水軍の砦あと・・・。 | |||
| (初 霜) どこの島でしょう、こんな所にも桜がね。 | |||
| 12 | 夕桜妻と二の丸庭園に | 越 | 1 票 |
| (哲 朗) 奥様との夕桜の花見は綺麗だったでしょう。 | |||
| 13 | 遠足の子等小走りに横断す | いなご | 2 票 |
| (千 柳) 先生が早く早くと急き立てる | |||
| (初 霜) 遠足も町中を歩かなくては,気をつけてね。 | |||
| 14 | 山腹を大きくえぐりて山笑ふ | コスモス | 1 票 |
| ( 泉 ) 山笑ふがきいています。 | |||
| (感 想) 中七「大きくえぐり」でしたら採らせて頂きたいお句でした。 | |||
| 中八が惜しいと思いました。「山笑ふ」いいなと思いました。(媛 香) | |||
| 15 | 展望の喫茶満席花疲れ | 媛 香 | |
| 16 | 遠山の景を背にして麦を踏む | 泉 | 7 票 |
| (浩 風) 昔を想い出す田園風景ですね。 | |||
| (哲 朗) 情景が良く出ています。 | |||
| (いなご) 長閑な田園風景が感じられます。 | |||
| (さつき) 麦踏みをした頃を思い出し懐かしく思いました。 | |||
| (彰 子) 美しいそして厳しい田園風景が良く見える。楽しい。 | |||
| (そらまめ)今どきは、麦ふみも機械でやるんですが、珍しい風景ですね。 | |||
| (初 霜) 懐かしい光景です。 | |||
| 17 | たこ焼きの半分ずつの花見かな | さつき | 5 票 |
| ( 泉 ) 友人と仲良くたこやきを食べているのでしょうか? | |||
| ( 越) たこ焼き半分でも、二人でする花見は幸せ一杯。 | |||
| (コスモス)現代風ですね。 | |||
| (彰 子) 花より団子というが、団子より花。ささやかな花見であるが | |||
| (楓 花) 17「これもまた楽し!」ですね。 | |||
| 18 | 蓮華草ウォーキングはペア・ルック | 楓 花 | 2 票 |
| (媛 香) 蓮華草とウォーキングがとても合うってるように感じました。 | |||
| ペアルックも良い熟年夫婦かっな。 | |||
| (石の花) 夫婦のペアルック、いつまでも元気でね。 | |||
| 19 | 楠若葉映えて古城は悠然と | 峰 生 | 2 票 |
| (菜の花) 新緑のお城、良いですネ | |||
| (まこと) 大景をうまく捉えて詠まれています。 | |||
| 20 | しゃぼん玉無数の玉に孫の顔 | 哲 朗 | 3 票 |
| (ゆづき) 孫の喜ぶ顔が浮かびます | |||
| (千 柳) 大きい笑顔、小さい笑顔 | |||
| (楓 花) シャボン玉にいっぱい映った顔、楽しいですね。 | |||
| 21 | 姫行列につかず離れず花の城 | コスモス | 1 票 |
| ( 泉 ) 春祭りの様子がうかがえます。 | |||
| 22 | 描き上げてほっと一息山笑う | まこと | 6 票 |
| (浩 風) 山笑うに安堵感が出ていますね。 | |||
| ( 泉 ) 春の山をきれいに描けましたか? | |||
| (菜の花) ホッとする瞬間ですね | |||
| (さつき) どんな絵に出来上がったのでしょうか?色々想像出来て良いですね。 | |||
| (コスモス)山が美しく描けてよかったです。 | |||
| (そらまめ)萌黄色の木々、秋とともに素敵な季節ですね。 | |||
| 23 | キャンパスの春満喫す影法師 | 泉 | |
| 24 | 今年また宴たけなわや花むしろ | 石の花 | 1 票 |
| ☆ 毎年同じ場所で恒例の花見会です。 | |||
| (ゆづき) 酒に酔い桜に酔って友と語らう | |||
| 25 | 招かざる野生の芽吹きたくましい | 千 柳 | |
| 26 | 春の昼リハビリ室の鼾かな | まこと | 3 票 |
| (哲 朗) 鼾が良いです。 | |||
| (楓 花) けだるい春の午後、リハビリに疲れましたね〜 | |||
| (石の花) リハビリにも疲れてついうとうとと。のんびりした風景ですね。 | |||
| 27 | 釣りし魚取りたて野菜春の膳 | そらまめ | 1 票 |
| ☆ こんなにうまいものを食べられる幸せ・・・。 | |||
| (楓 花) 何にも代えがたい御馳走がここにあり。 | |||
| 28 | 鳳凰堂春日にながむ硬貨手に | 浩 風 | |
| 29 | 指さして数える庭の初桜 | いなご | 4 票 |
| ( 越) 孫さんと一緒に花を数えている景が見えました。 | |||
| (千 柳) 二輪咲いた。三輪咲いた | |||
| (さつき) 情景がありありと見えていいと思います。 | |||
| (彰 子) 大事に手入れしている我が家の記念樹。花にそっと触れながら数えるのである。 | |||
| 30 | 細々と小葱芽を吹くプランター | 千 柳 | 2 票 |
| (いなご) プランターの葱は毎年小さくなりながらも芽が出てきますね。 | |||
| (コスモス)プランターでの栽培の模様がよく分かる。 | |||
| 31 | 八重桜排気ガスにも耐えて咲き | 菜の花 | 1 票 |
| (石の花) 車社会に咲く桜、枯れないように頑張りましょう。 | |||
| 32 | 仁王門くぐりて見ゆる紫木蓮 | 哲 朗 | 4 票 |
| ( 泉 ) 景がうかびます。 | |||
| ( 越) 今年は例年より早く咲きました。お四国参りの途中? | |||
| (まこと) 季語がよく働いています。 | |||
| (媛 香) 大きな紫木蓮でしょうね。仁王門をくぐると見えるのです。 | |||
| 33 | 部屋の名は躑躅(つつじ)とありて阿蘇の宿 | 楓 花 | 3 票 |
| (いなご) 気持ち良さそうな部屋ですね。 | |||
| (千 柳) 躑躅観て投宿すれば躑躅かな | |||
| (石の花) 阿蘇の宿、部屋の名前がいいですね。 | |||
| 34 | 浮き袋口一杯に春のホゴ | そらまめ | |
| ☆ 海底60mから釣り上げられたホゴは、浮き袋が | |||
| パンパンにふくらんで、生け簀では逆さまに浮かんでいます。 | |||
| 35 | 見上げればしだれ桜や昼の月 | さつき | 1 票 |
| (石の花) しだれ桜と昼の月、取り合わせがいいですね。 | |||
| 36 | 鯉群れてゆらりゆらゆら花筏 | 媛 香 | 3 票 |
| (菜の花) ゆったりとした気分ですネ | |||
| (コスモス)花筏の下の鯉の口が見えます。 | |||
| (そらまめ)のどかです。 | |||
| 37 | 新しき名刺を作る四月かな | いなご | 4 票 |
| (浩 風) 新入社員の意気を、感じられます。 | |||
| ( 越) 就職難の年、目出度く新入社員になり初めての名刺に感激。 | |||
| (千 柳) 気分一新、今年こそ | |||
| (媛 香) 新入社員もしくは転勤・転属色々考えられますね。新しき名刺ですか…ら…。 | |||
| 38 | 残り鴨我が物顔に水尾を引く | まこと | 2 票 |
| (哲 朗) 水面に水尾を引く様子はのどかです。 | |||
| (彰 子) 残り鴨が我が者顔して泳いでいるという。楽しい光景。 | |||
| 39 | うぐひすの声や天孫降臨地 | 彰 子 | 2 票 |
| (浩 風) 簡潔な表現が好きです。 | |||
| (媛 香) 高千穂がそうですね。作者はその天孫降臨地で初音を聞いたの | |||
| でしょうね、良い経験をされましたね。 | |||
| 40 | 桜蘂(しべ)降るや会計監査終へ | 楓 花 | 1 票 |
| (コスモス)花が終わり蘂が降るように仕事が終わりヤレヤレ。 | |||
| 41 | 咲き誇る醍醐の桜妻と見る | 浩 風 | |
| 42 | 風薫る少年野球もフォームラン | 峰 生 | 2 票 |
| (さつき) 少年の笑顔とボ−ルを打ったカ−ンと言う音も聞こえてます。 | |||
| (まこと) 薫風に歓声が沸いたことでしょう。 | |||
| 43 | 小雀の親に習いて砂を浴び | 越 | 3 票 |
| (いなご) 親雀がいいお手本を示しているのでしょう。子の成長を楽しみに。 | |||
| (楓 花) 可愛いしぐさに見とれてしまいますね。 | |||
| (初 霜) 親子での砂浴び可愛いですね。 | |||
| 44 | 花吹雪浴びる弁当我も浴び | 哲 朗 | 2 票 |
| (ゆづき) 良い風情ですね | |||
| (コスモス)弁当の中の花びらが口の中にも入りました。 | |||
| 45 | 燕の子競って口開け親を待つ | 菜の花 | 1 票 |
| (千 柳) 親は平等に与えているのだろうか?心配。 | |||
| 46 | かーんと晴れて流氷の軋みゐる | 彰 子 | 3 票 |
| (浩 風) 軋みいるがいいですね。 オホーツク海でしょうか? | |||
| ( 越) 見た事ないが、気持ちいいオホーツクの風景が浮かびます。 | |||
| (いなご) 流氷のきしみが青空に響いている。 | |||
| 47 | 花びらを吸うて吐き出す鯉の口 | 媛 香 | 1 票 |
| (彰 子) 鯉の仕草を良く観察しているおもしろい句。 | |||
| 48 | 四万十の鯉ゆうゆうと五月晴れ | 泉 | 6 票 |
| ( 越) 清流に泳ぐ鯉の群れ。季語が良くマッチ。 | |||
| (菜の花) 悠然とした四万十川を想い出します。 | |||
| (さつき) 今年の鯉幟は最高の数だそうですね。見に行って見たいですね。 | |||
| (まこと) 五月晴れの四万十の景は格別だったでしょう。 | |||
| (媛 香) 四万十川にも鯉が群れているのですね。 | |||
| (そらまめ)ワイヤーに吊られたこいのぼり、きれいでしょうね。 | |||
