ご質問がありましたのでここで回答いたします。
(質問) 4月句(45番)[燕の子競って口開け親を待つ]
中八と指摘されましたが、小文字の場合でも一字と
見なされるのでしょうか?
4月分 選句と披講 | ||
例年より桜が早く開花した道後公園でのNEONの花見、 | ||
桜が降りしきるなか楽しいひと時を過ごしました。 | ||
散策には心地良い時候になりました。身近に美しい自然が | ||
豊富にあります。感じたことを句に詠んでみましょう。 | ||
番号 | 特 選 5 句 | 俳 号 |
4 | 荷台から筍のぞく長話 | コスモス |
長話を筍がのぞくようにして聞いているという、おもしろい句。 | ||
16 | 遠山の景を背にして麦を踏む | 泉 |
美しいそして厳しい田園風景がよく見える。 | ||
29 | 指さして数える庭の初桜 | いなご |
大事に手入れしている我が家の記念樹、花にそっと触れながら 数えるのである。 |
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38 | 残り鴨我が物顔に水尾を引く | まこと |
残り鴨が我が物顔に泳いでいるという。楽しい光景。 | ||
47 | 花びらを吸うて吐き出す鯉の口 | 媛 香 |
鯉の仕種を良く観察したおもしろい句。 | ||
番号 | 入 選 20 句 | 俳 号 |
6 | 旧友と集い嬉しく花疲れ | 峰 生 |
12 | 夕桜妻と二の丸庭園に | 越 |
13 | 遠足の子等小走りに横断す | いなご |
15 | 展望の喫茶満席花疲れ | 媛 香 |
19 | 楠若葉映えて古城は悠然と | 峰 生 |
20 | しゃぼん玉無数の玉に孫の顔 | 哲 朗 |
21 | 姫行列につかず離れず花の城 | コスモス |
22 | 描き上げてほっと一息山笑う | まこと |
23 | キャンパスの春満喫す影法師 | 泉 |
26 | 春の昼リハビリ室の鼾かな | まこと |
32 | 仁王門くぐりて見ゆる紫木蓮 | 哲 朗 |
33 | 部屋の名は躑躅(つつじ)とありて阿蘇の宿 | 楓 花 |
35 | 見上げればしだれ桜や昼の月 | さつき |
36 | 鯉群れてゆらりゆらゆら花筏 | 媛 香 |
37 | 新しき名刺を作る四月かな | いなご |
40 | 桜蘂(しべ)降るや会計監査終へ | 楓 花 |
41 | 咲き誇る醍醐の桜妻と見る | 浩 風 |
44 | 花吹雪浴びる弁当我も浴び | 哲 朗 |
48 | 四万十の鯉ゆうゆうと五月晴れ | 泉 |
17 | たこ焼きの半分ずつの花見かな | さつき |
番号 | 問 題 句 | |
1 | 新緑がビルの谷間で春謳う | |
「新緑」「春」と季重ねです。また句意が良く分かりません | ||
5 | 椿落つ一陣の風無情かな | |
かな止めの場合は途中で切らずに詠みきる | ||
8 | チューリップ閉ず明かり一つの幼稚園 | |
中十です。 | ||
(申告により訂正します) 本句は、7−7−5 と 計算され問題は | ||
ありませんでした。 | ||
14 | 山腹を大きくえぐりて山笑ふ | |
中八です。 | ||
45 | 燕の子競って口開け親を待つ | |
中八です。 |