第 54回 披 講
平成 21年 6月1日〜平成 21年 6月20日 投句分
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互 選 句
番号      選 句 & 披 講 俳  号 得票
1 自転車を押して着きたるダム薄暑 コスモス 1 票
(楓 花) 水がどれくらいあるか、自転車を走らせたのでしょうか?
      少年の日の夏のような印象。
2 母の胸大海原をゆくヨット 1 票
(楓 花) 大海原は母の胸。ゆったいとゆくヨット。いい気持ちですね。
3 職退きてJAマークの夏帽子 まこと 4 票
(いなご) ビジネスマンから農業へ。「JAマーク」がいいですね。
(そらまめ)晴耕雨読、本腰を入れて野菜作りだ・・・
(さつき) JAマークの使い方が好きでした。
(石の花) JAマークで農業のイメージを良く出しています。
4 軽鴨(かるがも)の子の肩よせあひし池の蓮 2 票
(峰 生) かるがもの可愛い寸景を捕らえましたね。
(ゆづき) こんな句の写真が有りましたね
5 手に留まる元気印の蛍かな そらまめ 1 票
☆ オホ来たか!、大きな源氏蛍でした。
(コスモス)蛍に好かれましたね。
6 蛍追う子等駆け行けり土手は闇 峰 生 4 票
(千 柳) 危ないよー気をつけてねー
(哲 朗) 元気にはしゃぐ様子が良く出ています。
(まこと) 蛍狩りの情景よく出ています。
(ゆづき) ホタルに夢中で暗闇の足下気をつけて
7 紫陽花や亡母の句帳に見ゆ苦吟 まこと 1 票
(楓 花) お母様もされていた「俳句」。苦吟のあとも懐かしい。
8 旱(ひでり)梅雨断水に泣く厨人 石の花 1 票
☆ 今年も、少雨で断水騒ぎが・・・・
(コスモス)台風3号に助けられました。
9 薫風やカラクリ時計待つ足湯 浩 風 7 票
( 泉 ) 足湯を待つ間に薫風がほほをなで心地よい。
(コスモス)とてもきれいな句です。
(そらまめ)時間待ちには最適です。
(彰 子) 足湯に漬かりながらカラクリ時計の始まるのを待つ、
         心地よいひととき。
(さつき) 情景が眼に浮かんできます。
(峰 生) 道後では旅人への素敵な憩いの場となってるね。
(ゆづき) 足湯をしながらカラクリ時計の時報を待つ間の気持ちよさが
       薫風と言う季語で生きているように思います。
10 明易し術後の姉のそばにいて いなご 5 票
(哲 朗) お疲れ様、看病していて気が付くと東の空が白んでいた。
(そらまめ)もう夜が明けたの、看病の疲れがチョッピリ・・・
(さつき) 術後の看病は大変ですね。明易しがきれいに使われています。
(ゆづき) お姉様の側で心配そうに看護をされている明けがたまで
       眠れなかった様子が目に浮かびます。
(楓 花) 長い病院の夜も、今は明けやすい。お優しい妹さんに看て
       いただけて、御姉さまはお幸せですね。
11 水羊羹スプーンで崩し掬い食ぶ 媛 香
12 つばめチャン押しへし合って餌ねだり 峰 生 1 票
(千 柳) 生存競争は厳し
13 設える小川に蛍明滅す コスモス 1 票
(ゆづき) 綺麗なお句せせらぎの小川に螢の明滅もう少し闇になれば
       飛ぶのでしょうね。
14 砲台の跡や燕のひるがへり 彰 子 2 票
(浩 風) 戦時中田舎で、山間からアメリカのグラマン機が、飛んできて、
       翻っていたのを、燕に見立てて、思い出します。
(いなご) 長閑な景色が見えます。
15 朝涼し群れて騒ぐや雀たち 石の花
☆ 雀の囀りで目が覚めます。
16 山帰来(さんきらい)の青き葉を敷き冷奴 楓 花 3 票
(さつき) 青い葉っぱに白い冷や奴美味しそうですね。
(石の花) 冷や奴のこんな食べ方涼しそうですね。
(ゆづき) 山帰来「春の季語」と冷奴「夏の季語」季重ねですが面白い
      取り合わせでしたので頂きました。
17 蛍狩りそっと手を出す崖っ渕 さつき 1 票
(コスモス)危ないですよ、気をつけましょう。
18 源流へつづく径なり匂鳥 彰 子 2 票
(まこと) 季語が生かされています。
(峰 生) 奥山に行き心休まる野鳥の声を聞きたいです。 
19 紫陽花が天気予報を気にしてる 千 柳
20 噴水の裏七色に浮かびをり 媛 香 1 票
(楓 花) あまり気がつかないところをよく捉えられましたね。
21 孫の掌の蛍をそっと放ちけり 哲 朗 3 票
(浩 風) やさしい気持ちが表れていますね。
(峰 生) お孫さんに上手に納得させました。
(ゆづき) 爺ちゃんの優しい気持ち一生忘れないだろう
22 若楓風に色あり味もあり さつき 1 票
(彰 子) 目の覚めるような美しい若楓。すがすがしい。
23 万緑や史跡めぐりは里の道 楓 花 1 票
( 泉 ) 緑いっぱいの道を歩く史跡めぐりも楽し。
24 裏山にボッテリ昇る梅雨の月 そらまめ 1 票
☆ 空梅雨とは言え、スカット晴れない月夜は・・・・
( 泉 ) 裏山とボッテリがとても通ずるものがある。
25 節水と遠慮えんりょに百合へ水 峰 生 1 票
(石の花) 庭の草花の水やりも気が引けますね。
26 風薫る少し濃ひめのお茶を淹(い)れ 彰 子 4 票
(浩 風) 新茶を味わいながらの一服でしょうか。いいですね。
(いなご) すがすがしい風の匂いの中で飲むお茶おいしそうです。
(そらまめ)いい季節になりました。ほっと一息入れましょう。
(さつき) 風薫ると濃いめのお茶の取り合わせがいいですね。
27 亀の子のふいに顔出す炎暑かな 浩 風 2 票
(彰 子) 亀の子が顔を出して暑いですねと挨拶。
(ゆづき) 亀の子「夏の季語」がふいに首を出したのですやっぱり暑かった
      炎暑「夏の季語」季重ねが惜しい
28 蛍さんレンズの前を飛んどくれ そらまめ 4 票
☆ 三脚で固定、蛍の舞が写真の決め手。
( 泉 ) 少し濃ひめのお茶がいいですね。
(千 柳) しかもゆっくり飛んどくれ
(哲 朗) シャッターチャンスは難しいです。
(ゆづき) 写真家の心情よくわかる
29 ヘルシーに長茄子焼いて夕餉飯 石の花 1 票
☆ 焼き茄子のあっさりしたおいしさが大好きです。
(ゆづき) これからの季節、焼茄子はたまらん
30 六月の雨の雫のプレゼント 1 票
(哲 朗) 今年は雨が少なく水が心配です。
31 垣根越しおしゃべり続く梅雨晴れ間 千 柳 6 票
(浩 風) 家内もよく長々と喋っています。
(いなご) 景がよく見えます。
(コスモス)おしゃべりはきっと渇水の話だったのでしょう。
(まこと) 梅雨晴れのひと時なごやかな情景です。
(峰 生) 隣の方との暖かい交流がいいです。
(石の花) 最近は井戸端もなく、こんな風景ですね。
32 風少し水いっぱいの植田かな いなご 1 票
(そらまめ)まさに水鏡、大きなキャンバス。
33 茶飯事の事はメールで足る夏日 浩 風 1 票
(彰 子) 今日も一日うだるような暑さでげんなり、茶飯事の、
          ことはメールですませる。
34 菖蒲園行き交う傘の触れ合いつ 哲 朗 3 票
(千 柳) 賛美の声を掛け合って
(そらまめ)花も見頃、結構混んでいたんですね。
(ゆづき) 余り広くはない菖蒲園なのでしょうね。傘がふれあう位の
35 ためらいつ夏掛けにするこの夕べ 楓 花 3 票
( 泉 ) 梅雨が明けるまで冬布団のままかいっそ夏掛けにしようか、
         迷いますね。
(さつき) 夏がけに替える時の気持ちが良く出ています。
(まこと) 生活の一こますんなりと詠まれています。
36 蟇鳴くやぬるめ我慢の仕舞風呂 コスモス 4 票
(哲 朗) 田舎の様子が良く出ています。
(浩 風) 昔、田舎での五右衛門風呂を思い出します。
(まこと) 取り合わせが面白いです。
(石の花) 仕舞風呂はぬるめでも我慢しますね。
37 初めての吾子の寝返り初夏の風 さつき 5 票
(千 柳) どうぞ元気に育ってね
(いなご) 初々しさを感じます。
(峰 生) 子供の成長は驚きと喜びの連続だね。
(石の花) 初めての寝返りうれしい物ですね。
(楓 花) どきどきしながら見ている前で、やっと出来た寝返り。
      初夏の風が気持ちいい!!
38 土塊と水の匂いの代田かな いなご 1 票
(彰 子) 代田はかっては人力や牛馬でやっていた。土塊と水の匂いが
         広がる田園風景。
  
39 デパ地下のバナナ売り場や吊り下げて 媛 香 1 票
(千 柳) ダイエットブームよ今いずこ
40 睡蓮の水面揺らせて開きけり 哲 朗 5 票
(浩 風) いい景ですね。
(いなご) よく景を見ていますね。
(コスモス)きれいな写生句です。
(彰 子) 睡蓮の花がゆらりゆらりと咲いている。美しい光景。
(まこと) よく見られて詠まれています。
41 考古館空高々と桐の花 まこと 2 票
( 泉 ) 桐の花は大好きです
(哲 朗) 青空と桐の花の情景を良く捉えています。
42 雨蛙の声を尋ねてさすらいぬ 千 柳 1 票
(ゆづき) 雨乞いの蛙何処にいるのやら