平成 21年 6月 1日〜平成 21年6月20日 投句分
6月分 選句と披講
 
 松山はこの春雨が少ない、そして梅雨に入っても小雨で断水が心配されます。
一年のなかではいやがられる梅雨ですが、心も体もリフレッシュして
 梅雨時を明るく過ごしましょう。
 6月は拙い句で恐縮ですが、俳句入りの写真をメールで送り続けました。
 すこしでも参考になれば幸いです。
 
番号     特選 5句 俳号
9 薫風やカラクリ時計待つ足湯 浩 風
 足湯に漬かりながらカラクリ時計の始まるのを待つ、
 心地良いひと時。
22 若楓風に色あり味もあり さつき
 目が覚めるように美しい若楓に思いをめぐらすのである。
27 亀の子のふいに顔出す炎暑かな 浩 風
 亀の子が顔を出し暑いですねと挨拶。
38 土塊と水の匂いの代田かな いなご
 代田はかっては人力や牛馬でやっていた。土塊と水の匂いが
 広がる田園風景。
40 睡蓮の水面揺らせて開きけり 哲 朗
 睡蓮の花がゆらゆらと咲いている。安らぎのひと時。
 
番号     入選 20句 俳号
5 手に留まる元気印の蛍かな そらまめ
7 紫陽花や亡母の句帳に見ゆ苦吟 まこと
10 明易し術後の姉のそばにいて いなご
11 水羊羹スプーンで崩し掬い食ぶ 媛 香
13 設える小川に蛍明滅す コスモス
15 朝涼し群れて騒ぐや雀たち 石の花
16 山帰来(さんきらい)の青き葉を敷き冷奴 楓 花
19 紫陽花が天気予報を気にしてる 千 柳
20 噴水の裏七色に浮かびをり 媛 香
21 孫の掌の蛍をそっと放ちけり 哲 朗
24 裏山にボッテリ昇る梅雨の月 そらまめ
25 節水と遠慮えんりょに百合へ水 峰 生
29 ヘルシーに長茄子焼いて夕餉飯 石の花
30 六月の雨の雫のプレゼント
31 垣根越しおしゃべり続く梅雨晴れ間 千 柳
32 風少し水いっぱいの植田かな いなご
34 菖蒲園行き交う傘の触れ合いつ 哲 朗
36 蟇鳴くやぬるめ我慢の仕舞風呂 コスモス
37 初めての吾子の寝返り初夏の風 さつき
41 考古館空高々と桐の花 まこと
 
番号     問題句
3 職退きてJAマークの夏帽子
   中八になりませんか。
4 軽鴨(かる)の子の肩よせあひし池の蓮
  「軽鴨」「蓮」は夏の季語。季重ねになります。
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互 選 句
第 54回 披 講