6月分 選句と披講 |
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松山はこの春雨が少ない、そして梅雨に入っても小雨で断水が心配されます。 |
一年のなかではいやがられる梅雨ですが、心も体もリフレッシュして |
梅雨時を明るく過ごしましょう。 |
6月は拙い句で恐縮ですが、俳句入りの写真をメールで送り続けました。 |
すこしでも参考になれば幸いです。 |
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番号 |
特選 5句 |
俳号 |
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9 |
薫風やカラクリ時計待つ足湯 |
浩 風 |
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足湯に漬かりながらカラクリ時計の始まるのを待つ、 |
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心地良いひと時。 |
22 |
若楓風に色あり味もあり |
さつき |
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目が覚めるように美しい若楓に思いをめぐらすのである。 |
27 |
亀の子のふいに顔出す炎暑かな |
浩 風 |
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亀の子が顔を出し暑いですねと挨拶。 |
38 |
土塊と水の匂いの代田かな |
いなご |
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代田はかっては人力や牛馬でやっていた。土塊と水の匂いが |
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広がる田園風景。 |
40 |
睡蓮の水面揺らせて開きけり |
哲 朗 |
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睡蓮の花がゆらゆらと咲いている。安らぎのひと時。 |
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番号 |
入選 20句 |
俳号 |
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5 |
手に留まる元気印の蛍かな |
そらまめ |
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7 |
紫陽花や亡母の句帳に見ゆ苦吟 |
まこと |
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10 |
明易し術後の姉のそばにいて |
いなご |
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11 |
水羊羹スプーンで崩し掬い食ぶ |
媛 香 |
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13 |
設える小川に蛍明滅す |
コスモス |
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15 |
朝涼し群れて騒ぐや雀たち |
石の花 |
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16 |
山帰来(さんきらい)の青き葉を敷き冷奴 |
楓 花 |
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19 |
紫陽花が天気予報を気にしてる |
千 柳 |
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20 |
噴水の裏七色に浮かびをり |
媛 香 |
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21 |
孫の掌の蛍をそっと放ちけり |
哲 朗 |
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24 |
裏山にボッテリ昇る梅雨の月 |
そらまめ |
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25 |
節水と遠慮えんりょに百合へ水 |
峰 生 |
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29 |
ヘルシーに長茄子焼いて夕餉飯 |
石の花 |
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30 |
六月の雨の雫のプレゼント |
泉 |
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31 |
垣根越しおしゃべり続く梅雨晴れ間 |
千 柳 |
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32 |
風少し水いっぱいの植田かな |
いなご |
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34 |
菖蒲園行き交う傘の触れ合いつ |
哲 朗 |
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36 |
蟇鳴くやぬるめ我慢の仕舞風呂 |
コスモス |
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37 |
初めての吾子の寝返り初夏の風 |
さつき |
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41 |
考古館空高々と桐の花 |
まこと |
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番号 |
問題句 |
3 |
職退きてJAマークの夏帽子 |
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中八になりませんか。 |
4 |
軽鴨(かる)の子の肩よせあひし池の蓮 |
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「軽鴨」「蓮」は夏の季語。季重ねになります。 |