第 55回 披 講
平成 21年 7月1日〜平成 21年 7月20日 投句分
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互 選 句
番号     選 句 & 披 講 俳  号 得票
1 パソコンのちょっと一服葛饅頭 いなご 4
(哲 朗) 冷蔵庫で冷やすと美味しいです。
(石の花) 和やかな風景ですね。さぞ美味しいことでしょう。
(媛 香) 一服の葛饅頭がいいですね、
      冷た〜く冷やして…美味しそう
(ゆづき) 教室のお三時ですね
 
2 カラスには帰る宿あり秋近し 千 柳 1票
(そらまめ)ホームレスの句みたい(^。^)
 
3 首里城の朱の色極む大暑かな 浩 風 5票
(楓 花) 「朱の色極む」に、暑さも極まっている
      感じが出ていますね。
(まこと) 季語がよくきいています。
(さつき) 首里城の朱の色が目の前に浮かんで来ます。
(コスモス)首里城の朱と大暑があっている
(彰 子) 鮮やかな朱色の首里城を眺め、太平洋戦争の激戦を想う。
 
4 仏前に初成りの茄子供えたり 千 柳 2票
(峰 生) お供えはどうしてもまず近況報告からですね。
(コスモス)初成りの茄子を得た喜びが伝わってくる
 
5 踏み石のまわりに松葉牡丹かな いなご
 
6 海峡の茜の空や月涼し 3票
(浩 風) 景がいいですね。
(まこと) 美しい情景うまく詠まれています。
(さつき) 爽やかな一句だと思います。
 
7 街角に匂いのながる鰻の日 石の花 3票
(哲 朗) 土用の丑の日の街角の様子が出ています。
(そらまめ)おなかがグーッ、匂いで客を呼んでいる。
(ゆづき) 蒲焼きの匂いには食欲が湧きますね
 
8 それぞれに役が定まり笹飾る。 コスモス 3票
(千 柳) 一杯飲みながらそれをニコニコ眺めている役がよい
(さつき) 幼稚園の七夕行事でしょうか、賑やかな
      園児の声も聞こえて来ますね。
(彰 子) 役割分担を決めて笹飾りをする。和やかな光景。
 
9 海の日やヨット集いししまなみに そらまめ
☆ しまなみ海道開通10周年は、各地からヨットが
  集まり、親善レースが行われました。
 
10 散歩道触ってみたき大西瓜 まこと 6票
(浩 風) ちょっと、触ってみたい気になりますね。
( 泉 ) そうそう、同感です!
(そらまめ)スイカの食べごろは音で判定します。
(楓 花) 立派な西瓜、触ってみたいですね!
(媛 香) 大きい西瓜ポンポンと叩いてみたい気持ち
      分かりますわ。甘いだろうな〜なんて
      思いながら…お散歩です。
(ゆづき) 畑の大きな西瓜さぞ美味かろう
11 花合歓(はなねむ)や優しき雨の一日なり   楓 花 1
(まこと) 優しい合歓の花の感じいいです。
 
12 短冊に願い事書く芋の露 媛 香 3
☆ 子供の頃七夕さまに願い事を芋の露で墨をすり
  書きました思い出です。
(浩 風) 芋の葉っぱの水ですった墨で書くと字が綺麗になり、
      願いが叶うといわれていますね。
(そらまめ)芋の朝露で墨をする習慣は残しておきたいですね。
      田舎でないとできないけれど・・・。
(いなご) 芋の露を集めて墨をすって願い事を書いたのでしょうか。
 
13 焼きたてのパン買う列に梅雨の空 哲 朗
 
14 何事も無しとひと筆星祭り まこと 6
(石の花) 無病息災を祈っています。
( 泉 ) 短い言葉ですが「何事も無し」が一番ですね。
(千 柳) それが一番大切
(いなご) 充実した毎日を過ごしている様子がわかります。
(峰 生) 何事もないと記せる心境になりたいです。
(コスモス)星祭は恙無い喜びを祝うのでしょう
 
15 老木に命託して富貴蘭 千 柳 1票
(まこと) 風蘭の姿をうまく捉えています。
16 土佐弁の飛びかってゐるお花畑 彰 子 1票
(いなご) 人々のお国なまりを聞くのも旅の楽しみですね。
17 のうぜん花一日の恋消えまどう     峰 生
18 太陽に向かひ直立向日葵群 媛 香
19 風鈴のいっせいに鳴る通過駅 まこと 7
(哲 朗) 特急列車の風にあおられて鳴る様子がよく出ています。
(浩 風) 小さな駅の風景ですね。 いいですね。
( 泉 ) 無人駅でしょうか、情緒があってよいですね。
(いなご) 景色がよくわかります。
(さつき) このような駅を通過するときは少しスピ−ドを
      落としてほしいですね。
(コスモス)涼しさが伝わります
(媛 香) 列車の風圧で駅の風鈴が鳴るのでしょうか?
      小さな駅を想像します。
20 歩き旅岬めぐりし半夏生 
21 鳴らしみて南部風鈴買いにけり いなご 6票
(哲 朗) 風鈴を買う時は鳴らしてみて買いますね。 
(浩 風) 昔、私も同じようにして、買ったことを思い出しました。
(媛 香) 振って見て涼しそうな音色の風鈴をやっぱり
      買いたいですね。
(まこと) 素直に詠まれています。
(コスモス)鳴らしてみて音色のよいのを買いましょう
(ゆづき) 風鈴は音が命ですよね
22 再来の燕しかと巣を作る。 コスモス 1票
(そらまめ)オホ帰ってきたかね。
23 カルピスの濃さ比べ合ふ夏の子ら? 楓 花 3
( 泉 ) 小さき頃を想い出す、ほほえましい光景。
(千 柳) 焼酎の濃さ競い合う縄のれん
(彰 子) 子供の心理を素直に詠んでいます。
24 形代の一枚減りし輪越祭 さつき 1
(彰 子) 誰の形代でしょう。賑やかな輪越祭ですが少々寂しい。
25 断水は当分ないとビール干す 峰 生 1票
(千 柳) 断水が無くて土砂流がやってきた
26 梅雨明けの月山法螺のひびきをり 彰 子 2
(石の花) 梅雨明けの修行ですか荘厳ですね。
(楓 花) 出羽三山の一つ、月山の雄大な景色に、
      梅雨明けの法螺の響きが聞こえてきそうです。
27 ひめゆりの塔に献花す極暑かな 浩 風 2票
(哲 朗) 酷暑の中の参拝ご苦労様です。
(峰 生) 献花をされる人々の想いを何時までも風化させないで。
28 一陣の風吹き抜けて夕立来る 石の花 1票
(媛 香) 夕立の来る前は土の匂いを風が運んできます。
      あぁ夕立が来るな〜と  直ぐ分かりますね。
      風が教えて呉れるのです。
29 七月や青きガラスの箸置きを  楓 花 1票
( 泉 ) 食卓の上も更衣ですね。
30 涼しかりグラスボートに魚寄りて 浩 風
31 松山に恵みの雨の半夏生 哲 朗 3
(浩 風) 松山の人は、ほんとうに恵みの雨でしたね。
(コスモス)今年も渇水を心配しました 
(ゆづき) 水飢饉も解消出来ると良いですね
32 遠雷や雑草茂れる野菜畑 そらまめ 1票
☆ もう梅雨が明けるかな?、しかし畑は大変だよ。
(石の花) 野菜畑の雑草とその風景良く表しています。
33 登山地図拡げる剣ヶ岳(つるぎ)正面に 彰 子 1票
(いなご) 地図をみながら「剣ケ岳があれだ」等と言って
      いる様子が見えます。
34 藤棚の藤の実揺らぎさやさやと 媛 香
35 老鶯や夫の歩いた山を訪ひ さつき 5票
(石の花) 思い出の道へ、懐かしいですね。
(いなご) ご主人様への思いの深さがよくわかります。
(楓 花) 思い出の山を訪ねて、いろいろいる様子が
      見えます。いる様子が見えます。
(峰 生) 夫の歩みを偲びつつ老鶯に耳を傾けて。
(彰 子) 夫が歩いた山を一人行く。
      老鶯が迎えてくれる。懐かしい。
36 打ちし枝はやも茂りとなりにけり。 コスモス
37 かたぐるましてくぐりけり夏祓(なつはらへ) 5
(哲 朗) 睦ましい親子の姿が目に浮かびます。
(千 柳) どうか親子ともどもヨロシク
(楓 花) いい風景ですね。「夏祓」を前に持ってきた方が、
      落ち着くように思いますが・・・
(媛 香) 茅の輪を潜ってお祓いをしたのでしょうね。
      「かたぐるましてくぐりけり」なので…
(彰 子) 微笑ましい光景。
38 土用鰻産地はいずこ夕餉膳 石の花 2票
(千 柳) 何処でもよい。安くて美味けりゃ
(ゆづき) 安いのは中国産です、味は落ちます
39 蓮の葉にダイヤの輝き雨上がり そらまめ 3票
☆ 蓮の葉の水玉に朝日が当たり、ダイヤを
  ちりばめたようです
(石の花) 蓮の葉の水玉、ダイヤの様その通りですね。。
(峰 生) 一粒の輝きにじっと昔を思い出してます。
(さつき) 私もこの光景には何時も感動しています。
40 放課後のプール人なく風そよぐ 峰 生
41 夜店行く父の小指にぶらさがり 哲 朗 4票
(そらまめ)かわいいね、小指がちょうど持ちやすいのでしょう。
(まこと) 夜店の雰囲気が味わえます。
(峰 生) 小指でも繋がっている父と子。いいですね。
(さつき) 優しいお父さん・・・迷子にならないようにね。
42 初蝉やもう少しだけそのままで さつき 2
( 泉 ) 気持ちを十七文字に込められていますね。
(楓 花) なかなか鳴けなかった今年の蝉。
      私もこんな感じで、聞きました。