7月分 選句と披講 |
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松山は、梅雨に入っても降水量が少なく断水が心配されました。 |
しかし6月30日からの大雨で断水は解消し、ほっとしました。 |
46年ぶりの皆既日食、壮大な天体ショーが見られると賑わう。 |
松山でも約90%の部分日食が観測されました。 |
梅雨が長引いていますが、梅雨が明けると夏本番。蝉の声も喧しく |
なってきます。夏ばてしないよう体調に十分気をつけましょう。 |
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番号 |
特選 5句 |
俳 号 |
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3 |
首里城の朱の色極む大暑かな |
浩 風 |
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首里城は目が覚めるような朱色。太平洋戦争の激戦を偲ぶ。 |
23 |
カルピスの濃さ比べ合ふ夏の子ら? |
楓 花 |
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子供の心理を素直に詠んでいるいい句です。 |
24 |
形代の一枚減りし輪越祭 |
さつき |
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誰の形代が減ったのでしょう。輪越しは賑やかであるが私に |
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とっては少し寂しい輪越しである。 |
35 |
老鶯や夫の歩いた山を訪ひ |
さつき |
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夫とよく歩いた山。鶯が多くいて初音から老鶯までよく聞いた |
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ものです。懐かしい。 |
37 |
かたぐるましてくぐりけり夏祓(なつはらへ) |
泉 |
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微笑ましい光景。家族としてはこの頃が一番よい時期です。 |
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番号 |
入 選 20句 |
俳 号 |
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1 |
パソコンのちょっと一服葛饅頭 |
いなご |
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2 |
カラスには帰る宿あり秋近し |
千 柳 |
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4 |
仏前に初成りの茄子供えたり |
千 柳 |
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6 |
海峡の茜の空や月涼し |
泉 |
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7 |
街角に匂いのながる鰻の日 |
石の花 |
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8 |
それぞれに役が定まり笹飾る。 |
コスモス |
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11 |
花合歓(はなねむ)や優しき雨の一日なり |
楓 花 |
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12 |
短冊に願い事書く芋の露 |
媛 香 |
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14 |
何事も無しとひと筆星祭り |
まこと |
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19 |
風鈴のいっせいに鳴る通過駅 |
まこと |
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20 |
歩き旅岬めぐりし半夏生 |
泉 |
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21 |
鳴らしみて南部風鈴買いにけり |
いなご |
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22 |
再来の燕しかと巣を作る。 |
コスモス |
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25 |
断水は当分ないとビール干す |
峰 生 |
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27 |
ひめゆりの塔に献花す極暑かな |
浩 風 |
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28 |
一陣の風吹き抜けて夕立来る |
石の花 |
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30 |
涼しかりグラスボートに魚寄りて |
浩 風 |
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40 |
放課後のプール人なく風そよぐ |
峰 生 |
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41 |
夜店行く父の小指にぶらさがり |
哲 朗 |
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42 |
初蝉やもう少しだけそのままで |
さつき |
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番号 |
問 題 句 |
15 |
老木に命託して富貴蘭 |
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私の歳時記には「富貴蘭」という季語はありません。 |
32 |
遠雷や雑草茂れる野菜畑 |
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中八になりませんか。 添削 遠雷や草の茂れる野菜畑 |
34 |
藤棚の藤の実揺らぎさやさやと |
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「藤棚」は春の季語、「藤の実」は夏の季語です。 |
39 |
蓮の葉にダイヤの輝き雨上がり |
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中八です。 |
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