平成 21年 7月 1日〜平成 21年7月20日 投句分
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互 選 句
第 55回 披 講
        7月分 選句と披講
 
松山は、梅雨に入っても降水量が少なく断水が心配されました。
しかし6月30日からの大雨で断水は解消し、ほっとしました。
46年ぶりの皆既日食、壮大な天体ショーが見られると賑わう。
松山でも約90%の部分日食が観測されました。
梅雨が長引いていますが、梅雨が明けると夏本番。蝉の声も喧しく
なってきます。夏ばてしないよう体調に十分気をつけましょう。
 
番号     特選  5句 俳 号
3 首里城の朱の色極む大暑かな 浩 風
 首里城は目が覚めるような朱色。太平洋戦争の激戦を偲ぶ。
23 カルピスの濃さ比べ合ふ夏の子ら? 楓 花
 子供の心理を素直に詠んでいるいい句です。
24 形代の一枚減りし輪越祭 さつき
 誰の形代が減ったのでしょう。輪越しは賑やかであるが私に
 とっては少し寂しい輪越しである。
35 老鶯や夫の歩いた山を訪ひ さつき
 夫とよく歩いた山。鶯が多くいて初音から老鶯までよく聞いた
 ものです。懐かしい。
37 かたぐるましてくぐりけり夏祓(なつはらへ)
 微笑ましい光景。家族としてはこの頃が一番よい時期です。
 
番号    入 選 20句 俳 号
1 パソコンのちょっと一服葛饅頭 いなご
2 カラスには帰る宿あり秋近し 千 柳
4 仏前に初成りの茄子供えたり 千 柳
6 海峡の茜の空や月涼し
7 街角に匂いのながる鰻の日 石の花
8 それぞれに役が定まり笹飾る。 コスモス
11 花合歓(はなねむ)や優しき雨の一日なり   楓 花
12 短冊に願い事書く芋の露 媛 香
14 何事も無しとひと筆星祭り まこと
19 風鈴のいっせいに鳴る通過駅 まこと
20 歩き旅岬めぐりし半夏生 
21 鳴らしみて南部風鈴買いにけり いなご
22 再来の燕しかと巣を作る。 コスモス
25 断水は当分ないとビール干す 峰 生
27 ひめゆりの塔に献花す極暑かな 浩 風
28 一陣の風吹き抜けて夕立来る 石の花
30 涼しかりグラスボートに魚寄りて 浩 風
40 放課後のプール人なく風そよぐ 峰 生
41 夜店行く父の小指にぶらさがり 哲 朗
42 初蝉やもう少しだけそのままで さつき
 
番号    問 題 句  
15 老木に命託して富貴蘭
     私の歳時記には「富貴蘭」という季語はありません。
32 遠雷や雑草茂れる野菜畑
     中八になりませんか。 添削 遠雷や草の茂れる野菜畑
34 藤棚の藤の実揺らぎさやさやと
     「藤棚」は春の季語、「藤の実」は夏の季語です。 
39 蓮の葉にダイヤの輝き雨上がり
     中八です。