番号       選 句 & 披 講 俳 号 得 票
1 夏休み遂に果たせし逆上がり 哲 朗  5 票
(媛 香) 夏休みの課題だったんですね。 中七が良いですね。
      一生懸命頑張った成果が伝わってきます。
(楓 花) 一所懸命の様子が目に浮かびますね〜出来てよかったですね!
(浩 風) 努力の甲斐がありました。おめでとう。
(菜の花) 頑張りましたネ・・拍手
(そらまめ)逆上がりが初めて出来た時はうれしいものですね。
 
2 フェリーから大きく振りし夏帽子 哲 朗  6 票
(彰 子) 日焼けした孫が夏帽子を大きく振って別れを惜しんでいる。
      再会する日まで寂しい。
(いなご) 実景ががよくわかります。
(楓 花) フェリー航路が減っていくのが、寂しいですね。
(まこと) 取り合わせがよいです。
(菜の花) 来てよし、帰ってよし、別れは淋しいですね
(そらまめ)フェリーが港を後に、顔は見えなくなっても、帽子だけが見える・・・。
 
3 ハンモックアマゾン森に二つ三つ 石の花  1 票
(さつき) ジャングルの静かな様子が良く出ていますね。
 
4 遠き日の恋した夏の白い雲  4 票
(哲 朗) 私もそんな思い出があります。
(コスモス)もうそろそろ秋の雲が出てきました。
(峰 生) 入道雲を見上げていると何かと思い出されます。
(石の花) 遠い思い出にふける、楽しい一時ですね。
 
5 残されし球の転がる西瓜畑 まこと  2 票
(哲 朗) 規格外でしょうか勿体ない気がします。
(そらまめ)つるが枯れたスイカは商品価値がないので放置されます。
 
6 蝉しぐれ淋し空き家も賑々し 菜の花  1 票
(石の花) 主のない家でも蝉の楽園
 
7 秋近し机に貼りし星座表  まこと  3 票
(いなご) 澄み切った夜空の星を見ようと心がときめいている
      様子が見えます。
(浩 風) 秋の夜空の星を見るのは、いいですね。
(そらまめ)秋は星座観察にいい季節ですね。
 
8 反り返る大絶壁の夕焼かな 彰 子  2 票
(まこと) 大景をうまく詠まれています。
(石の花) 観光船からの景でしょうか.雄大です。
 
9 盆行事終わりてホット星見あげ 菜の花  1 票
(峰 生) 盆行事も色々でやれやれと言うところですね。
 
10 草刈りのあとついばめる鳩の群れ 浩 風  1 票
(そらまめ)隠れるところのなくなった虫を鳥がねらっている。
      いいところを見つけましたね。
 
11 蝉時雨人影のなき運動場 いなご  3 票
(哲 朗) 夏休みで静まり返った運動場でしきりと蝉が鳴いている。
(媛 香) 夏休みに入った学校、生徒のいない校庭は蝉時雨で
      朝から喧しい!のです。
(浩 風) 人気のない広場を、蝉の声が独り占め。
 
12 紅の海ゆらゆらゆれる花火船
 
13 箒目のすがすがしさや施餓鬼寺 いなご  4 票
(彰 子) 今日は施餓鬼。箒目が一段と美しくすがすがしい。
(哲 朗) 掃き清められた寺の境内の朝の様子がよく出ています。
(浩 風) 綺麗に掃いて、手入れしている様子、身が引き締まります。
(さつき) お掃除の行き届いたお寺の様子が綺麗に詠めています。
 
14 年故か古い夏着が腹に合う 峰 生
 
15 艶のある手さばき阿波の踊りかな 浩 風  4 票
(さつき) 阿波踊りは特に手が綺麗ですよね。
(菜の花) 艶やかな阿波踊りの様子が伺えます
(コスモス)夏祭りは阿波踊りが一番好きです。
(石の花) 阿波踊りの手さばきは、独特の動きよく詠んでいます。
 
16 炎昼の遮断機上がる軋みつつ コスモス  3 票
(楓 花) 軋む音に、暑さも倍増ですね。
(まこと) 如何にも暑そうです。
(石の花) 軋みつつが、暑さを良く現しています。
 
17 日焼けした孫の笑顔とにらめっこ さつき  5 票
( 泉 ) 可愛いお孫さんとにらめっこ、楽しいですね!
(楓 花) 家の孫も白いのは足の裏だけでした。
(まこと) 目玉だけが光っている元気な子たくましいです。
(菜の花) 頼もしく可愛いですね
(峰 生) お孫さん元気一杯で可愛いいことでしょう。
 
18 幾重にも遠白波の夏の海
 
19 口げんかいつものことと水を打つ 石の花  6 票
(彰 子) ささいな口喧嘩はいつものこと。そしらぬ顔をして水を打つ。
(媛 香) 他愛もない口げんか?と言いますか愚痴?聞き流して
      水を打つ微笑ましい多分ご夫婦でしょうね。
(まこと) 夫婦喧嘩はそんなもんですね。
(さつき) お二人の仲の良さが上手く詠めていると思います。
(コスモス)水打って地固まる
(峰 生) まあそう言うことも仲良しの一こまですね。
 
20 玄関にほおずき人形置土産  楓 花  1 票
(いなご) みんなが帰って寂しくなるのでせめてほおずき人形でもと
      優しい女の子が見えてきます。
 
21 月下美人抱へてわが家訪ねきし 媛 香
 
22 薬味よしそうめん流し賑やかに 楓 花  2 票
( 泉 ) 薬味が何より、美味しそうですね。
(哲 朗) 涼しさを求めての流しそうめんは美味しいです。
 
23 故郷の沖のうねりや原爆忌 彰 子  2 票
(浩 風) 沖のうねりが、効いていますね。
(峰 生) 原爆を受けた日は本当に遠くなりました。
 
24 つく法師狭庭に聞けば時せかる 峰 生
 
25 裏山の朝のはじまり蝉時雨 哲 朗  1 票
(浩 風) そのにぎやかなこと、にぎやかなこと、わかります。
 
26 草刈りてまた草刈りて戻り梅雨 そらまめ  1 票
☆ 雑草との戦い、季語を重ねて悔しさを表しました。
( 泉 ) いくら草を草を刈ってもすぐ伸びる。
 
27 孫の手で盆提灯を灯しおり? さつき  1 票
(石の花) 孫と二人で、ご先祖様の供養ですね。
 
28 山頂に妻と向きあふ夏の果 彰 子  2 票
( 泉 ) ご夫婦で山登り、すばらしいです。
(峰 生) 最後はやはり夫婦二人だけですね。
 
29 去ぬ燕ためらいも無く発ちにけり まこと  1 票
(コスモス)ためらいもなくとの言い表し方が面白い。
 
30 毬栗の毬まだ青く柔らかし 媛 香
 
31 大西瓜八つに切ってまたふたつ さつき  3 票
(彰 子) 西瓜を八つ切りにしてまた二つ切る。つまり十六切り。
      大家族なのか、おいしそうに西瓜を食べる。
(菜の花) 微笑ましく、待っている様子が伺えます
(コスモス)さぞ大きな西瓜だったのでしょう。
 
32 広島忌テレビに向かいて黙祷す そらまめ  2 票
☆ 今年は核軍縮が進みますように。
(いなご) 私も同じように黙祷します。
(媛 香) 同時に黙祷捧げました。自然にですね。
 
33 お土産は青ゆず二つ山の宿 楓 花  2 票
( 泉 ) 静かな山の宿、景が浮かびます。
(いなご) 素朴でいいですね。
 
34 冷汁や厨において妻せわし 石の花
 
35 猛犬の注意札あり犬昼寝 コスモス  3 票
(彰 子) 猛犬も猛暑で昼寝。役目はひとときお休み。
(媛 香) 何のこっちゃ鼾を書いてお昼寝中、この猛暑続きで
      番犬にならず。
(楓 花) 猛犬も夏の暑さには勝てないのでしょうね〜
      おかしみがありますね!
 
36 駅ホーム月食いまや仰ぎ見る 媛 香
 
37 盆あとの妻と散歩の歩延ばす 浩 風  3 票
(いなご) 元の生活に帰りのんびりしている。
(楓 花) 焦げ跡を残して亡き人を思う気持ち、わかります。 
(コスモス)忙しかった盆の行事が終わった安堵感が伺われます。
 
38 大玉がズンと応える宵港 そらまめ  3 票
☆ カメラがぶれそうな大音響、いい気分!。
( 泉 ) ドンと鳴った花火、きれいですね。
(まこと) 最後におまけの一発ですか。
(菜の花) 豪快で、面白い表現ですネ
 
39 花みかんしまなみ何処も香りあれ 峰 生
 
40 送火の焦げあと少し残りおり いなご  3 票
(媛 香) 迎へ火、送火とお盆は忙しいですね。まだ送られながら
      その当たりにいたのかも知れませんね。
(さつき) 我が家も同じく焦げ跡が残りました。
(そらまめ)迎え火、送り火、今年も忘れておりました。
 
41 夜行バス客を乗せれば蚊も連れて コスモス
 
42 夏祭り踊るも見るも胸騒ぐ 菜の花  3 票
(彰 子) 阿波踊りか。踊る阿呆に見る阿呆。賑やか。
(哲 朗) お祭りの好きな人にとっては堪らないでしょう。
(さつき) 踊りの輪には入れず・・・でもやはり胸は騒ぎますね。
第 56回 披 講
平成 21年 8月1日〜平成 21年 8月20日 投句分
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