第 57回 披 講
番号     投  句  &  披  講 俳 号 得 票      
1 もつれつつ高く低くと秋の蝶 いなご 2 票
(菜の花) 可愛い光景ですネ
(そらまめ)お願いだから、我が家の野菜には留まらんでくれ、
      青虫の卵を産まれたら、難儀するから。
2 秋入日雲はるばるのあかね空 峰 生
3 サルビアの赤紫と行儀良く 菜の花
4 穴惑ひ集団下校の列乱す コスモス 5 票
(いなご) びっくりして散らばっている子供の様子が見えます。
(浩 風) ひゃー びっくりですね。
(媛 香) 下校の子供達の驚き怖さが見えてきます。
(峰 生) 子供たちの騒いでいる様子が浮かびます。
(楓 花) わっと驚いている子供たちの姿が目に浮かぶようです。
5 高原の風とささやく芒原 楓 花 3 票
(哲 朗) すすきが風でなびいていて何か囁いている様子が感じられます。
(石の花) 芒原が風と囁くこの表現に惹かれました。
(さつき) 誰かに囁くように少し穂の傾いた様子綺麗に読まれているとおもいます。
6 元気かと肩で囁く秋の蝶 さつき
7 夏惜みけり突堤にひとり座し 彰 子 2 票
(浩 風) いい想い出の夏だったのですね。
(そらまめ)コンクリートのぬくもりが残る突堤、この夏の海の思い出を・・・・。
8 秋澄みし法要終えて感無量 菜の花 2 票
( 泉 ) 法要を終えられホッとなさっているお気持ちがよくわかります。
(哲 朗) 法要を済まし安堵の気持ちが伝わってきます。
9 蟋蟀や駅地下道に屯(たむろ)する 媛 香
10 赤銅の満面笑みや敬老日 石の花 5 票
(菜の花) お元気で お幸せに・・・
(まこと) 高齢者と雖もまだまだ頑張りましょう。
(そらまめ)元気は美しい!。
(峰 生) 町内会で同年輩の者と並び、お祝いを受けました。
      きっと照れくさい満面笑みだったことでしょう。
(楓 花) 多くのご苦労を乗り越えて来られた、素晴らしい笑顔!
11 耕運機土ぼこり上げ秋耕す 浩 風 1 票
(そらまめ)今月は例年の3%しか降らない、泣けてくる。
12 高原のコスモスなでる風の道 哲 朗 3 票
( 泉 ) 爽やかな秋の風景を感じます。
(いなご) そよいでいるコスモスきれいですね。
(石の花) 風がコスモスをなでる良い表現です。
13 熊蝉の雄姿保ちて果てにけり コスモス 2 票
(そらまめ)透明な羽、かっこいいねー、東京にも住むようになったとか。
(彰 子) 熊蝉は蝉の王様、死んでも威風堂々としている。 
14 法師蝉夕べ一声闇となる 峰 生 2 票
(哲 朗) 秋もなかばとなると蝉の鳴く声も弱々しくなります。
(コスモス)秋深しの表し方が上手です
15 鰯雲リズムに乗って機織女 媛 香
16 厚切りのパンこんがりと今朝の秋 楓 花 7 票
( 泉 ) こんがりが美味しそうですね。
(哲 朗) 食欲の秋ですね。
(コスモス)今朝の秋がいいです
(いなご) 食欲が増してきます。
(まこと) 季語をうまく使われています。
(さつき) 秋の朝食の感じが良く出ていて良いですね。
(彰 子) 食欲の秋である。厚切りのパンがこんがり焼けておいしそう。 
17 オホ出たか時を忘れぬ彼岸花 そらまめ 2 票
☆ 今年も白い彼岸花が出てきたよ。
(コスモス)面白いですが俳句です
(石の花) おもしろい表現ですね。
18 濡れ縁に猫の眼光る十三夜 媛 香 3 票
(さつき) 十三夜に猫の光る眼の取り合わせ好きでした。
(峰 生) 猫は何を考えているのかな。少々不気味なのが面白いね。
(楓 花) 不気味さと十三夜の取り合わせが面白い。
19 孫の背を流して残る水着あと 哲 朗 1 票
(そらまめ)何日も焼き込んだ背中、子供には夏がにあう。
20 かりがねの帰る一湾あをあをと 彰 子 3 票
(菜の花) 鳥の去った後秋の気配を感じ淋しいですね
(まこと) 大景を見事に詠まれています。
(楓 花) 日本画のような大きな景が見えますね。
21 山頂に登りつめたる大花野 4 票
(哲 朗) 秋の野の草花が咲き満ちている情景がよく出ています。
(いなご) きれいな風景が見えます。
(浩 風) いい景だったでしょうね。
(まこと) 大花野の景見事でしょう。
22 赤とんぼアンパンマンの汽車が行く そらまめ 6 票
☆ 派手に漫画を描いた急行列車です。
(コスモス)童謡の世界、楽しいです
(いなご) 田園の中をカラフルな列車が走っていました。
(媛 香) アンパンマン列車「しおかぜ」を赤とんぼが追っかけて居る
      情景は童話のよう…
(石の花) アンパンマンの汽車が里野を走る赤とんぼとの取り合わせが良いですね。
(楓 花) 平和な風景。
(彰 子) 赤とんぼが群れ飛ぶ中をアンパンマンの汽車が通り過ぎる。
      メルヘンの風景。
23 夢うつつ数を数える鉦叩き 石の花 2 票
(浩 風) 秋の夜長を静かに過ごすひと時ですね。
(峰 生) 昼寝からふと目覚めのとき、鉦叩きが淋しく聞こえたら
      私も数を数えていたでしょう。
24 毬栗の三つ子の肌の光りおり さつき 1 票
(媛 香) 毬栗を割った中の栗はピカピカに光っている。
      流石俳人…見るところが違う  
25 竹の春包まれ眠る無縁仏 まこと 2 票
(菜の花) ひっそり眠る無縁仏、臼杵の石仏を想い出します
(さつき) 秋にならではの無縁仏が眼に浮かんで来ます。
26 耳鳴りの日がな一日法師蝉 楓 花 2 票
( 泉 ) 法師蝉が一日中鳴いている一日は長い。
(菜の花) 蝉の合唱は賑やかですネ
27 虫の夜郊外電車音ひびき
 
28 山里の友より届く丹波栗 浩 風 2 票
(哲 朗) 嬉しいですね、栗ご飯でも炊きましたか。
(いなご) 「丹波栗」と聞いただけでおいしそう。
29 合歓の花SL走る遊園地 さつき 2 票
(媛 香) お猿さんの運転するSL列車に子供達の喜ぶ姿が有りました
(石の花) 遊園地のSL、子供達の楽しそうな姿が浮かびます。
30 虫のよく鳴くや道後の裏通り  彰 子 1 票
(浩 風) いい散歩道でしょうね。
31 夾竹桃今しんかんと小学校 まこと 3 票
( 泉 ) 夏休みのシンとした静けさの中に夾竹桃が咲いている。
(峰 生) 学校も少子化等のためか近頃は平日でも割合静かな気がします。
(彰 子) 廃校になりしんかんとした小学校に夾竹桃が咲き誇っている。
      昔が懐かしい。
32 新米やすしネタ並ぶ誕生会 哲 朗
33 野仏のまわりに高き女郎花 いなご 1 票
(まこと) 雰囲気をうまく詠まれています。
34 秋めくや机上に星座早見表 まこと 2 票
(コスモス)秋の星座を観る予定、美しいでしょう
(さつき) 季節の星座を何時も観察していらっしゃるんでしょうね。
35 夕空の彼方の峰を鳥帰る 石の花
36 旧友の寄せる便りも秋淋し 峰 生
37 草引いて蟻王国を壊したり コスモス 1 票
(媛 香) …「蟻王国を壊したり」がとても良い表現で好きなので頂きましたが…
     「草引く」と「蟻」の季重ねが惜しいなぁと思いました。
      上五を何か違う例えば「分け入れば」とかに…
38 鈴虫の鳴き継ぐ中の法話かな いなご 6 票
( 泉 ) 秋を感じます。
(コスモス)法話の伴奏をする虫の声、素晴らしい法話でしょう
(浩 風) いい法話だったでしょうね。
(峰 生) 寺僧の語る法話に鈴虫の伴奏とはいいですね。
(楓 花) ありがたいご法話が聞けたことでしょう。 
(彰 子) 鈴虫がしきりに鳴いているなか、声高い説法に聞き入っている。 
39 耕運機不調整備す秋の風 浩 風
40 青春の良き日良き友今朝の秋 3 票
(石の花) 青春時代の回顧録でしょうか今朝の秋がきいてます。
(さつき) 秋の清々しい朝の様子が良いですね。
(彰 子) 朝夕は涼しくなり心地よい。若かりし頃の良い思いでや
      良い友達を思いだし懐かしむ。
41 世直しを鳩に託して稲を刈る そらまめ 2 票
☆ 新内閣なかなかやるな??
(菜の花) 面白い発想ですね
(媛 香) 世直しを鳩に(^^)面白い表現ですね。首相頑張ってください
42 晴れた朝鳩の羽音も爽やかに 菜の花 1 票
(まこと) 爽やかな秋の朝ですか。
 
平成 21年 9月1日〜平成 21年 9月20日 投句分
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互 選 句