| 番号 | 選 句 & 披 講 | 俳 号 | 得 票 | |
| 1 | 風流と食べ時知らず柿を吊る | 峰 生 | 1 票 | |
| (彰 子) 風流なので、食べごろを知らないまま柿を吊す。 | ||||
| 2 | 秋深き大きな山を動かしぬ | 哲 朗 | 1 票 | |
| ( 泉 ) スケールの大きな句ですね。 | ||||
| 3 | 穂薄の傘壷溢るうどん茶屋コスモス | コスモス | ||
| 4 | コンサート余韻を残し秋の風 | 哲 朗 | 2 票 | |
| (まこと) 素直に詠まれています | ||||
| (菜の花) いいコンサート、良かったですネ | ||||
| 5 | 鴨一羽二羽三羽おりさざれ石 | 泉 | 1 票 | |
| (いなご) 一羽二羽三羽と小石を置いたように浮かんでいる | ||||
| 様子がわかります。 | ||||
| 6 | 星流れ静寂(しじま)の中の二人ずれ | 石の花 | 3 票 | |
| ( 泉 ) 願い事はかないましたか。 | ||||
| ( 越) オリオン座流星群でしょうか、最近よく流れています | ||||
| (菜の花) ロマンチック・・・ | ||||
| 7 | 糸瓜棚挟みて語る昭和の日 | 楓 花 | 5 票 | |
| ( 泉 ) 昭和は遠くなりにけり。 | ||||
| (哲 朗) いろいろと昭和の思い出話をされたのでしょう。 | ||||
| (菜の花) 糸瓜の下でつきぬ想い出話いいですね | ||||
| (媛 香) 糸瓜棚を…ですから子規庵ですね。会話が弾んだのでしょか。 | ||||
| 昭和の日は4月29日ですね。 | ||||
| (コスモス)昭和は遠くなりました。糸瓜棚の取り合わせがいいです。 | ||||
| 8 | 藍の里染めたハンカチ秋高し | そらまめ | 2 票 | |
| ☆ 徳島県藍住町、藍の館の手染め体験で空色の模様が出来ました。 | ||||
| (まこと) 気持良く取り合わせもよいです | ||||
| (媛 香) 藍色に染め上がったハンカチ綺麗でしょうね。私も好きです! | ||||
| 藍の香りもいいですね。「秋高し」と「ハンカチ」 | ||||
| 季重ねが…惜しい。でもいただきました。 | ||||
| 9 | 温暖化開花遅れの金木犀 | 菜の花 | ||
| 10 | 秋霖や庵(いおり)見下ろす六地蔵 | 越 | 1 票 | |
| ☆ (一草庵にて) | ||||
| (峰 生) そう言えば、傘をさしたお地蔵さまは見たことないね。 | ||||
| 11 | 鳴く虫にふと流れ行く時を聞く | 峰 生 | 2 票 | |
| ( 泉 ) ちょっとさみしい句ですが好きです。 | ||||
| (さつき) 虫の声も時の流れと共に鳴き方も変わって来ますね。 | ||||
| とても好きな一句です。 | ||||
| 12 | 彼岸花畦いちめんにいちめんに | 泉 | 2 票 | |
| (媛 香) 「いちめんにいちめんに」が良いですね真っ赤な彼岸花が | ||||
| 密集しているのです。彼岸花なので良いのです。他の花では… | ||||
| (コスモス)畦がまっかっかでしょうね。 | ||||
| 13 | 鶴姫の伝説悲し秋惜む | 浩 風 | 1 票 | |
| (菜の花) いつまでも語り継いで欲しいですね | ||||
| 14 | 蟷螂の斧上げしまま濡れ骸 | コスモス | 4 票 | |
| (いなご) 寒さには勝てなかったのかな? | ||||
| (まこと) 枯蟷螂の最後わびしさを感じます | ||||
| (峰 生) 濡れ骸は雌にやられたものかも 知れないな。 | ||||
| (彰 子) 蟷螂は死んでも勇ましい。 | ||||
| 15 | 名水の湧く町並みや山車が行く | 媛 香 | 1 票 | |
| (彰 子) 名水が湧く古い町並を豪華な山車が行く。目に見えるよう。 | ||||
| 16 | 佐渡訪うや湖畔に浮かぶ今日の月 | さつき | 1 票 | |
| (石の花) 加茂湖ですか、湖上の月素晴らしかったことでしょうね。 | ||||
| 17 | 秋めくやメタボ気になる季節かな | 菜の花 | 2 票 | |
| (哲 朗) 食べすぎにはご注意を・・・。 | ||||
| (コスモス)食欲の秋です。私の気持ちそのままです。 | ||||
| 18 | 芋掘りの畑の山羊と啼き比べ | 楓 花 | 1 票 | |
| (そらまめ)山羊をからかっている様子面白い。 | ||||
| 19 | 探し物遂に出て来ず昼の虫 | まこと | 2 票 | |
| (いなご) 忘れた頃に「あら、こんな所に」と出てくるときもあります。 | ||||
| ( 泉 ) 良くあることですがほほえましい。 | ||||
| 20 | 湯につかり子らと団らん秋の暮 | 浩 風 | ||
| 21 | たわわなる柿すっぽりと夕日中 | いなご | 3 票 | |
| (哲 朗) 情景が目に浮かびます。 | ||||
| (浩 風) 柿の色が夕日に映えて、いい景ですね。 | ||||
| ( 越) 夕日を受けて柿の赤みが更に増している様子が見えます | ||||
| 22 | 秋わびし手首が語る阿波の人形(でこ) | そらまめ | 3 票 | |
| ☆ 阿波十郎兵衛屋敷で人形浄瑠璃に涙ぐみ・・・ | ||||
| (まこと) 中七をうまく表現されています。 | ||||
| (コスモス)出し物は阿波の鳴門ですか? | ||||
| (さつき) 人形の指の動きのしなやかさはまさにわびしさを感じますね。 | ||||
| 23 | ふたりして買い物帰り秋の暮 | 哲 朗 | ||
| 24 | 縁側は猫が先客日向ぼこ | 峰 生 | 4 票 | |
| (菜の花) のどかな風景ですネ | ||||
| (そらまめ)猫は仕事がなくていいなー。 | ||||
| (石の花) 日向ぼこ、猫がのんびり、先客がいいですね。 | ||||
| (彰 子) 猫と並んで日向ぼこ。心地よい。 | ||||
| 25 | 仏前に語りかけたき十三夜 | さつき | 3 票 | |
| (いなご) しみじみとした句だと思います。 | ||||
| (楓 花) 「語りかけたき」に寂しさが感じられますね〜 | ||||
| (菜の花) 同感です・・・ | ||||
| 26 | 第2体操終わりし今朝の鰯雲 | 越 | 2 票 | |
| (さつき) 爽やかな朝の情景が良く出ていて良いですね。 | ||||
| (彰 子) ラジオ体操が終ったあとの鰯雲。一段と爽やか。 | ||||
| 27 | 傾いた案山子気になる夕間暮れ | 楓 花 | 1 票 | |
| (石の花) 案山子も役目を果たし見捨てられたのかな。 | ||||
| 28 | 刈田原すずめたわむれ群れ遊ぶ | 石の花 | ||
| 29 | 満月の上る氏神詣でかな | 彰 子 | 1 票 | |
| (浩 風) まんまるい黄金色の大きな満月が社殿の上にかかっている。 | ||||
| いい景ですね。 | ||||
| 30 | 太鼓台連なりてゆくふさの数 | 浩 風 | ||
| 31 | 明日知らず今日をひたすら秋の蝉 | まこと | 7 票 | |
| ( 泉 ) 今をせいいっぱい行きたいものです。 | ||||
| (哲 朗) 明日の命はないかも知れないがひたすら鳴いているのは | ||||
| 寂しく感じます。 | ||||
| (楓 花) 「今日をひたすら」がいいですね。 人間にも言えますね。 | ||||
| (峰 生) きびしい生存競争 の世界ですからね。 | ||||
| (コスモス)蝉の命は短くて、哀れです。 | ||||
| (そらまめ)今日が鳴き納めかもしれない・・・哀れ。 | ||||
| (石の花) 今日一日を精一杯の生きることが最善ですね。 | ||||
| 32 | 松山道見渡す山の薄紅葉 | 媛 香 | ||
| ( 越) 本当に綺麗ですね、でも脇見運転にご注意を | ||||
| (峰 生) 紅葉の広びろとした高速を走れば気分がいいでしょう。 | ||||
| 33 | 手作りの団子頬ばる今日の月 | 彰 子 | 3 票 | |
| (哲 朗) 1年のうちでも最も月の美しい夜であり食欲も増します。 | ||||
| ( 越) 月見だんご、美味しそうですね | ||||
| (まこと) 手つくり団子でお月見最高です | ||||
| 34 | 海峡の多々羅にゆるり月おちる | 泉 | ||
| 35 | 大渦に揚がる歓声秋澄めり | そらまめ | 2 票 | |
| ☆ 大潮の鳴門大橋渦の道、歓声の渦でした。 | ||||
| (楓 花) 大渦に沸いた歓声が聞こえるようですね。 | ||||
| (石の花) なかなかうまく大渦に出くわさないものです。 | ||||
| 36 | 茶房にも秋の七草一枝づつ | さつき | 5 票 | |
| (楓 花) 可愛い情景ですね。 | ||||
| ( 越) 風流な喫茶店、心がなごみます | ||||
| (媛 香) 秋の七草を一枝づつ、無造作に活けている様子が見えます。 | ||||
| 萩・桔梗・ナデシコなど一枝づつ尾花も秋!って感じが | ||||
| しますね。秋ならではのお句…です。 | ||||
| (峰 生) 茶店の方の優しい心配りだろうね。 | ||||
| (石の花) 三越のレストランでも一輪挿しに一枝づつ挿しています。 | ||||
| 37 | 配られしおでん頬張る獅子の足 | コスモス | 6 票 | |
| (いなご) 獅子舞の足を演じるのも疲れますね。 | ||||
| (浩 風) 獅子使いの人が一休み、おでんを頬張っている田舎の | ||||
| いい風景ですね。 | ||||
| (まこと) 取り合わせが愉快です | ||||
| (そらまめ)激しい運動だから腹が減る、もっと食べな。 | ||||
| (さつき) 獅子舞で頑張っている子供の様子がうまく | ||||
| 詠めていると思います。 | ||||
| (彰 子) 獅子の足になった青年がおでんを頬張っている。楽しい句。 | ||||
| 38 | 運動会どよめき聞きつ畑仕事 | まこと | 1 票 | |
| (媛 香) 運動会のどよめきが聞こえる?学校の近くに畑があって | ||||
| 長閑な風景が想像できます。 | ||||
| 39 | 時鳥いずこにいるかこだまする | 石の花 | ||
| 40 | 山裾に煙たなびく秋の暮 | いなご | 5 票 | |
| (哲 朗) 秋の夕暮れの情景が良く出ています。 | ||||
| (浩 風) 穏やかな里山の風景ですね。 | ||||
| ( 越) 静かな山村の風景が目に浮かびます | ||||
| (そらまめ)稲刈りの後の藁焼きの煙が、山裾を隠し、幻想的な | ||||
| 景色になります。 | ||||
| (さつき) 秋の夕暮れの情景がすっきりと読まれていていいと思います。 | ||||
| 41 | 宍道湖に沈む夕日や走り蕎麦 | 越 | 3 票 | |
| (浩 風) 蕎麦も景色もいいですね。 | ||||
| (楓 花) 夕日の美しい宍道湖と走り蕎麦の取り合わせがいいですね。 | ||||
| (峰 生) 夕暮れの湖畔の新そばはいいでしょう。 | ||||
| 42 | 手招きの如く揺れてる杜鵑草(ホトトギス) | 媛 香 | ||
| 43 | 氏神の鈴鳴ってゐる小望月 | 彰 子 | 2 票 | |
| (いなご) きれいな景色ですね。 | ||||
| (そらまめ)小望月、季語が冴えます。 | ||||
| 44 | 稲刈機残せし隅を刈る媼(おうな) | いなご | 2 票 | |
| (媛 香) 機械では隅の稲を刈り取ることが出来ません、 | ||||
| 手刈は私の仕事とおばあさんが刈っている姿が見えます。 | ||||
| 媼という表現が良いですね。 | ||||
| (コスモス)機械化の現代を見せてくれます。 | ||||
| 45 | 秋澄むや松山城の高きこと | 菜の花 | 3 票 | |
| (浩 風) 雲一つなき真っ青の空、きれいですね。 | ||||
| (楓 花) 改めて見上げるとお城山は秋空に高く見えますね。 | ||||
| (さつき) 季語が生き生きと感じます。 | ||||
