第 61 回 披 講
平成 22年 1月 1日〜平成 22年 1月20日 投句分
戻る
互 選 句
番号       選 句 & 披 講 俳 号 得 票
1 雲晴れて輝き強し今朝の春 峰 生
2 心して一歩踏み出す寒の入り さつき 1 票
(哲 朗) 寒さはこれからだという心構えが伝わってきます。
3 悴める手を吹いておりこすりおり いなご 1 票
(まこと) 冷たい朝の仕草をうまく捉えている
4 ゆっくりと咲く日を待ちて冬薔薇 楓 花 3 票
( 泉 ) 今年も健康でありますように
(さつき) 大切に育てている様子が眼に浮かんできます。
(コスモス)もう綺麗に咲きましたか?
5 火柱に願い届くかどんど焼き 哲 朗 2 票
(まこと) 赤い火柱に無病息災を願いましたか
(媛 香) 古いお札を焼べながら今年一年無病息災を念じつつ
      火柱に手を合わせたのでしょう。
6 冬がれの小道とぼとぼ月のぼる?
7 新居得てここの氏子や初詣 コスモス 2 票
(哲 朗) 新しく氏子となられての初詣幸せに・・・
(浩 風) 新居に落ち着き、家内安全祈願。 いいですね。
8 単車乗り冬空暗く帰路につく 石の花
9 並び待つ第2内科のマスクかな  越 1 票
(そらまめ)病院風景、面白い描写ですね。
10 どんど焼き後ぜんざいをよばれたる 浩 風
11 年賀状ゆがめる文字のなつかしき コスモス 2 票
(哲 朗) 今年もいつもいただく賀状が届いて懐かしんでる
      様子が良く出ています。
(楓 花) 手書きの文字はいいですね。
12 白波の白波を追ふ今朝の春 彰 子 2 票
(いなご) 波の様子がよくわかります。
( 越) 白波が春を運んで来る様子
13 髪染めて新年迎える心意気 コスモス 1 票
(石の花) さっぱりした気持ちで新年を迎えたいものですね。
14 朝がゆに庭のはこべも入れにけり 楓 花 2 票
(浩 風) 七草がゆに・・・・いいですね。
(媛 香) 七草粥に庭のはこべも加えたのです。
      さぞ 美味しかったことでしょう。
15 ほろ酔いの人もおりけり初詣 いなご 2 票
(楓 花) 初詣の雰囲気がわかりますね。
(石の花) 自分もほろ酔いではなかったのですか。
16 初春や沖行くタンカー巨大船 媛 香 2 票
(まこと) 素直に詠まれている
(峰 生) 勇壮で大きな新春が見えますね。
17 尉鶲(じょうびたき)連れて捗(はかど)る畑仕事 まこと 2 票
(そらまめ)土を打ち返すと虫を食べに飛んで来ます、かわいいものです、
      仕事が楽しくなりますね。
(楓 花) ほほえましい情景ですね。
18 春ちかし雀むらがる餌づけ棚 石の花
19 日の丸は何処にも立たず年明けり 峰 生 4 票
(さつき) 最近は祝日も日の丸を見ないですね、淋しいですね。
(媛 香) 昔は必ず旗日には国旗を父が揚げていましたね。
      今は見ることが無くなりましたね。
(そらまめ)日の丸が右翼のシンボルになったため、建てるのを
      躊躇する風潮が出てきたのではないでしょうか。
(石の花) グローバルになった世界、国の意識が薄れたのでしょうか?
20 初景色光芒(こうぼう)あふる瀬戸の海 2 票
(媛 香) 瀬戸内海の光景「光芒あふる」がいいですね。
      魅力のあるお句です。
(峰 生) 新春の瀬戸内海を美しく歌っています。
21 雪の朝レールの先に黒きトンネル そらまめ
☆ 久しぶりの積雪、列車の旅を楽しみました。
22 さよならの響く路地裏冬銀河 さつき 2 票
(いなご) 生き生きとした子供の姿を思い浮かべました。
( 越) デート帰りのロマンチックな風景
23 穴の数ほどの大根引きにけり まこと 2 票
(そらまめ)振り向いて穴を見て、今日は何本・・・面白い着眼ですね。
(石の花) 穴の数で曳いた大根の数を知る。面白いですね。
24 潮匂ひゐるふるさとの石路の花 彰 子 2 票
( 泉 ) 海の見える故郷、石蕗がよく似合います。
( 越) 潮の香りと季語石蕗の花が良く合っていますね
25 病む母に男の料理去年今年  越 7 票
☆ 「正月の妻は孫連れ里帰り」でした
( 泉 ) 男の哀愁を感ずる、母上をお大切になさって下さい。
(浩 風) 私は、料理教室に通いましたが、未だにだめです。
      うらやましい。ご苦労様です。
(いなご) 優しさのあふれる句だと思います。
(そらまめ)写真入りの賀状が増えましたね、幸せが伝わります。
(楓 花) お優しい息子さんですね。
(コスモス)優しい介護の様子が偲ばれます。
(石の花) 私は、病む妻にです、実感です。
26 猫二匹家族に入れて賀状来る まこと 1 票
(楓 花) 寅ではなかったですか?
27 新調の帯をきりりと初点前 いなご 6 票
( 泉 ) 新年にふさわしいですね。
(さつき) 新しい年への意気込みが感じられて良いですね。
(媛 香) 新調の帯と初点前と新年らしさが出ていると
      思いました。
(峰 生) かいがいしい気分一新のお点前が見えます。
(楓 花) 新調の帯、きりりと、初点前3拍子揃って、
      いずれにも、新鮮な気持ちが感じられますね〜
(彰 子) 新調の帯をきりりと結んでの初点前、身も心も新鮮で
28 柏手に力こめたる初詣 哲 朗 6 票
(まこと) 初詣の気持ちがよく出ている
(媛 香) 思いを込めて家内安全を願いつつ自然に柏手に
       力が込められたのです。
(いなご) 初詣ともなれば拍手にも力が入りますよね。
(峰 生) 拍手で不景気な世相を吹き飛ばして下さい。
(コスモス)今年の願い事は何ですか?
(彰 子) 拍手に力が入る、今年もいい年でありますように祈る。
29 高山に一会(いちえ)の宿の火鉢かな  越 4 票
(さつき) 旅先のお宿で火鉢を囲んでの会話楽しそうですね。
(浩 風) いいですね。
(いなご) 「高山の宿の火鉢」情緒がありますね。
(彰 子) 一会の宿の火鉢を囲んで郷土の自慢話に花がさく。
30 しんしんと冬の三角オリオン座 そらまめ
☆ 寒いけど冬の星座は見事です。
31 熱燗の冷めゆくままに毛蟹食ぶ 哲 朗 3 票
(さつき) 毛蟹の美味しさが良く表現されていいですね。
(そらまめ)そう、会話も停まりますね、旨いけど食べにくい。
(彰 子) 大好きな毛蟹を熱燗が冷めるのも忘れて夢中になって食べる。
32 ホルンの音頬にやさしい小春かな さつき 4 票
(哲 朗) 春のような穏やかな日にホルンの音色がやさしく
      響きわたっている様子が感じられます。
( 越) 音も日差しも優しく穏やかなひととき
(石の花) ホルンのソフトな音色、小春によく合っています。
(彰 子) ホルンがやさしく頬をなでる。季語がよく効いている。
33 寒行や団扇太鼓の並び行き 石の花 2 票
(哲 朗) 寒行の情景を良く捉えています。
(浩 風) いい景ですね。
34 振り袖を着る年頃や福寿草 媛 香 4 票
(まこと) 季語がぴったりです
( 越) お子さん(お孫さん)の成人式を迎える慶び
(峰 生) 振袖姿の娘達の成人式が浮かびます。
(コスモス)成人式でしょうか?季語がぴったりです。
35 大みそか平和祈願のコンサート
36 四十年亭主の里のお雑煮に 楓 花 1 票
(まこと) お雑煮の味もすっかり板について
37 初夢や見ることもなく目覚めたり 媛 香 2 票
(峰 生) 残念。宝くじを枕に寝るべきであった。  
(コスモス)どんな夢を期待していたのでしょうか、残念!
38 老いぬれど足震いなく松飾る 峰 生 3 票
( 泉 ) 今年もお元気で。
(浩 風) 高いところの松飾り、元気でいいですね。
(コスモス)お元気でお目出度いです。
39 凛然と奉納吟の二日かな 浩 風 4 票
( 泉 ) 姿勢を正して新年二日の謡初、いいですね。
(さつき) 吟詠の情景が浮かんできます。
( 越) 穏やかな正月の凜とした吟詠
(彰 子) 朗々と奉納吟がひびく、清々しい朝である。
40 寄生木(やどりぎ)の親の苦労や野辺寒し そらまめ
☆ 丸々と元気のいい宿り木、親木がかわいそうで・・・。 
41 藪入の子らと一緒に酒を飲む 浩 風
42 一片の雲の流るるお正月 彰 子 2 票
(哲 朗) 穏やかな正月の様子が感じられます。
(いなご) 長閑ないいお正月の景色がみえます。