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1月分 選句 と 披 講 |
新年明けましておめでとうございます。皆様のご多幸を心よりお祈りします。 |
継続は力なりといいますが、若草句会も6年目を迎えました。今後とも皆さんと |
共に楽しく句会をやって行きたいと思います。 |
寅年の寅は本来、春を迎えて草木が伸び始める状態を言うそうです。俳句も |
寅年にあやかりたいものですね。 |
今年も季重ねと中八にこだわって選句をします。ご了承ください。 |
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番 号 |
特 選 5 句 |
俳 号 |
27 |
新調の帯をきりりと初点前 |
いなご |
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新調の帯をきりりと結んでの初点前。身も心も新鮮で引き締まる。 |
28 |
柏手に力こめたる初詣 |
哲 朗 |
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拍手に力が入る。今年も良い年であるよう祈る。 |
29 |
高山に一会(いちえ)の宿の火鉢かな |
越 |
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一会の宿の火鉢を囲んで、郷土の自慢話に花がさく。 |
31 |
熱燗の冷めゆくままに毛蟹食ぶ |
哲 朗 |
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大好きな毛蟹を熱燗の冷めるのも忘れて夢中になって食べる。 |
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さぞ旨いことでしょう。 |
39 |
凛然と奉納吟の二日かな |
浩 風 |
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朗々と奉納吟が響く。清々しい二日である。 |
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番 号 |
入 選 20 句 |
俳 号 |
2 |
心して一歩踏み出す寒の入り |
さつき |
3 |
悴める手を吹いておりこすりおり |
いなご |
4 |
ゆっくりと咲く日を待ちて冬薔薇 |
楓 花 |
5 |
火柱に願い届くかどんど焼き |
哲 朗 |
7 |
新居得てここの氏子や初詣 |
コスモス |
9 |
並び待つ第2内科のマスクかな |
越 |
10 |
どんど焼き後ぜんざいをよばれたる |
浩 風 |
11 |
年賀状ゆがめる文字のなつかしき |
コスモス |
14 |
朝がゆに庭のはこべも入れにけり |
楓 花 |
15 |
ほろ酔いの人もおりけり初詣 |
いなご |
17 |
尉鶲(じょうびたき)連れて捗(はかど)る畑仕事 |
まこと |
18 |
春ちかし雀むらがる餌づけ棚 |
石の花 |
20 |
初景色光芒(こうぼう)あふる瀬戸の海 |
泉 |
22 |
さよならの響く路地裏冬銀河 |
さつき |
25 |
病む母に男の料理去年今年 |
越 |
30 |
しんしんと冬の三角オリオン座 |
そらまめ |
32 |
ホルンの音頬にやさしい小春かな |
さつき |
35 |
大みそか平和祈願のコンサート |
泉 |
38 |
老いぬれど足震いなく松飾る |
峰 生 |
41 |
藪入の子らと一緒に酒を飲む |
浩 風 |
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番 号 |
問 題 句 |
13 |
髪染めて新年迎える心意気 |
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中八です。 |
21 |
雪の朝レールの先に黒きトンネル |
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七七五はありますが、五七七はいかがなものでしょうか。 |
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