平成 22月 1日〜平成 22年 1月20日 投句分
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     1月分 選句 と 披 講
新年明けましておめでとうございます。皆様のご多幸を心よりお祈りします。
継続は力なりといいますが、若草句会も6年目を迎えました。今後とも皆さんと
共に楽しく句会をやって行きたいと思います。
寅年の寅は本来、春を迎えて草木が伸び始める状態を言うそうです。俳句も
寅年にあやかりたいものですね。
 今年も季重ねと中八にこだわって選句をします。ご了承ください。
番 号      特 選 5 句  俳 号
27 新調の帯をきりりと初点前  いなご
   新調の帯をきりりと結んでの初点前。身も心も新鮮で引き締まる。
28 柏手に力こめたる初詣  哲 朗
   拍手に力が入る。今年も良い年であるよう祈る。
29 高山に一会(いちえ)の宿の火鉢かな   越
   一会の宿の火鉢を囲んで、郷土の自慢話に花がさく。
31 熱燗の冷めゆくままに毛蟹食ぶ  哲 朗
   大好きな毛蟹を熱燗の冷めるのも忘れて夢中になって食べる。
   さぞ旨いことでしょう。 
39 凛然と奉納吟の二日かな  浩 風
    朗々と奉納吟が響く。清々しい二日である。
番 号      入 選 20 句  俳 号
2 心して一歩踏み出す寒の入り   さつき
3 悴める手を吹いておりこすりおり   いなご
4 ゆっくりと咲く日を待ちて冬薔薇   楓 花 
5 火柱に願い届くかどんど焼き   哲 朗
7 新居得てここの氏子や初詣  コスモス
9 並び待つ第2内科のマスクかな    越
10 どんど焼き後ぜんざいをよばれたる   浩 風 
11 年賀状ゆがめる文字のなつかしき  コスモス
14 朝がゆに庭のはこべも入れにけり   楓 花
15 ほろ酔いの人もおりけり初詣   いなご
17 尉鶲(じょうびたき)連れて捗(はかど)る畑仕事   まこと
18 春ちかし雀むらがる餌づけ棚   石の花
20 初景色光芒(こうぼう)あふる瀬戸の海     泉 
22 さよならの響く路地裏冬銀河   さつき
25 病む母に男の料理去年今年    越
30 しんしんと冬の三角オリオン座  そらまめ
32 ホルンの音頬にやさしい小春かな   さつき
35 大みそか平和祈願のコンサート    泉 
38 老いぬれど足震いなく松飾る   峰 生
41 藪入の子らと一緒に酒を飲む   浩 風
番 号      問 題 句 
13 髪染めて新年迎える心意気     
       中八です。
21 雪の朝レールの先に黒きトンネル
       七七五はありますが、五七七はいかがなものでしょうか。
 
互 選 句
第 61 回 披 講