25句選を再開いたします。
  
この度、[花水木]先生に、お忙しいところをご無理に
主催をお願いすることとなりました。
先生は、まだご年齢も若く(68歳)しかし、俳句歴は16〜17年と
結社で本格的に研鑽された方でして私たちの
初心者のご指導には少し物足りないことかも知れませんが
よろしくお願いしたいと思います。
6 月 25 句 選
ご あ い さ つ
 
花水木です、読ませて頂くと皆様の方が
ずっとお上手です。
浅額非才の身で大変なことになったと当惑しています。
私の場合、師からよく「説明・報告」ですと注意を
受けています。そんなこともあって、「定型」「季語」は大切ですが
散文にならないよう韻文を目指すよう皆様と一緒に
進められたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 
番号      特 選 5 句 俳 号
11 豆ご飯親子三代健やかに まこと
◎ 健康で過ごされているお宅の様子を良く現されていて
 豆ご飯の季語がぴったりです。
18 入梅や征らぬ兄の背の匂い さつき
◎ この季節となると出征された当時を思い出される
 気持ちがよく伝わってきます。
19 若葉風青い目の娘も足湯かな 楓 花
◎ 匂い立つような新鮮な緑と若い女性の素足の取り合わせ
 お上手です。
27 五七五初めて五年かたつむり さつき
◎ 経ちましたと言わず初めてとかたつむりの季語が
 良くあっていると思います。
33 振り分けに吊す玉葱車庫の軒 いなご
◎ 何気ない生活の一コマを上手に切り取っておられると
 思いました。
番号    入 選 20 句 俳 号
4 鳳凰堂映せし池やあめんぼう いなご
5 紫陽花や恩師の面影忌を修す コスモス
6 ほたる火を愛でる闇夜の人出かな 浩 風
9 友訪ねバイクでとばす梅雨晴れ間 石の花
12 昼寝覚め年金の世を神に謝す 峰 生
13 花菖蒲並びし二つ絵手紙に  越
15 新築家通り道有り青田風 媛 香
17 闇ついて蛍追う子のはしゃぎ声 哲 朗
20 梅雨入て木々の緑も新しく
21 麦秋を飲み込み乍らコンバイン まこと
22 ほたる火の宙に踊れる二つの火 浩 風
23 ゆるを抜く梅雨最中なり傘の花 媛 香
24 五月雨で庭木の影に雀寄る 石の花
25 五月雨は今日もじっとり暗い空 峰 生
26 静けさの中老鶯の響きけり 浩 風
28 あめんぼう群れて波紋の重なれる コスモス
30 踏み石のほどよき湿り苔の花 いなご
34 青々と首をかしげし今年竹 哲 朗
36 万緑や墨汁したたる太き筆  越
37 山桜桃(ゆすらうめ)ふヽみて子らの遊びをり まこと
番号    問 題 句
2 庭の木バッサリ切って梅雨の入り
◎ 「狭庭の木」とすれば助詞を省けます。
7 理髪店軒先借りて燕の巣
◎ 助詞を省略すれば佳句です。
14 古宮に新しき扁額若楓
◎ [扁額]を[がく]とふりがなを付ければ中七となります。
16 無人駅友を見送る立葵
   ◎ 助詞を省略すれば佳句です。
平成 22年 6月 1日〜平成 22年 6月20日 投句分
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第 66 回 披 講