第 67 回 披 講
互 選 句
番号   投    句 俳 号 得 票
1 名古屋場所青息吐息の相撲界 菜の花 1 票
  (ゆづき) 相撲界は昔からテキヤの世界でした、
        テキヤと暴力団は違いますよ
2 友も老い病む夜を静か初夏の風 石の花 1 票
  ( 泉 ) 友のことを心配する静かな夏の夜、情景がうかびます。
3 団扇持ち若沖の墓訪ねけり いなご
4 梅雨最中コインランドリーフル回転 哲 朗 2 票
(コスモス)梅雨は洗濯物が乾きませんのでランドリーの
        世話になります。
(媛 香) 毎日雨でジメジメと家の中では乾かなくてやはり
      コインランドに行きますね。ラッシュです。
5 突然の別れ早やしや青しぐれ
6 電線に一羽の燕羽根休め 媛 香 1 票
(菜の花) たまには静かに一羽で・・・
7 大滝に我はしぶきにつつまるる 哲 朗 2 票
(そらまめ)マイナスイオンを浴びて。
(菜の花) 身も心も引き締まる一時ですね
8 梅雨明けを待ちに待ちたる畑仕事 浩 風 3 票
(コスモス)畑仕事の嬉しさが伝わります。
(さつき) 梅雨明けを待っている様子が良く出ています。
  (ゆづき) 今年は長雨で困りましたね
9 伸びし伸ぶ菜園の草梅雨明けぬ 髙 越 3 票
(浩 風) うちの畑も雑草は伸びきっています。
(石の花) 梅雨には雑草も良く伸びますね。
  ( 扇 ) 雑草も梅雨を満喫したことでしょう。
10 一陣の黒南風(くろはえ)抜けりブナ林
11 梅雨開けて遠くにはしゃぐ子等の声 菜の花 2 票
  (髙 越) 今年の梅雨は雨が多かったから子等の喜びも大きい! 
        (梅雨明け?) 
  ( 扇 ) 長かった梅雨が明け子供の世界になりましたね。
12 にがうりのほどよき頃をもぎにけり 浩 風 2 票
(いなご) 景がよく見えます。
(楓 花) もぐ時期に悩みますね。
13 この刻を大事にしよう夏来る(なつきたる) 1 票
(石の花) 残り少ない日々を大事に生きて行きたいですね。
14 目はなれてますます怖し肝試 哲 朗 1 票
(楓 花) 考えただけで、怖いのですが。
15 ひともとの南瓜あまたの実のふとり 浩 風 1 票
(コスモス)一本の蔓にかぼちゃの大小がたくさんなっている
      光景ですね。
16 傘寿来て今年また買ふ夏帽子 まこと 6 票
( 泉 ) ステキな夏帽子を被っていつまでもお元気で。
(いなご) まだまだお元気で出歩かなくっちゃね。
(媛 香) 老いて来ると一年が早く感じ今年の夏も無事越せます
      ようにと夏帽子を買ったのです。
(さつき) 前向きの気持ちが良く現れていていいですね。 
(楓 花) いくつになっても、おしゃれ心は忘れないで。
  (髙 越) お元気な様子が伺えます
17 茅葺家心の中も梅雨最中 さつき 1 票
(石の花) 心の中に何かわだかまりでもあるのでしょうか。
18 夏山や夫に手渡すカンロ飴 いなご 7 票
(そらまめ)上手い×美味い。
( 泉 ) ご夫婦で登山できる幸せ。
(哲 朗) 奥様の気配りが感じ取れます。
(菜の花) 仲睦まじくお元気で・・・
(まこと) ご夫婦の細やか愛情いいですね
(峰 生) さり気ない所をさり気なく1句にまとめてるね。
  (髙 越) 夫婦仲良く山登り いいですねー!!
19 青葉木菟(あおはづく)巣立ち見守る母濡れて そらまめ 2 票
☆ まだ洞の中には2羽いる、早く出ておいで、
  母は濡れながらまっている。
( 泉 ) 母は強し、人間よりえらいですね。
(菜の花) 心温まる光景ですネ人間も見習いたいような・・・
20 踏み跡の窪みを埋める余り苗 コスモス 4 票
(そらまめ)田の端っこは足跡だらけ、無造作に投げ出されたあまり苗。
(媛 香) 田植機で田植えをしているこの頃…踏み跡の窪みに余り
      苗千枚田を想像します。
(まこと) 田んぼの隅の余り苗もこれで安堵
(峰 生) 私等はまだ人生の余り苗ではない。頑張ろうですね。
21 昼下がり鼻唄歌い鮓つける 石の花
22 線路まで風の悪戯夏帽子 媛 香 4 票
(哲 朗) 突然の風で帽子が飛ばされた様子が良く出ています。
(峰 生) 無事だったからこの名句が出来てる。何よりですヨ。
(さつき) 実感がこもっていて良いですね。
  (髙 越) 不意に吹き出した風に攫われた驚きの様子を
        「風の悪戯」とうまく表現されていると思いました。
23 朝顔の鉢の並びし投票所 いなご 3 票
(哲 朗) 生徒さんが植えられたのか、なごみます。
(まこと) 朝顔と選挙の取り合わせ成功です
  (ゆづき) 投票所の方の思いやりが伺える、良い人選んでね
24 噴水が気合を入れる梅雨晴間 そらまめ 1 票
☆ 雨が止み、カッと日が差し、噴水が元気出した。
(菜の花) 気持ち壮快ですね
25 皺しわの手編む麦藁蛍籠 髙 越
26 我が庭の唯一収穫茗荷掘る 楓 花 2 票
(ゆづき) 茗荷は今が旬、爽やかな風味がいい
  ( 扇 ) 茗荷の香りを楽しめますね。
27 田水張る逆さの吾を連れ歩く まこと 6 票
(そらまめ)イケメンが着いてくる。
(浩 風) 水面に映る自分の姿をよく見ていますね。
(コスモス)逆さの吾を連れ歩くの表現が面白い。
(媛 香) 田水を張った畦を歩いているのでしょうね。
(峰 生) 面白い所を目が歩いてる。目だけは泥をかぶるなよ。
(楓 花) 吾を連れ歩くが、面白いなと思いました。
28 竿売りの間延びする声梅雨明ける コスモス 6 票
( 泉 ) 竿竹~って声が聞こえてきます。
(哲 朗) 竿売りの声が梅雨明けたよとも聞こえます。
(浩 風) のんびりした静かな風景ですね。
(いなご) マイクを通しての声が聞こえてくるようです。
(さつき) 竿売りの車から流れてくる様子を上手く捉えていますね。 
  (髙 越) 梅雨明けと洗濯竿がよく結び合っていると思いました
29 遠き日の恋の余韻や合歓の花 4 票
(まこと) 季語ぴったりです
(峰 生) 私の余韻は年相応にもう枯れススキに近いです。
(さつき) 素敵にまとまっていて好きな一句です。
(石の花) いい季語が回想をよく引き立たせています。
30 田舎バス母娘二人は夏の風邪 峰 生 1 票
(楓 花) 何かドラマがありそうな、お句ですね。
31 傘をさしトマト育つを待たれおり 楓 花
32 昨夜(よべ)の雨胸に抱えて花南瓜 さつき 1 票
( 扇 ) 南瓜の花を大事にしていますね。
33 開け放つ部屋いっぱいの青田風 コスモス 9 票
( 泉 ) 部屋いっぱいに青田風、気持ちが良いですね。
(哲 朗) 気持ちのいい風ですね。
(いなご) 風が気持ちよさそう。
(媛 香) 開け放った部屋を青田風が吹き抜けてゆく大の字に
      なってお昼寝などしてみたいですね。
(菜の花) 自然の風が一番良いですネ
(まこと) 素直に詠まれている
(石の花) 清々しい気持ちが良く表現されています。
  (髙 越) いい風ですねえー!
  (ゆづき) 田舎の広い家の面影、マンションでは味わえない風
34 師は逝きぬテープの声や古扇 峰 生 1 票
(浩 風) ご指導戴いた師の想い出。寂しいですね。
35 梅雨晴れ間洗濯物のさおかざる
36 霊峰にホラ貝響く山開き さつき 3 票
(浩 風) 山開きの景、いいて゜すね。
(媛 香) 今でも山開きには山伏が法螺貝を吹くのですね。
      何年かまえに始めて法螺貝の音色を聞きました。
      大きなホラ貝でした。
  (ゆづき) 石鎚のお山開き、六根清浄・六根清浄、法螺の音響く
37 陽の香宿りしもぎたてのトマトかな 3 票
(そらまめ)お日様の色真っ赤に熟れたトマト
(いなご) おいしそうなトマトですね。
(石の花) まだ暖かい新鮮なトマトよく表現されています。
38 水田に灯り点るやビルの影 菜の花
39 初蝉や生命しみじみ共白髪 峰 生 1 票
( 扇 ) 蝉の短い一生に我が人生をしみじみ感じます。
40 讃岐にはさぬき富士あり虹架かる 媛 香 3 票
(いなご) きれいな句ですね。
(コスモス)大きな景色です。さぬきと虹の取り合わせが良い。
(さつき) 綺麗な虹が目の前に浮かんできます。
41 住む人の消えし社宅や枇杷熟るる 髙 越 4 票
☆ NTT北梅本アパート1~8棟
(そらまめ)NTTの社宅だろうなー。
(浩 風) 世の移り変わり、寂しさを感じますね。
(コスモス)時勢をあらわした句です。
(峰 生) 今やどうにもならんのでしょうね
42 朝顔の蔓迷いをる昨夜の雨  まこと 1 票
(楓 花) 一晩で急に伸びましたね~
43 梅雨晴れ間わが足弱り畦の道 石の花
44 棒のごと胡瓜三本届きけり 楓 花 2 票
(哲 朗) 見事な胡瓜でしょうね。
(まこと) 我が家も棒のよおな胡瓜がぶら下がっています
45 ヒマラヤの芥子(けし)青く咲きメール来る そらまめ
☆ 風穴には青く可憐な芥子がさく。今年も写真が届いた。
平成 22年 7月 1日~平成 22年 7月20日 投句分
花水木
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