番号 |
投 句 & 披 講 |
俳 号 |
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1 |
立あおい暑さにめげずあで姿 |
菜の花 |
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2 |
老犬の肩で息する残暑かな |
さつき |
6 票 |
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(いなご) 犬の姿が見えてきます。 |
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(石の花) 残暑の厳しさが老犬でよくあらわされております。 |
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(ゆづき) 猛暑に犬も熱中症に成るのかなー |
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(コスモス)残暑を上手に言い表しています。 |
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(菜の花) 老犬の暑そうな様子がよく伺えます |
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(楓 花) この夏の暑さは、犬にも厳しいことでしょう。 |
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3 |
終戦日平和戦禍をまた偲ぶ |
峰 生 |
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4 |
夕映えに白粉花(おしろいばな)の色深む |
髙 越 |
2 票 |
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( 扇 ) 我が家にもピンクの白粉花が今年は咲き喜ばしてくれました。 |
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(楓 花) 「色深む」という表現がいいですね。 |
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5 |
哀しみは人それぞれに遠花火 |
楓 花 |
4 票 |
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( 泉 ) そうですね、遠花火がとても効いてますね。 |
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(いなご) 何となく共感を覚えます。 |
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(媛 香) 昔、遊女が粉白粉の代わりに白粉花を利用したと聞いたこと |
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がありました。なので「夕映えに…色深む」と |
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詠んでいらっしゃる所に惹かれました。 |
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(菜の花) 感じが良く出ていますネ |
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6 |
父親の手にぶら下がり夏越祭 |
哲 朗 |
5 票 |
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(まこと) ほほえましい情景が見えます |
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(いなご) 幸せそうな浴衣姿の家族を想像しました。 |
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(浩 風) 親子のふれ合い、いい景ですね。 |
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(ゆづき) ほほえましい夏祭り |
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(そらまめ)きっといい思い出になったでしょう。 |
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7 |
禅寺の庭石いごく蝉の声 |
扇 |
2 票 |
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(哲 朗) 蝉時雨で庭石がいごくは面白いです。 |
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(さつき) 蝉の鳴き声のすごさがよく出ていて良いですね。 |
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8 |
母想ひ姉を想ひて盆踊り |
楓 花 |
1 票 |
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( 泉 ) 私も母と妹のことが想い出されます。 |
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9 |
鈴虫や眠れぬ宵の伽(とぎ)をする |
そらまめ |
4 票 |
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( 泉 ) 鈴虫の鳴き声が、あなたの気持ちを安らげてくれているさまが浮かびます。 |
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(コスモス)鈴虫の音が眠りを誘ってくれました。 |
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(石の花) 鈴虫の音を宵の伽ですか、いいですね。 |
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(楓 花) もうすぐ涼しくなってくれることでしょう! |
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10 |
里山に賑わい見せし川施餓鬼 |
哲 朗 |
1 票 |
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(髙 越) 夏休みの地元の子、帰省の子等の日焼けした元気な様子が伺える |
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11 |
本堂のあふれんばかり施餓鬼寺 |
扇 |
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12 |
朝ドラの声も打ち消す蝉時雨 |
さつき |
4 票 |
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(哲 朗) 朝から蝉時雨でテレビの声がかき消される様子が出ています。 |
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(浩 風) 我が家も同じ、同感です。 |
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( 扇 ) 朝早くから賑やかに鳴き私たちを困らせてくれたこの夏。 |
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(菜の花) 猛暑の性でしょうか、今年は一層激しく聞こえました |
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13 |
新設のループ橋行く夏の空 |
浩 風 |
1 票 |
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(いなご) ループ橋と夏の高い空の取り合わせが好きでした。 |
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14 |
夜も深けし辻の裏まで阿波踊り |
泉 |
6 票 |
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(石の花) この平凡な踊りが何ともいえませんね。 |
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(ゆづき) 街中よしこのの音が響く阿波おどり |
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(コスモス)阿波踊りの広い賑やかさが良くわかります。 |
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(デジトル)鐘の音の聞こえないところへ逃げ出したいくらい・・・。 |
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(菜の花) 阿波踊りの好きな人の様子が良く現れていますネ |
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(さつき) 阿波踊りの様子がよく分かります。 |
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15 |
亡き吾子と同い年なり盆の僧 |
いなご |
5 票 |
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( 泉 ) 感慨無量なことでしょう。おつらいですね。 |
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(峰 生) 何かにつけあの子が居たらと思われることでしょう。 |
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(菜の花) 盆供養のお引き合わせでしょうか・・・ |
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(髙 越) お盆に檀家参りに付いて来た小僧さんを見て、無き我が子に |
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思いを馳せている |
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(楓 花) いろいろと思うところがおありでしょう。 |
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16 |
恥じらいつアロハシャツ来て初舞台 |
楓 花 |
2 票 |
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(媛 香) 何歳の人の初舞台でしょうか?恥じらいつ…すから若い人ではない |
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多分高齢者だと思うのですが 「恥じらいつが」良い! |
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(さつき) お子様への愛情がこもった素敵なお句だと思います。 |
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17 |
あそこにはラピュタがあるよ雲の峰 |
そらまめ |
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☆ 宮崎駿のアニメ、「天空の城ラピュタ」から |
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18 |
隣席も並みの鰻丼老夫婦 |
まこと |
7 票 |
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(峰 生) 何気なくふと見掛けてしまう情景ですね。 |
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(いなご) 「ほのぼのとした句」だと思います。 |
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(媛 香) 良いですね…。上でもなく下でもなく年金生活者 |
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皆同じだぁホッ!!! |
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(デジトル)お仲間がいた、歳とると並で充分なのだ。 |
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(菜の花) 並みが良いですね |
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(さつき) 元気に今年の夏を乗り越えたいですね。 |
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(楓 花) 軽みがあって、思わず、微笑んでいました。 |
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19 |
波しずか浜木綿の花咲きにけり |
泉 |
4 票 |
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(哲 朗) 浜辺に行くと香りが漂ってきそうです。 |
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(まこと) 語がぴったりです |
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( 扇 ) 毎年浜辺に咲いて涼しさを粧っている可愛い花ですね。 |
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(髙 越) 波の穏やかな岬に咲く浜木綿の白い花と香りが漂ってくる |
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20 |
大滝の映像写して部屋涼し |
コスモス |
4 票 |
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21 |
巨大船小島隠して沖の夏 |
まこと |
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22 |
かき氷ガリガリガリと厨かな |
媛 香 |
2 票 |
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( 泉 ) ガリガリガリがいいですね。 |
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(哲 朗) かき氷をかいている様子が良く出ています。 |
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23 |
ありがたし長寿の残暑障りなく |
峰 生 |
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24 |
終戦日先の尖りし兵の墓 |
いなご |
6 票 |
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(峰 生) ご遺族の方は終戦日などひとしおご痛恨のことでしょう。 |
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(まこと) 戦時中のこといろいろ思い出されます |
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(コスモス)兵の墓は高くて尖っています。季語が的確です。 |
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(デジトル)そうお墓は立派ですね、お骨がなかった人もいた。 |
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(さつき) 万感胸に迫ってきます。 |
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(髙 越) 盆参りの墓地に立ち、戦死者の墓を見て改めて戦争の悲惨さを思う |
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25 |
石鎚に雲湧いており夏旺ん(なつさかん) |
泉 |
1 票 |
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( 扇 ) 今年の入道雲はひとしお白くまた暑い夏でしたね。 |
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26 |
蠛蠓(まくなぎ)を連れて歩きし夕散歩 |
まこと |
6 票 |
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(哲 朗) うるさいほどつきまとうまくなぎを連れて歩くと言う表現が面白いです。 |
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(峰 生) まくなぎを連れて歩くとは大変だア。 |
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(石の花) このうるさいまくなぎ、つれてでなくついてくるのですね。 |
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(媛 香) ほんとに払っても払っても目の前を鬱陶しいですね。 |
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(コスモス)めまといを連れて夕散歩とは綺麗に詠まれています。 |
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(髙 越) 目の前のうっとしい「まくなぎ」を優しく表現されている |
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27 |
消えてなを音だけ残る遠花火 |
媛 香 |
3 票 |
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(浩 風) 光と音の伝わる速さの違い、我が家の2階で見ていると、その通りです。 |
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(石の花) 花火の音に目をつけたことがよいと思います。 |
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(デジトル)音花火、これもいいものですね。 |
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28 |
レストラン窓越しに見る蛇の衣 |
さつき |
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29 |
零戦の湖底に眠る終戦忌 |
髙 越 |
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30 |
水遊び流れの岸に子等はしゃぐ |
石の花 |
1 票 |
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(哲 朗) 情景が良く出ています。 |
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31 |
上皇の遠流の島や赤のまま |
いなご |
2 票 |
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(まこと) 季語が生かされたいます |
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(浩 風) 隠岐の島へ行った時を想い出します。 |
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32 |
踊り終え老人の背に戻りけり |
哲 朗 |
7 票 |
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(峰 生) 踊りさえ済めば早速腰曲りの自分に戻ります。 |
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(まこと) 我が身もそのとおりです |
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(ゆづき) 阿波踊りでしょうね、年は争そはらないですね |
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( 扇 ) 若きに混じりはつらつと踊るが・・・・・ |
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(コスモス)元気なお年寄り、踊りが好きなのですね。 |
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(デジトル)社交ダンスですか、川柳ですね。 |
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(楓 花) 若々しく踊っておられたのですね~ |
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33 |
万感の思いで残し海の霧 |
菜の花 |
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34 |
満開の鹿の子百合なり銅山(やま)の里 |
浩 風 |
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35 |
陶窯(すえがま)や消えゆく烟り風の色 |
石の花 |
2 票 |
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(媛 香) 窯から昇る烟が消えてゆく風に乗って様子が見えるようです。 |
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(さつき) 私の故郷の変化を詠んいるようで良いですね。 |
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36 |
子ども俳句軒端に続く夜店かな |
コスモス |
1 票 |
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(髙 越) 銀天街だろう。各店頭の上の小幕に子供の一句が。 |
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俳句の街松山ならではの風景。 |
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37 |
鳥威し七色テープ煌めきて |
媛 香 |
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38 |
風鈴に目を覚まされる昼寝かな |
そらまめ |
1 票 |
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(浩 風) いい風ですね。 |
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39 |
赤とんぼつひてくるともこないとも |
扇 |
4 票 |
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(まこと) 感情をうまく表現されています |
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(いなご) ついてきているかと思うと目の前で反転してしまいますね。 |
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(ゆづき) 一陣の風に誘われて響く鐘の音良いお昼寝ですね |
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( 扇 ) ここちよい音で目が覚め、ちょっと幸せな昼寝いいですね。 |
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40 |
広報誌配り終えたり夕の虹 |
コスモス |
1 票 |
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( 泉 ) ご苦労さまです。虹を見た時は疲れが吹き飛んだのでは。 |
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41 |
法師蝉声一つあり時と告ぐ |
峰 生 |
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42 |
鹿の子百合鉱山電車行くほとり |
浩 風 |
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43 |
送り火や遥かに思う亡父母(ふぼ)のこと |
石の花 |
3 票 |
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(峰 生) 送り火の中にご両親をということもあるでしょうね。 |
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(媛 香) 迎え火から送り火まで3日程の間一緒にいたような父母のこと |
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懐かしく思い出します。 |
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(ゆづき) 父母を偲ぶ情緒も最近とんと見かけなくなりましたね |
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89 |
廃屋や怒濤見下ろす茅(かや)の山 |
菜の花 |
1 票 |
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(石の花) 茅の茂っている山の廃屋が海の怒濤を見下ろしている。 |
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45 |
三津の海映ゆる大型花火かな |
髙 越 |
1 票 |
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(浩 風) 三津の花火大会いいですね。 |