9 月 25 句 選 | ||
一雨毎に暑さも遠ざかり | ||
朝夕めっきり涼しくなりました。 | ||
今回からは[花水木]先生の | ||
25句選が出来ましたので | ||
これを参考にご鑑賞ください。 | ||
番号 | 特 選 5 句 | 俳 号 |
5 | 新涼や鴨居に並ぶ旅提灯 | コスモス |
◎ 旅それぞれの思い出が鴨居に並んでいます。 | ||
6 | 新刊の並ぶ書店や涼新た | まこと |
◎ 読書の秋のはじまりです。 | ||
14 | 手作りの酢味噌自慢の夏料理 | 楓 花 |
◎ 自慢と言い切った夏料理さぞかしおいしかったのでしょう。 | ||
20 | 目の前をすいっと夫婦赤とんぼ | 哲 朗 |
◎ 二匹のとんぼは、親子、友達でなく夫婦ののです。 | ||
28 | しなやかなゆびに哀愁風の盆 | さつき |
◎ 指の動きに哀愁を観た詩心はさすがです。 | ||
番号 | 入 選 20 句 | 俳 号 |
1 | 間違いは笑って済ます盆踊り | 楓 花 |
7 | 警策(きょうざく)の肩に残りしさわやかさ | いなご |
10 | 師逝きてゆかりと見入る舞扇 | 峰 生 |
15 | 大仏の空いっぱいに鰯雲 | いなご |
16 | 崖下に白波おどる秋の風る | 浩 風 |
18 | 古希記念踊るタンゴや秋暑し | 髙 越 |
19 | 梨おろし病の床に匙添えて | 石の花 |
23 | リハビリに通う道の辺日輪草 | まこと |
24 | 銀輪の影美しき秋の朝 | さつき |
25 | ひとりじめとは西瓜の名前朝の市 | 楓 花 |
27 | 露座仏のたじろぎもせぬ酷暑かな | まこと |
31 | 秋風や逝きたる夫の将棋盤 | さつき |
32 | 坂道を胡弓悲しや風の盆 | 泉 |
33 | 爽やかに潮風受けて夢灯り | 菜の花 |
35 | また一つ失意の空や流れ星 | 峰 生 |
36 | 風鈴や音の風景陶の里 | そらまめ |
38 | 法師蝉誰に習うて同じ歌 | 峰 生 |
40 | 高原に群れ飛ぶ影や赤蜻蛉 | 髙 越 |
43 | 片付けの手を止めちちろ聞きにけり | いなご |
45 | 感謝して今日まで生きる今朝の秋 | 泉 |