平成 22年 9月 1日~平成 22年 9月20日 投句分
花水木選
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互 選 句
第 69 回 披 講
9 月 25 句 選
一雨毎に暑さも遠ざかり
朝夕めっきり涼しくなりました。
  今回からは[花水木]先生の
25句選が出来ましたので
これを参考にご鑑賞ください。
 
番号    特 選 5 句 俳 号
新涼や鴨居に並ぶ旅提灯 コスモス
◎ 旅それぞれの思い出が鴨居に並んでいます。
新刊の並ぶ書店や涼新た まこと
◎ 読書の秋のはじまりです。
14 手作りの酢味噌自慢の夏料理 楓 花
◎ 自慢と言い切った夏料理さぞかしおいしかったのでしょう。
20 目の前をすいっと夫婦赤とんぼ 哲 朗
  ◎ 二匹のとんぼは、親子、友達でなく夫婦ののです。   
28 しなやかなゆびに哀愁風の盆 さつき
◎ 指の動きに哀愁を観た詩心はさすがです。
番号    入 選 20 句 俳 号
1 間違いは笑って済ます盆踊り 楓 花
7 警策(きょうざく)の肩に残りしさわやかさ  いなご
10 師逝きてゆかりと見入る舞扇 峰 生
15 大仏の空いっぱいに鰯雲 いなご
16 崖下に白波おどる秋の風る 浩 風
18 古希記念踊るタンゴや秋暑し 髙 越
19 梨おろし病の床に匙添えて 石の花
23 リハビリに通う道の辺日輪草 まこと
24 銀輪の影美しき秋の朝 さつき
25 ひとりじめとは西瓜の名前朝の市 楓 花
27 露座仏のたじろぎもせぬ酷暑かな まこと
31 秋風や逝きたる夫の将棋盤 さつき
32 坂道を胡弓悲しや風の盆   泉  
33 爽やかに潮風受けて夢灯り 菜の花
35 また一つ失意の空や流れ星 峰 生
36 風鈴や音の風景陶の里 そらまめ
38 法師蝉誰に習うて同じ歌 峰 生
40 高原に群れ飛ぶ影や赤蜻蛉 髙 越
43 片付けの手を止めちちろ聞きにけり いなご
45 感謝して今日まで生きる今朝の秋