平成 22年 10月 1日~平成 22年 10月20日 投句分
花水木選
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互 選 句
 花水木の25句選 
 冷え込みが急にきましたね。 
  酷暑の夏と対称的な早い冬の到来ですかね。 
  皆さんお風邪など引かないように気をつけてくださいね。 
  今回は、花水木先生が特選を6句選択されましたので、 
  そのまま掲載しておきます 
   
 番号  特 選 6 句  俳号
      
13 鶏頭の背丈まちまち燃えにけり まこと
 ○対象をよく観察しておられます。納得です。
16 むかご飯ことなく一日(ひとひ)過ぎにけり いなご
 ○平穏な暮らし振りがよく出ていてむかご飯の季語がぴったりです。
28 長旅を終わりて仰ぐ後の月 コスモス
 ○非日常の旅の終わりの感懷がよくわかります。
36 病窓に今年も合えた萩尾花 峰 生
 ○早くお元気になられますように祈りおります。
43 十月やしんと静まり茶を点てる
 ○暑い夏が過ぎやっときた秋の訪れを上手に表現されています。
45 芋煮会町内集い歓談す 石の花
 ○地域社会の結びの良さがよくわかります。
 
 番号  入 選 20 句   俳号
2 風に香をかすかに乗せて藤袴 楓 花
3 鍬休め背中伸ばせば破れ蓮 そらまめ
8 目を開けぬ義兄(あに)を哭(な)くかや秋の聲(こえ) 旅 風
10 鞭入れる童(わらべ)の右腕(うわん)秋高し 髙 越
11 薄寒や門扉を開けて深呼吸 石の花
14 朝寒や公園の道二人ずれ 石の花
19 言の葉よ黄泉路へ届け秋彼岸 旅 風
20 一人聞聴く更地に集う虫の声 さつき
23 穂芒や番号背なに牧の牛 髙 越
24 軒下の忘れ風鈴チリリンと 媛 香
25 命日に亡父の好みし衣被(きぬかつぎ) まこと
27 蓮の実のころころころと厨まで さつき
29 芋の露見つめる瞳露の中 さつき
31 露草の青美しき帯の女(ひと) 楓 花
32 秋祭り太鼓の音のとぎれなし 浩 風
33 栗おこわ後期高齢仲間入り 媛 香
37 見上ぐれば行き合いの空今朝の秋 まこと
39 沈み行く紅葉にたむろす鯉の口 コスモス
44 おしゃべりをしつつ栗むく二人かな いなご
47 秋の蝿行く部屋ごとに着いてくる コスモス
第 70 回 披 講