花水木の25句選 |
冷え込みが急にきましたね。 |
酷暑の夏と対称的な早い冬の到来ですかね。 |
皆さんお風邪など引かないように気をつけてくださいね。 |
今回は、花水木先生が特選を6句選択されましたので、 |
そのまま掲載しておきます |
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番号 |
特 選 6 句 |
俳号 |
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13 |
鶏頭の背丈まちまち燃えにけり |
まこと |
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○対象をよく観察しておられます。納得です。 |
16 |
むかご飯ことなく一日(ひとひ)過ぎにけり |
いなご |
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○平穏な暮らし振りがよく出ていてむかご飯の季語がぴったりです。 |
28 |
長旅を終わりて仰ぐ後の月 |
コスモス |
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○非日常の旅の終わりの感懷がよくわかります。 |
36 |
病窓に今年も合えた萩尾花 |
峰 生 |
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○早くお元気になられますように祈りおります。 |
43 |
十月やしんと静まり茶を点てる |
泉 |
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○暑い夏が過ぎやっときた秋の訪れを上手に表現されています。 |
45 |
芋煮会町内集い歓談す |
石の花 |
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○地域社会の結びの良さがよくわかります。 |
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番号 |
入 選 20 句 |
俳号 |
2 |
風に香をかすかに乗せて藤袴 |
楓 花 |
3 |
鍬休め背中伸ばせば破れ蓮 |
そらまめ |
8 |
目を開けぬ義兄(あに)を哭(な)くかや秋の聲(こえ) |
旅 風 |
10 |
鞭入れる童(わらべ)の右腕(うわん)秋高し |
髙 越 |
11 |
薄寒や門扉を開けて深呼吸 |
石の花 |
14 |
朝寒や公園の道二人ずれ |
石の花 |
19 |
言の葉よ黄泉路へ届け秋彼岸 |
旅 風 |
20 |
一人聞聴く更地に集う虫の声 |
さつき |
23 |
穂芒や番号背なに牧の牛 |
髙 越 |
24 |
軒下の忘れ風鈴チリリンと |
媛 香 |
25 |
命日に亡父の好みし衣被(きぬかつぎ) |
まこと |
27 |
蓮の実のころころころと厨まで |
さつき |
29 |
芋の露見つめる瞳露の中 |
さつき |
31 |
露草の青美しき帯の女(ひと) |
楓 花 |
32 |
秋祭り太鼓の音のとぎれなし |
浩 風 |
33 |
栗おこわ後期高齢仲間入り |
媛 香 |
37 |
見上ぐれば行き合いの空今朝の秋 |
まこと |
39 |
沈み行く紅葉にたむろす鯉の口 |
コスモス |
44 |
おしゃべりをしつつ栗むく二人かな |
いなご |
47 |
秋の蝿行く部屋ごとに着いてくる |
コスモス |